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JEITA磁気記録媒体標準化専門委員会からのお知らせ
先月号に引き続き、昔の話からはじめたいと思います。1950年代初頭にコンピュータ用の磁気テープが世の中に出てから、50年以上にわたり1/2インチ(12.7mm)幅のテープが使われ続けています。最初期のテープは、1/2 インチ幅に7本のトラック(6本のデータと1本のパリティ)が記録されていました。現在のテープカートリッジではこの同じ幅に何本のトラックが記録されている と思いますか?
LTO4の場合、1/2インチ幅には約900本のデータトラックが記録されます。記録容量 を増やすために、データトラックの数が100倍以上に増えたのですが、ちょっと想像してみてください。
書くときにちょっとブレて隣のトラックのデータを消してしまうことは無いのでしょうか
読むときにちょっとブレて隣のトラックのデータを読んでしまうことは無いのでしょうか...
もちろん、そんなことが起きないようにテープドライブは作られています。それでは、どのぐらいの精度でトラックは記録・再生されているのでしょうか?
許されるブレの幅が身近なサイズになるように拡大してみます。たとえば、テープの全長を鹿児島―札幌間に相当する約1600kmと仮定すると、この一直線の道路にトラックを記録する際に許される左右のブレ幅は約1cmになります。1600kmの直線を1cm以内のブレに抑えてバイクで走行する。そんなスゴイことをテープドライブは実現 しています。もちろん、精密に製造されたテープカートリッジもあってのことです。
今回の資料は、下記ホームページに「テープドライブの最新技術 /高精度のトラッキング(PDF)」として掲載しました。
電子情報技術産業協会 磁気記録媒体標準化専門委員会のホームページ
http://home.jeita.or.jp/is/committee/tech-std/std/com02.html
(社)電子情報技術産業協会(JEITA) 磁気記録媒体標準化専門委員会
日本アイ・ビー・エム(株) 白鳥 敏幸
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