【南の風2012】発行リスト・2901号〜2950号
各号後記・ぶんじん日誌


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南の風・各号後記(ぶんじん日誌)


2950号【2012年9月9日
◆<「公民館のデザイン」と小金井方式>
 昨日8日午後は、日本公民館学会・定例研究会(今年度第3回)でした。学会編『公民館のデザイン』(2010年刊、エイデル研究所)が活用された小金井市「貫井北町地域センター」(公民館+図書館)の建設設計構想が報告されました。市民の参加を大事にした構想づくり、事務局(コーディネート・プロデュース役)としての公民館担当者(社会教育主事)の積極的役割、地域センター・多目的施設に図書館との併設による公民館の設計(ホール、ロビー、学習室、生活室、創作室、飲食コーナー等のデザイン)、その歩みが「小金井方式」として語られ、印象的でした。
 小金井市貫井北町は東京学芸大学の所在地、建設予定地は約30年を通った道の一角です。小金井市の委員を数期務めたこともあり、学生サークル「麦笛」「麦の子」(児童文化運動・子ども会活動)の関係もあって、市民の皆さんとお付き合いしてきた歳月がありました。四半世紀前の当時の思い出を懐かしんだひとときでした。
 浅野平八先生ご指摘の「戦後公民館史の中の小金井市公民館」(上掲)は(調べてみたら)確かに小文を書いておりました。『小金井公民館25年のあゆみ』(同公民館刊、1980年)に掲載されています。「25年史」に寄稿を求められ、挨拶に毛の生えた程度、本格的な論文ではありません。福岡・油山文庫に運んだらしく、現物はいま確認できませんでした。
 当日の何よりのニュースは、『公民館のデザイン』が韓国・延世大学によってハングル訳され、目出度く刊行されたこと。立派な本です。聞けば学会編『公民館・コミュニティ施設ハンドブック』(2006)も翻訳中だそうです。どんな方々の努力によるものか、反響や如何? 韓国研究フオーラムの皆さん、情報があれば教えてください。

2949号【2012年9月7日
◆<枯れ木も山の賑わい>
 6日、東京は午後から雨模様、しとしと降って、道も濡れていました。やや秋雨の気配。さきほど止んで、散歩の草むらからチロチロと虫の音も。たしかに季節は移ろいをみせているようです。
 中国・烟台に戻られた伊藤長和さんから、その後の風が吹いてこないので気になっていましたが、今日(6日)午後、お元気な便りが届きました。
 「…8月25日に烟台に戻り、早くも10日間がたちました。まだ学園生活のリズムに戻ることが出来ません。東大前の魚料理は羨ましいですね。…」風2947号本欄に書いた東アジア研究交流委員会・懇親会のことらしい。ところが,伊藤さん送信の「烟台の風」252号(次号掲載予定)もまた豪勢な魚料理のお話。一方で岩本氏「草原(モンゴル)の風」も届いています。お二人の筆はますます冴え、当方も忙しくなりそう。お手柔らかに願います。
 今年の日本社会教育学会(第59回)研究大会は、北海道教育大学・釧路校で開催されます(10月6〜8日)。釧路への適当な格安便もすでになく、今年はいっそ南へ(この半年ご無沙汰している)沖縄・竹富島あたりに行く案を考えていました。その折、釧路校・添田祥史さんからメール。
 「…秋の釧路は、天気もよくて過ごしやすいです。ぜひお越しいただければと思います」(風2946号に既報)とのこと。高知でも会えなかったし、添田さんに近くのホテルを予約してもらって、やはり北へ進路をとろうかと思い始めています。新刊「東アジア社会教育研究」第17号・販売コーナーのお手伝いもしましょうか。枯れ木も山の賑わい。

2948号【2012年9月5日
◆<『続・南島の聖地と祭り』刊行>
 前号「昭島市公民館30周年」の期日訂正。9月3日ではなく1日の間違いでした。「昨日…」などの表現は、記事掲載の際、日付を書き入れるならわし、その際の当方のミスです。失礼しました。
 前号本欄に年報「東アジア社会教育研究」第17号編集作業について書いたところ、上海・呉遵民さんより早速、編集委員会あて思いのこもった挨拶をいただきました(上掲)。呉さんは年報創刊の頃は、神戸大学の留学生。その後は上海で華東師範大学に職を得られましたが、編集委員の一人として参加、この17年間、ほぼ毎号に論文や資料・エッセイ等を寄稿していただいた功労者。むしろ当方から御礼申しあげます。
 呉さんから送られてきた「科挙廃止107周年」に関する香港の新聞記事が面白そう(添付)。9月2日はその記念日(清朝末期、2005年に廃止)だったのです。香港の新聞は、中国各紙と違って繁体字ですが、呉教授からの取材記事でもあり、どなたか訳していただければ有り難い。
 本号のあと一つのニュースは、ご存知・桑原重美さん(元NHKカメラマン)の新しい本『続・南島の聖地と祭り』(沖縄学研究所、研究叢書7)が見事!刊行されたこと。「写真とエッセイによる聖地巡礼」を副題とする本編(2006年刊)から6年目の快挙です。新本の副題は「ニライカナイを求めて」。さすがに興味深い写真がたくさん収録されています。
 「あとがき」にはTOAFAEC への過分の評価(一部・上掲)があり、恐縮しています。もしご希望の方があれば、ご一報ください。桑原さんに取り次ぎます(定価2500円)。

2947号【2012年9月4日
◆<第17号の最終校正>
 嬉しいニュースが続いています。10年越しの作業、『社会教育・生涯学習辞典』(朝倉書店)編集が最終段階を終わり、11月には刊行されることとなりました(確定)。これについては書くことがたくさん。近いうちに。
 昨日(3日)は、TOAFAEC 研究年報『東アジア社会教育研究』第17号の最終校正・確認作業でした。予定されていた東アジア研究交流委員会の席(於・東大研究室)にゲラなど持ち込んで、同時開催のかたちで約4時間を頑張りました。参加者は韓国・中国両研究フォーラムの中心メンバー10名余が勢揃い、一部のページを残しながらも、めでたく終了の運びへ。
 皆さま、お疲れさまでした。この年報の創刊当時は、ぶんじんと事務局数人で、海のものとも山のものとも分からぬ年報の未来を案じつつ、「せめて3号・・・いや5号まで続けばいい」とかすかな夢を追いながら、孤独なゲラ読みをしたものでした。それが17年と続き、年々内容も充実してきている歳月を思い出して・・・。突然、嬉しい気分がかけめぐり、ワインで乾杯したいものだ、などと口走って・・・、どんな経過になったかは書かない方が無難、内緒の話にしておきましょう。
 終わって、本郷(東大正門前)の小さな店をほとんど貸し切り状態にして楽しく飲みました。別件で届いた岩本陽児さんのメール(抄)。「…昨日の夕刻の、李ジョンヨンさんご紹介のお店、お酒も酒肴もたいへん上等でした。…」 数人の方は別用あり、帰ったあとの画像1枚をお目にかけましょう。
懇親会(本郷・東大正門前、20120903)


2946号【2012年9月2日
◆<いよいよ9月>
 9月に入りました。残暑が続く一方、各地でゲリラ豪雨のニュースあり。
 さて、岩本陽児さんの「草原(モンゴル)の風」が快調に続いています。いまや常連「御三家」のうちでも独壇場。本号収録の10号は「砂漠のねずみ狩り」にまで話が及びました。残暑のなか、読む側には、すこし涼しくなるような捕物。末尾には「まだつづく」とあり、話は終わりそうにありません。どこまで続くか、最後までお付き合いします。(このエネルギーの一端を第17号編集にも分けていただきたいもの。)
 大阪の大前哲彦さんからは、岩本「モンゴルの風」に「民族教育」のお尋ねあり、アメリカ滞在中の包聯群さんから率直なご返報があった経緯など(風2935号)、皆さん、ご記憶でしょうか。
 その後、大前さんは包さんのメール等を「民族教育」をテーマに研究中の院生に紹介されたらしく、(大前さんを介して)当の本人から次のような返事(31 Aug 2012 11:57)が送られています。本欄でご紹介します。
 「…貴重な資料とご意見ありがとうございます。ぜひ研究に生かしたいと思います。私のことをこんなに心掛けて頂いて、本当に感謝しております。包先生は現地のことを非常に詳しくご存じの先生ですね。私の不十分な点や心配していたところを鋭く指摘して頂きました。そして、送って頂いた資料を読ませて頂きました。内モンゴルの教育の課題を広い面から観察されていました。現状把握に役立てると思います。(以下・略) S」
 前号に続く。高知・全国集会の写真、韓国から訪日の皆さん(18人)が全体交流会で恒例の合唱を披露。今年はアリランでなく、アチミスル(朝の露)でした。このあと日本人も何人か加わりました。
高知・全体交流会、韓国訪日団による「アチミスル」合唱。右から5人目・金南宣氏、2人目に梁炳賛氏(20120825)


2945号【2012年8月31日
◆<油山にて>
 前号の呉世蓮さん「高知集会、祖母の故郷へ」は興味深い報告でしたが、その同行記が岩本陽児さんから寄せられました(上掲)。高知と韓国の関わり、現代史にまつわるエピソード。思い出したことがありました。
 呉さんのおばあさんは、おそらく1925年のお生まれ。その6才下の小生にも、尋常小学校(のち国民学校)に1人の朝鮮サラムの同級生がいました。仲良しでした。「内鮮一体」の政策の流れ、そのもとで子どもたちなりの出会いがあったのです。しかし、おそらく厳しい事情もあったに違いないと、あとで推察することになります。10年前の同窓会の席で「会いたいな、連絡がとれないか」という話になりました。もちろん消息はつかめませんでした。高知「美良布」には、おばあさんの同級生でお元気の方がいらっしゃるのではないでしょうか。
 それにしても岩本さんの見事なガイドぶり。ご苦労さまでした。「草原の風」は小休止とのこと。この機会に,「風」編集箱に滞留中「草原の風」8・9を一挙掲載しました。いずれも長文のため「続き」はHPで。→■ http://www007.upp.so-net.ne.jp/bunjin-k/iwamoto2012.htm
 今回の高知・全国集会では、愛用のカメラが(2日目から)不調となったことは既報の通り。福岡のあるカメラ屋で診てもらったところ、簡単に修復しました。1日目の画像は全部パソコンに取り入れることが出来ましたので、遅ればせながら、何枚かご紹介することにします。(集会二日目以降の画像はなし。)
 油山には農中茂徳さん、横尾成臣さん(「玄海の風」発行)など来訪あり、ぶんじんが元気なことを喜んでいただきました。今日(30日)は佐賀へ。上野景三さんの研究室で、これからのことなど、いくつか議論しました。うなぎをご馳走になり、さらに元気百倍。
全国集会初日・全体交流会、高知グループ壇上へ、中央・挨拶は内田純一さん (高知市「三翠園」 20120825)


2944号【2012年8月29日
◆<あわれ白樺よ>
 高知・全国集会の余韻が続いています。「現地」の要、内田純一さんから「全国集会のお礼」が届きました(上掲)。「二つの特徴と課題を一つ」のコメントつき。これに愛媛から初参加メール、通訳で活躍した呉さんの「祖母の故郷へ」と並び、本号は全国集会・特集号となりました。岩本陽児さんの連載「草原の風」は、またしても次号おくりです。ご容赦を。
 他の用件メールに添えて、集会への感想いろいろ。たとえば「(高知は)民権運動発祥の地だけあって、初めて参加のひとにも社会教育の思想がさっと入りこんでいく感じで、高知が一番よかったのではないかと思います」(江頭晃子さん、Tue, 28 Aug 2012 11:34)など。
 松本・矢久保学さんからのメール。「…それにしても今年の集会は、内田先生がよく頑張って現地をまとめていただきました。それが高知集会の一番の印象でした。現地の重要な事例を掘り起こしていたと思います。残念だったのは、やはり原点である自治公民館が語られなくなったこと。そして元気な市民・職員の参加者が少なくなっていることです。」(Tue, 28 Aug 2012 20:10)
 全国集会で「自治公民館」についての論議が始まったのは、10年前の名護(第42回)集会がきっかけでした。その後、活発な分科会。矢久保さんはじめ有力な世話人集団(ひそかに「七人衆」と呼んでいた)が揃って本を創ろうと話が具体化しかけたときに、集会分科会の再編へ、自治公民館のテーマは残りませんでした。まことに残念。今年はとくに集会前夜「日韓セミナー」で、韓国側から「マウルづくり」の意欲的な報告があっただけに惜しまれます。この話はながくなりそうなので、この辺で・・…。油山の寓居から戯れ歌ひとつ。
◇わが庭の白樺あわれ枯れにけり 主の病(やまい)背負いし如く

2943号【2012年8月28日
◆<全国集会終わる>
 10日ほど前、夜間中学研究会・関本保孝先生より「義務教育等議員立法を!@不登校・引きこもり」を送っていただきました。社会教育研究全国集会(高知)や諸集会、年報編集記事などを優先したため、掲載が遅れていました。すみません。ようやく本号に抄録いたしました(上掲1)。
 岩本陽児さんの「草原(モンゴル)の風」、この間、積極的な(しかも長文の)寄稿、まさに健筆家の面目躍如! 当初は2〜3回程度かと思いきや、すでに9本(いま2本が滞留)。高知・全国集会の宿からも連日の来信。こちらも負けてはならじと毎号掲載してきましたが、本号はお休みに。ご了承ください。全国集会に関連して、「草原の風」9(未掲載)の添え書きを先にご紹介しました(上掲2)。
 全国集会は、今日(27日)最終日。まとめの第2全体会が開かれ、来年予定・千葉への引き継ぎなどが行われ、盛会裡に幕を閉じました。関係の皆さんへのご挨拶もそこそこに、その足でJR高知駅へ。大歩危→小歩危→阿波池田→善通寺→瀬戸大橋を渡って岡山へ。午後7時前に博多駅に着きました。台風15号の影響で、ときどき強い風が吹いていました。
 今年の高知・全国集会、いろいろと思い出に残る集会でした。頑張った内田純一さん、ご苦労さま。(おそらく)予想をこえる好評。やりとげた充実感、肩の荷をおろした安堵感などでいっぱいのことでしょう。韓国からご参加の皆様もお疲れさまでした。帰路が順調であることを祈っています(台風15号の影響が心配)。
 連日の夜の集い。朝は疲れて・・・夕方頃からまた元気になる3日間でした。異変ひとつ。愛用のカメラが2日目から不調、いつものようなHPへの画像アップが出来ません。お許しください。

2942号【2012年8月26日
◆<沖縄「この指とまれ」>
 社会教育研究全国集会(第52回、高知市)は、第二日のプログラムが進行しています。初日(25日)は、主として現地・高知からの「学習運動と社会教育実践」(リレートーク)、特別報告として「福島からの報告」など。半世紀をこえる全国集会の歴史のなかでも、今回は何といっても初めて四国の地で開かれた集会、それだけに高知からの報告には大きな期待が寄せられていました。二日目の分科会討議も、高知・現地報告の比重が大きく、全国からの実践と出会って、どんな討議となるか期待されます。
 二日目の夜は恒例「この指とまれ」。参加者による自由企画の夜。今年は開催地特別企画「自由は土佐の山間より」等をはじめとして、6〜7本。
 私たちは1980年代初頭より「この指とまれ」として毎年「沖縄を囲む」「沖縄と語る」集いを企画してきました。いつも必ず!島酒を用意(古酒が届いたこともある)、その肴に豚の足が1本持ち込まれた年も(名護より、雲仙集会)、あるいは山羊・ヒージャーの会(名護集会)、油山での合宿交流(福岡集会)など。語り合いながら、いつも元気よく飲んできたような記憶です。
 しかし、この5〜6年は同じ時間帯に「日韓セミナー」が開かれるようになりました。韓国からは20人規模での参加があり、沖縄を語る集いは(いつの間にか)これに吸収される流れとなりました。他方で沖縄の参加も少なくなって、今年は参加者ゼロという経過です。
 もちろんTOAFAEC 関連の沖縄交流や、「やんばる対談」(年報に収録)等の企画は別に継続されていますが、全国集会としては、沖縄が消えたかたち・・・残念です。ちょうど10年前の第42回全国集会が名護で開かれたことを、あらためて懐かしく思い出しています。

2941号【2012年8月25日
◆<高知にて>
 さきほど(24日夜)高知に着いて、ホテルに投宿したところです。全国集会の前夜、日韓セミナーが終わって・・・、韓国の皆さんたち、楽しく飲んでいるらしい。元気のいい声でお誘いの電話がかかってきました。金ボラムさんや江頭晃子さんのはしゃいだ声も聞こえてきました。明日(集会初日)の全体交流会もあることだし、ぐっとこらえて・・・「明日、会いましょう」とご挨拶。一人の時間を確保して、本欄を書き始めました。
 一昨日は、東京神田(放心亭)での歓迎会で一緒に飲んだばかり。実は、この席に、うっかりカメラを持参しませんでした。当夜の写真なし・・では残念なので、崔一先さんのカメラで記念撮影。そして、期待どおり、昨夜おそく金ボラムさんから写真が届きました。(Fri, 24 Aug 2012 01:18)
 「先生、こんばんは。ボラムです。先ほど、チェ先生からメールで写真をいただきました。すぐ先生にお送りいたします。写真をみるだけで、微笑が自然に浮かびます。
 第52回社会教育研究全国集会がいよいよ近づいてきました。今年からは社全協の会員として参加させていただきま〜す。とても楽しみです。わくわくします。それでは、高知でお目にかかります。お休みなさい。」
 チェ先生、ボラムさん、有り難うございました。記念写真は直ちにHPにアップ(前号・下掲)。・・・・ここまで書いて、夜食に外出。
 近くの土佐料理の店で、四万十川「川エビ」を軽く揚げてもらって、これを肴に一人で夜の乾杯。なかなか!絶品の味、いい夜となりました。

2940号【2012年8月23日
◆<「南の風」の歌、芭蕉布>
 沖縄で多くの人に愛されている譜久原恒勇の歌の一つ♪芭蕉布♪は、ひそかに「南の風」のテーマ・ソングと思っています。むかしの「沖縄社会教育研究会」(東学大・社会教育研究室)では、よく歌ったものです。ひとりで歌うと、ときに調子はずれ、最近は高音部がうまく出ませんが・・。作詞は吉川安一氏、名護でお会いしたことがあります。
 ♪海の青さに空の青 南の風に緑葉(みどりば)の 芭蕉は情けに手を招く 常夏(とこなつ)の国 我(わ)した島 沖縄(うちなー)♪
 「南の風」のなか、情けに手を招くように芭蕉が揺れている情景。2番の歌詞は「実れる芭蕉 熟(う)れていた」とあり、3番では「はたを織り上納ささげた芭蕉布」と歌われます。ストーリーがあるような、ないような。沖縄(うちなー)は、その緑葉に包まれて、南の風が吹いている。
 22日の夜、韓国から来日の、ヤン、チェ、チョン各先生との久しぶりの再会の席(放心亭)。ふと「芭蕉布」を歌いたくなりました。歌詞も定かではないままに、酔いにまかせて、思いだけはしっかりと。なんとか1番を歌い終わったところ、案外と好評、続けて2番も歌いました。皆さんから意外な拍手(有り難う!)、いちだんと酔いが深まりました。
 もともとは、チェ・イルソン(崔一先)さんの名調子「珍島(ちんど)アリラン」に、気持だけでも日本の歌で応えたいとの思い。心が通いあったひとときとなりました。歌姫(この歌は女声の方がよい)の透き通るような歌唱であれば、もっとよかったのに、と思いました。
 明日から高知です。重責をしょって奮闘中の内田純一さん(高知大学)に、せめて顔だけでも見せて声援をおくってくるつもり。帰路は博多へ。
前列左より2人目に鄭賢卿、3人目は梁炳賛、6人目の瀬川理恵、前列2人目の崔一先、4氏歓迎会(神田・放心亭、120822)



2939号【2012年8月22日
◆<南の島、夕べに吹く風>
 前号は、上から14行目に見苦しいタイトル(号数)重複乱記あり、失礼しました。毎号、心をこめて(ラブレターのつもり)、送信する前に読み直しなどして、お届けするのが通例。なのになぜ?思わぬミス。今回はその経過が分からず・・・老化の手の乱れなのでしょうか。お詫びまで。
 また前号や前〃号は、hotmail 関連の皆さんへの「風」が、いくつも戻ってきました。個別に再送しましたが、それは無事に届いた様子。もし号数に洩れがあれば、ご一報ください。
 さて、気を取り直して・・・。前号「7月定例会報告」の包聯群さんの話のなかで、モンゴル語がしゃべれなくなるのは「モンゴル人でなくなってしまう。言葉を忘れたら、親を忘れるのと同じだよ。」という紹介がありました。八重山・竹富島にも同じように「テードゥンムニ(竹富言葉)を忘れるのは親を忘れることだ」の言い伝えがあったことを思い出しました。たまたま、今日(8月21日)の八重山毎日新聞が「テードゥンムニに親しむ集い−島の言葉、笑いで学ぶ」記事を載せていましたので、上掲しました。沖縄県立博物館(那覇)での集い。
 「スル掬い(すくい)狂言」が披露されたとのこと。どんなテードゥンムニなのかと、上勢頭亮氏『竹富島誌』(法政大学出版局、1979年)歌謡・芸能編を開いてみましたが、見当たりませんでした。夏の夜のつれづれに、こんなことを書いていたら、竹富島の思い出しきり。真夏というのに島の夕べに吹く風がなんと涼しかったことか、茜(あかね)の空に包まれながら飲んだビールの味。

2938号【2012年8月20日
◆<桃杏四海>

 残暑きびしいなか、皆さんからの便りが相次ぎ(有り難うございます)追われるようにして本号を編集しています。まず瀬川理恵さんからのメール。「…すでにご存知だと思いますが、22日のヤン先生の歓迎会の会場に、チョン・ヒョンギョン(鄭賢卿)先生と、チェ・イルソン(崔一先)先生も、いらっしゃると思います。…」(Sun, 19 Aug 2012 11:28)
 懐かしいお二人、大歓迎。22日夜「ヤン先生と瀬川さんの歓迎会」(2930号・李正連さん案内)に二人のお名前が加わることになりますね。→■http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/2006sinnenkai.htm
 とくにヤン先生とチェ先生は、昨年この時期“風の部屋”にお泊まりいただいた仲。昨年との違いは、ヤン先生の研究室から金ボラムさんが東京へ、また横浜から瀬川さんが公州ヤン先生の研究室へ留学。まさに「桃杏四海」というべき風景。
 7月研究会の記録(上掲)を忘れずに送っていただいた山口真理子さんからは次の便り。武田拡明さん(もと川崎市麻生市民館長)がTOAFAEC 年報発行「維持会員」になって下さったとのニュースです。
 「…昨日は、年報第17号の校正作業の日でした。帰宅しますと、武田さまからの払込通知が届いていましたので、びっくりいたしました。維持会員になってくださるそうで、誠にありがとうございます。…」
 維持会員のことは、風2932号に載せた通りです。皆さんのご芳志により、また一段と元気が出ます。武田さん、ご参加、有り難うございました。
 前号の全国集会「日韓セミナー」について上田・社全協委員長からの追伸。「…風の仲間に伝えていただき、…嬉しく思っています。報告集を活用しながら、さまざまな日韓交流の場に生かしていただければと願っています。(高知)前日参加の人たちには、とにかくパーソナルに呼びかけをしているところです。」(Sun, 19 Aug 2012 06:16)

2937号【2012年8月18日
◆<第17号・編集・校正作業>
 17日・年報17号の編集校正作業(第5回編集会議)ご参加の皆様、お疲れさまでした。のんびりと遅れ気味で、心配していた原稿も(一部を残して)力作が集まりました。私たちの、この17年の歳月の蓄積を実感させるひととき。ページ数もまだ最終確定にいたりませんが、300頁を超える大作になりそう…。毎回のことながら、佐賀からの上野編集長の上京、ご苦労さまでした。
 午前から午後へ、晩夏の暑い1日が過ぎていきました。終わりの部分では、巻頭論文の検討や、飯舘村の報告をする人あり、ぶんじんも「東京の社会教育」への積年の思いをしゃべって、あれこれ研究会のような雰囲気。もろもろ9月〜10月定例研究会のプログラムへ引き継ぐことになり、おのずから日程も決まりました。(9月28日、10月26日、いずれも金曜日夜。)
 ところで本号には珍しく、社全協委員長の肩書きで、上田幸夫さんから高知・全国集会、韓国からご参加の皆さんを迎えての「日韓セミナー」の(経過と)ご案内をいただきました(上掲)。今年は全国集会日程のなかで開催するに至らず、前日の8月24日(17:30〜18:30)に開かれるそうです。この時間帯は、社全協事務局メンバーはみな集会準備で大忙しのはず、日本側の参加者がどのように集まるか、心配ですね。
 ぶんじんも当日の24日中には高知到着の予定ですが、ご案内の日韓セミナーの時間には間に合いません。悪しからずご了承ください。
この日の校正作業終わる(高井戸、120817) 撮影:ぶんじん


2936号【2012年8月16日
◆<ひとりの夜のわが魂おくり>
 3日前の朝日歌壇が、この4月亡くなった歌人・武川忠一を悼んで、いくつか歌を紹介しています。享年92歳とのこと。「忌(いみ)の日を長くまもりて戦後ありひとりの夜のわが魂おくり」「魂おくりするは生きいるわれならず人の無残は沖にともりて」など。(8月13日、朝日新聞)
 武川の故郷は信州、その諏訪湖の盆の灯籠流しが、沖に揺れ動くのでしょう。たしかに「戦争に関わる忌の日をもつ八月は、死者と向き合う月」(内藤明)なのです。調べてみると、武川にはこんな歌もあります。「放射能に肌ただれしが死者なしと彼ら人間のことを伝うる」「老いし鯉うすき緋の色泳がせて遊びごころのありやあらずや」など。
 幸いににして、私のまわりには戦争で命を落としたものは少なく、また自らも年齢的に戦場に駆り出された世代の、一歩手前の少年でした。しかし数歳上の(旧制中学)先輩たちの、犠牲になった若き相貌が、今もなお何人か目に浮かんできます。八月はやはり戦争に関わる忌の日とする感覚を持ち合わせている世代。それだけに、夏の夜、ひとり“魂おくり”する心情がしみじみと伝わってくるのです。
 早くも旧盆が過ぎ、8月17日は待望?の年報第17号編集・校正作業。→■(上掲)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/11gou.htm
 この「ご案内」は編集委員会内部には回っていましたが、「風」には載せていなかったようです。急なお知らせとなって恐縮ですが、もしご都合つく方があれば(午前・午後のどの時間帯でも歓迎!)ぜひご参加ください。あれこれと面白い対話をかわしながら作業をすすめる楽しい1日です。

2935号【2012年8月15日
◆<めぐってきた8月15日>
 岩本陽児さんレポート「草原(モンゴル)の風」(風2933〜34号)をめぐって、大前哲彦さんより「モンゴルの民族教育について・・・何かご教示を」のお尋ね(上掲1)。早速、岩本さんと包聯群さんに同メールを回送しました。岩本さんからは折り返し、次のご返事(13 Aug 2012 15:21)。
 「…さて、民族教育の件、不勉強なのです。通遼市内に民族学校のあることを教わりましたが、モンゴル語による教育がどういうカリキュラムなのか。旅の後半、通遼でも宴会続きで、肝心のところを知りそびれました。何しろ、私が愛してやまぬ博物館にも行けなかったほどなのです。トクタホさん、日常復帰したそうなので直接教わるのがよいかと思いました。」
 包聯群さんからは、旅先(アメリカ)より長文の、興味深いコメントを頂戴しました(上掲2)。有り難うございました。包さんは、いま編集中の年報第17号に、中国北方民族(ダグル人)の「民族教育・文化継承」について貴重な報告(訳文)を用意いただいきました。17号お楽しみに…。
 さて、今年の8月15日がめぐってきました。1945年当時、少年Bは14才でした。歳月が経てば思い出は遠くに消えていく。それでも、この日になると、何かうずくような思いが湧いてきます。すでに「風」に何度か書いた経過もあり、不完全なまま、HP「自分史メモ」に載せています。ご参考までに…。→■
 http://www007.upp.so-net.ne.jp/bunjin-k/jibunsi.htm
 鹿嶋市の森下松寿さん、TOAFAEC 維持会員にご参加のお申し出(山口真理子さんの連絡)、まことに有り難く、感謝!です。

2934号【2012年8月13日
◆<旧盆を迎えて>
 八月旧盆に入りました。今年は九州のフルサトにも帰らず、東京で静かに過ごしています。祖霊を迎える用意もせず、ご先祖さまに申しわけない思い。沖縄では、沖縄県青年団協議会等が主催して「(第48回)青年ふるさとエイサー祭」が盛大に開かれているとのこと(上掲記事)。あの勇壮な踊り、バーランクーの響きが聞こえてくるようです。エイサーはもともと念仏踊り、旧盆に祖霊を迎えるシマ(集落)の行事。
 去年の大震災で多くの人が波に呑まれ、海に去ってしまうという悲しい出来事に遭遇しました。月日が経過するにつれて、逝ってしまった人の霊や、今まで及びもつかなかった夏の祭りの意味や、ほんらいの盆の行事の楽しみ、など深く考えるようになりました。また、8・15を前にすると戦争で散り果てた先輩たちの、さまよえる魂を偲ぶ気持も一段と深くなります。はるか彼方の諸霊を思うことは、自らどう生きるかを考えること…など、今年の旧盆はとりわけ多くのことに思いを馳せる夏となりました。
 大阪・大前哲彦さんから久しぶりのメール(次号に掲載予定)。「…元気になられて何より・・・それにしても、走り詰めのご様子、心配になります」と。お心遣い、有り難うございます。5月初めの入院から3ヶ月余が経過、その後は(飯田市で開かれた公民館学会以外は)まったく東京を離れていません。風の発行が騒がしいので“走り詰め”のように見えるのでしょうか。いま、ようやく平常に復帰、下旬は高知・全国集会へ、その足で九州へ渡り、時期遅れ?の先祖迎えをしようかと考えています。

2933号【2012年8月11日
◆<中国の地方法制化・躍動の時代>
 風2930号収録・中国研究フォーラム報告(第20回、8月4日)に関連して。同記録には、中国の「各省、市の大きな動きとしては、雲南省と太原市が2012年度内に生涯学習促進条例の公布を目指し」ていることが記されています。雲南省の条例(草案)については、山口香苗さんによってすでに日本語訳がすみ、データが当方にも送られていますので、(福建省・上海市の両条例・資料に並べて)ホームページにアップしておきました。山口さんご苦労さま。訳文に修正等あれば、ご一報ください。→■
http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/2005fukkenhou.htm
 雲南省の条例化の動きは、どんな背景によるものか、興味しんしん。中国では国家レベルに成人教育・生涯学習関連の実定法はまだ整備されれていません。福建省「生涯教育促進条例」(2005年)をはじめとして、地方レベルからの法制化の努力が胎動していることになります。2011年には上海・条例が成立し、さらに雲南だけでなく、これから四川省成都市や安徽省の動き(2907号本欄)も報じられています。
 これに韓国の平生教育法・全面改正(2007年)後の自治体条例化の動きを重ねると、いま、東アジアは生涯学習に関わって歴史的な地方法制化の時代を迎えていると言えましょう。日本国内の停滞・退潮の状況からは見えてこない躍動が興味深い。
 地方条例化の潮流は、もちろんその内容が問われますし、地方自治や地域政策のあり様、その立法論がテーマとなってきます。これらの東アジアの動きから見えてくるもの、日本にとってもこれからの大事な視点になってくるように思われます。

2932号【2012年8月9日
◆<中国「労農教育」研究の出版>
 昨夜(8日)は、台湾から来訪の陳東園さんを囲む会。ぶんじん見舞いの旅でもあったようで、恐縮しています。久しぶりの再会・・・懐かしく、お互いに元気!何よりのこと。台湾を初めて訪問した折(1989年)、当時2歳だった息子さんがいま24歳、背の高い好青年に育っていて驚きました。同じ歳月だけ私たちも年をとったことになります。
 1980年代に東京学芸大学・小林研究室にやってきた留学生の第一世代。想えば、いろんな留学生が通り過ぎていきました。卒業した時点で別れとなる人も少なくありませんが、むしろそこから新しい付き合いの歳月が始まった留学生たち。その人たちが、1990年代以降のTOAFAEC 活動の支柱となってきました。台湾ではその最初の一人。
 昨夜ご出席の皆さん、お疲れさまでした。江頭さんからは早速の記録を送っていただき感謝! 写真2枚、HPに載せました。例によって、この場を借りてご了承をお願いいたします。→■(8月8日) 
 http://www007.upp.so-net.ne.jp/bunjin-k/yotei1207.htm
 この一年、私たちの定例研究会にも参加された王国輝さん(遼寧師範大学准教授、東京大学客員研究員)の新しい(初めての)本が出版されました。『中国労農教育政策の形成と教育−解放後の国家政策における人材観を中心に』(大学教育出版)。名古屋大学に提出された博士論文、それに「若干加筆したもの」とのこと。主要には中国建国から文化大革命に至る「労農教育」(中国語で「工農教育」)を取り上げた興味深いテーマです。早速拝読させていただきます。ご出版、おめでとうございます。
 同書「あとがき」にも、名古屋大学時代の留学生活の回想があり、印象深く読みました。
陳東園さん(右より3人目、4人目は息子・陳充さん)を囲む (渋谷、20120808)


2931号【2012年8月7日
◆<“深く掘れ!己の胸中の泉”>
 今年の「やんばる対談」記録が出来上がりました。テープ起こし(山口真理子さん)、修正作業、小見出し入れなどが済み、あとは写真入れとレイアウトのみ。9月刊行の年報第17号に収録予定、お楽しみに…。
 対談の企画は、2年前の稲嶺進・名護市長選(2010年)の話題から始まりました。やんばるの風に吹かれながら、現代の基地問題だけでなく、その風土・歴史・文化に思いを馳せつつ、これからの歩みを探っていこう、楽しい語らい(ゆんたく)を大事にして(「年報」など一般にあまり読まれないので…)読みものとしても楽しんでもらいたい、そんな企画です。
 これまで島袋正敏さんから、名護市長選の裏話、やんばるの在来文化資源(第15号)、黒豚アーグーの話や島福善弘さんから琉球アユの呼び戻し運動(第16号)など。そして今年は比嘉久さん(名護市社会教育課長)から、屋部の八月踊り、沖縄民話採集の取り組みなどについて話題を出していただき対談。同席者は8名を数え、山羊さしみや古酒も並びました。いつぞやの風(2859号)本欄に既報の通り。
 今年の対談のなかに「やんばる学研究会」設立の話題がありました。さきほど覗いた今帰仁村歴史文化センター・HPにその趣意書が収録されていることを発見。準備委員会のお一人に非公式な了承を得て、本号に再録させていただきました。伊波普猷「深く掘れ 己の胸中の泉 餘所たよて 水や汲まぬごとに」の言葉(上掲)がとりわけ印象的。
 明日8日夕は、台湾・陳東園さんを囲む会→■、ご参会をお待ちします。

2930号【2012年8月5日
◆<8月の研究フォーラム・歓迎会>
 いま(5日14時)、台風11号は沖縄本島の真上。前号本欄“夏のマグマ”として書いた5万人集会(「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」)は、台風襲来のため、3日時点で延期となりました。予定会場が埋まっていて、延期後の日程や場所はまだ決まっていないそうです。
 東京は晴れています。4日は中国生涯学習研究フォーラムでした。山口香苗さんから早速(なんと!12時間後)の報告を寄せていただき、有り難うございました。たとえ少人数の研究会でも、その論議がしっかり記録されていけば、研究会は蓄積され、次の展開へとつながっていきます。この日は終了後、神田「放心亭」のビールを楽しんで、次回日程の相談を忘れたことが心のこり。まずは第17号執筆をどうぞよろしくお願いします。
 この日、韓国・公州から「梁炳贊です」のメールを拝受。「…猛暑続きの毎日ですが、お変わりございませんか。… 私は社全協・全国集会(高知)に参加するため、日本に行かせていただく予定…。東京に寄ってから高知に行こうと思っておりますが、もし先生のご都合がよろしければ、お目にかかりたい…」と。
 幸いに中国研究フォーラムには伊藤長和さんも同席されていて、早速に李正連さんと連絡を取り合り相談の上、22日午後6時から「放心亭」で韓国・ヤン先生歓迎会を企画することになりました(案内・上掲)。
 皆様(韓国研究フォーラム以外の方も)ふるってご参加ください。→■

2929号【2012年8月3日
◆<夏のマグマ>

 沖縄の「怒りのマグマ」は5日の県民大会に向けて結集しつつあるようです。「市町村役場、議会、各種団体、労働組合、青年会、婦人会、老人クラブ、学校、サークルなど、さまざまな所で、ごく普通の市民が、それぞれの思いを込めて、動き始めた。静かだが、決然とした態度で。」と沖縄タイムス(社説、上掲)は書いています。
 別件で鳥山淳さん(沖縄国立大学)から来たメール。「…明日で前期のテストが終了し・・・。5日の県民大会をはさんで、13日の「ヘリ墜落の日」までは、ゼミ生たちと取り組みを企画・・・」とのこと。暑い夏を沖縄の皆さん奮闘中。当方は、夏のスケジュールの確定が遅れ、沖縄行きまで企画できませんでした。3月末の訪沖「やんばる対談」からすでに4ヶ月が経過、沖縄へのご無沙汰が続いています。なにか別のマグマが激発しそうな感じ。5日の県民集会には、もちろん“思いは参加”。
 本号には、11月に済州島で開かれる日中韓(三国)生涯学習国際フォーラムの案内(李主連さん)が掲載されました。2年前に上海で開かれた第1回国際フォーラムの第2回企画(韓国主催)。さらに2年後(第3回)は日本開催が予定されています。東アジア研究交流ネットの新しい拡がり、関心ある方々、ぜひ積極的にご参加ください。
 福建省では賑やかに「海峡終身教育学院」が誕生したニュース(8月1日、李闘石さんメール・上掲)。日本から「名誉院長」(他に英国、韓国、台湾など)に推挙され、「光栄です」とご返事しました。

2928号【2012年8月2日
◆<十三夜の月、ゼミの空間>
 南方海上に動く二つの台風、東京にはやさしい風を運んでくれています。陽が落ちて、いつもの散歩道。昨夜は月が輝いていました。月の美しゃ十三夜、美童(みやらび)美しゃ十七つ。八重山民謡が口をついで出ます。夏の夜のもの思いのひととき。 ◇神田川月を背負いてさかのぼる  ◇水匂う夕涼み道歩きけり  ◇腕立ての汗にさわさわ夏の風。
 先日の七月定例研究会(27日、第186回)の記録をどなたにもお願いしていなかったような…。この夜の暑気払いのこと、風2926号に書き留めたものあり、これに少し手を加えて研究会記録にしておきましょうか→■。すでに6日が経過(小生にきっと失念あり?)、どなたか当日の出席者名メモを送ってくださいませんか。
 29日(日)は佐賀から上野景三さん(編集長)を迎えて、年報第17号の編集会議でした。作業は全体として遅れ気味ながら(未着原稿の最終催促など)充実した話し合い。当日は日曜のため、いつものイーストビレッジが休み。高井戸から永福町に移動…、次の店も貸し切りで入れず、結局は駅前の寿司屋へ。ここで何度目かの“快気祝い”乾杯となりました。完全復帰の祝いのビール、夏の快事とはこういうことかと感謝!です。
 この日の会議では終わりちかくに、ある寄稿論文の読み合わせとなりました。一字一文を吟味していく作業、(最近忘れていた)懐かしいゼミの空間。会場終了アナウンスに追われ、短く終わったのが残念でしたが、こんな自由なクリティークの時間をときどき持ちたいものだと思いました。

2927号【2012年7月31日
◆<薩摩隼人との35年>
 猛暑の7月最終日、印象的な便りが福岡から舞い込みました。この3月に福岡市をひとまず退職した横山孝雄さん(福岡社会教育研究会・事務局長)からのご挨拶。1977年に九州の地で初めて開催された社会教育研究全国集会が青年・横山との出会いでした。ぶんじんは東京にいましたが、現地実行委員会の一人のように福岡集会に取り組み、集会が(財政的にも)成功した夜には、ともに涙を流した思い出。その分科会で初めて出会ったのでした。それから35年の歳月、ひとすじの道を社会教育で歩いてきた“薩摩隼人”の足跡を想い起こしています。
 この間、福岡では「公民館設置60周年のつどい」もあり、横山さんの退職祝いの会などが開かれたことを知っていましたが、当方の(入院騒ぎなどの)事情もあり、参加出来ませんでした。お許しください。
 もともと私の退職後は福岡で暮らす設計で、油山に書庫など大半を移したりしてきました。しかし今だに東京を離れられず、折にふれて想いは福岡に飛んでいます。庭の梅の木に飛梅の故事にならって、主を思い起させていますが、横山・退職で福岡がまた遠くなったような気もしています。
 しかし、退職はまさに自由人として再生の新たなスタート。ますますのご活躍を。さらなるユニークな躍動を期待しています。
 あと一つ、台湾・空中(放送)大学の陳東園さん(2927号既報)から連絡が来ました。陳さんに出したメール。「…ご連絡拝受。猛暑の東京にようこそ!当日・8月8日午後6時、渋谷駅・井の頭線改札でお待ちします。いつぞや葉淑華さんと待ち合わせた場所です。数分歩いて、東急プラザの9F「ロゴスキー」03−3463−3665を予定しています。」
 台湾を語る一夜となりましょう。次号にあらためて「陳東園さんを囲む会」の案内を載せます。初めての方の参加歓迎。ご都合をつけてどうぞ!

2926号【2012年7月29日
◆<暑気払い、夏の夜のひととき>
 27日・蒸し暑い夏の一夜、7月(第186回)定例研究会でした。日中国交正常化40年を意識しつつ、これからの中国との研究交流にどう取り組んでいくか語り合いました。そして暑気払い、充実したひとときでした。
 社会教育の分野では、故横山宏さん(生前は早稲田大学、日中教育研究交流会議代表)の果たされた役割への回想がいくつも出されました。亡くなられてすでに10年余の歳月。ちょうど1年前の「月刊社会教育」(2011年7月号)に「戦後社会教育に独自の水路を拓く」と題して、その業績を書いたことを思い出していました。HP「追悼」ページの最後に、この一文を掲載しています。参考までに。
 →■ http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/yokoyamahirosi.htm
 3人のゲストに感謝。伊藤長和さん(山東工商学院、烟台)がますますお元気。中国での教師生活もまさに円熟の境地とお見受けました。同じゲストの包聯群さん(東京外国語大学AA研究員、首都大学東京講師)は会うたびに若く見えます。王国輝さん(遼寧師範大学、大連)は、これから日中研究交流の架け橋として活躍してほしいと期待が寄せられました。
 完全に復調した身には、研究会で飲む夏のビールはことさらでした。暑気払いだけでなく、「イーストビレッジ」では快気祝いのフルコース料理を用意いただいたようで、いい気分。ありがとうございました。当夜のあと一つの話題。私たちの研究会には、かくれた川柳作家が。毎日新聞・川柳(7/19)に選ばれた一句。「よう言うわ普天間県反古にして」。風には載せないようにとのご注意あり、お名前は控えます。
左より伊藤長和、王国輝、包聯群のゲスト(高井戸区民センター、20120727) *写真移動・研究会(186回)へ→■


2925号【2012年7月27日
◆<福建省へのお祝い>
 猛暑の1日(26日)、福建省への「お祝い」を書きました。福建外語外貿学院に「海峡終身教育学院」が創設されること、8月1日に開院式典が挙行されるに当たり、日本・東アジア社会教育研究会としての祝辞を求められていることは既報の通り(風2913号、2921号)。二つの「東アジア」研究会のことが気になりながら、誰か書いてくれないかなぁと思いながら、時間も迫っているのでTOAFAEC(顧問)として筆を執りました。
 「…先駆的な学院創設のご努力に深く敬意を表します。私たちは2005年の福建省終身教育条例制定の際にも、その先駆的な法制化に日本から大きな拍手を送りました」と。中国で初めての地方・生涯教育法制の登場だったのです。この画期的な条例は、2011年に成立した上海市終身教育促進条例と一緒に、日本語訳をTOAFAEC ホーメページに収録しています。
 →■http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/2005fukkenhou.htm
 今回の「海峡終身教育学院」創設も恐らく中国で初めての快挙(もし他に例があれば教えて下さい)。福建省「全民終身教育促進会」の積極果敢な取り組みには驚かされるものがあります。
 また(風2913号にも触れましたが)、新設「学院」が「海峡」の名を冠していることに強い興味が湧いてきます。福建・台湾の“合作”への視座があるに違いありません。そして「…海外生涯教育のグローバルな潮流に乗り出す気概が含まれているのでしょう。福建省は歴史的にも海に開かれ、国際的に重要な位置にあり、これから“海峡”に向けての独自の生涯教育の拡がり」(同祝辞)への期待がふくらみます。

2924号【2012年7月25日
◆<公民館をめぐる“自治”>
 年報第17号への予定原稿、その編集作業が(やや遅れながら)佳境に入っています。最近「風」には、第17号編集関連の記事が少なく、当方に届いたニュースを積極的にご紹介するようにします。今年は日本社会教育学会・開催期日との関連から、年報づくりはゆったりしたペース。もともと毎年「九・一八」を期しての刊行計画を想起いただき、執筆者・翻訳者の皆さん、編集委員会も、どうそよろしく! お互い頑張りましょう。
 飯田市公民館をめぐる木下巨一さんの長文コメント(上掲)、あらためて教えられるところがありました。小生の当日(公民館学会七月集会)の発言にも言及いただき、恐縮しています。短い時間に追われて、慌ただしく沖縄の集落祭祀(字公民館)のことや、信州・公民館の「分館」名称について触れましたが、本来はそれぞれきちんと(時間をかけて)発言すべきことだったと反省しています。
 当日の論議のポイントは、地域自治・住民自治に関わる問題、つまり公民館“自治”の概念・実態についてであったと思います。行政施策としての「地域自治」と、住民にとっての「集落自治」との異同、とくに後者の独自性(自治的な違い)を十分に認識すべきではないか、というのが私の発言の主旨でした。風2918号本欄にもちらりと書いた通り…。
 今回の木下メールで、あらためて公民館の地域史の豊かさを思いました。木下さんからは、「皆様のお考えをぜひお返しいただきたい」(風・前号)。当日参加されていた風メンバーも少なからず、コメントを寄せていただければ幸いです。

2923号【2012年7月24日
◆<台湾研究サイト>
 先日(14〜15日)信州飯田で開催された日本公民館学会七月集会を終えて、木下巨一さん(飯田市公民館)から「思うこと」が寄せられました。有り難うございました。ほとばしるような一文、しかし長文のため2回に分け、本号には前半のみ掲載します(上掲)。ご了承ください。
 昨日の2922号に紹介した台湾・陳東園さんの来日予定、詳細のお知らせはまだ届きません。久しぶりに台湾からのゲストなので(懇親だけでなく)、この5年来の新しい動きを学ぶ機会になればとも期待しています。台湾については、TOAFAEC として「終身学習法」(2002年)など法制改革の動向だけでなく、社区大学や社区総体営造(地域づくり)運動などに強い関心をもって、年報『東アジア社会教育研究』に重要論文を収録してきました。台北市教育局社会教育科「専員」:楊碧雲さん(TOAFAEC 編集委員)のお力あってのこと。今年の年報17号にも台湾から2本の論文が掲載される予定、楽しみです。
 私たちのホームページには、台湾の法制・「動き」記事・訪問記録等について6本のサイトをアップ。昨日の陳さんのメールが来て読み返しておりました。
 「終身学習法」など法制→■ http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/taiwan02.htm、 
 動き・資料→■ http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/taiwan07.htm、
 訪問記→■ http://www007.upp.so-net.ne.jp/bunjin-k/200505taiwan.htm など。
内田純一さんの訪台レポートもあり。機会をみてご覧いただければ幸いです。
 さて、27日夜は、TOAFAEC の暑気払いを兼ねた7月定例研究会。伊藤長和さんの一時帰国を祝いつつ、王国輝・包聯群お二人もお招きして、「中国」との研究交流をどう豊かに楽しく拡げていくか、自由放談のひとときを持ちます→■。あわせて韓国を含めて東アジア各地との友情を再生していく思いあり、多数のご参加をお待ちしています。

2922号【2012年7月23日
◆<台湾から夏の訪日>
 昨日(22日)は、韓国平生学習研究フォーラム(午後)と東アジア交流委員会(夜)でした。仙台の石井山竜平さんを含む10人ほどの集い。11月予定の日中韓三国フォーラム(いずれご案内)に向けての協議など、密度の濃い一日でした。終わって久しぶり、待望の神田・放心亭へ。
 すでに七夕の会などで快気祝いの乾杯をしてきましたが、ドイツ・ビヤ=ヴァイチェンは約3ヶ月のご無沙汰。久しぶりに楽しみました。皆さん、お疲れさまでした。カメラを忘れたため、当夜の写真を撮れず、どなたか送っていただけませんか。また韓国研究フォーラムの記録も(南の風用に)作成していただければ幸い。
 この間、七夕の会の写真を王国輝さんはじめ数名の方から送っていただきました。ありがとうございました。当方のカメラにも、大塚由美子さん(和光大学)などが撮ってくれた写真がたくさん(記憶容量オーバーになるほど)。もし何かご希望のものがあれば、遠慮なくお申し越しください。七夕の会(下記・2918号)は最後の集合写真しか載せていませんので。
 小中学校も夏休み、夏のスケジュールが聞こえてきます。台湾から陳東園さん(空中<放送>大学)が8月上旬に来日とのメール来信(上掲)。陳さんは東京学芸大学社会教育研究室への台湾留学生第1号。1980年代、中国からの韓民(北京)、羅李争(上海)、韓国からの朴英淑(ソウル)などに続いてやってきた人。たしか黄丹青さんと同時期だったような。陳さんは当時すでに中国テレビ(台湾)記者でした。
 2005年5月の台湾訪問の際、高雄で再会。それからすでに7年が経過しています。8月上旬の日程が具体化したら「風」でご案内することにしましょう。2005年5月・台湾高雄の夜の写真が出てきましたので、下に掲げます。中央の背の高い大男が陳東園さん。まわりに懐かしい顔が見えます。この年の台湾訪問調査の記録はこちら。→■
2005年5月5日(台湾)高雄の夜、 後列左より 内田純一、楊武勲、陳東園、鷲尾真由美、李暁青、金京喜、
  前列左より上地武昭、小林文人、右は李賢華(高雄市)「新興社区大学」主任、の皆さん


2921号【2012年7月21日
◆<二つの「東アジア」研究会>
 前号で日本各地の梅雨明け宣言・猛暑到来!と書いたところ、その後2日は一転、4月〜5月の涼しさに逆戻り、終日の雨模様でした。しかし雨の中でも、国会前・原発再稼働反対の人の波は9万人!と熱い動きです。
 ところで、風2913号本欄「海を越えて」で、福建省「外語外貿学院」に新しく「海峡終身教育学院」が設置されること、新学院誕生のお祝いメッセージへの期待についてご紹介しましたが、ご記憶でしょうか。式典は8月1日、当日まであまり日数がなく、急ぐ必要があります。
 日本「東アジア社会教育研究会」からぜひ「祝嘉信」をとの名指し(上掲)。光栄なこと、ご期待に応えましょう。この機会に、日本に「東アジア」研究会が二つあることも念のため記しておきます。
 一つは、もちろん「東京・沖縄・東アジア社会教育研究会」(略称:東亜社会教育研究会、TOAFAEC )。沖縄研究会を母体に1995年に創設、代表は末本誠さん(神戸大学、日本社会教育学会長)。ぶんじんは顧問。その歴史や、規約・役員、活動・年報など、HPをご覧下さい。
 →■ http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/toafaec.htm
 あと一つは「東アジア(社会教育・生涯学習)研究交流委員会」(略称:東アジア交流委員会)。韓国生涯学習研究フォーラムと中国生涯学習研究フォーラムが連携するかたちで2009年に発足しました。代表は、石井山竜平さん(東北大学)、事務局長は上田孝典さん(筑波大学)です。
 →■http://www010.upp.so-net.ne.jp/mayu-k/higasiasia0905.htm
 二つの「東アジア」研究会は、名称など紛らわしく、メンバーも重複がありますが、それぞれ別の発足経緯があり、同床同夢?のような別の組織です。
 福建省の新「終身教育学院」は大学付置の位置づけ、日本の大学「生涯学習研究センター」等からもメッセージが送られると賑やかになりますね。

2920号【2012年7月20日
◆<梅雨明け宣言、夏の歳時記>
 九州に水害を置き土産にして、日本列島各地は梅雨明け宣言(17日)。関東には猛暑がやってきました。36度とか39度とか。沖縄では「那覇市で今年最高の33度を観測」のニュース(沖縄タイムス18日)、いまや逆転して日本列島が熱帯となりました。いざや夏、皆さんはどんな計画ですか。
 7月から8月への日程、我が歳時記は、毎年「東アジア社会教育研究」編集・発行で気忙しい季節でした。それは活気あふれる盛夏の想い出です。8月第1週はいつもTOAFAEC 編集会議・校正作業のスケジュール、何日も「風の部屋」の作業に集まった記憶。この季節になると、やさしく複雑に笑っていた故石倉裕志(編集長・当時)の表情を想い出します。
 今年はとくに連絡がなく(ちょっと気にもなる?)、夏のスケジュールを自由に組んでいいのでしょうか。
 実は昨日18日(水)午後、信濃町へ。ぶんじんにとって、この日、3月からの胃カメラ騒ぎ、終結宣言の日となりました。当たり年の今年、手術を含めて7本の胃カメラを呑みましたが、それもすべて終了、食事制限すべて解除、もちろんお酒も(ほどほどに)大丈夫、とのドクターの神の声。嬉しい1日、夏の始まり。夕食のビールも、ひさびさに懐かしい喉ごしでした。これまでの、おそるおそるのテスト飲み、美味くなかったのです。
 久しぶりに、いくつか戯れ歌を載せます。
     −赤坂・最初の胃カメラ(3月15日)
◇内視鏡のベッドに伏せば心萎え 病人となる梅の咲く日に
◇夢うつつ麻酔のさめて看護士の くれしアメダマ桃源の蜜
     −七夕の会終わり梅雨明け宣言(7月17日)
◇七夕に快気を祝い梅雨の明け  ◇古酒しずく口にふくめば夏の風
◇梅雨明けて梅の実の行方気にかかる(油山の梅、今年は実ったらしい)

2919号【2012年7月17日
◆<松本からの便り>
 最近ようやく脱皮したはずの連日「風」配信、また復活です。まず16日の脱原発を叫ぶ「さようなら原発10万人集会」ニュース。代々木の広場は人の波で埋めつくされ、昼過ぎから3方に分れて道路を突き進んだデモの列は、日が落ちるまで続いたそうです。約17万人の叫び!
 風にもいくつか炎天下のデモ参加記事が届きましたが、徳島から「思いは参加」の多田豊さん(日本公民館学会)メールを代表掲載。動画もいろいろ。6月末・金曜日夜「原発再稼働反対」について本欄に載せたTBSをまたお借りすることにしましょう。→■http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5082487.html
 前号本欄に書いた松本市中央公民館・中村安広さんに御礼の風を送ったところ、折り返しの返信あり。本欄で一部ご紹介します。「 … 飯田行きの車中の先生の語りが、かけがえのないものとなりました。松本の公民館、社会教育への思いを交えながら、つぶさに松本の歩みを語ってくださったこと。松本の公民館にいる私にも、新たな発見がたくさんありました。…飯田での七月集会での、分館の共同研究の報告について。集落自体に多くの矛盾・葛藤が存在するなか、一口に自治といっても、そんな簡単なことではない、と私も思っております。私は、松本市の町内公民館長会の事務局をさせていただいております。今度、先生と会う機会がありましたら、そんなお話もできればと思っております。…」(Tue, 17 Jul 2012 08:10)
 あと一つ、前号の竹富島の記事を受けて、前公民館長・上勢頭芳徳さんより「はじめまして」と便り(上掲)を頂きました。芳徳さんにはTOAFAEC 研究会で話を聞いたことあり(第143回例会−2008年8月)、風の部屋にもお泊り頂いたことがある方。ぶんじんとの対談「竹富島肩章と竹富公民館」もあります。
 →■http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/taketomitaidan07.htm
 風には“はじめて”? そうとも思われないのですが、あたらしく動き始めた竹富・星野リゾートのこれからなど、また折にふれて、レポートをお寄せいただければ幸い。そのうち竹富に参上したいと思っております。

2918号【2012年7月16日
◆<カメから古酒を汲んで
 今年の七夕の会(15日)もめでたく終了。ご参加の各位、とくに世話人の皆さん、有り難うございました。初めての顔もあり、思いもかけない多数の参加、快気祝いと激励をいただき冥利につきるものがありました。
 風の部屋からは泡盛カメの秘蔵の(すでに20年ちかい)古酒を汲んで持参。夏の熱気にそぐわない感もありしたが、当の本人が全快を確かめて古酒の香気を味わいたかったのです。酒の神に感謝しつつ、恐れ謹んで口に含みました。早速に江頭晃子さんから報告(→■)を送って頂きました(上掲、下に写真)。
 この3日間は、毎日出歩きました。もちろん術後初めてのこと、本格的な社会復帰です。13日はソウル大学・韓崇熙さんを囲む会(藤沢、写真→■)、14日は公民館学会七月集会(飯田)でした。
 この日は三連休の初日とあって中央高速のバスがとれず、中止しようかと思ったほど。しかし飯田・木下巨一さんの顔が浮かんできて、5時起きして早朝「あずさ」へ。乗るまではよかったのですが、飯田線の乗り換えに失敗(うっかり岡谷を通り過ぎ)終着の松本駅へ。ここで(また)新宿へ引き返そうかとも思いましたが、もしかすると松本から飯田・七月集会へ行く人があるかも、と永田幸彦さん(松本市中央公民館長補佐)に救急の電話。運良く中村安広さん(同公民館、長野県公民館連絡協議会主事会・幹事長)の車に便乗できて、天なる神に感謝!公民館研究ネットの冥利に酔いました。おかげさまで、飯田には一番乗り。ご両所のご好意、深くふかく感謝しています。
 飯田の集会では、年寄りの冷や水でまた発言してしまいました(よせばいいのに!)。公立公民館と集落公民館(飯田では「分館」)の関連について。その連結性・類似性だけでなく、集落の自治性・独自性について。風2914号に引き続き、本号に竹富公民館の動きを載せたのは、沖縄の事例からもこの問題を考えみたいです。地域の祭祀と結びついた集落(字)公民館のなんたる独自性! しかし、ぶんじんの発言はあまり理解してもらえなかったような…。
2012七夕の会、80歳まですべての世代が揃った。(東京・明大前、20120715)


2917号【2012年7月14日
◆<朗読者−愛を読むひと>
 J:COM(ケーブルTV)が流している洋画(IMAGICA BS)で「愛を読むひと」を観ました。12年ほど前の話題の本『朗読者』(ベルンハルト・シュリンク著、松永美穂訳 新潮社 2000年)の映画化。世界各国で500万部が読まれたベストセラーは、映画(2008年、米・独合作)でも10指にちかい賞をとり、その年のアカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、主演女優賞を受賞。どこかで観たいと思っていた映画でした。寝っころがって何気なくまわしたCATVでの出会い。願ってもない午後(7月1日)となりました。
 『朗読者』は当時「風」では山口真理子さんが紹介(537号)、谷和明さんのコメント(562号)も。あの頃、識字問題をテーマにしていた和光大学ゼミで取り上げた記憶があります。そうです!女主人公の「非識字」が隠されたテーマ。少年と年上の女性との官能的な恋、などと皮相に評したものもありますが、人間の誇りと“読み書き”の価値を痛切に描き出した力作と言うべきでしょう。
 彼女はナチス強制収容所の看守でした。少年(のち弁護士)はそれを裁く法廷で再会。非識字を隠して不利益な判決を受けた獄中の彼女に、名作など“朗読”テープを差し入れ。彼女は刑務所内の図書室に通うようになり、しだいに字を習い始め、短い手紙を書くようにもなるのです。しかし、刑期を終える日には悲報が襲います。
 J:COM「愛を読むひと」は、7月19日(14:15〜)、26(深夜01:00〜)、28日(12:00〜)に放送の予定。あと一度観たいと思っています。→■http://www.imagica-bs.com/program/episode.php?prg_cd=CIID125119&episode_cd=0001&epg_ver_cd=06&epi_one_flg=index.php

2916号【2012年7月12日
◆<地域・社会教育へのメッセージ>
 前に「風」にもご案内をいただいた「自然エネルギーは地域のもの・シンポジウム」(2884号・既報)の資料を、先日、同研究領域・代表の堀尾正靱先生から送っていただきました。有り難うございました。
 当日(6月6日)は参加者600人弱、加えて、U-Stream 視聴が4,000人前後、最大級の盛り上がりだったそうです。当日シンポのまとめ・提言(上掲)は「地域に根ざした自然エネルギーの適正な利活用の促進に向け」て次の4点の具体的な課題が提示されています。興味深いものがあります。
○提言:地域に根ざした自然エネルギー戦略を!
1,地域が、…自然エネルギーの資源の価値に気づき、その持続的な利用と公平な運用による地域の創富力向上に取り組むこと。
2,地域が(1)を具体化する各種の政策的な枠組みの整備に取り組むこと。
3,関係する専門家、企業、報道機関、NPO及びエネルギー需要家等が(1)(2)を尊重して自然エネルギーの適正な利用促進に取り組むこと。
4,私たち皆が、(1)〜(3)の推進に必要とされる総合的な企画力のある人材の育成に地域内外で取り組むこと。…(抄録)…
 これらの提言からは、地域と社会教育への深い問いかけ、熱いメッセージが投げかけられているように思いました。「地域の創富力」、地域を担う人々の「総合的な企画力」、「人材の育成」などは、社会教育へ向けられた期待そのもの。
 久しぶりに新潟魚沼(旧・堀之内)の森山丈順さんより「七夕の会」参加メール(上掲)。1年いや2〜3年に1回の出会い。積もる話を聞かせてください。とくに星野修美さん(同市公民館長)のことなど。
追記:10分前に着信した楽しい「鎌倉友情散歩」ご案内(7月13日、上掲)を載せることが出来ました。急なお知らせで恐縮ですが、もしご都合つけば、ご参加ください。→■

2915号【2012年7月10日
◆<出会い>
 韓国・公州の瀬川理恵さんから、鄭賢卿(チョンヒョンギョン)さん執筆「ゆりかかごから墓場まで、記録の達人たち」の訳文を送っていただきました(抄録・上掲)。2010年にソウルで出版した『日本の社会教育・生涯学習』(小林・伊藤・梁共編著、学志社)に寄せられた特別コラムA、2年越しの恋が実ったような思いで、さきほどホームページに追加入力。
 この本は、もともと日本語で執筆、ハングル訳されたものです。手元に各章の日本語原稿が揃っているわけですが、しかし原稿がハングルで書かれた序文、特別コラム(7本)、特別報告U(日韓生涯学習交流史)などは、逆に日本語訳をお願いしたのです。それをTOAFAEC HPに入力して特別サイトを設け、日本と韓国をつなぐいい資料・読み物のページとなっています。TOAFAEC の先駆的?役割についても、過分の評価をいただき、ときどき(元気をなくしたときなど)思い出して読み直すときがあります。その中で、鄭さんの特別コラム・訳文だけが抜けていましたが、このたび瀬川さんの訳出で全編が揃ったことになります。いちどお暇の折にでもご覧いただければ幸い。写真も選りすぐりを並べています。→■
 http://www010.upp.so-net.ne.jp/mayu-k/kankokusyuppan2010.htm
 鄭賢卿さんには、その前の『韓国の社会教育・生涯学習』(エイデル研究所、2006年)に水原女性会のことを書いていただきました。その後は、日本の社会教育研究全国集会や故黄宗建先生のお墓まいりなど、いい出会いが続いてきました。しかし、なぜか南の風は届かず、今回、瀬川さんから回送いただくかたちで、仲間に入っていただくことになりそうです。
 同じく風・送信が途絶えていた名護・島袋正敏さん。こちらも新しいEアドレスが分かりました(電話)。そのうち“やんばる”の風が寄せられることでしょう。

2914号【2012年7月7日
◆<平久保のサガリバナ>
 
最近は、南の島・八重山に行く機会がなく、そのかわりに毎日、日本・最南端の新聞「八重山毎日新聞」を読んでいます。沖縄本島の2紙(沖縄タイムス、琉球新報)を含めて、本土の新聞にみられない特徴は、花や風、鳥、蛇、魚、獣など、自然の動き、生き物などがしばしば報じられることです。読みながら、心なごむひととき。
 昨日(7月6日)の八重山毎日新聞「サガリバナが満開 平久保・米盛さんの畑」など、その一つの例。実は「平久保」は、ぶんじんにとって忘れがたい集落、米盛三千弘さんは「ぶんじん歌碑」を建立した発起人。
 「石垣市平久保にある米盛三千弘さんの畑周辺に広がるサガリバナの群落が今年も開花し、薄紅色の花が訪れる人々を魅了している。
 4年前に見つかった自生地には200 本余りのサガリバナが確認されているが、米盛さんによると、今年は一斉開花せず、現在は畑入口のサガリバナが満開しているという。満月となった3日夜は、30人の市民が訪れ、月光に照らされながら咲く幻想的な花にうっとりと見入った。
 農道の両側と遊歩道を設けた群落内のサガリバナは、今週末に見ごろを迎えそう。サガリバナは9月中旬まで花を咲かせる。」(八重山毎日、7/6)→■ http://www.y-mainichi.co.jp/news/20421/
 サガリバナ(沢藤)については、今月はじめ風2911号「わたしの心は夏模様」でも書きましたので(写真も)、繰り返しません。新聞には写真家・大塚勝久さん撮影の見事な写真、しかし転載できないのが残念です。かわりに米盛三千弘さんたち平久保の皆さんとの思い出深い写真(『おきなわの社会教育』出版祝賀会、石垣市、2002年7月)をさがし出して載せました。
平久保に歌碑建立の決意を披露(右から二人目・米盛三千弘さん、石垣・出版記念会、20020715)


2913号【2012年7月5日
◆<海を越えて>
 この1両日、中国と韓国から二つのメールが舞い込みました。一つは福建省から李闘石さん(福建師範大学福清分校)の便り。(Wed, 4 Jul 2012)
 「久しぶりです。7月2日から夏休みです。…福建外語外貿学院に海峡終身教育学院を設置することになり、8月1日にオープン儀式が行われる予定。福建省全民終身教育促進会では…(中略)…。それと、海峡終身教育学院のオープンにあたって、日本・東アジア社会教育研究会よりお祝いのメッセージを送っていただければ幸い」とのこと。
 大学に新しい生涯学習学院の誕生、おめでとうございます。その名称に「海峡」が附されている意味、福建「全民終身教育促進会」の(いつもながらの)積極的な姿勢、が印象的です。ご依頼のお祝いメッセージ送付について、TOAFAEC 代表・事務局各位、どうぞよろしくお願いします。
 韓国からは公州・瀬川理恵さんのメール着信。(Tue, 3 Jul 2012 22:50)
 「…私は、7月に和歌山大学のフォーラムに参加することになりました。ヤン先生が、南の風に掲載されていた案内をみつけて、参加しないかとお声をかけてくださいました。こちらの大学でも、地域連携の必要性からプロジェクトを組むことになりました。…」和歌山大学・山本健慈学長より直々のお知らせ「地域と大学を繋ぐコーディネーターネットワーク構築事業」(7月5〜6日)への参加だそうです。南の風(2882号・2894号)がお役に立って何より、嬉しいメールでした。日本へ、韓国に留学中の日本人院生が学びにやってくる・・・面白い時代となりました。和歌山大学の力のこもったフォーラム開催、成功をお祈りします。

2912号【2012年7月3日
◆<全米軍基地の即時閉鎖へ>
 7月を迎えた沖縄の新聞各紙は、激しい言葉で「オスプレイ配備通報」にやってきた森本(新)防衛相を批判しています。米国の「使い走り」に過ぎない日本の大臣への嘆き。よりによって米軍機墜落のため石川市宮森小学校の子どもたちが犠牲になったその日(1959年)6月30日、オスプレイ配備を通告したたこと、「おぞましい話」と書いています(沖縄タイムス社説、上掲)。また、琉球新報社説は「ガス抜きのつもりだったのだろうが、むしろガスは充満してしまった。県民の不満は爆発寸前。森本敏防衛相の来県が招いた結果はそういうことだ」とも。
 驚いたのは、当日の仲井真(沖縄県)知事の発言。「…安全性にものすごく疑問が持たれているものを押し込んでくる。断然拒否するしかない」と語気を強め、このままオスプレイが配備されれば、沖縄社会の要求が、「全米軍基地の即時閉鎖」に行き着きかねない、と警告していたことです。
 もともと仲井真知事は「…知事選で自民、公明両党中心の保守層が支持基盤となり当選した」人。その知事が「革新層の多用するフレーズを口にしたことで、まさにオール沖縄の思い≠ェ凝縮された反対の意思であることを印象付けた」(沖縄タイムス、7月2日「視点」)のです。
 話題を変えて…。奈良市生涯学習財団が「常務理事」を募集するそうです。→■      http://manabunara.jp/i/contents_detail.php?frmId=3350
 阪口(旧姓・稲富)和美さんのメール。「社会教育に精通していて、マネジメント能力があり、意欲のある方にぜひご応募していただければ…」とのこと(上掲)。どなたか応募される方はいらっしゃいませんか。

2911号【2012年7月1日
◆<わたしの心は夏模様>
 7月となりました。本欄は(上掲「おきなわ短信」とともに)前号に載せるつもりでしたが、急遽「あじさい革命」「首相官邸前に人の波」の記事と差し替えることになり、本号掲載となりました。いずれも沖縄の新聞(6月28日)、夏のニュースです。
 日本列島はまだ梅雨ですが、沖縄はすでに梅雨明け。夏の風景が楽しく伝わってきます。28日三つの話題。一つは名護「夏の夜彩るサガリバナ」(上掲・沖縄タイムス)。沢藤・名護の市花と聞いています。一夜咲きの見事な花・甘い芳香。新聞の写真は使えないので、4年前に島袋正敏さんのハタケ(いま蔓草庵)で撮った1枚を下掲しました。この花の横にせせらぎ、蛍がひとつふたつ点滅していました。
 同じ日、琉球タイムスは「満天の星空にクイナ夢心地」記事を載せていました。北部やんばるの森に眠るクイナの写真が珍しい。「県写真協会事務局長の吉直新一郎さん(59)は25日夜、満天の星空の下、北部やんばるの森の木の枝でスヤスヤ眠るヤンバルクイナの撮影に成功した。吉直さんはクイナを見つけ、ふと背景に目を移すと、すごくきれいな星空が広がっていたので思わずシャッターを切った」とのこと。満天の星空に抱かれ、どんな夢を見ているのでしょう。
 あと一つ、南の八重山毎日新聞から。コラム・不連続線の一節。「…梅雨があけ、本格的な夏の到来。これからは強い光の白い毎日が続くことになる。朝ごとにセミが鳴き、しっぽの青いトカゲが走る。昨日はキノボリトカゲが姿を現し、面白がって突っつくと、そいつは怒って顔を膨らませ、自分を大きく見せようと懸命に腕立て伏せのような格好で体を上下させる。私は思わず吹き出してしまう。…」
名護・底仁屋「さがりばな」(島袋・蔓草庵)−20080706 写真移動→■

2910号【2012年6月30日】
◆<原発再稼働反対!>
 いま6月29日午後11時。首相官邸前に約15万人(主催者発表)が集まったとのこと。7月1日に大飯原発3号機が再稼働されるのを前に、官邸前では再稼働の撤回を求める大規模な抗議活動が行われたのです。次の動画(TBS)をご覧下さい。(本欄は別の記事を用意していましたが、急遽、切り替え。)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5068612.html→■
東京新聞の記事は次の通り。http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012063090070325.html→■
 抗議活動は今年3月から毎週末(金曜日)に行われてきましたが、先週末は約4万人、今回は過去最高になったことは明らか。上掲「首相官邸前に人の波」(各地の動き124)は毎日新聞の記事、次は中日新聞の速報です。(2012年6月29日 22時37分)
○「官邸囲む『』再稼働反対!』 
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働決定の撤回を求めるデモが29日夜、首相官邸周辺(東京都千代田区)であり、市民らが「再稼働反対」「原発いらない」と官邸に向かって声を上げた。
 デモは複数の市民グループ有志でつくるネットワーク「首都圏反原発連合」がツイッターやフェイスブックなどで呼び掛け、3月から毎週末、官邸前で実施。参加者は回を追うごとに増え、この日は700メートルほど人の波が連なった。主催者側は、15万人は確実に超えたのでないかと話している。…」
 このニュースのため、前号に続く伊藤長和さん「烟台の風」274号を載せる余白がなくなってしまいました。次号へ。

2909号【2012年6月28日
◆<戻ってくる風>
 南の風では配信リストを大事にして(この15年間)お互い“顔の見える”関係性を維持してきたつもり。不特定・匿名ネットに拡散しないようアドレス帳整理に努めてきました。それだけに戻ってくる「風」があると心配。個別に確認の連絡をとったり、反応ない場合にはリストから削除するなどしてきました。100 号おき整理作業も歳月を重ねると、いろんなドラマが想い出されます。
 最近、風にとっては初期から参加してきた数人のメンバーに風が届かなくなっています。さびしい思い。お一人は光ファイバーへの切り替えの関係でメールのやりとりが出来なくなっている、との事情が分かって一安心。しかし、ご存知・カイロへの風が戻ってきます。エジプトの政情も動いているし、どんな事情かわからず、どなたか連絡がとれれば、風を待っている旨お伝えください。
 明らかに意図的な通信遮断?があると思われるのが中国(たとえば北京)。風の戻りはもう数ヶ月になります。他の都市でも、大学経由で送られてくるメールで、「…昨日、一昨日とEメールはつながるのですが、インターネットにつながりません。いろいろPCの修復を試みたのですが駄目でした。今朝ようやく回復しました。学生と一緒に夕食をとっていたときの話、どうやら当局によって全体が遮断されていたとのこと…。」
 「…またも2日間、インターネットが遮断されました。今度はEメールもつながらず、不安な時間を過ごしました。学生に電話で確認すると、大学が切断したので、すぐ回復します,との返事。でも2日かかりました。」
 これらに関連して、なにか情報があれば教えてください。

2908号【2012年6月27日
◆<梅雨の月>
 今日(26日)の東京は梅雨休み、青空がひろがりました。(国会のドロドロ・ジメジメとは違って)湿度も低く、さわやかな5月のような風そよそよ。夜は月さやか。お酒もないのに酔った気分で、しばし近くの公園ベンチで月見をしていました。最近はお酒なしでも時を過ごすことができるようになりました。「春の月ありしところに梅雨の月」(高野素十)
 2012「七夕の会」(7月15日午後)案内を載せることができました(上掲)→■。今年はとくに快気祝いの乾杯をしていただけるとのこと。それまで頑張って、飲まないよう努力します。早いもので、あと10日で術後2ヶ月。そこで確認の胃カメラを呑んで(きっと大丈夫!)解禁となるはず。その後「七夕の会」まで二つの会がありますが、辛抱することにしましょう。
 本号には、6月定例会(22日)の報告(まとめ・山口真理子さん)が長文で届きました→■。1日経って真理子さんから追伸あり(Tue, 26 Jun 2012 12:51)。「研究会の報告、送信した後で思ったこと、施設のことばかりで、市民参加や協同については抜けていました」とのこと。しかし、全体の輪郭はよく分かります。有り難うございました。
 鶴ヶ島市富士見公民館・平井教子さんのメール(Sun, 24 Jun 2012 20:26)。「…谷先生ご報告の研究会(22日)、行かれなくて残念でした。これからの都市公民館の在り方として、少しでも多くのことを学びたいと思っていたのですが、こちらも障がい児学童がなかなか軌道に乗らず、てんやわんやで気持ちの余裕がありませんでした。ではではまた・・。」
6月定例研究会−左より谷和明さん、山口真理子さん(20120622) 
   →写真移動・研究会(185回)記録へ■


2907号【2012年6月25日
◆<地方から生涯教育法制化の動き−中国>
 24日の日曜日、蒸し暑い梅雨空の1日、(第19回)中国生涯学習研究フォーラムが開かれました。最近は(韓国研究フォーラムと並んで)中国フォーラムも定例的に開催されるようになり、何よりのこと。その活気を反映してか、会が終わってまだ12時間しか経っていない今朝(25日)早朝に、孫佳茹さんから長文のフォーラム報告(上掲)が届きました。ご苦労さま。有り難うございました。「南の風」も元気がでますよ。
 昨日の研究会の別れ際に「記録はその日に書こう!」と挑発?したことを思いだし、無理を強いたのではないか、と反省しています。孫さんの努力に応えて、風も予定の記事(七夕の会ご案内)を次号にまわし、この報告を冒頭に掲げた次第です。皆さん、ぜひご一読ください。
 最近の中国で生涯(終身)教育をめぐる政策が、活発に動いていることが読みとれます。中国では国家レベルの生涯教育法制化はまだ大きな課題として残されていますが、福建省(2005)や上海市(2011)で「生涯教育促進条例」が制定されたことは、ご存知の通り(HPに日本語訳収録済み)。→■
http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/2005fukkenhou.htm
 これに続いて、雲南省、四川省成都市、安徽省や山西省等の主要都市でも「終身教育」関連条例づくりへの積極的な動きが報告されました。パブコメなどの手続きも公式HPに現れていて、とくに地方からの新しい潮流を実感させられたひととき。いろいろ刺激を受けた研究会でした。
 22日の谷和明さんのお話にもありましたが、、この日の上田孝典さんのハンブルク・ユネスコ生涯学習研究所訪問の際の「東アジア」に関連する情報でも、中国や韓国の積極的な動きが含まれ、注目していく必要がありましょう。

2906号【2012年6月24日】
◆<沖縄・魂魄の塔>
 6月23日の沖縄「慰霊の日」。沖縄は梅雨明けとか。鷲尾真由美さんから前号お約束通り、第29回 国際反戦沖縄集会などについて早速のレポートを送っていただきました(上掲)。海勢頭豊さんが歌ったそう。写真もたくさん、有り難うございました。
 写真は、魂魄の塔「祈りの人垣が途切れず」の1枚だけ添付させていただきました。陽に映える「魂魄」の文字。ここには私たちの沖縄ゼミの旅でも必ずお詣りしたところ。戦後直後(1946年)に旧真和志村(村長・金城和信氏)の皆さんが2万体をこえる遺骨(住民、軍人、敵味方の区別なく)を収集し慰霊の塔を築いたのです。「ひめゆりの塔」「健児の塔」とならぶ鎮魂・慰霊の塔の原型となるもの。当日は祈りの列が途切れなかったそうですが、ときに誰ひとりいない、松風のみの静かな空間に一人佇んだときもあり、粛然たる思いに打たれた思い出が残っています。想い出といえば、この日は・・・誰かさんの誕生日だった記憶も蘇りました。本欄を借りて、お祝いを申しあげます。
 ところで6月22日(金)は6月定例研究会でした。他の日程と重なったこともあるのか、参加者が少なく、さびしい会となりました。帰国直後でお疲れのなかお話しいただいた谷和明さんにたいへん申し訳なく、内容が豊富だっただけに残念でした。初参加の孫佳茹さん(早稲田大学・院)からのメール(22 Jun 2012 23:58)
 「…谷和明先生のお話は本当にもう一度お伺いしたいほど、興味深かったです。ドイツのことについて何も分からなかったので、貴重なフィールドのお話が聞けて大変勉強になりました。お食事までご馳走になりまして、すみませんでした。…」 当夜の報告は別に寄せられる予定です、お楽しみに。
沖縄南部・魂魄の塔(撮影鷲尾真由美さん、20120623
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2905号【2012年6月22日
◆<大輪の月下美人>
 大阪「中之島図書館を廃止へ」の厳しいニュースと並んで、南の島から華やかな「月下美人」の一輪が送られてきました(上掲・鷲尾真由美メール)。見事な大輪、その芳香も伝わってくるような…。甘い香りとのこと、たとえて言えば何に似ているのでしょう。梅雨空にお見舞い、感謝!
 本日は夕刻からご案内の第185回研究会。ドイツから帰ったばかりの谷和明さん(報告者)から7枚の添付資料が届きました。今日の報告の確定テーマも(上掲)。急いでホームページを書き替えましたが、題して「ドイツの都市における公民館類似施設の新しい動向―カッセル、ハノーファーの事例を中心に」。ハンブルク・アルトナーレ(市民祭)のお話だけでなく、両都市の、いわば公民館的施設についての新しい動き、資料を駆使しての報告らしい。研究会に来れない方のために(全部送りたいところですが重いので)、そのうちの1枚、カッセル市23街区に配置されている地域文化施設一覧図を添付しました。南の花とドイツの施設と。
 昨日に続く慌ただしい配信ですが、もしかすると研究会に出かける前に、本メールを開く方があるかもと思い、急ぎ本号を編集した次第です。
 なお恒例「七夕の会・2012」のご案内も届いています。7月15日午後の予定。飯田市で開かれる日本公民館学会(七月集会)の日程と重なりますが、この日、ぶんじんの快気祝の乾杯をしてくださるそうで、もちろん15日は東京に戻っておきたいと思います。
大輪の月下美人(鷲尾真由美さんより、120619)
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2904号【2012年6月21日
◆<恋はみのらずとも・・・>
 2900の大台に入ってすでに4号。100号おきのアドレス帳整理の予告はご存知の通り(2898号)。風は双方向に吹くことを想起していただき、読まずに捨てられる可哀相な風(ぶんじんラブレター)を救いたい思い切なるものあり。100 通送れば1通ぐらいはご返信あって然るべき、たとえ恋はみのらずとも人の情は通うはず・・・などと。
 それに応えて、この間「近況報告」などお送りいただき、嬉し涙?ながしつつ風・編集にいそしむ日々。いま地域配信は別にして毎号150 通の風が吹き、そのうち30通ほどはほとんど読まれず捨てられる予感、案外と勘はあたるもの。この期にせめて30人の方にはお引き取り願おうとの算段。これまでのご愛顧に感謝、本号でお別れ・・・と型通りの挨拶文まで用意したりして…。最近は読まずに捨てても歓迎の、なんとかブックという便利なものもあります故、そちらにお移りいただくなりご自由に(などと書きはしないが…)。
 されど哀しきは未練心よ。いや、毎号読まずとも、3通に1回ぐらいは捨てないかも…とか、いま読まずとも何かの拍子、次のメールは開いてくれるかも、などと恋する心は不思議なもの。それにあと半年もすれば、いずれ風はどこかに消えるさだめ、しばしじっと耐えることも風のさだめよ、と言い聞かせて、結局アドレス帳整理に至らなかった経過の報告です。
 その一方で、隅からすみまで読む人あり。昨夜届いた山口真理子さんの一文。
 「小峯みずきちゃんの“わたしの遊園地”での生き生きとした様子、うれしく読みました。最近、新聞投書欄に、植物も人間の言葉がわかっている、といった文が続けて掲載されていました。野菜たちも、みずきちゃんの心に応えてくれていることでしょう。見城先生を紹介するサイトや多田豊さんのCターンの話(風2901〜02号)、読ませていただきました。多田さんのプロポーズの件(くだり)感動でした。」(Thu, 21 Jun 2012 04:52)

2903号【2012年6月20日
◆<フルサトから遠く離れて>
 いま(19日夜)日本列島を強い台風4号が北上中。皆さんのまわりに被害のないことを祈っています。東京も夜半から風雨が激しくなっています。
 北九州市・研究会は五市合併50年の今年、社会教育「年表&資料」の1冊をつくる構想を進めておられる由(上掲・山下厚生さんメール)、意欲的な取り組みに拍手! かって五市合併を経て教育文化事業団問題等に奮闘された職員群像の顔々を思い浮かべています。あれからすでに半世紀!
 ときどき福岡へ帰る折に、北九州にお寄りしようと思いながら、慌ただしいスケジュール、突然にご迷惑になってもいけないと失礼を重ねています。福岡の研究会にも最近はほとんど連絡をとらず、横山孝雄さんの退職記念の会のことなど知りませんでした。風のたよりに聞いたときにはすでに後の祭り。フルサトも遠くになった実感。皆さんから“自愛”を求められている事情もあり、年寄りの冷や水となってはならぬ、などそれなりの自覚もあり、失礼しています。ご寛恕ください。
 昨日、名護・島袋正敏さんと久しぶりに電話。まだお酒は控えている話をして、7月初旬の「古酒の集い」(黙々100年塾・蔓草庵)には今年は参上を控える旨、お伝えしました。去年からの約束を果たせず残念です。風の記事で沖縄に興味をもつ方あり、訪沖のご希望が伝わってきましたが、期待に応えられないようです。申しわけありません。これまでの活動リズムに復帰し、たとえば8月に沖縄行きの計画が可能かどうか…、乞ご期待と言いたいところ。しかし残念ながら、いまのところ未定です。
 さて、金曜日(22日)は、TOAFAEC・185 回6月定例研究会。谷和明さんをお迎えしドイツ・フィールドワークのホットなお話しを伺います。ご案内を抄録(上掲)しました。皆さんのお出を待ちしています。→■
http://www010.upp.so-net.ne.jp/mayu-k/136kenkyukai2.htm

2902号【2012年6月18日
◆<韓国・公州からの励まし>
 海を越えて、公州・ヤンビョンチャン先生からのお見舞いメール(上掲)、有り難うございました。お騒がせし恐縮しています。ぶんじんへの激励文と拝読しました。幸いに医師の慧眼、怪しい部位の早期発見・治療により、短い入院で済みました。順調に恢復しています。あと数週間で普段の活動、生活リズムへ復帰できそう−。ご放心ください。
 メールの中の、韓国「国立大学としては最初に平生教育単科大学と関連学科」づくり構想に注目させられました。大学からの意欲あふれる挑戦に新たな刺激を受けています。最近の韓国「平生教育」胎動そのもの、一歩一歩を積み重ねて、実現の日が近づくことを祈っています。東アジア、いや世界でも初めての、平生教育コレッジを創ってください。
 日本の国立大学でも1970年代、社会教育・生涯教育講座等の“躍進”の一時期がありました。いまは逆行の流れが憂慮されます。この経過について、10年ほど前に短く書いたことがあります(小林発行「公民館の風」256〜260号、2002年)。HPにも収録していますので、ご参考までに…。→■http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/bunjinronbun.htm(2、国立教育系大学の再編問題と社会教育 1〜3、)
 肥後耕生さんのこと(心配していましたが)ご配慮有り難うございました。また瀬川理恵さんもお世話になっていることでしょう。東京は、金ボラムさんが現れて一段と賑やかになりました。これからがまた楽しみ。
 福井の松井章江さん(円山公民館)より、福井大学公開講座『学び合うコミュニティを培う』(2012年3月)を送っていただきました。副題は「公民館の意味・職員の役割・実践の展開を問い直す」(第1次報告書)、若手公民館職員の熱い思いが盛られているとのこと、楽しみに拝見いたします。有り難うございました。

2901号【2012年6月16日
◆<学校はおもしろいところ>
 夜間中学の仕事ひとすじの見城慶和先生から、久しぶりのお便り(上掲)、お見舞いを頂戴し恐縮しています。「自愛」をとのこと、心して過ごすようにしていますが、もともと安静が苦手な性分、やや困惑しながらの毎日です。1ヶ月余を経過して、7月中旬には(お酒も)復帰したいと願っているところ。そのうちお目にかかれる日を楽しみにしています。
 最近たまたま見城先生を紹介する見事なサイトに出会いました。国語のご専攻、国字問題研究会(漢字指導法研究会)の写真入りサイとです。→■
 http://members.jcom.home.ne.jp/kotoba/kokuziken-kenzyo.html
 その冒頭に「東京都荒川区立第九中学校・夜間部卒業生」による“学校”の詩が掲げられています。お話(1970年代から東京学芸大学・社会教育の講義に特別講師として毎年来ていただいた)のなかで聞いたことがあり、ここであらためて紹介させていただきます。(下の写真は和光大学に来講いただいた折の一枚)
 “学校はおもしろいところです 学校は何でも教えてもらえるところです 学校はちょっぴり疲れるところです 学校は先生が親切です 学校は一番いいところです 学校は夢があるところです 学校は宝物があるところです 学校は勇気をつけられるところです 学校は私たちのふるさととなるところです”
 社会教育や公民館について、同じような詩をつくると、どんな表現になるのだろう、きっと共通するところがあるに違いない。最初に“学校”を聞いたとき、そんなことを考えたことを想い出します。
2001年・和光大学「社会教育論」での見城慶和氏(前列右端)特別講義「夜間中学の現場から」−20011207−


*南の風・日誌・2851〜2900号→■


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宜野湾・佐喜真美術館屋上(6・23の階段) 和光大学ゼミ
 普天間米軍基地・はるかに東シナ海を望む−20020228−
     
【南の風2012】2901号〜2950号・目次一覧

2901号【 6月16日】えんぴつの会、児童館等NPO調査報告A、映画「道〜白磁の人」、学校はおもしろい
2902号【 6月18日】韓国・公州より、原発再稼働について意見、脱原発首長会議の抗議、海を越える励まし
2903号【 6月20日】北九州・社会教育研究会の動き、烟台の風243@、6月22日は研究会、フルサトは遠く
2904号【 6月21日】中国フォーラムへ、内モンゴル赤峰、烟台244、オスプレイ反対、恋はみのらずとも
2905号【 6月22日】ドイツ訪問から帰って、岐阜より近況、中之島図書館を廃止へ、南より大輪の月下美人
2906号【 6月24日】6・23慰霊の日に、図書館・神奈川の夜間中学運動など、福建より原稿、沖縄・魂魄の塔
2907号【 6月25日】中国研究フォーラム(19回)報告、沖縄「復帰」40年、烟台245、地方からの法制化−中国
2908号【 6月27日】2012「七夕の会」(第27回)&快気祝いご案内、6月定例研究会報告@、梅雨の月
2909号【 6月29日】義務教育充実法案・院内の集い、6月定例会報告A、烟台の風246、戻ってくる風
2910号【 6月30日】年報編集すすむ(編集委員会案内)、七夕の会、官邸前に人の波、原発再稼働反対!
2911号【 7月 1日】紫陽花革命、烟台の風247、第17号原稿、名護・サガリバナ、わたしの心は夏模様
2912号【 7月 3日】奈良市生涯学習財団常務理事募集、烟台の風248、オスプレイ問題、全基地の閉鎖へ
2913号【 7月 5日】7月定例研究会ご案内、14〜15日の日程(再掲)、町田、やんばるカレー、海を越えて
2914号【 7月 7日】TOAFAEC 維持会員の皆様へ、日中韓生涯学習シンポ日程、八重山各地の公民館
2915号【 7月10日】上海より第17号原稿、天の川からのぞく日本と中国、記録の達人たち、本づくりと出会い
2916号【 7月12日】鎌倉友情散歩ご案内、七夕の会へ、陸軍中野学校と護郷隊、地域と自然エネルギー
2917号【 7月14日】15日・七夕の会(再掲)、福建・上海、 盧溝橋に立つ、名護、朗読者−愛を読むひと
2918号【 7月16日】熊本白川の氾濫・17号原稿、竹富公民館、七夕の会ご報告、カメから古酒を汲んで…
2919号【 7月17日】さようなら原発10万人集会(16日)、竹富島からの風、公州の風7、松本からの便り
2920号【 7月19日】義務教育拡充法案・超党派集い、烟台の風249、さようなら原発集会、梅雨明け宣言
2921号【 7月21日】福建省へ祝賀文を、烟台の風250、黙々100年塾/蔓草庵、二つの東アジア研究会
2922号【 7月23日】台湾・放送大学より、千葉・多文化共生まちづくり出版、烟台の風251、台湾からの訪日
2923号【 7月24日】東アジア交流委員会(第15回)、信州飯田から考える(1)、台湾サイト・7月定例暑気払い
2924号【 7月25日】公州の風8・諸研究フォーラムなど、信州飯田から考える(2)、公民館をめぐる“自治”
2925号【 7月27日】第36回韓国フォーラム報告、オスプレイ配備の危険性、福建省・学院創設へのお祝い
2926号【 7月29日】第20回中国研究フォーラムご案内、北京・内モンゴルへ、飛ぶものは落ちる、暑気払い
2927号【 7月31日】福岡・ひとすじの道、町田「ひろしまの夏」企画、台湾より連絡、“薩摩隼人”との35年
2928号【 8月 2日】高知集会への誘い、陳東園さんを囲む会、琉球時代を描く映画、十三夜・ゼミの空間
2929号【 8月 3日】2012三国生涯学習国際フォーラム、海峡終身教育学院、5日県民大会、夏のマグマ
2930号【 8月 5日】第20回中国研究フォーラム報告、11月日中韓国際フォーラムへ参加、ヤン先生歓迎会
2931号【 8月 7日】やんばる学研究会趣意書、広島原爆の日−核の本質を、深く掘れ!己の胸中の泉
2932号【 8月 9日】TOAFAEC 維持会員の皆様へ、台湾・陳東園氏の歓迎会、中国「労農教育」研究出版
2933号【 8月11日】草原(モンゴル)の風1,八重山の豊年祭、岡山市ESDj準備室、中国の条例化躍動
2934号【 8月13日】TOAFAEC維持会員参加、草原(モンゴル)の風2、青年ふるさとエイサー、旧盆を迎えて
2935号【 8月15日】内モンゴルの民族教育、アメリカより−民族教育について、めぐってきた8月15日
2936号【 8月16日】急告!第17号編集作業へご参加を、維持会員へ、沖縄戦被害で国提訴、わが魂おくり
2937号【 8月18日】高知全国集会・日韓セミナー案内、8/3国会院内集いお礼・アピール全文、校正作業
2938号【 8月20日】日中研究交流のこれから(7月研究会報告)報告、草原(モンゴル)の風4、桃杏四海
2939号【 8月22日】第17号編集-最終校正ご案内、7月研究会報告の補充、竹富島の言葉、島に吹く風
2940号【 8月23日】日本公民館学会(3回)定例研究会ご案内、草原(モンゴル)の風5、南風の歌・芭蕉布
2941号【 8月25日】大都市社会教育の集い案内、草原(モンゴル)の風6,杉並ピースフォーラム、高知にて
2942号【 8月26日】ジャーナリストの訃報、草原の風7、原発止めろ! 南信州松川町より、この指とまれ
2943号【 8月28日】義務教育等充実立法運動、銃口の前に立つこと、高知(第52回)全国集会終わる
2944号【 8月29日】高知・社会教育研究全国集会お礼、愛媛から参加、祖母の故郷へ、あわれ白樺よ
2945号【 8月31日】フリージャーナリストが紛争に、全国集会・高知を歩く、草原の風8・9、油山にて
2946号【 9月 2日】社会教育学会・釧路へのお誘い、草原(モンゴル)の風10、旧盆アンガマ、いよいよ9月
2947号【 9月 4日】義務教育議員立法運動A、昭島市公民館30年、草原の風11、第17号の最終校正
2948号【 9月 5日】華東師範大学、韓国公州より、地域つなぐ初エイサー、「続・南島の聖地と祭り」刊行
2949号【 9月 7日】9月(137回)定例研究会案内、東京研究への期待、自治公民館、枯れ木も山の賑わい
2950号【 9月 9日】「公民館のデザイン」、東アジア交流委員会の記録、草原12、烟台252、小金井方式

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