■日時:2024年12月23日(月) 13:00〜16:30
■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
■定員:30名
■受講料:49,500円(税込、テキスト費用を含む)
※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに16,500円が加算となります
■主催:(株)AndTech
■講師:
第1部 富山県立大学 機械システム工学科 客員教授 永田 員也 氏
第2部 ヘンケルジャパン株式会社 オートモーティブコンポーネンツ事業部
アプリケーションエンジニア 奥原 昂 氏
第3部 古河電工パワーシステムズ株式会社 第二事業部 エフコ製造部
開発課 課長 野村 伸吾 氏
■プログラム:
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第1部 熱伝導性フィラーの表面処理と分散技術・TIMへの応用
【講演主旨】
フィラー充?複合材料は幅広い分野で活用されている。今回の講演では絶縁性の熱伝導フィラーに
焦点を絞り、この分野以外のフィラーと熱伝導性フィラーの違いを、化合物や表面特性の観点から
解説します。TIMなどに使用するために高熱伝導複合材料とするためには高充填技術、表面処理技術を
解説し、皆様の材料設計における基本技術を習得いただくことを心掛け講演致します。
【キーワード】
熱伝導性フィラー、表面処理、混練・混合、濡れ性、表面処理のメカニズム
【講演ポイント】
TIMなどの放熱性複合材料を開発製造するための基礎知識として熱伝導性フィラーの本質とポリマーと
複合化するときのキー技術である表面処理の考え方とメカニズムをわかりやすく解説します。
【習得できる知識】
・熱伝導性フィラー
・高充填のための配合技術
・表面処理技術
・混練・混合技術
【プログラム】
1.フィラーの種類と熱伝導性フィラー
1-1 複合材料にどのようなフィラーが使用されいるのか。その用途と特徴
1-2 熱伝導性フィラーとその表面
2.熱伝導性フィラーの表面処理技術とそのメカニズム
2-1 フィラーの表面と表面処理剤の反応
2-2 表面処理の実際
3.フィラーの高充填
3-1 高充填の考え方
3-2 フィラー同士の接触を利用した高熱伝導複合材料
4.フィラーの混合技術
4-1 熱可塑性ポリマーにおける混練
4-2 熱硬化性ポリマーにおける混合
4-3 混合と表面処理の融合
5.まとめと今後の展開
【質疑応答】
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第2部 EVバッテリーにおける熱マネジメント材料の機能と特徴
【講演主旨】
自動車産業は今、世界的に100年に一度の変革期を迎えていると言われており、この自動車産業の
変革をリードする技術として最も注目を浴びているのが「次世代エネルギー車」である。次世代
エネルギー車、いわゆるEVに使用される材料の1つである熱マネジメント材料は、駆動用バッテリー
やパワーコンバージョン部品に無くてはならない機能性材料で、ここ数年かつてないほどの活況を
呈している。そこで本講演では代表的な熱マネジメント材料である二液性液状ギャップフィラーおよび
熱伝導性接着剤の特性と、次世代エネルギー車における適用事例を紹介する。
【キーワード】
熱マネジメント材料、放熱材、TIM、ギャップフィラー、熱伝導性接着剤、次世代エネルギー車、EV、CTP
【講演ポイント】
ヘンケルは幅広い種類の熱マネジメント材料(放熱材)を取り扱う他に類を見ない材料メーカーで
あるため、種類別の製品特性やメリット・デメリットについて精通しており、ユーザーの希望に最も
合致する製品を提案することができる。本講義では先ず熱マネジメント材料の選定の仕方と機能、
次に自動車産業、特に次世代エネルギー車への適用が本格化している二液性液状ギャップフィラー
および熱伝導性接着剤についてその特性を説明する。
【習得できる知識】
熱マネジメント材料の機能と役割
熱マネジメント材料の種類(シート、1液、2液)とそれぞれの特徴
二液性液状ギャップフィラーの特徴と利点
熱伝導性接着剤の特徴と利点
次世代エネルギー車用部品の熱マネジメント材料に求められる特性
【プログラム】
1.次世代エネルギー車用部品の熱対策
1.1 自動車産業におけるトレンド
1.2 次世代エネルギー車用部品の熱マネジメント課題
2.熱伝導性ギャップフィラーの紹介
2.1 TIM (Thermal Interface Material) の機能と役割
2.2 TIMの種類と各機能
2.3 熱伝導性ギャップフィラーの性能
2.3.1 熱伝導性ギャップフィラーの特徴および利点
2.3.2 シート材料との比較
2.3.3 1液材料との比較
3.熱伝導性ギャップフィラーの採用実績
3.1 EVバッテリーでの採用実績
3.2 パワーエレクトロニクス部品での採用実績
4.熱伝導性接着剤の採用実績
4.1 パワーエレクトロニクス部品での採用実績
4.2 CTP(Cell to Pack)への応用
5.まとめ
【質疑応答】
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第3部 高熱伝導放熱シート(TMシート)の開発動向と課題
【講演主旨】
一見平滑に見えるICチップなどの発熱体や、ヒートシンクなどの放熱部材もミクロにみると微小な
凹凸が存在する。この微小な凹凸部に入り込む空気は断熱性が高いため、発熱体から放熱部材への
スムーズな熱の移動を阻害する要因となる。この微小な凹凸を、空気よりも熱伝導性の高い素材で
埋めるためにTIM(Thermal Interface Material)が存在する。
本セミナーではユーザーから実際に集めた要望事項からTIMの開発動向を示す。
また、基本的なTIMの設計思想を解説しながら、ユーザーの要望を満たすための技術的な課題を示し、
TIMに用いられる材料に対する要望事項を解説する。
【キーワード】
TIM、放熱、放熱シート、ゴム、熱伝導、TIM設計
【講演ポイント】
ユーザーのVOC(Voice Of Customer)から得られたTIM(Thermal Interface Material)に対する
要望と、それをベースとした開発動向及び技術的な課題を解説する。ゴム状TIMに用いられる材料
への要求事項を理解することができる。
【習得できる知識】
・基本的なTIMの役割と種類
・TIM材料の設計思想
・VOCから得られる技術動向
・TIM材料に求められる開発要件
【プログラム】
1.導入
1-1 古河電工パワーシステムズ 会社概要
1-2 電線接続部材メーカーが放熱シートを開発した背景
2.TIM(Thermal Interface Material)とは
2-1 TIMの役割
2-2 TIMの種類
3.古河電工パワーシステムズ製TIM TMシート®
3-1 TMシート®の特徴
3-2 TMシートが活躍する業界
4.TMシートの開発動向と課題
4-1 顧客の要望と変化
4-2 基本的な熱伝導の概念
4-3 基礎特性の向上に関する課題
4-4 暗黙要求事項とのトレードオフに関する課題
5.まとめと質疑応答
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