. .
セミナー・イベントTOPへ戻る


【オンラインLive配信・WEBセミナー】
リビングラジカル重合の基礎と応用による機能性高分子の合成・開発事例


■日時:2024年11月19日(火) 11:00〜17:15 

■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。

■定員:30名

■受講料:60,500円(税込、テキスト費用を含む)
 ※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに16,500円が加算となります

■主催:(株)AndTech

■講師:
    第1部  京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻  准教授  寺島 崇矢 氏
    第2部  株式会社カネカ     中川 佳樹 氏
    第3部  DIC株式会社  ケミトロニクス事業本部 ケミトロニクス技術本部 ケミトロニクス
      技術2グループ/グループマネジャー  鈴木 秀也 氏
    第4部  大日精化工業株式会社  合成研究第1本布施  嶋中 博之 氏

■プログラム:

∽∽───────────────────────∽∽
第1部  リビングラジカル重合の基礎とそれを用いた精密高分子合成・機能材料設計


【講演主旨】
 リビングラジカル重合は、高分子の分子量や末端基構造、分岐構造などの一次構造を制御でき、
ブロック共重合体や星型ポリマー、極性官能基を含む機能性高分子などの合成に有効です。今では、
様々なリビングラジカル重合系が開発されており、狙いの構造や特性をもつ高分子を自由に設計
できる時代になりつつあります。 本講座では、リビングラジカル重合の基礎からこの重合法を
用いた精密高分子合成、機能性高分子や自己組織化材料などの最先端の研究例、高分子の構造解析
など幅広く説明いたします。リビングラジカル重合や精密高分子合成に関する本講演が、機能材料
開発の一助となれば幸いです。

【キーワード】
リビングラジカル重合、精密高分子合成、機能材料設計、ナノ構造制御材料、自己組織化高分子

【講演ポイント】
リビングラジカル重合や高分子合成に関して、基礎的な内容から最先端の高分子材料設計や応用まで、
わかりやすく解説いたします。

【習得できる知識】
・重合反応、リビングラジカル重合、高分子合成に関する基礎知識
・リビングラジカル重合を用いた精密高分子合成
・構造を制御した高分子材料の設計および物性や機能など最先端の研究例
・自己組織化高分子の設計と材料創製

【プログラム】
1.リビングラジカル重合の基礎
 1.1 通常の連鎖重合や逐次重合とリビング重合の違い
 1.2 リビング重合による高分子合成と一次構造の制御
  1) ラジカル重合とイオン重合の特徴、重合活性種とモノマー種
  2) リビングアニオン重合の発見と精密高分子合成
 1.3 リビングラジカル重合
  1) フリーラジカル重合の基礎:開始反応と二分子停止反応
  2) ドーマント種を利用したリビングラジカル重合
    a)ニトロキシドを用いた重合
    b)原子移動ラジカル重合(ATRP)
    c)可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)重合
2.リビングラジカル重合を用いた高分子合成:一次構造制御と物性機能
 2.1 高分子の分子量制御と構造解析:サイズ排除クロマトグラフィー、1H NMR、MALDI-TOF-MS に
    よる分子量と末端基構造の解析
 2.2 ランダム,交互,グラジエント,ブロック共重合体の合成と物性
 2.3 末端・局所機能化ポリマーの合成と機能化
 2.4 星型ポリマーの合成とナノ空間による機能
 2.5 環化ポリマーの合成とナノ空孔による分子認識
3.両親媒性高分子の自己組織化:集合構造制御による材料設計
 3.1 水中での精密自己組織化によるミセル形成と自己修復性/選択的接着性ハイドロゲル
 3.2 側鎖型ミクロ相分離とナノ構造材料
【質疑応答】

 ∽∽───────────────────────∽∽
第2部  原子移動ラジカル重合によるテレケリックポリアクリレートの精密構造制御と機能発現

【講演主旨】
 原子移動ラジカル重合(ATRP:Atom Transfer Radical Polymerization)を利用して、両末端に
架橋性官能基を有するテレケリックポリアクリレート(製品名:KANEKA XMAPR、カネカTAポリマー
R)を工業化した。ATRPおよびテレケリックポリアクリレートの工業化は、共に世界初である。工業
化されているテレケリックポリマーとしてはシリコーンや変成シリコーンが代表的であり、液状状態
から、末端官能基が架橋反応を起こし、3次元網目構造になりゴムになる、液状ゴムとして利用される。
テレケリックポリアクリレートも同様で、耐熱性や耐候性に優れたポリアクリレート主鎖の特徴を
活かした高性能材料として利用されている。

【キーワード】
リビングラジカル重合、テレケリックポリアクリレート、液状ゴム、シーラント、液状ガスケット

【プログラム】
1.テレケリックポリアクリレート開発の背景
2.原子移動ラジカル重合概略
3.合成、工業化技術
4.硬化技術
5.高性能の次世代液状ゴムとしての特性
6.用途開発 
【質疑応答】

 ∽∽───────────────────────∽∽
第3部  リビングラジカル重合を用いたブロックポリマー化によるフッ素系界面活性剤の高性能化

【講演主旨】
 リビングラジカル重合法ではブロックポリマーを合成することが可能である。その重合法をフッ素系
界面活性剤の高性能化に応用した事例について、リビングラジカル重合とフッ素系界面活性剤の基礎と
ともに紹介する。
【キーワード】
リビングラジカル重合、フッ素系界面活性剤、表面張力、レベリング性、撥水撥油性、UV反応性フッ素
系界面活性剤

【講演ポイント】
リビングラジカル重合、表面張力、フッ素系界面活性剤による濡れ性・レベリング性・撥水撥油性の
各発現機構についての基本的な原理を解説する。

【習得できる知識】
・リビングラジカル重合の基礎
・表面張力の基礎
・フッ素系界面活性剤の機能
・フッ素系界面活性剤によるレベリング性の向上
・フッ素系界面活性剤による撥水撥油性の向上
・リビングラジカル重合を用いたブロックポリマー化によるフッ素系界面活性剤の高性能化事例

【プログラム】
1.リビングラジカル重合の基礎
 1.1 フリーラジカル重合とリビングラジカル重合の違い
 1.2 代表的なリビングラジカル重合の種類
 1.3 ATRP法の概要
 1.4 RAFT法の概要
 1.5 リビングラジカル重合によるブロックポリマーの合成法
2.フッ素系界面活性剤の基礎
 2.1 表面張力とは
 2.2 表面張力とコーティングの関係
 2.3 分子構造と表面張力の関係
 2.4 フッ素系界面活性剤による表面張力低下の原理
 2.5 フッ素系界面活性剤による濡れ性向上の仕組み
 2.6 フッ素系界面活性剤の添加量と効果発現の関係
 2.7 フッ素系界面活性剤によるレベリング性の発現
 2.8 フッ素系界面活性剤による撥水撥油性の向上
3.ブロックポリマー化によるフッ素系界面活性剤の高性能化事例
 3.1 ブロックポリマー化による表面張力の変化
 3.2 ブロックポリマー化によるレベリング性の向上
 3.3 ブロックポリマー化による撥水撥油性の向上 

【質疑応答】

 ∽∽───────────────────────∽∽
第4部  リビングラジカル重合による開発事例と濃厚ポリマーブラシへの展開

【講演主旨】
 リビングラジカル重合は分子量と構造の制御が可能であり、機能性ポリマーとして各社で開発が
進んでいる。本講座では、当社が検討しているリビングラジカル重合を活用した開発事例と、その
発展として濃厚ポリマーブラシの検討を行っているのでその研究開発について解説する。

【キーワード】
リビングラジカル重合、制御ラジカル重合、ブロックコポリマー、濃厚ポリマーブラシ、高分子合成、
顔料分散剤

【講演ポイント】
リビングラジカル重合の概要説明の説明についで、当社でのリビングラジカル重合を活用した機能性
ポリマーの製品化事例、さらにはそのリビングラジカル重合技術を応用した新規表面改質である濃厚
ポリマーブラシについて解説する。

【習得できる知識】
リビングラジカル重合の概要知識
リビングラジカル重合によるブロックコポリマーの合成と応用
顔料分散剤、バインダーに関する技術知見
濃厚ポリマーブラシの性能概要と応用展開

【プログラム】
1.リビングラジカル重合概要
 1.1 リビングラジカル重合とは
 1.2 リビングラジカル重合の種類と特徴
 1.3 市場活用例
2.有機触媒型リビングラジカル重合について
 2.1 可逆的移動触媒重合(RTCP)法
 2.2 可逆的触媒媒介重合(RCMP)法
 2.3 重合機構と特徴
3.開発事例
 3.1 顔料分散剤
 3.2 バインダー
4.濃厚ポリマーブラシについて
 4.1 濃厚ポリマーブラシの概要
 4.2 合成方法と物性
 4.3 濃厚ポリマーブラシ効果
 4.4 低摩擦性と応用
 4.5 サイズ排除特性と応用
【質疑応答】

Copyright (C) 2024 NTS Inc. All right reserved.