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床矯正床矯正

床矯正とは床矯正とは

 床矯正装置、いわゆる取り外しの可能な入れ歯を固定源として、歯を動かしたり顎を拡大する矯正治療です。装置は可撤式ですから、必要に応じて装置は自分ではずせます。
 この床矯正は、1935年ウィーンの歯科医師シュワルツが基礎をを樹立しました。以後、ヨーロッパでは貴金属を使用しない床矯正が普及しました。1960年代後半のヨーロッパでは、矯正は床矯正のみの治療方法でした。
 一方アメリカでは、歯を抜いてスペースを作り、固定式のワイヤーで歯を並べる治療が主流です。日本の矯正学はアメリカの矯正治療が主流のため、床矯正による治療方法はあまり普及していないのが現状です。
 現在のヨーロッパでは、ワイヤー矯正治療をおこなっているのはドイツで30%、イタリア40%、イギリス65%、フランス80%です。
 日本ではまだ馴染みの薄い床矯正。ワイヤー矯正とともに長所・短所を把握し、よりよい方法を選択すれば、治療にも幅がでるのではないでしょうか。

床矯正 床矯正
   

  ※歯科ソレイユは、床矯正研究会(http://www.esprit.or.jp/)の会員です。

歯科ソレイユの床矯正に対する考え方歯科ソレイユの床矯正に対する考え方

 『床矯正』は基本的に、『歯を抜かない矯正治療』です。この考え方が歯科ソレイユのコンセプトと合致します。 また、これまで矯正治療といえば、永久歯が萌出するまで(はえるまで)様子をみて、萌出後に治療をするのが一般的でした。私も学生の頃の矯正の授業では、その方法を教わりました。しかし、床矯正の考え方では、小さな異常や不具合は小さいうちに改善してあげられれば、体にも負担が少なく、費用も少なく、期間も短くて済む、という考え方です。お母さんがお子さんのお口の中の「あれ?おかしい?」と気づいた時が治療の開始時期です。

 歯科ソレイユでは、お子様の場合、床矯正はあくまでも『顎の発育と正常な歯並びになるように手助けする』という位置付けです。歯が並ぶだけの顎の大きさ(スペース)があり、歯や顎・唇・舌などのお口がしっかり機能していれば、『本来、歯はきれいに並ぶもの』ですので、『歯科医が歯を並べる』というよりも『歯が並ぶお手伝いをする』のです。消極的に見えるかもしれませんが、きれいに歯が並んで、なおかつ、お口の中で機能し続けなければ、後戻り(一部治療前の状態に戻ること)が起こる可能性があります。一時的にきれいに並んでも、それを維持していかなければ意味がありません。

 歯を抜かず、歯がきれいに並び、よく噛めて顔(顔貌)もよくなる(美人さん、ハンサムに)、なんて都合のいいことを目指しています。(笑)すべての方がこの床矯正に向いている、というわけではありません。遺伝的に骨格(骨の形や大きさ)に大きな問題がある場合には向かないかもしれません。ただ、多くのお子様は、お口の中のほんのわずかな不調和や問題による場合がほとんどです。矯正専門医ではない、一般臨床医である私が対応することで、安価に多くのお子様の歯並びが良くなれば、と考えております。

 「うちの子の歯並び、何だかおかしいんです。」
そう言って、歯科ソレイユへ相談に来られるお母さんが多くなってきました。
そんなお母さん、「本当に素晴らしい」と思います。なぜなら、そのお母さん方はお子さんのお口を常にチェックし、大切にされているからです。床矯正をすぐにやるかやらないかは、関係ありません。他のお母さんから歯科ソレイユの噂を聞き、あるいはインターネットで丹念に調べ、歯科ソレイユのホームページに辿り着いてご相談にいらしています。そんな労力をかけるお母さんの熱心さに、頭が下がる思いです。

床矯正の治療の流れ床矯正の治療の流れ

  1. おおまかにお口の中を診査します。
  2. レントゲン・口腔内写真・模型診査のための印象(型取り)などを行います。
  3. 次回来院時、診断結果を説明し、装置作製のための印象を行います。
  4. 約2週間後、装置を調整・装着し、使用方法などを説明します。
  5. 約1ヶ月に1〜2回、経過観察および装置の調整を行います。
  6. 必要であれば新しい装置の作製、ブラケットワイヤーによるレべリング(微調整)を行います。
  7. 動的治療が終了したら、後戻りを防ぐため保定および機能トレーニングを行います。(機能トレーニングは動的治療中も行います。)

床矯正のメリット・デメリット(ワイヤー矯正と比較して)床矯正のメリット・デメリット(ワイヤー矯正と比較して)

メリットメリット

・基本的に歯を抜きません。
・痛みは全くありません。
・自分で装置が取り外せるため、ブラッシングやお手入れが楽でお口を清潔に保てる。
・乳歯期の早い時期から始められる。


デメリットデメリット

・自分で装置を取り外せるため、本人に治療の意思がないと治療できない。
・一装置に対して単純な矯正力しか与えられないため、複雑な歯の移動には向かない。
 (複数の装置が必要になる)
・顎と歯のサイズにかなり大きな不調和がある場合、床矯正のみでの治療は難しい。


こんな方におすすめです
・お母さんが「あれ?うちの子の歯並び、何かヘン?」と気づかれた小さいお子さん。
・4才になっても乳歯の間にすき間があまり開いてない、または乳歯の歯並びがでこ
 ぼこなお子さん。
・痛みなく、早い時期(4才以上なら可能です)に矯正治療をしたいお子さん。
・早く治療を開始することで、矯正にかかる費用を安く済ませたいお子さん。
・将来、歯並びのきれいな美人さん、ハンサムくんになりたいお子さん。
・歯を抜かずに矯正治療したい方。
・自分で装置を外して、装置の手入れやお口のメインテナンスをしたい方。
・むし歯や歯周病の予防のため歯並びをきれいにしたい方。

床矯正Q&A(よくある質問)床矯正Q&A(よくある質問)

治療の費用はどれくらいかかりますか?


歯科ソレイユでは初診時に検査を含め31,500円、1装置63,000円です。その他調整や修理など、1ヵ月3,000円程度と考えられます。必ずしも毎月かかるわけではありません。ワイヤー矯正など、他の矯正法は通常一口腔単位としての費用のため、およそ70万〜150万円(医療機関、状態により異なる)かかりますが、床矯正は1装置単位です。不調和なところに合わせて装置を製作していきます。


治療の期間はどのくらいですか?


平均1〜3年です。小さい不調和であれば2〜3ヵ月で動的治療が終わることも多いです。ただし、保定や歯並びを維持しているかの経過を観察する必要があるため、それらを含めるともう少し長い期間となります。


治療はいつ頃から始められるのですか?


4才以上であれば可能です。この頃には大人の話を理解でき、「美人さんになりたい」「かっこよくなりたい」と自分を意識することができる年齢だからです。治療開始はできるだけ早い方が良いでしょう。9才頃までなら犬歯が生える前ですので、前歯だけの治療で終了するケースがほとんどです。


小さい子どもの歯並びの異常・矯正が必要かどうかはどのようにしてわかるのですか?


上下の歯をかみ合わせたときに前歯が噛んでいるか、歯が重なったりねじれていないかをまず見てください。さらに3才以上であれば、乳歯の間にすき間があるかを見てください。すき間がなければ顎は小さく、将来永久歯(大人の歯)が並ばない可能性が高いでしょう。気になったら、歯科医院で診てもらうことをおすすめします。



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