【連載】バックアップの真実
第2回 「クライアント・バックアップ」

-バックアップしなくても良いクライアントを作る- その1

日経新聞の1月3日付けで「日立が社内業務のパソコンを全廃」という記事が 出たのはこのメルマガ読者の大部分の人がご存じでしょう。 実はこのメルマガの第1回は去年に出ている予定だったので2回目も去年に 完成していました。この記事のせいでこのメルマガの内容も、うむ~ん、 ちょっと見直そうかと考えてしまいました。 さて、この記事の反響がどんなものかWebマガジン等でトラッキングしていま  したが、意外と冷静。株式市場的な言い方だと”織り込み済み”ということ でしょうか。この日立の対応は個人情報保護法への対応の一環という記事が でていますが、クライアントPCのTCOを削減し利益を拡大することのお題目のひとつに過ぎないと 私は思います。 つまり、内側の無駄を排除しようということです。TCOの無駄。 これはたくさんのクライアントPCを抱える企業にとって無視できなかったはず  なのにこれまでは何となく見過ごされてきた領域です。 バックアップしないといけないクライアントPCは、もしバックアップしなくて  もいいPCがあるなら、それこそ”無駄”の固まりに過ぎません。家電品のよう  に壊れたら簡単に修理交換のできるPCはTCO削減にとって簡単かつ効果的な  回答です。このようなクライアントPCを実現する手法として、Citrixの  MetaFrame、EMCのVMware、マイクロソフトのスマートクライアント、その他の  仮想マシンの技術、ブレードサーバ等があります。これらの技術、製品には  一長一短、適材適所があります。製品の購入前に一体自分が何をしたいのかを  考えるために、「バックアップしなくても良いクライアント」とは  どんなものか、そもそもクライアントがどんな業務にPCを使っているのかを  しっかりと分類しておきます。バックアップしないといけないクライアントも  きっとあるはずです。

~~次回へ続く~~

閑話休題:家電品のようなPC。マックがユーザフレンドリーだからといって  家電品のようには扱えません。そんなPCが必要だと叫ばれたこともありました  が最近はすっかりと消え失せてユビキタスだ、RFIDだと大騒ぎです。そんなPCは作れないということか?無防備に近いホームPCと大量のメモリを抱えた  携帯電話。そんなコンシューマグッズのおかげで我が家のCIOたる私も大忙しです。奥さんからはそれを楽しんでいると厳しいご指摘も頂いています。  でも、家電品のようなPCが作れる可能性をちょっと感じるようになりました。 最近、家で使い始めたマイクロソフトのVirtural PC2004です。仮想マシンと複数の仮想OS、アプリケーション環境を自由に複製、持ち運びできる。XMLで定義された仮想環境と環境の変化の差分だけのデータ。ICカードのような  認証機能と最小化されたデータを堅牢かつ小型な媒体で持ち運べそうで期待が 持てそうです、マイクロソフトさん。



JDSF データ・マネジメント・ソリューション部会
株式会社エクサ 恋塚 正隆
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