■開催日時:2024/12/09(月) 12:45〜17:00
■会場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。
<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
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<禁止事項>
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■受講料(税込): 55,000円
※資料付
※Eメール案内を希望されない方は、「55,000円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様55,000円から
★1名で申込の場合、49,500円
★2名同時申込の場合は、2名様で55,000円
★3名同時申込の場合は、3名様で73,700円
★4名以上同時申込の場合は、ご参加者数×22,000円
※2名様以上の同時申込は同一法人内に限ります。
※2名様以上ご参加は人数分の参加申込が必要です。
■主催:S&T出版
■本セミナーの趣旨:
EVに必要な熱マネジメント全体最適化手法、インバータの部材とシステムによる冷却、インホ
イールモータとロータやコイルを全油浸するダイレクト油冷、バッテリー加熱・・・熱マネジメ
ントセミナー参加者から要望の多い4テーマに焦点をあて解説。
《第1部》12:45〜13:45
熱マネジメントシステム全体最適化MBD手法の開発とBEVへの適用
■講師: 波頭 佑哉 氏
【所属】
マツダ(株) 統合制御システム開発本部 MBD革新部 第1解析Gr. シニア・スペシャリスト
【略歴】
2016年4月〜2019年9月:自動車OEMにて制御SEとしてエネルギーマネジメントの制御開発に従事。
2019年10月〜:現職。マツダ株式会社MBD革新部にて1Dのシステムモデルの解析担当として、
電動車両のシステムとコンポーネントの熱マネジメント解析に従事。
2023年4月〜:早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科にて電動車両のバッテリーマネジメントを
研究テーマに、博士後期課程に在学中。
■プログラム:
電動車のLiBでは劣化や熱暴走への対策が求められ、車両内の熱流れを協調制御する熱マネジメン
トが重要である。この熱マネジメントの検討は、ユニットの配置や加熱・冷却方式の組み合わせが
多岐にわたるため、各ユニットの単独モデルを用いた個別最適化のMBD手法では最適なシステムの
検討に限界がある。そこで本講演では、車両を構成する各ユニットを1次元で表した車両システム
モデルを活用した全体最適化のMBD手法による、BEVでの熱マネジメントシステムの検討事例について
紹介する。
1. 背景・目的
2. 1D車両システムモデルの紹介
3. モデル適用に向けた技術開発事例の紹介
3-1 モーター熱モデルの開発
3-2 バッテリー熱モデルの開発
3-3 バッテリー劣化モデルの開発
4. 熱マネジメントシステムの検討事例の紹介
4-1 背反を両立する熱マネジメント制御の検討
4-2 温調性能を向上する熱マネジメント回路の検討
《第2部》13:50〜14:50
EV用SiCインバータの冷却技術
■講師: 結城 和久 氏
【所属】
山口東京理科大学 工学部 機械工学科 教授
【略歴】
1998年に九州大学大学院にて博士号(工学)を取得後、東北大学大学院工学研究科の勤務を経て、
現在、山口東京理科大学工学部に勤務。現在、日本伝熱学会中国四国支部・支部長、
PCTFE(Pacific Center of Thermal-Fluids Engineering)のVice-president、
日本機械学会分科会RC301「日本の電子実装産業の復活を目指す,電子実装の信頼性と熱制御に
関する研究分科会」の役員を務める。
主に、核融合炉などの高熱流束機器、インバータ・データセンター・HPCなど各種電子機器の
熱制御研究を展開。
■プログラム:
SiCを用いた車載用インバータの熱設計では、高発熱密度化に伴いパワー素子から冷却液までの間で
発生する各種熱抵抗を正確に考慮する必要がある。本講演では、熱設計で重要となる接合部材や接触
界面で発生する接触熱抵抗、ヒートスプレッダ内での熱抵抗の考慮の仕方、更に冷却システムを実現
するための考え方について解説する。
1. はじめに
1-1 SiC型車載用インバータにおける発熱環境
1-2 SiC型インバータ熱設計の考え方
2. 接合部材、接触界面での接触熱抵抗
2-1 サーマルグリース、半田、ナノ銀ペーストなどの接触熱抵抗
2-2 接触熱抵抗の評価手法
3. ヒートスプレッダの設計方法
3-1 ヒートスプレッダ内の熱移動と冷却性能との関係
4. 冷却システムの設計方法
4-1 ロングライフクーラントの冷却性能
4-2 ポンプ動力と冷却性能との関係
4-3 最新の冷却技術
5. おわりに
《第3部》14:55〜15:55
インホイール駆動システム向けダイレクト油冷技術
■講師: 須藤 哲也 氏
【所属】
(株)日立製作所 研究開発グループ グリーンインフライノベーションセンタ
コネクティブドライブシステム研究部 主任研究員
【略歴】
2019年より日立製作所研究開発グループ・コネクティブドライブシステム研究部に在籍し、
主として自動車用モータの開発に従事。自動車技術会会員、電気学会会員。
■プログラム:
インホイールモータは、車内空間の拡充や高度な車両制御が可能であり、将来の電動車のキー技術
として期待されている。本講演では、ロータやコイルを全油浸することで高い冷却効率を実現する
ダイレクト油冷のコンセプトと実機検証結果を紹介する。
1. インホイールモータの技術動向
2. 開発コンセプト
3. 高出力密度化のための冷却技術
3-1 ダイレクト油冷
3-2 流体摩擦損
3-3 実機検証結果
4. 未来のクルマの可能性
5. まとめ
《第4部》16:00〜17:00
EVリチウムイオンバッテリー用交流内部加熱インバータ
■講師: 鵜野 将年 氏
【所属】
茨城大学 工学部 電気電子工学科 准教授
【略歴】
2004年4月宇宙航空研究開発機構に入所、宇宙機電源システムの研究開発に従事
2014年10月茨城大学工学部電気電子工学科 准教授、現在に至る
主として、リチウムイオンバッテリ等の蓄電源や太陽電池等の再生エネルギーシステム用
パワーエレクトロニクスの研究開発に従事。博士(工学)
【主な著書】:
パワーエレクトロニクスにおけるコンバータの基礎と設計法−小型化・高効率化の実現−、
科学情報出版
リチウム・イオン電池&直列/並列回路入門−重要技術セル・バランス図解!長寿命で安全を
目指して−、CQ出版社
■プログラム:
インバータを用いて交流電流をバッテリに与えることでジュール熱を生成し、バッテリを内部から
加熱する交流内部加熱が注目されている。本講演では、交流内部加熱の基礎ならびにインバータ、
更にはEVに既存の変換器を利用した加熱手法について紹介する。
1. 低温下でのバッテリ特性劣化
2. 交流内部加熱の原理
3. 交流内部加熱のメリットとデメリット
4. 加熱電流の周波数
5. 交流電流を生成するためのインバータ
6. 電気自動車に既存する電力変換器を利用した交流内部加熱
7. 加熱効率と必要エネルギー
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