南の風・各号後記(ぶんじん日誌)
3800号【2017年2月27日】
■≪19年の歳月を歩いて・・・≫
本号で3800号の大台に乗りました。久しぶりに北海道・千田忠さん、信州伊那谷・米山義盛さんからのメール(上掲)拝受。懐かしく、それぞれにお元気でなにより。ありがとうございました。
米山さんからは、前号(ぶ)本欄の「…1ヵ月おきの検診(静脈血栓症)の日。早朝から起きて新宿の病院へ…」についてのお尋ね(この別メールは私信、載せず)。恐縮しました。小生の静脈血栓症(座りこんで仕事をする私たちの職業病)は、2014年2月に緊急入院(3週間)、退院後も定期的に血液検査・服薬している状況です。幸いその後は良好に経過しています、ご放心下さい。
この入院中に、伊藤長和さんが急逝されたのでした。その通夜・告別式に出るために退院を願い出たことを思い出しました。あ、あと一つ思い出話。学会に招聘され来日中のM.ヴェントさん(ハンブルク・社会文化センター・モッテ館長)がお見舞いに来院されました。谷和明さんがご一緒。有り難いことでした。もしヴェントさんが入院されたら、こんどは当方がハンブルクにお見舞いに行かなくちゃと思っているほど。谷さんのご配慮にも感謝しています。
3800記念号に病気の話となりましたが、これも年相応のこと。風も思いのほか長寿の道を歩いてきたことになります。受け取っていただく皆さまに感謝!
さて本号には、24日編集会議(第2回)の記録が届きました。TOAFAEC 編集委員会のML原稿に少し言葉を添えました。ご了承を。自由投稿「呼びかけ」は次号にまわします。当日の韓国研究フォーラム(73回)、夜のTOAFAEC
定例研究会(236回)の記録もお待ちしています。いずれもゲスト谷さんとの対談・論議。疲れながらもいい時間でしたね。報告は(長く書けばきりがないので)ポイントを二つ、三つ、簡潔で結構です、どうぞよろしくお願いします。
3799号【2017年2月25日】
■≪24日、予想通り疲れ果てて≫
2月24日(金)、TOAFAEC 研究会(第236回)定例日。夜の集いで、いつも愉快に終わるのが通例です・・が、この日は予想通り疲れ果てて・・・しかし見事に全日程を終了。皆さん、ご協力有り難うございました。
3時から9時まで(何も飲み食いしないで)ドイツの話と参加者との論議を受けとめて頂いた谷和明さん、まことにご苦労さまでした。翌日への仕事があるとのこと、イーストビレッジまで足をのばし疲れを癒すかたちにならなかったのが残念。過酷なスケジュールを組んで、反省しています。ご参加の皆さん、初参加の方もあり、お疲れさまでした。
2時間きざみでの韓国本の校正、22号の編集会議、韓国フォーラムの学習会、そして夜の定例研究会。それに加えて、ぶんじんは当日、1ヵ月おきの検診(静脈血栓症)の日。早朝から起きて新宿の病院へ、やっと午後の部から駆けつけたのでした。予定通り動けたのが何より。帰りの電車は午後11時頃か、疲れと酔いが重なって足はよろよろと。そろそろ年貢の納めどきかと思いました。だが、充実感あふれるる1日。
明けて今日(25日)午後、ご存知・木村雅俊さんの来訪あり。当方のガラ系ケイタイを脱皮させようとのご好意。「くれぐれもID Passwordの使いまわしだけは避けていただきますよう」のご忠告(上掲)。ありがとうございました。
3798号【2017年2月22日】
■≪24日・私たちの長い1日≫
2月24日(金)は、午前から夜まで終日のスケジュール(上掲)。韓国研究フォーラムの皆さんは、きっと疲れ果てることでしょう。ほかの皆さんはテーマに即して、それぞれの時間に自由にお出かけください。もちろん韓国研究会(校正)へのご参加も歓迎!お待ちしています。ゲスト・谷和明さんに差し上げたメール(2月15日)、仲間うちのご案内、そのままご紹介します。
「谷和明さま、2月24日のこと、3時から(韓国フォーラム)と、7時から(TOAFAEC定例研究会)の二つのご案内を、南の風(3793号 3794号)に載せました。もともと、3時からの会は、いつも何か飲みながら、風の部屋での気楽な会ですが、今回は「年報22号編集委員会」を1時からぶっつけて、高井戸の同じ会場(飲めない会場)で行うことになりました。お疲れになるのでは、と恐縮しています。3時からは、まったく自由な「谷ゼミ」の感じで、韓国メンバーから質問するかたちで、進めたいと思います。
7時からは昨年11月定例研究会の続き。テープにとりますが、いずれ原稿にするときは自由に手をいれる機会がありますので、お気軽にお話し下さい。小林が聞き役となります。終わりのところで東アジア・日本に向けて、少し課題を付していただければ、と思っています。(以下略)」 いまホームページが不調で見苦しいのですが、当日の日程をなんとか掲載しています。ご覧下さい。
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https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/yotei1701.htm
前号を承けて、安井節子さんから頂いた「安井家資料」に関するメール(上掲)、ありがとうございました。できるだけのご努力を期待しています。
3794号【2017年2月20日】
■≪回想・安井家研究会・データーベース化の試み≫
ご記憶の方もありましょうか。安井郁氏(元杉並区公民館長、原水協初代理事長、法政大学教授)の原水禁運動関係資料(安井家所蔵)を整理し、データーベース化して次の世代に残そうという取り組みがありました。TOAFAEC
有志が中心になって、2005年から2009年まで5年間、全58回の研究会。ほぼ毎月1回、パソコン持参で安井家へ。見通しもつき、メンバーも拡がりを見せた段階で、安井家の事情により休会。残念なことでした。
安井田鶴子さんが詠まれた歌から採って『ひたすらに平和願えり』(2009年)と題する報告書などの活動記録が残されました。この活動で一つだけ大事にした原則−遺された安井家資料を持ち出さない、作業は安井家で、という活動スタイル。資料の拡散・散逸を避けようという思いからでした。
このたび、安井家資料を杉並区立郷土博物館に寄贈する運びとなったそうです(上掲・安井節子さんメール)。貴重な資料ですから、遺された資料群をバラバラにしないでほしい、5年間の私たち有志の作業を無にしないでほしい、時間と手間が必要ですが、データーベース化の実験・取り組みをかたちにしてほしい、と願っています。私たちのホームページには、安井家資料研究に関する記録(杉並区立公民館や安井田鶴子さんの写真等を含めて)が収録されています。今回のサイバーアタック?の混乱により、多少読みにくい箇所がありますが、5年にわたって折々に入力してきた4サイト、ご覧いただければ幸い。
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安井節子さんのメール掲載に合わせて、前に頂いていた江頭さん・石川さんお二人の関連メールを一緒に載せました。
3796号【2017年2月18日】
■≪信州のワイン≫
松本の村田正幸さんからメールをいただきました。次の通り。読んだ直後に宅急便で信州ワインが到来。有り難うございました。
「自治と協働のまちづくりを目指す研究集会」松本大会から3週間がすぎました。公民館報・全市版編集委員会は大会速報を発信していたので、大勢のみなさんと交流できませんでしたが、あの速報は良かったという言葉が沢山寄せられました。2日間で6号を発行しましたが少し多すぎたかも知れません。文人先生との二次会ができませんでしたので、信州ワインを送ります。ぶどうの香りが残るワインです。飲んでみてください。」(Fri,
17 Feb 2017 08:50)
地酒の村田さんからワイン?と驚きながら、早速、夜の食事にいただきました。信州・シャルドネの香り、いい出来映えです。少し酔って、書くべき原稿もまったく進みません。この間、ホームページの修復作業に明け暮れていましたので、骨休めの夜となりました。ご馳走さまでした。
集会の速報はお見事。浅間温泉で開かれた全国集会(1990年・夏)の昔など想い出していました。あの頃の速報と違うところ、写真です。当時はほとんど文章のみのガリ版。やはり写真がいい記録ですね。しかも今回カラー版も頂きました。信州の地酒・松本の食べものコーナーを読むと、村田さんの顔が浮かんできますね。終わりの全体会写真に小生の顔もちらり。もし村田さんのカメラにあれば記録に一枚送ってください。
3795号【2017年2月16日】
■≪100号の節目に≫
5号前の本欄で「風の誕生日」(19歳)を書きました。そして、あと5号で3800号の節目となります。はるばると越えし歳月幾山河、と歌でも詠みたくなる境地。「風」には当方の60歳代後半から80歳代の道のりが刻まれてきました。自転車で全国を旅する火野正平(NHK「こころ旅」)が、上り坂をあえぎ登ったあと、一気に下るとき、「人生、下り坂、最高!」と叫んでいたフレーズが妙に気に入っています。
日頃は音沙汰のない方々も、この機会にお返しの風ひとつ、いただければ幸いです。お互い久しぶりにお会いできるような気分となりましょう。
さて、今年の「やんばる対談」。名護だけでなく那覇にも連絡できて、詳細がほぼ決まりましたので、正式に「お誘い」の一文を上掲しました。風に載せた皆さんのほかに、武田拡明さんも参加の意向。訪問側は6〜7人のメンバー
になりましょうか。那覇その他の宿は各自にとっていただき、名護(山田荘)は山口真理子さんに一括予約していただく慣わし。那覇に着いたメンバーで、レンタカーの手配など相談いたしましょう。
久しぶりの沖縄行きが楽しみ。余裕があった頃は「やんばる」のあと、八重山に飛んで、竹富島へのフィールドワークを重ねたものです。しかし最近は行くことができず、上勢頭芳徳さんも病臥中。竹富が懐かしくなって、阿佐伊拓
さん(孫良さんの息子、ゆがふ館勤務)に電話。コンドイ浜のリゾートホテル問題のことを聞きました。いずれ報告しますとのこと。待っています。
3794号【2017年2月14日】
■≪ホームページ修復作業≫
ホームページ・データの不具合騒動の続き。この間“救いの神”木村雅俊さんには拙宅まで2度もご足労をお願いしました。木村さんによれば、「…2/1明け方から2/2夕刻頃にかけて、数多くのサーバーで不具合が報告されました。南の風・TOAFAECHPを収納しているSo-netのサーバーでも不具合が発生、その影響が出ております。So-net 側での原因の特定はできていないようです。2/2夕刻以降、…Internet ExploreやMicrosoft Edgeでは問題なく読めるFileが、Google ChromeやFirefox などで正しく表示されないという事象が発生」。
応急の対処法として、IE Tab というアドオンの活用を紹介いただきました。「IE TabをChromeやFirefoxへInstallすることで解決できることを確認」と。
そこで当方のホームページの右上に「IE Tab」のロゴを載せ、教えてもらったリンクにつなぎました(http://fanblogs.jp/pontaoyaji/archive/147/0)。「ちなみに、IE
TabをGoogle ChromeへInstallした後では、IE Tab のワン・クリックで、元の表示となります」と。TOAFAEC ホームページで読めないページが出た場合、試みてください。それほどまでして見る価値があるページでもありませんが。
こんな経過もあり、また数日、主なページ・ファイルの修復に励みました。毎号の風・後記(ぶんじん日誌)の古い記録をのぞて、各項目の表紙・目次ページはほぼすべて修復できた感じ。おかしなページ発見の場合、ご一報頂ければ幸いです。
3793号【2017年2月11日】
■≪2月24日・四つの会議≫
数号前に書きましたが、これまでのホームページ誌面が混乱(サイバー・アタック?)、またまた木村雅俊さんにご足労をお願いしました。田辺伸子さんにもご心配をかけました。ちょうど1年前のトラブルと違って、パソコン自体
は動いていますので、そう慌てることではない。しかし営々と重ねて作成してきた諸サイト・データがガラガラと動転し、当方好みのレイアウトなど壊れてしまいました。応急の修復はしていますが、ここ数年の記録のみ。古い日誌や
記録など読みづらくなっています。よろしくご判読ください。
本号には2月定例(24日、第236回)研究会「ご案内」(山口真理子)を掲載しました。昨年11月定例会に、ドイツ研究者・谷和明さんをお招きしてお話を聞きましたが、その続編です。せっかくの機会、韓国研究フォーラムもその
前の時間帯に谷さんを囲む学習会を企画。加えて韓国本の校正作業も。さらに年報(22号)編集会議、と四つの会議が並んで賑やかな1日となります。これまでにないこと、皆さん、ご苦労さまです。
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参加メンバーが多くなることも予想され、会場は(夜の定例研究会場に合わせて)高井戸区民センター・第3集会室へ移りました。午前からの校正作業のみ「風の部屋」となりますが、ご了承ください。
3792号【2017年2月9日】
■≪やんばる対談・日程決まる!≫
今年のやんばる対談(テーマ「やんばるの地域博物館」)日程が決まりました(上掲・正敏メール。3月23日(木)午後2時〜)。対談会場は恐らく(例年のように)名護底仁屋「蔓草庵」。伊是名・伊平屋の離島からもご参加のようで、嬉しいことです。半日だけの対談日程だけでは、語り尽くせぬ話があふれることでしょう。
例年のように、その前日に那覇「おきなわ社会教育研究会」の皆さんとの交流が組まれることになります。1年ぶりの再会。詳しいご案内は、近日中に風誌上に載せますが、ますは日程確定のご連絡まで。フライトの手配、今のうちに(安い便を)それぞれでお進めください。
2月〜4月のTOAFAEC 年報編集委員会の日程について、李正連さん(東京大學、副編集長)から来たメール(Thu, 9 Feb 2017
03:14)。「…編集会議の日程に関しましては4月まで全部大丈夫です。3月はこちらの都合で変更していただき恐縮です。2月24日は11時から韓国本の校正作業もありますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。特集に関しましては、昨日梁先生にもご相談したのですが、なかなか良い案がなく、もう少し探していただくことにしました。それでは、24日にお目にかかります。」
事務局長・山口真理子さんから会場についてのメール(事務局メール)。3月も日程が確定しましたので、高井戸の会場、どうぞ予約をお願いして下さい。
3791号【2017年2月8日】
■≪今年の「やんばる対談」テーマ・日程≫
名護・島袋正敏さんから、今年の「やんばる対談」のもち方についてメールを頂きました(上掲)。たくさんのテーマが並んでいますが、電話でも(思いつきですが・・・の前置きで)「名護市近隣の今帰仁村、宜野座村、恩納村などの博物館の動き」についてのご提案。最初に出されたテーマでもあり、「やんばるの地域博物館」をテーマに掲げて対談をすすめることにいたしましょう。いまは亡き伊藤寿朗が元気であれば、身を乗り出すに違いないテーマ。一緒に名護博物館を初めて訪問した30年前を思い出しながら書いています。
やんばる対談の企画としては、10回目にして(名護市だけでなく)「やんばる」に拡がることになりますね。それぞれユニークな博物館・歴史文化センター等の取り組み。また名護市自体も「やんばる」をフィールドとする壮大な新博物館ネットを構想中と聞いたことがありました。関係の皆様への呼びかけ・案内をよろしくお願いします。会場は「蔓草庵」ですね。
日程については3月下旬。20日(月・春分の日)から26日(日)の週で如何でしょうか。今帰仁・宜野座・恩納村等の皆さんのご都合にも合わせてお決めください。熊本・山城千秋さんのスケジュールも正敏さんに知らせてください。日程確定次第、南の風に「ご案内」を載せるようにします。
3790号【2017年2月6日】
■≪「南の風」の誕生日≫
今日(2月6日)は「風」の誕生日です。1998年この日に「南の風」は創刊号を出しました。はじめメンバーは10人もいなかった?ような記憶。沖縄研究を再開しよう!といった仲間うちの通信でした。当時すでにTOAFAEC
は発足していて(1995年)、年報「東アジア」も2冊出していましたから、「風」は格好の研究通信として機能していきました。
沖縄のテーマとともに、当時増えていた(とくに中国からの)留学生“激励”通信の趣きももっていました。日本の自治体・社会教育関係者は、まだ個人でメール・アドレスをもつ人が少ない時代。「風」を受け取るために、パソコンを始める人もいたぐらいです。合い言葉は「風は双方向に吹く」でした。
沖縄・東アジアに向けて吹く「南の風」と並んで、日本の社会教育・公民館に向けての通信がほしい。翌1999年秋に「公民館の風」が始まります。その頃、日本公民館学会設立への気運あり、公民館の風も勢いよく動いていきまました。しかし、二つの風を発信する負担と、相互のマンネリ化を脱するため、故伊藤長和さんたちから「一つの風にしぼろう」の助言あり、南の風1000号に到達した日(奇しくも2003年2月6日)、「公民館の風」は休刊へ(395号・同2月7日)。ちなみにその年5月に日本公民館学会は創立したのでした。
南の風は、今年で19回目の誕生日です。1年に平均すると、これまで毎年200通のラブレターを送り続けたことになります。19年よくぞ続いたものです。恋の道は浮気?なのに、風への想いは、いまなお熱く続いているかたち。
3789号【2017年2月4日】
■≪ある日、突然!!(ホームページ異変)≫
この間、風の送信が間延びして、失礼しました。4日ぶりに吹いています。理由はホームページの乱調です。ある日(3日前)突然、ホームページの(すべての!)誌面が大きく揺れて、私好みのレイアウト、スペース、改行などが動いてしまいました。フォントの設定がどこかで変調、原因よくわからないまま。ページによってはグジャグジャの状態。行が動いたり逆に重複したり、読めなくなった箇所があちこち出てしまったのです。HP作成・発信者として、そのままにしておけず、幸い入力していた文字・写真の欠落は一切なく、修復作業に励んでおりました。風・編集のことも、急ぐべき原稿も、また家事一切すべてそっちのけにして、不機嫌な数日。
表紙(index)から各項目の目次ページ、主なところ、はほぼ読めるようにしました。しかし南の風「日誌」だけでも15年あまりのガラクタ文章の山。大半のページはまだ修復作業が残っていますが、なんとか判読していただける?だろうと勝手に収束宣言して、風の作業に切り替えた次第です。
このあたりでさまざまの駄文への執着を捨て、いい機会だ、と店仕舞いに踏み切る勇気があれば立派なのですが、その潔さはまだありません。デコボコの道なのに、まだ未練を残して歩み続けようとする心情、ヤレヤレ、あわれな人生です。
3788号【2017年1月31日】
■≪2月の編集会議案≫
松本市から、高橋伸光さん(生涯学習課長)、矢久保学さん(政策部長)お二人より、丁重なメール、有り難うございました。今回の「松本大会」がびっくりするほどの規模になり、これまでの松本の公民館の一つの到達点、その反映でもあるように思いました。記録を確かめながら、松本市公民館70年でもあり、「松本アピール」(仮)のようなものを発信されてはどうか、と思ったことでした。日本の公民館が低迷しているなか、松本だけではなく、見失ってはならない活力を、日本・東アジアに向けて示すことになるのではないかと…。いま韓国の本づくりに参加しながら、期待したいところです。
さて、TOAFAEC 年報の編集会議について、記録が寄せられましたが(上掲)、特集テーマの確定がいまひとつということもあり、執筆依頼スケジュールからすれば、やや遅れている状況だと思われます。次回・3月の編集会議では少し遅いのではないか。「常任編集委員6人案」も出ましたから、小林・李・江頭に6人組にも加わっていただき、2月のどこかで「第2回編集会議」を開く案など如何でしょうか。たとえば、2月24日(金)谷和明さんと韓国フォーラム学習会の前、午後1時から3時までの案(風の部屋)。3時から学習会、7時からは定例研究会(会場・高井戸)。李さんはおそらく?大丈夫、江頭晃子さんのご都合がつけば有り難い。
3787号【2017年1月30日】
■≪高井戸から松本へ≫
1月26日・エイデル研究所での校正作業(第72回韓国研究フォーラム)は、同じ時間帯に来客あり、参加できませんでした。松尾有美さん(東大・院)ソウル留学前最後の研究会(上掲)、遅れてでも行けばよかった。壮行乾杯!の機会を逸しました。かって「遊学」という言葉があったように、遊んで学ぶ楽しい留学生活を祈っています。ソウルからの風を期待しています。
翌27日は高井戸でTOAFAEC 研究会・年報22号編集会議(第1回)。いい議論でしたが、少し時間不足。二次会・イーストビレッジで話は続きました。この夜、春節お祝いの乾杯。はじめて!李正連さんの歌を聞きました。いい節まわし。いつもの山口真理子さんの歌は、井の頭線・高井戸駅ホームで、みんな輪になって…。これもはじめて!のこと。皆さん、ご苦労さま。編集会議記録はすでに届いていますが、次号にまわします。
28日は早起きして松本(「未来を拓く自治と協働のまちづくりを目指す研究集会」)へ。この数年は外泊を控える生活、しかし松本からのお誘いとあれば行きたくなって・・・久しぶりの「あずさ」でした。松本市公民館の70周年記念のパネル。全国各地からの参加、学会関係者も多数、なんと総勢645名の参加者リスト、大集会でした。村田正幸さん(和光大学時代、学生がたいへんお世話になった)からは、前もって(懇親会のあと)夜のお酒の誘いがありましたが、高橋伸光さん(公民館長)たちの席ですでに酔って、次の機会の楽しみ、ということになりました。暖かい松本の夜でした。
▼1月定例研究会・二次会。黄さん上田さんは帰ったあと、前列はマスター(イーストビレッジ・170127)
3786号【2017年1月27日】
■≪韓国「平生教育法」の最新版≫
韓国の社会教育法(1982年成立)は、1990年代の教育改革期に全面改正され、平生教育法として登場(1999年)。さらに大改正されたのが2007年。私たちの『韓国の社会教育・生涯学習―市民社会の創造に向けて』(エイデル研)がようやく出版(2006年)された翌年のことでした。1冊の本を世に出した直後に、次の新版を編む課題をつきつけられようなもの。それから10年が経って、いま若い編者で新版『躍動する韓国の・・・』本が完成しようとしています。
昨日、編者の一人・李正連さん(東京大学)より、こんなメールが来ました。「・・平生教育法の改正版をお送りします。26日の編集会議に間に合うように、急いで訳してみました。2007年12月全部改正以降改正された部分は、青字で表示してあります。それでは、明日どうぞよろしくお願いいたします」と。
韓国・平生教育法は2007年以降も、大きな改正を重ねてきたのです。10次あまりの「一部改正」。障害者平生教育センター・事業、文解(識字)教育センター、邑・面・洞の(幸福)平生学習センターなど。改正は拡充と整備の方向です。絶えざる立法・改正のエネルギー、その積極的な歩みに驚きます。
早速一晩かかって、当方のホームページにも掲載させていただきました。ぜひご一見を。中国・台湾・ベトナム等を含めて関連法制をアップしてきましたが、改正経過はなかなか載せきれません。幸い韓国「平生教育法」は最新版となりました。李正連さん、翻訳ご苦労さま。青色の改正文字が光って見えます。
→■
https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/kankokuhou2017.htm
3785号【2017年1月24日】
■≪愚痴の繰り言・2≫
新年会の賑わいや、記録作家「林えいだい」映画の話が入って(風・前号)、前々号に書いた「愚痴の繰り言」が中途半端のまま。その続きを書きます。
久留米・筑後川のほとり「筑紫次郎の会」で飲み語った夜、久しぶりに博多に戻って油山の寓居に寝ました。40年余り維持してきた隠れ家は懐かしい限り。とは言え、掃除や管理(屋根裏におそらく「いたち」が住みついている気配)などたいへんです。古くから家の改築・修理をお願いしてきた工務店への連絡に追われた2日間でした。留守役をいたち君に頼んだ憶えはないのに、彼らは勝手に入りこんで快適に過ごしているらしい。早急に立ち退きを迫らねばならぬ。駆除作業に経費がかかり、天井の張りかえも必要だと。白樺は枯れ、庭は荒れ、こんなはずではなかった!と愚痴を繰り返しても詮無いこと。以下略。
さて(話を戻して)、12月中旬に開かれた上海・三国フォーラムについて。石井山竜平さんから速報2通(感謝!)をいただいた経過あり。南の風(3768〜69号)に載せ、同文を「東アジア交流委員会」サイトに収録しています。
→■https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/higasiasia0905.htm
その中に「フォーラムのまとめ」について、「報告は中国語訳にして本として発刊、2017年1月20日締め切り」「原稿の一部は、日本語訳にして、トアフェック年報・東アジア社会教育研究・次号へ掲載」の一文がありました。このあたりのこと、その後の経過はどう動いていますか。当方は三国フォーラムに出席できなかった(愚痴)だけに、詳細分からず、気になっています。年報の第1回編集会議(1月27日)も近づいてきましたので、お伺いまで。
南の風は、今年冒頭に「3日リズムの風になればいいな」と書いた記憶がありますが、皆さんから長文を含めメール来信相次ぎ、本号は昨日に続き連日配信。世の中、すべて予定通りにはならぬもの。これも愚痴の繰り言か。
3784号【2017年1月23日】
■≪記録作家・林えいだいさん≫
恒例の新年会、今年もにぎやかな集いとなりました。江頭晃子さんはじめ世話人の方々、お疲れさま。八朔友二さん(元ふるさときゃらばん)のギターや、山口真理子さんの歌(二次会・風の部屋)もすばらしく・・・。美酒少量、気持ちよく酔いました。当日の記録をお待ちしていますが、その前に写真のみ数葉、ホームページに載せています。「風の部屋」でのお忘れ物数点も確認、ご安心を。園田さん、富美へのお花、お心遣いに感謝!有り難うございました。
→■https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/2016sinnenkai.htm
当日、どなたからか「赤旗・日曜版」切り抜き(1月22日)をいただきました。翌日、酔いがさめてバッグからカメラを出すとき“発見”。「記録作家・林えいだい」の執念を追うドキュメンタリー映画「抗い」(あらがい)の紹介記事(公式ホームページ資料・上掲)でした。「冤罪の闇・朝鮮人の特攻兵はなぜ処刑されたのか」を中心に、「国家権力の犯罪を告発し続けてきた林さん」の仕事と生きざまを追った記事。映画の中で出てくる処刑現場「福岡市南区の油山」雑木林を訪ねる林えいだいさんの写真もあり、興味深く読みました。
林えいだいさんとは、1960年代に彼が(旧)戸畑市(合併して北九州市)の社会教育主事時代からの友人。その後、記録写真・ドキュメンタリー作家として格闘してきた半世紀を(お互いに)見つめ合ってきました。社会教育から飛び出して、公害問題に取り組む最初の仕事は、足尾銅山・谷中村調査(『望郷・鉱毒は消えず』亜紀書房1972)。田中正造を偲んで足尾から東京まで歩いてきたときのことなど思い出します。映画「抗い 記録作家・林えいだい」の東京上映は、渋谷シアター・イメージフォーラム(2月11日から)。
▼2017新年会終わる。大塚(和光)由田(国立)両家族、赤崎さん(名護)など退出したあと、「蘭」入口にて。(西永福、20170121)
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関連写真・二次会写真等はこちら→■
乙
3783号【2017年1月20日】
■≪愚痴の繰り言(1)≫
前号・本欄のついでに、いくつか私的な話、言い訳も。ご存知のように、ぶんじんは、この2年あまり外出(とくに外泊)を控え、老々介護に励んできました。学会等も東京以外は参加できない。ましてパスポートで海外に出かけるなど、夢のまた夢。それでも昨夏は期限がきたパスポートを、10年先まで更新したのは笑い草。いま真っ白ページのパスポートは、もっぱら身分証明用です。
それでも、これまで(八十過ぎまで)自由気ままに旅してきた人生ですから、文句はありません。どこかに“神の思し召し”を感じ、すべて納得、悔いも無念も露ほどもありません・・・と書くのはやはり愚痴の繰り言か。
前にも書きましたが、12月中旬の上海で開かれた三国(日中韓)シンポには行けませんでした。せっかくの呉遵民さん(上海)や韓民さん(北京)のお誘いだったのに参加できず、これは残念なことでした。
実は12月の同じ時期、九州「筑紫次郎の会」(前号)が企画され、これには出かけたのです。わずか2泊、久しぶりの油山。この間、夫の介護を支えに自宅で頑張ってきた妻に変調あり。やむなく救急車で入院する羽目に。残念ながら寝たきりの生活に入りました。夫は毎日の介護から少し解放されることとなり、福岡に行けたのです。空き家の管理あり、お隣さんにも迷惑をかけている。
もともと二人が元気であれば、今頃はこの山のふもとで、鳥のさえづりを友に豊かな?老後をおくっていたはず。人生は思うようにはいかない。生涯設計などなんと無意味なことか。むしろ生涯変事にどう対応するか、臨機応変の心構えこそ鍛えておくべきことでしょう。
話しがそれました。12月中旬、上海とほぼ同じ日程の九州「筑紫次郎の会」、上海に申しわけない思いがあって「南の風」に案内もしませんでした。 (続く→3785号・ぶ日誌)
3782号【2017年1月18日】
■≪筑紫次郎の会≫
大分の臼杵市長選・投開票日は1月15日。深夜、渡部幹雄さん(和歌山大学)より速報あり。「ご無沙汰しております。中野五郎さんが3選を果たされました」と。上掲「動き」資料として、臼杵市長選を報じた大分合同新聞(1月16日)朝刊1面記事を載せました。「五郎ちゃん」(私たちはそう呼んできた)は九州大学・院から旧野津町の社会教育主事へ、推されて野津町長。臼杵市との合併により同副市長を経て市長を2期(これまで無投票)。今回はじめての選挙となり、3期目の市長にみごと当選!の朗報です。おめでとうございます。
五郎ちゃんは研究職の道を進みませんでしたが、自治体の長として願ってもない仕事を歩んできました。人望豊かな人柄、まわりの期待は大きい。公約の「住み心地一番のまち」を目指し、社会教育も充実していくことでしょう。いつぞや本欄で紹介したことを思い出しましたが、「月刊社会教育」に「公害反対住民運動」いわゆる臼杵「風成(かざなし)闘争」を報告したことがあります(古賀皓生と共同執筆、1971年3月号)。また野津町の社会教育「職場日記」も興味深いレポート(1976年11月号)でした。
実は昨12月中旬、久留米で五郎ちゃんに会えるかなと期待した会がありました。「筑紫次郎の会」(筑後川のほとり、画家・坂本繁二郎ゆかりの店で)と名付けた九州社会教育関係者の会。一夜、東京を抜け出して参加、話がはずみました。しかし選挙の一ヵ月前とあって、五郎ちゃんは不参。市長3選を祝って、あらためて激励の集いを企画してください。
3781号【2017年1月15日】
■≪充実した10年≫
かねて川崎・富川市民交流会で台湾訪問の企画あり、山口香苗さん(東大院)が参加のこと、昨年10月の南の風(3744号)で知っていました。昨夜、早速に台北からの便り拝受(上掲)。小田切督剛さんは、この間、韓国本初校作業の集約と重なってご苦労さま。徹夜気味の毎日だったのではないかと案じています。いい旅を祈っています。ご参加の皆さまによろしくお伝えください。
ぶんじんはこの数日、ゲラ読み作業に勤しんでいます。正直のところ、この年になって、校正作業とは・・・トホホ、とぼやきながら。それでも昨年の春から夏にかけての東京本よりも、目の手術が終わったあとなので、苦しいことはありません。若い世代に伍して、一人前に校正作業に参加できる喜びのような感じもあります。まだ現役だぞ!と自らに言い聞かせて、頑張っています。
本号には、韓国本編集のいわば内部メールを載せました。「韓国フォーラム・コアメンバーのみなさま」あての小田切メール、それとエイデル研究所あての連絡メール。いま熱気あふれる雰囲気、こんなエネルギーが難儀な翻訳作業とそれを日本向けの本づくり作業に結実していく積み重ね、を風の記録にしておきたかったからです。韓国「コアメンバー」のみなさま、ご了承ください。
振り返ってみると、韓国研究フォーラムはこの10年の歳月に、なんと!4冊の本を世に送り出しています。2006年に初めての韓国社会教育・平生教育の本格的な紹介、2010年に逆に韓国への日本社会教育の概論本、2013年にはその日本語版、そして今回2017年・日本への新版。充実した10年ですね。
→■
▼『日本の社会教育・生涯学習−草の根の住民自治と文化創造に向けて』
(小林文人・伊藤長和・梁炳賛共編、ソウル・学志社、2010年)
3780号【2017年1月13日】
■≪教育立法運動の拡がりを≫
「福島に公立夜間中学をつくる会」からのご案内が、さきほど(12日夜)関本保孝さん(基礎教育保障学会事務局長)より回送されてきました。同「夜間中学を知る集い」(映画「こんばんは」/
前川文科次官講演)は明日(14日午後)のこと、慌ただしい日程ですが、「福島駅前自主夜間中学」生徒募集の記事も付されていますので、急ぎ掲載しました(上掲)。
ご承知の通り、夜間中学関係の皆さんが永年取り組んできた立法運動が実って「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(教育機会確保法、2016年12月)が成立・施行されました。法的根拠を得て、自主夜間中学の運動もいちだんと熱気をおびてきました。教育立法運動の経過は貴重です。
たまたま韓国の社会教育法(1982年)平生教育法(1999年、2007年大改正)が、学会関係者による熱烈な立法運動によって実現してきたことを『躍動する韓国の平生教育』「特論」として書いたばかり。日本は社会教育・立法運動の経験をほとんどもちません。法「改正」反対運動の歴史はありますが、法「防衛」論の域を出ることができない。強いていえば米占領下沖縄で「琉球社会教育法」(1958年)が「本土法を沖縄へ」を求めて「教育四法民立法運動」として取り組まれてきた経過が思い出されます。立法運動は、政策論そして運動論を組み立てていく必要があります。課題は大きい。
3779号【2017年1月11日】
■≪日韓の心の響きあい≫
昨年1月、本欄で韓国・京畿道「平生教育士協会」創立の「価値宣言」を紹介したことがあります(南の風3616号「専門職化への道」)。「…私たちが夢見る世界は、誰でも共に生きられる温かい共同体・・・学習を通して自ら未来をつくっていく持続可能なところ」。この夢を実現するために平生教育士として、「絶えず次のことを考え、実践していきます」と始まる宣言文です。
「地域の問題を平生学習で解決していけるよう住民と共に呼吸します」「熱い愛情を持ち、学習者と地域の痛みを我々の悩みとして受け入れます」など5項目。「魂をこめて使命を尽くすことを宣言し、心に深く刻みます」と。短いメッセージですが、これを読んで、長野県上田市西部公民館の中村文昭さんから「心に灯がともる宣言文」として、感動の便りが寄せられました。風3623号(2016年2月13日)に掲載しています。
韓国・平生教育士の宣言文、これに共感する日本の公民館。海をこえる交流・連帯の輪、心の響きあい。韓国の平生教育と日本の社会教育に橋を架ける、そんな本をつくろう。7日の韓国本・校正作業のなかで語られた一コマ。
今度の『躍動する韓国の社会教育・平生教育』(エイデル研究所)では、上記・京畿道平生教育士協会創立「宣言文」を含めて、「特別編・韓国の平生学習の歩みが紡ぎ出す10の宣言・条例」が収録されます。お楽しみに。
3778号【2017年1月8日】
■≪韓国研究フォーラムの写真≫
その日、疲れたことあれば、一夜ゆっくり休む・・・その日、楽しいことあれば、そのまま余韻にひたって・・・という具合で、「風」の編集・配信もなかなか思うにまかせません。本号は3日ぶり。だけど、なにかいい気分。今年は3日リズムの風・作業になればいいな、と思ったりしています。
去年までは隔日のリズム(数年前までは1年200本リズムを15年間)の配信でしたから、ときに疲労感もありました。今年19年目になりますから、もう、ゆっくり配信でもお許しいただけるかと思っています。しかし、すべては研究会等の活動状況と、ご参加の皆さんの気分(寄稿)次第です。
昨日(7日)は初仕事!71回目の韓国研究フォーラムでした。本づくりに向けて最終段階。緊迫感もありますが、楽しい気分も。ワインの酔いもあり一晩のんびりしていました。小田切さんから早速「報告」来信(上掲)、有り難うございました。また、ご参加の李正連さん(東京大学)より、次のメールと写真もいただきました(Sun,
8 Jan 2017 04:01)。
「李です。昨日は校正作業お疲れ様でした。持ち帰りの宿題もありますが、どうぞよろしくお願いします。校正後、帰りに新年会もかねて、おしゃれなカフェでの一杯、ありがとうございました。久しぶりの自撮り棒での撮影、なかなか良い写真です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
前号の井口啓太郎さんのメールに添付すべきファイル2本。添付を忘れていましたので、本号の上平泰博さん「文化座」公演ご案内ファイルと並べて、お送りします。南の風は、あまり添付をつけない方針なので、すぐ忘れてしまうのです。お許しを。韓国フォーラムの今年初撮り写真(李さんカメラ)は下に。
▼71韓国研究フォーラム(西永福・チェルシーガーデン、201707)
3777号【2017年1月5日】
■≪仕事始め≫
今年の賀状には、思いもかけない(専門外の)人から『大都市・東京の社会教育』出版について「見ましたよ!」などの添え書きをいただきました。中には「東京社会教育史の集大成、おめでとうございます」のコメントもあり。驚いて、すぐに「集大成ではありません」と、折り返しの電報?を打ちたい思い。東京本の出版は、一つの大事なステップを刻んだ作業、実は多くの課題を残していることを自覚、再発見する本にもなったのです。
若い世代の井口啓太郎さん(くにたち公民館)から、「そろそろ東京研究第2ステージの議論も始めたいところです」との意見も寄せられ(上掲)、これからの取り組みがむしろ大事。そのうちどんな動きが出てくるか楽しみです。
さて、韓国本(『躍動する韓国の社会教育・生涯学習−市民・地域・学び』エイデル研究所)は、いよいよ校正ゲラが出ます(1月7日・韓国研究フオーラム・既報)。編者は、梁炳贊・李正連・小田切督剛・金侖貞の4氏。執筆者の大部分は韓国の学者ですから、原稿はハングルからの訳文が多く、校正作業もそう簡単ではないと思われます。編者・編集委員会“総がかり”で取り組む必要がありましょう。ぶんじんは応援団リーダーのつもり。今年の仕事始め。
3776号【2017年1月3日】
■≪松の内 風吹く幸を思いけり≫
新しい年が明けました。皆さんには、お元気で新年をお迎えのことと思います。「何となく、今年はよい事あるごとし。元日の朝、晴れて風無し」(石川啄木)。三日目からの風の吹き始め、それでも松の内。ゆっくりと参りましょう。
元旦早々、たくさんの年賀状をいただき、有り難うございました。ネット配信の賀状から、本号には、台湾、広東、内モンゴル、韓国、からのご挨拶が並びました。今年も東アジアの拡がりで動き始めました。
当方は永年出し続けてきた賀状を、この年末は余裕なく、家人の入院もあり、出し切れませんでした。残念ですが、お許しいただくほかありません。「南の風」本欄をもって年頭のご挨拶にかえさせていただきます。
1月の活動は、まず韓国研究フォーラム(7日昼)、新年会(21日)、1月定例研究会(27日夜)と続きます。韓国研究フォーラムについては、元日に幹事長役の小田切督剛さんよりメール来信。「みなさま、おだぎりです。セヘ ボク マーニ パドゥセヨ(新年の福をたくさんお受け取りください)。さて、新年からいきなり恐縮ですが、1月7日(土)11時から第71回韓国研究フォーラムです^^1週間前となりましたので、リマインドメールをお送りします」と。
→■https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/yotei1701.htm
韓国本づくりは、いよいよ校正作業。大半が日本語への訳文校正。ご参加いただける方はいらっしゃいませんか。関心ある方、初めての方も大歓迎です。呉遵民さん(上海)の賀状や井口啓太郎さん(国立)の「東京コンファレンス」案内も届いていますが、次号にまわっていただきます。
2017年
3775号【2016年12月30日】
■≪セピア色の写真≫
「南の風」のスタートは1998年。その頃、ぶんじんはスケジュール記録だけをアップする小さなホームページを、たどたどしく立ち上げていました。数年後にデジカメが普及するようになり、2000年代に入ると、少しづつ画像も掲載。故伊藤長和さんの辛口の批評を聞くのが楽しみでした。
当時すでに70歳代。「高齢者」になってからの(TOAFAEC 研究会の)記録は残されてきたかたち。しかし、それ以前のことは・・・ホームページには空白でした。幸いワープロ時代のフロッピーに、TOAFAEC
前史「(戦後)沖縄社会教育研究会」(1976〜95年)と、アジアフォーラム(留学生ゼミ、1989〜95年)−いずれも東京学芸大学社会教育研究室、加えてTOAFAEC
初期スケジュールのデータ(1995〜2000年)あり。この三つの記録をサイト内リンクでつなぐ作業をしました。1976年(当時45歳)→1989年→1995年→2003年〜への連結作業です。本人も忘れていたような細々とした歩みですが、沖縄から東アジアへの研究会の一筋の流れが読みとれるページとなりました。お暇の折にご覧ください。→■
https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/2005schedule.htm
古い写真をいくつかスキャンして、ピンボケながら画像も添えています。たとえば沖縄社会教育研究会が発足した1年後、1977年夏に博多で開いた東京・沖縄合同研究会、セピア色の写真です。亡くなった川崎隆夫(当時・福岡県社会教育課長)、諸岡和房(九州大学)、玉城嗣久(琉球大学)などの皆さんが元気でした。逆の角度から撮った画像では、同席の小川利夫、横山宏、喜納勝代、長浜功各氏ほかの懐かしい顔ふれも。それから40年が経過した年の暮れ。→■
▼沖縄を語る初めての東京・福岡・沖縄合同研究会(第8回沖縄社会教育研究会、はかた会館、19770905)
3774号【2016年12月27日】
■≪中国「社区教育政策」研究≫
この間、いろいろと新しい本や論文をいただきながら、諸事取り紛れてお礼状も差し上げないまま、年の瀬を迎えています。申しわけありません。12月16日のTOAFAEC(第234回)研究会では、久しぶり参加のハスゲレルさん(首都大学東京)から、博士論文をベースに出版された『中国モンゴル民族教育の変容』現代図書(2016年)を拝受。ありがとうございました。
先日の上海・三国フォーラムに参加された黄丹青さん(目白大学)を通して、馬麗華さん(華東師範大学)の新著『中国都市部における社区教育政策』(大学教育出版、2016年)を頂きました。馬さんは、今回の上海フォーラムについては重要なご連絡役、ご苦労さまでした。小生は結局参加できず、残念でした。何よりも立派な本の出版が実現できたこと、おめでとうございます。はるかにお祝いの乾杯!
添えられた銘茶も美味しくいただいています。
馬さんの本には、TOAFAEC 「東アジア社会教育研究」年報がたくさん登場してきます。私たちは比較的早い時期から中国「社区教育」の動きをとりあげてきました。馬さんご自身も年報に3本の論文寄稿、そして他の収録論稿への注目・引用が少なくありません。2012年3月の王国輝さんと一緒の研究会・歓送会の一夜も忘れがたいものでした。また上海の地から「東アジア社会教育研究」への執筆を期待しています。
3773号【2016年12月24日】
■≪珍しいお二人≫
本号には珍しい人が二人登場しました。ぶんじんにとっては、二人とも半世紀ちかく前の出会い。しかし「南の風」にはどちらも初登場です。安立武晴さんは相模原市の社会教育・博物館で仕事をしてきた人。1970年代の社全協運動(とくに当時の調査研究部)で頑張ってきた仲間です。その後も毎年の全国集会で必ず再会する間柄。今日(さきほど)、社全協(全国委員を含む)MLに投稿があり、「さがみはらの宝、みんなの公民館を守る会」のこと、相模原市公民館有料化問題への取り組みと反対署名運動を呼びかける安立メールを読みました。懐かしくなって電話、あれこれその後の話し、了解を得て「風」に登場していただいたという次第です。
あと一人は、東京学芸大学時代の人形劇サークル「麦笛」の学生・田邉伸子さん。やはり1970年前後、学生運動が沸騰していた頃のサークル活動。その後は会う機会がありませんでしたが、ひょんなつながりで、当方の新年会などに参加されるようになり、最近は会う機会が多く、東京の児童文化運動への着目や「むぎぶえ50年誌」構想を語る機会がありました。この数日、数回のメール来信。「南の風」も送るようになっていましたので、さきほど来たばかりのメールを上に載せました。ただし了解なしのこと、あとで叱られなければなりません。人形劇運動や東京の児童文化運動については、余裕があれば取り上げたいテーマ。ときに「南の風」に書いてもらいたいなと思っています。
田邉さんへの「南の風」は、週に一度3、4号まとまって届くそうです。なぜかしら?
当方は1日おき、隔日配信のリズムを基本に出しているのですが。
3772号【2016年12月21日】
■≪冬至の日に≫
前号「編集長に復活」の“続き”は、本号・冒頭に「年報・編集委員会の始動」として書きました。第1回編集会議の予定は、来年の1月27日(金)夜。TOAFAEC第235回定例研究会として開催します。「…まず特集テーマをどうするかの論議。先日、上海で開かれた日・中・韓の三国フォーラムの話題があり、特集との関連で、石井山竜平さん(東北大学、訪日団副代表)の出席をお願いしています。なんとか都合をつけて、お出で頂ければ幸い。」(上掲)
一緒に上海フォーラムへ訪中された黄丹青、李正連、上田孝典など各氏(いずれも編集委員)もぜひご出席をお願いします。予定に入れてください。上野景三さん(代表)のご都合は如何でしょうか。無理かな?
また、これまでTOAFAEC は、年報編集会議を含め、すべての活動を開かれたかたちで、新しい方々の(とくに留学生の)参加を呼びかけてきました。これまで同様、年報づくりに関心ある方々の参加をお待ちします。詳細案内は、いずれ新年に入って「風」に掲載いたします。
今日は1年でもっとも昼が短い冬至、暖かい1日でした。しかし、なぜか心は寒い。基地問題やオスプレイをめぐる沖縄の状況は厳しい。今年も残りわずかとなりました。ぶんじんにとっては多事多難な年であっただけに、ことさら新しい年が待たれます。
3771号【2016年12月19日】
■≪編集長に復活≫
本号は12月16日・定例研究会報告とそれに関連する記事、「八重山」特集号のような内容となりました。当日のゲスト・黒島安央さんに感謝!です。
さて別件。ご記憶でしょうか、10月定例研究会(10月28日)報告には、次のような記録がありました。来年のTOAFAEC
年報について、「22号は小林編集長が復活することになりました」と。ただし「…集団編集体制を取ることが条件。中国・韓国・台湾・モンゴルの皆さまの副編集長参加をお待ちしています。次号の特集案について・…第1回の22号編集会議は来年1月27日(金)の定例会を予定しています。皆様のご参加お待ちしています。(江頭晃子)」
この席は「21号合評会」、参加者は多数でしたが、上野景三 TOAFAEC代表は欠席。当の本人(ぶ)も編集長に“復活”など、その直前まで思いもしなかったこと。話の流れ、議論の勢い、どなたかの提案に抵抗するいとまなく、気が付いたら引き受けしまっていた、そんな感じです。
若気の至り・・・いや“年寄りの冷や水”とはこのこと。実は、人から催促され、人に催促することはやめよう、これからの人生は「催促」の2文字とは無縁の生き方を心がけようと、数年前に決意した経過もあります。のんびり過ごそうと思っていた矢先に編集長とは・・・とボヤいても、すでに後の祭り。
気を取り直して、来年度・年報編集に向けて動き始めることにしました。積極的に“提案”をしていこうと思います。皆さんのご参加、ご協力を期待しています。(続く)
3770号【2016年12月17日】
■≪今年最後の研究会≫
まず(例によって)お詫び。風・前号の号数が間違っていました。正しくは3769号(3768号でなく)です。13日発行・3768号「上海フォーラム・初日を終えて」と、14日発行・3769号「上海フォーラム終わる」は、タイトルも類似し、しかも連日配信、重複として削除された方があるかも?と心配しています。もし必要であれば、再送しますので、ご一報ください。不注意のミス、まことに申し訳ありません。
上海・華東師範大学の呉遵民さんから「日韓中・三国フォーラムご報告」を拝受しました。ありがとうございます。「トアフェック年報『東アジア社会教育研究』とどのように連携していくか」の言及も(上掲)。もちろんTOAFAECとしては、今回の三国フォーラムの成功を喜び、その記録、成果や課題について、積極的に収録していく用意があります。主催者(上海)側で報告書がまとめられるとのこと、「原稿の一部は日本語訳し、トアフェック年報への掲載を検討」(石井山さん速報、風3769号)についても、編集委員会と相談し、ご希望にそうかたちで対応します。楽しみですね。
東京・16日夜は今年最後の研究会「八重山を語る」そして忘年会でした。寒い夜、参加者は少なく残念でしたが、味わい深いひととき。「イーストビレッジ」の忘年会では、ゲストの黒島安央さんが八重山(宮良?)の古謡を披露されました。店を出たのは午後11時過ぎ。皆さん、お疲れさま。
▼2016年最後の研究会、右・黒島安央さん(八重山毎日新聞・通信員)−イーストビレッジ、161216−
3769号【2016年12月14日】
■≪東アジアの確かな足どり≫
12月12〜13日に開かれた上海フォーラム、無事終了したそうです。石井山さんより「二日目のご報告、帰路の空港から」頂きました。連日のご報告ありがとうございました。簡潔なまとめ、今後のこと(抄)、次の通り。
「二日間の学習会を年一回、中日韓のローテーションで継続する。2017年度は日本、2018年度は韓国開催を候補に準備をすすめる。言語は、日・韓・中国語で行う。それ以外の、会議の持ち方については総てを開催国に任せる。(無理はしない。それぞれの条件で、やれる範囲の内容でかまわない)。三国の代表者は、韓国:梁炳賛、中国:韓民、日本:石井山」(上掲)と。
東アジア(三国間の)研究交流の確かな足どりが始まった感じ。上海フォーラム成功!ですね。ご参加の皆さん、ご苦労さまでした。今回の報告は私たちのTOAFAEC
年報・次号にも頂けるようです。『東アジア社会教育研究』の本格的な出番でもあるような・・・嬉しいことです。
この石井山報告が舞い込むのとほぼ同便で、かねて進行中の「韓国生涯学習研究フォーラム」の本づくり、小田切督剛さんメール来信。韓国本・初稿・校正作業日程の問い合わせです。風の部屋はもちろん大丈夫。この連絡メールは韓国研究フォーラムの内部通信ですが、流れの勢いで載せました。韓国研究フォーラムの皆さん、本の完成に向けて頑張りましょう。
3768号【2016年12月13日】
■≪新しい取り組みへの期待≫
暮れも13日の朝、上海滞在中の石井山竜平さんから「上海シンポ・初日を終えて」が届き、また関本保孝さんからは今国会での「教育機会確保法」成立を受けての連載「夜間中学C」を頂きました。それぞれ熱気あふれ、まさに湯気がたっているメール(上掲)。有り難うございました。当方もその気合に打たれて、連日の「風」編集、本号配信となりました。
教育機会確保法「夜間中学条項」に関して、法は12月又は1月の公布が想定され、「年度内の始動が重要だと思います。“夜間中学新時代”にふさわしい積極的な取組み、多様な関係団体・関係者の連携が必須になってくると思われます」(関本)とのこと。新しい年への期待がふくらみますね。
この半世紀、夜間中学の公的位置づけ、法制基礎づくりへの関係者の奮闘を多少なりとも知っているだけに、今回の「教育機会確保法・成立」(上掲)を喜びたいと思います。まさに夜間中学“立法運動”の大きな成果。この歩みに学んで、数日は「社会教育」あるいは「生涯学習」の立法運動のことを考えていました。韓国「平生教育法」立法運動(1999成立、2007改正)の取り組みにも刺激されるところが少なくありません。私たちは何をなすべきかと。
石井山さん、上海フォーラムの続報をお待ちしています。上海会議ご参加の各位からのコメントも楽しみ。どうぞよろしく。
3767号【2016年12月12日】
■≪上海・中日韓の国際シンポ≫
本日(12月12日)から上海〈華東師範大学〉で、中日韓三国間の生涯教育をめぐる国際シンポジウムが開かれます。生涯教育の基盤構築と強化をテーマ。三つの国の研究者代表が集まって、どんな論議と交流が重ねられるか、その成果が期待されます。
日本からは、末本誠、石井山竜平、上野景三、牧野篤、上田孝典、李正連、黄丹青の皆さんが参加。韓国から、ヤンビョンチャン、チェイルソンの両氏ほか。また中国は、韓民(中国教育部)、呉遵民(華東師範大学)などが受け入れの中心。こう並べてみると、TOAFAEC・南の風に馴染みの人ばかり。小林は個人的事情で参加できなくなったこと、風3764号ぶ欄で書いた通りです。
こんな企画については、これまで「風」として周知・呼びかけの役割を担ってきたのですが、今回はそれがかなわず、残念です。お願いをしていたのですが、経過に曲折あり、参加者・内容の確定が遅くなってしまった?のでしょうか。三国シンポの様子については、ご参加の方々に、あらためてレポート・コメントなど期待しています。どうぞよろしくお願いします。
ご記憶でしょうか、2010年11月に「三国シンポ」が同じ上海で開かれたことがありました。今回は、それに連結する企画ではありませんが、参加メバーはかなり重複。そのときの記録は詳細に「風」に載せ、またホームページにも収録しています。いまは亡き伊藤長和さん(TOAFAEC
副代表・当時)が熱心にレポートを寄せていただいたこと、いま懐かしく思い出しています。
3766号【2016年12月9日】
■
≪12月8日≫
1941年の12月8日、太平洋戦争が始まった日。それまでは満州事変(1931年〜)、支那事変(1937年〜)と呼んでいた日中戦争が、この日の真珠湾攻撃から「大東亜戦争」(対米英蘭中・戦争)と称することになって、遠くにあった戦争は一気に毎日の暮らしに入り込んできた感じでした。
あのとき、少年Bは小学校4年生でした。生まれた年(1931年)から「十五戦争」のなかで育ってきた世代なのに、「事変」は戦争ではないような錯覚を憶えています。しかし、12月8日からは、すべてが戦争に支配されていったのです。敗戦まで4年間、8月15日への記憶は深刻に残っています。
九州の子どもたちには「学童疎開」はありませんでしたが、軍需産業のまわりの家々は「強制疎開」で引き倒されました。その日のことは生涯わすれません。生家はなくなりレンガの蔵だけ残って・・・あとは道路。少年たちは陸軍(需品廠)の労働力に動員され、そして無差別の大空襲に見舞われ、やっとの思いで、8月15日にたどりついたのでした。
沖縄の少年・少女たちが地上戦で斃れていったことを思えば、生きて戦後を迎えることができただけでも幸せというべきでしょうが、戦争とは無残なもの。
沖縄戦下「ひめゆり教師」として生きた仲宗根政善先生の歌を一つ添えます。
◇二十人にただ四人生く、百九十四人の教え子帰らず (『蚊帳のホタル』1988)
3765号【2016年12月7日】
■≪すべての家庭の床の間に古酒甕を!≫
12月3〜4 日(土)、千葉大学で日本公民館学会(第15回)が開かれました。学会理事改選にともなう役員の交代、会長には上野景三さん(佐賀大学)が引き続き(二期目)の就任。上野さんはTOAFAEC
代表でもあります。ご苦労さま。これから2年、理事会上京日程に合わせ、TOAFAEC
の会議を開く案もありか。
同じ12月4 日に、名護では盛大な「泡盛シンポジウム in名護・山原」(山原島酒之会主催)が開かれたそうです。「すべての家庭の床の間に古酒甕を」が合言葉、加えて「すべてのホテル、飲食店に泡盛・古酒甕を!」のメッセージ入りご案内を頂きました。見事な古酒甕の写真(チラシ)がまぶしい。島酒之会のリーダーは島袋正敏さん(顧問)。正敏さんはTOAFAEC
の副代表です。
TOAFAEC の前身は「沖縄」社会教育研究会。東京学芸大学・研究室を拠点に、20年にわたる活動が続いてきました(1976〜1995年)。併行して動いた東アジア留学生特別ゼミとも合体し、1995年にTOAFAEC 発足、それから20年余り。
→■https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/1976toafaeczennsi.htm
もともと「南」の風も「沖縄」の風の意。それなのに東京の定例研究会ではなかなか沖縄のテーマを組む機会がありませんが、12月16日(第234回)研究会は、久しぶりに八重山を語りあう企画となりました。お話は、上掲・黒島安央さん(「学びリンク」)とぶんじんです。詳しい案内は風3761号をご覧下さい。
→■
▼第15回日本公民館学会・懇親会(千葉大学、20161203) *田所祐史さん提供
3764号【2016年12月5日】
■≪上海・三国シンポの盛会を祈る≫
前号収録「11月定例研究会報告」のなかで、参加者のお名前に誤記がありました。失礼しました。正しくは松尾「有美」さんです(韓国フォーラム報告の通り)。ご指摘下さったのは小田切督剛さん、さすが!
本号は二つの長文メールを掲載しました。一つは12月12〜13日、上海で開催予定の中日韓・三国シンポについて、呉遵民さん(華東師範大学)の経過報告です。呉さんからは今年の正月あけに「中日韓シンボ提案」(風3608号、1月12日)が寄せられました。3月には来日した呉さんと会った記憶も。しかしその後、妻の介護・看護のため、外泊することが難しくなり、上海・北京訪問は断念のほかありませんでした。この夏(妻の緊急入院等)、呉さんや韓民さんに事情を説明する余裕もないような状態が続きました(いま小康を得ている)。せっかく来日された華東師範大学終身教育研究院・黄健さんにも失礼しました。
ご期待に添えず、まことに申しわけありません。この間、「南の風」は元気に(何事もないかのように)吹き続けましたから、ご不審にも思われたでしょう。お許しください。三国シンポが盛大に開かれ、実りある協議となるよう祈っています。
あと一つの記事は、先日の韓国研究フォーラムの記録(前号に載せきれなかった)「発言メモ」です。谷和明さんのドイツ報告に触発されて、やや難しい議論を始めています。研究会後に小田切さんは、当日の話には出なかったことも(辞典など調べて)書き加えています。今後の論議のために(少し表現を調整しましたが)あえて掲載しました。面白い視点・論議が始まる予感。
3日の日本公民館学会で、谷和明さんと次のドイツ研究を聞く機会を相談しました。快く応じて下さるそうです(2月研究会予定)。関心ある方々、ドイツと日本・韓国を串刺しにして、これからの課題・方向を考えあう「遠慮のない対話」にどうぞご参加ください。東京研究も加えて、まずは誌上討論を始めましょう。
3763号【2016年12月3日】
■≪遠慮のない対話≫
TOAFAEC定例研究会(11月25日)・韓国研究フォーラム(11月27日)について江頭晃子さん・小田切督剛さんご報告、有り難うございました。読みながら、いつもとは違う知的興奮を感じました。
TOAFAEC は、これまで沖縄・東アジア(中国・韓国・台湾)の拡がりを大事にして研究交流を進める努力をしてきましたが、先日の研究会では、これに新しい視野が加わりました。谷和明さんのドイツ研究のお話です。少人数の遠慮のない研究的対話がどんなに大事なことかと思いを新たにした夜でした。
これまでの日本と韓国との比較論議だけでは見えてこなかったこと、ドイツ・ヨーロッパの“歴史と現在”が語られることによって、日本と韓国そして東アジアの特徴がどのあたりにあるのか、光がさしたように、分かり始めたことがあったのです。韓国研究フォーラムでは、もっと時間を確保して、谷さんのお話をゆっくり聞きたい、「ぜひ第2弾を!と盛り上がりました」と(上掲)。
話題は変わって・・・この数年、韓国にも中国にも行く余裕がなく、皆さんに失礼を重ねているからでしょうか、もと留学生(朱浩東さん、魯在化さんなど)から電話を頂きました。上海でいま三国(中・日・韓)間国際シンポの準備が進んでいますが、それにも参加できません。さきほど呉遵民さん(華東師範大学)から、長文の熱烈メールが届きました。次号にご紹介いたしましょう。
▼第70回韓国生涯学習研究フオーラム(風の部屋、20161127)→詳細
3762号【2016年12月1日】
■≪南から北から≫
桑原重美さんからの「ご無沙汰のお詫び」メール(上掲)。銀座「わしたショップ」でのチラシ、「名護親方の稲峰市長との12/16〜18撮影会」とのこと。12月16日は私たちの12月定例研究会を予定しています(風・前号)。もし稲嶺進さんが上京しているのであれば!・・・いい機会だ、研究会にお誘いしようと、名護市役所に電話してみました。ご本人は不在。秘書室によれば、当日は市議会開会中、市長の上京はあり得ないとのことでした。残念!
この機会に、頂いたメールいくつかご紹介。北海道・置戸町の森田はるみさん(教育委員会)より。「…
オケクラフトセンター森林工芸館は、昨年7月から法人格を取得し、販売部門については教育委員会から独立した組織となりました。・・・研修生制度(後継者の養成)や、町民向けの各種事業、視察や物づくり体験の受け入れ等はこれまでと変わらず教育委員会の担当」だそうです。
韓国研究フォーラムの松尾有美さん。「先日はどうもありがとうございました!フォーラムの時に撮った写真を送るのが遅くなってしまい、申し訳ありません」と。有り難うございました。小田切督剛さんより。「11月27日の報告案を作成しましたが、いかがでしょうか?」と。確定したものを風に掲載いたしましょう。そう言えば、11月25日・定例研究会の記録がまだ届きませんね。
3761号【2016年11月29日】
■≪日韓を結ぶ研究交流史(2010年)―そして6年≫
5回にわたって連載してきた「日韓社会教育研究交流史」(上掲)、本号にてひとまず、おしまいです。韓国で2010年に出版された『日本の社会教育・生涯学習』(ソウル・学志社刊)の中に「特別報告」として収録された記録。もちろんハングル版、日本語版としては今回初めてのご披露となりました。韓国向け出版のため、「社会教育」でなく「平生教育」の表現、ご了解下さい。
とくに本号の日韓研究交流史(5)では、私たちTOAFAEC の活動が紹介されています。その取り組みの“先駆性”を過分?に評価いただいて、ちと面映ゆいのですが、原文(訳)のまま掲載いたしました。それからすでに6年が経過したことになります。
TOAFAEC を母体に、2007年に「韓国生涯学習研究フォーラム」、2009年には「中国生涯学習研究フォーラム」が発足、この2つをつなぐかたちで同2009年に「東アジア研究交流委員会」が動きはじめたことは、ホームページにも記録。
→■https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/higasiasia0905.htm
しかし今、「中国生涯学習研究フォーラム」は開店休業の状態、「東アジア研究交流委員会」も微弱な動きです。「韓国生涯学習研究フォーラム」はその後も元気・・・東京社会教育史研究フォーラムに続いて、いま2冊目の本づくりに奮闘中、作業は終盤に入りました。皆さんの声援をお願いします。
3760号【2016年11月26日】
■≪洋梨の食べ頃≫
11月24日の朝、東京は雪景色でした。11月としては異常な寒波の襲来。そして今朝(25日)も寒い朝。急に冬衣装をまとう必要あり、夜の研究会も冬の気分で出かけました。久しぶりに当夜のゲスト・谷和明さんと会い、当方は目・両眼の手術が終わってお酒解禁、ご一緒に喜びの再会・乾杯をしようと。
山形・寒河江より洋梨(ラ・フランス)の到来物あり。お裾分けに研究会の皆さんに持っていこう、忘れないように、などと考えたのが失敗のもと。病院にまわって行くので5個だけ(洋梨は案外と重い)袋に入れ、無事に高井戸の研究会々場まで運んだまではよかったのですが・・・せっかく作成した研究会「対談・進行レジメ」フアイルを忘れてしまった!
ゲスト谷さんには、対談の進行案として一度送っていた経過がありますから、なんとか救われましたが、研究会メンバーには進行レジメは空手形となり残念至極。会の冒頭にお詫びと進行の5つ柱を口上で申し上げる失態となりました。本号に「進行レジメ」の古証文を載せ、重ねてお詫び申し上げます。
谷さんは詳細な資料を用意されました。五つの柱案にそって話は進行しましたが、各項目(上掲)それぞれに大きなテーマ。夜の時間は足早に過ぎて、後半の課題に話が及ぶ前に時間切れとなりました。続きの「対談」(「谷ゼミ」)をまた企画することとなりました。谷さんにはご迷惑でも、ぜひよろしくお願いします。当夜の記録、どなたか「風」に寄せてください。
ところで洋梨は食べ頃が肝腎。「軸」のまわりを軽く押して、耳たぶぐらいの柔らかになった頃がいい食べ頃だそうです。寒いので数日後?か。
▼ゲスト・谷和明さん(高井戸、20161125)
3759号【2016年11月23日】
■≪25日・定例研究会‐ドイツ報告≫
まずお詫び。前号の冒頭記事(立柳聡さん)のタイトルが抜け落ちていました。編集中どこかに置き忘れたらしい。本文の前に、*福島県立医科大学・立柳聡(Mon, 21 Nov 2016 16:24)<お祝いと催し(12月3〜4日、島嶼コミュニティ学会@やんばる)ご案内>を追加して下さい。立柳さんにはたいへん失礼しました。これに懲りずに「島嶼コミュニティ学会」国頭・やんばるの集い、雰囲気の一端でもご紹介いただければ幸いです。
さて、明後日(11月25日・金)は、TOAFAEC定例(第233回)研究会です。既報(風3751号)のように、久しぶりにドイツ研究者・谷和明さんのお話です。
→■
〇日時:2016年11月25日(金)19-00〜21-00 ゲスト:谷和明さん(東京外国語大学名誉教授)
内容:ドイツの成人・継続教育、社会文化運動の動き(対談:聞き手・小林)
会場:杉並高井戸地域区民センター第5集会室 *終了後(21:10〜)交流懇親「イーストビレッジ」
日頃はなかなか聞けない最新のドイツ・レポートが楽しみ。同時にねらいは、それ(ドイツ・ヨーロッパ)と対比しつつ、日本や韓国や台湾・東アジア的な動き・特質を考えあう、そんな機会になればという企画です。とくにヨーロッパで最近「社会教育職員」概念が新しく登場してきている(風3752号・谷メール)こと。東アジア―韓国・台湾では、公的用語として「社会教育」が後退し、事情は異なるが『大都市・東京』研究でも、キーワードは“社会教育の復権”という状況等と考え合わせて、ドイツの動きは興味深いものがあります。
当夜の研究会は対談形式で進めます。自由な質問・発言を大事にして、できればこの対談を(リライトして)来年の年報に収録できないものか。編集委員会にも相談したいと考えています。
3758号【2016年11月21日】
■≪八重山毎日新聞≫
八重山毎日新聞記者、『八重山の台湾人』『台湾疎開 「琉球難民」の1年11カ月』等の著書がある松田良孝さん、今日の同新聞コラム「不連続線」に<与那国と台湾>(タイトルは風・編集子)を書いています(上掲)。八重山毎日新聞は、かって「どぅなんの人たち」のタイトルで与那国を連載したことがあり(1997年6月〜11月、44回)、多くのことを教えられました。これも松田さんの仕事。日本最南端の朝刊紙、「視野は世界・視点は郷土」が発行キィワード。興味深い記事が少なくありません。
ついでに書けば、ぶんじんの歌碑が石垣島・平久保に建立(2003年9月)されたとき、八重山毎日新聞が写真入りで大きく取り上げましたが、取材に見えたのが松田記者。当時のこと「風」(9月30日、1141号等)に載せています。
→■
本号には、立柳聡さん(福島県立医科大学)から、沖縄やんばる(国頭村)での「島嶼コミュニティ学会」(第6回、12月3〜4日)のご案内が届きました(添付)。多彩なプログラム、驚きました。また韓国(Injong
Park さん)を含め、いろんな方から誕生日お祝いメッセージを頂戴しました。これまでにないこと、ありがとうございました。
3757号【2016年11月19日】
■≪訃報あり≫
寒い東京です。今日(11月19日)から日韓(社会教育・平生教育)学術交流研究大会(第8回)が開かれている札幌(北海学園大学)もまた、雪が降り、さぞかし冷えていることでしょう。ご参集の皆さん、風邪をひかないようご留意の上、“研究交流”を深めて下さい。
本号には思わぬ訃報が舞い込みました(上掲・井口メール)。現職の国立市長・佐藤一夫さん。2011年当選の2期目、69歳の働き盛り、早すぎる旅立ちです。公民館に深い理解をもっていた市長、私たちは惜しい人を失いました。
私が国立に住んでいたころ、若い市職員でした。当時、公民館に就職した平林正夫さんと気が合って、二人は連れだって、よく一緒に飲んだ思い出が蘇ります。「カズさん」と呼んでいました。徳永功さんの本(『個の自立と地域の民主主義をめざして』エイデル研、2011年)のお祝いの会で話したのが最後となりました。あの日の写真を探し出して、元気だったカズさんを偲びましょう。
「南の風」には、何本か回想記事、稀少資料を掲載し、中断したままになっているシリーズがあります(3本、忘れていません!)。一つは「識字研究への道」「東京本・物語」、そして「資料・日韓社会教育研究交流史」です。札幌で日韓学術交流研究大会が開かれている日でもあり、本号には日韓研究交流史(2)を収録しました。(その1)は風3751号(11月8日)に掲載、その続きです。
◆写真:右・徳永功さんの隣に佐藤一夫市長 (出版祝賀会@国立駅前、120204)→■(2月4日)
3756号【2016年11月17日】
■≪両眼の再生≫
昨16日は、2回目(右眼)の手術でした。直後は大きな眼帯をつけていましたが、今日さきほどとれて、両眼が使えるようになり、本号を書いています。執刀医からは、「もともと(通院でなく)入院させて手術」「目を休ませよ!」のご注意。
ちょうど1週間前の左眼の手術、その前からほとんど毎日の眼科通いでした。あと4日ほど続きます(待ち時間がながく苦痛)。加えてそれぞれ1週間は洗顔・洗髪・入浴禁止、アルコールもダメ、約1か月は旅行・運動を控えることなど、案外とたいへんです。それでも両眼再生への期待は大きく、ひたすら耐えています。経過はまずまず順調のようです。
この間、土曜日の大都市研への出席(わずか2時間)と、日曜日の風の部屋(韓国研究フォーラム)がいい息抜きとなりました。他は医師の指示にしたがって蟄居謹慎。妻の病院へもとびとびの日程です。お酒は、11月25日の研究会、久しぶりの谷和明さんとの「対談」夜を解禁日にしようと心に決めています。
研究フォーラムの記録についてお願い。土曜日(12日午後)の大都市研(第39回―「大都市社会教育の未来を拓くために〜『大都市・東京の社会教育』から考える」)記録をお願いできないでしょうか。>井口さん。
日曜日(13日午後)韓国研究フォーラムの記録は、小田切さんから送っていただきましたが(上掲)、表現を多少調整しました。ご了承ください。
3755号【2016年11月15日】
■≪皆さん、いい笑顔≫
通信制中学ドキュメンタリー映画『まなぶ』(太田直子監督)の有料試写会、トークイベント(11/16・18、日比谷図書館地下コンベンションホール大ホール)ご案内を再度いただきました(上掲)。日程が迫っているので、間に合うように連日の風・送信。千代田区神田一橋中学校・通信教育課程の貴重な記録。通信制中学は「全国に二校(もう一つは大阪・天王寺中)、中学校の全教科を履修でき、卒業証書を受け取れるのは、神田一橋中学ただ一つ」とのこと。
また既報(風・前号)「第3回長野県公民館交流学習会in飯田」は会場変更のご連絡です(上掲)。
さて、11月13日・韓国研究フォーラム(前号本欄)、ご出席の皆さんから写真をたくさん送っていただき、有り難うございました。李正連さん(東京大学)のメール。「今日もどうもありがとうございました。珍しく酒のない研究会でしたが、とても健康的で良かったです!
今日撮った写真をお送りします。皆さんいい笑顔ですね。…」(Sun, 13 Nov 2016
23:07) その中の1枚をHP(昨日の日誌欄)にアップしました。たしかに、皆さんいい笑顔!
山添路子さん(エイデル研究所)のメール。「小林先生のお誕生日祝いという場に同席することができて、うれしく思いました。競うわけではありませんが(笑)、私も写真をお送りさせていただきます。満面の笑みがなかなかよいでしょう?」(Mon,
14 Nov 2016 10:59)と。今年は「笑いを忘れてきた」(風3752号・本欄)だけに殊更に嬉しく、その1枚を本号に付させていただきます。ちと照れくさいが・・・(写真)。
台北滞在中の新保敦子さん(早稲田大学)からもお祝いメール(上掲)。有り難うございました。帰国されたら、いちどお話を聞かせてください。一路平安を祈ります。
▼69
韓国研究フォーラムにて(風の部屋、161113) *山添路子さんカメラ
3754号【2016年11月14日】
■≪85歳の祝い≫
本号は「第3回長野県公民館交流学習会in飯田」案内(中村文昭さん)と、「夜間中学B〜全国の夜間中学拡充の動き」(関本保孝さん)の2点盛りで予定ページがオーバー。用意していた「おきなわ短信」(1194号)等は省略しました。風の量が多くなると、見る側の読む率は下がるからです。とくに関本さんの「全国の夜間中学拡充の動き」は力作。こんな記録を送っていただくことに感謝、風に活気が湧いてきます。
13日(日)は(風に載せていませんが)「茅ヶ崎の社会教育を考える会40周年」の日でした。代表の西山正子さんから強いお誘いがありましたが、終盤を迎えている近刊『躍動する韓国の社会教育・生涯学習』編集作業(韓国研究フォーラム・第69回)を優先させて、茅ヶ崎には失礼しました。お許し下さい。
編集会議も終わり近く、サプライズあり、「85歳を祝う」ケーキの登場(写真)。私たち戦時下に育った世代には、ケーキで祝う文化はなく、ローソクを消すとき、ドギマギしてしまいます。有り難うございました。昨年は名護での「85歳トゥシビ」祝い、あらためて思い出しました。ぶんじんは幸せもの!
実は妻・富美も同じ年、同じ月の生まれ。二人一緒に祝って頂いた気持ちです。お礼にもなりませんが,拙歌二つ。富美の誕生日(2日)に詠んだ戯れ歌です。
◇病室を見舞う帰りの道さびし 老いしコオロギちろちろ鳴きて
◇秋冷の更けゆく夜に鍋つくる カボスの香る豚チリひとり
▼第69回韓国生涯学習研究フォーラム・編集会議(風の部屋、20161113) *李正連さん提供
3753号【2016年11月13日】
■≪1980年1月・沖縄の旅回想≫
前号本欄を読んで、お見舞いのメールをいただき、恐縮しています。有り難うございました。白内障の手術後はアルコール禁止!のため、今日(11月12日)の「第39回大都市の社会教育・研究と交流のつどい」(国立市公民館)後の懇親会は失礼して帰宅。祖母見舞いの帰路に立ち寄った孫たちと静かな(お酒抜きの)夕食会、いい週末となりました。
大前哲彦さん(大阪体育大学)から久しぶりのメール。36年前の沖縄訪問の回想です。懐かしく、あえてそのまま本号に収録。しかし誤解があってはなりませんので、本欄でいくつか訂正させていただくことにします。
あの頃、お正月の休みにはいろんな方を誘って沖縄訪問を企画したものです。たとえば1979年1月は徳永功さん・山口真理子さんなど東京グループ。同じ企画で故中原吉郎さんなど山口県社会教育研究会の皆さん。翌80年には故福尾武彦さんや大前哲彦さんなど社全協グループの旅でした。
那覇→南部→中部→北部(やんばる)へ動くゴールデンコース。大前さんがお会いしたのは(残念ながら)名護辺野古「嘉陽のおじい」(風・前号)ではなく、中部「金武湾を守る会」(1970年代に金武湾一帯を埋め立てる大規模な臨海工業地開発に反対した運動)代表の故安里清信さんでした。ヤマトゥの学者や知識人への複雑な反発があり、あの夜(多分1月6日?)私たちは「セイシン」先生に叱られましたね。場所は(名護ではなく)勝連半島の海中道路ちかくの集会所(おそらく屋慶名・第2公民館)かと思います。
今帰仁村中央公民館の豚の丸焼きは2頭ではなく、やはり1頭か。公民館の料理実習室は豚の丸焼き実習。当時の今帰仁村社会教育主事は玉城勝雄さんでした。今は姿を消した那覇「パピリオン」、海勢頭豊さん♪喜瀬武原♪の歌声が聞こえてくる。懐かしい思い出です。
3752号【2016年11月10日】
■≪目の手術、耳の故障≫
名護辺野古「嘉陽のおじい」がなくなられたそうです(上掲・おきなわ短信1193)。私もなんどかお話したことがあります。「…笑顔を失った時に私たちは負ける」の寸言、けだし名言。心からご冥福をお祈りいたします。
ぶんじんの今年は笑顔を失ってきた年でした。本欄にあまり書きたくないことですが、すこしお許しいただいて…。妻・富美を寝たきりにしないために家の中での介護に奮闘してきましたが、7月下旬に変調あり救急車で入院。一時は危ない夜も。さらに転院、その直後に息子家族も集まる緊張状態あり。一進一退を続けています。完全な寝たきり病人となりました。残念無念。
当方は、家庭内介護がなくなって、自分の永年の懸案・白内障の手術を申し出ました。10年あまり敬遠してきたこと。予約ば案外と混んでいて、ようやく昨日が左の手術日でした。手術着に着替えたイヤな午後・真っシロな20分間。さきほどまで大きな眼帯をしていました。来週に右の手術が予定されています。この間、9月中旬のある朝(手術のため眼科集中検査の翌朝)突然に右の耳の「突発性難聴」。朝起きると、頭がボワンとして耳がおかしい。全く(世の中の半分が)聞こえない。入院をすすめられて5日間のステロイド療法(点滴)。退院後も5回の鼓膜からの注射など通院が続きました。まだ続いている。
左の目は眼帯をはずしたばかりですが、格段に改善され、しかし右の耳は急には治らないらしい。夏から秋にかけて入院・手術・病院通いが続き、余裕もなく、笑いを忘れてきたのです。そのなかでの東京本の出版、いま、私には奇跡のようにも思われます。
今日、担当医師から「眼を酷使するな!」「酒もダメ!」と言われています。本号はこのあたりで・・・。いくつかお約束の原稿あり、まったく進んでいません。本稿はその言い訳です。お許しください。論文は書けませんが、風はなんとか吹いている?かたち。
ところで、11月25日・定例研究会ゲストの谷和明さんから、国際的な(EU圏内)「社会教育職員協会」(AIEJI)についての興味深い一文(上掲)を拝受。添付いただいた谷論文、新しい知見、興味深し。驚きながら読みました。論文ご希望の方は直接に谷さんへ。当方からもつなぎますが…。
3751号【2016年11月8日】
■≪日韓社会教育研究交流史・これまで未公開の記録≫
本号には少し余白がありましたので、かねて「南の風」に収録しておきたいと思っていた「日韓社会教育研究交流史」を数回に分けて、掲載することにしました。韓国に向けて出版されたハングル版『日本の社会教育・生涯学習−草の根の住民自治と文化創造に向けて』(小林文人・伊藤長和・梁炳賛共編、ソウル・学志社、2010年)に収録されたもの。
この本は、韓国に向け初めて「日本の社会教育]を本格的・体系的に紹介した企画でした。その主要部分は、3年後に日本で出版(小林・伊藤・李正連共編『日本の社会教育・生涯学習−新しい時代に向けて』大学教育出版、2013年)されました。しかし紙数の関係で、特別報告(2本)や資料編(日本社会教育史における通牒・テーゼ・宣言10本など)は掲載できませんでした。その特別報告の1本が、上記「多様化・多元化する日韓生涯学習交流の発展」(梁炳賛・金侖貞)。日本語にもなっていた原稿が日本では未公開のままでした。
いま編集中の新『躍動する韓国の社会教育・生涯学習』は最終段階(来年出版の予定)。韓国生涯学習研究フォーラムは、この15年の活動のなかで、日本社会教育・韓国「平生教育」について、4冊の本を世に送り出すことになりますね。拍手!
*南の風3701号〜3750号→■
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