■開催日時:2024年08月05日(月) 10:30〜16:30
■会場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます
■定員:30名
■受講料:55,000円(税込、資料付き/1人)
※最新のセミナー情報を「配信可」にすると割引適用(登録無料)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
■備考:
資料付き
【LIVE配信セミナーとは?】
■主催:(株)R&D支援センター
■講師:大阪工業大学 工学部生命工学科 教授 博士(工学) 長森 英二 氏
【専門】生物化学工学
【略歴】
2001年3月 名古屋大学大学院工学研究科生物機能工学専攻博士後期課程修了 博士(工学)
2001年4月 生物系特定産業技術研究開発推進機構(BRAIN) 博士研究員
2002年7月 株式会社豊田中央研究所 バイオ研究室 研究員
2011年6月 大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻生物工学コース 講師
2016年4月 現職
【これまでの研究分野】
植物細胞の大量培養技術,遺伝子組換え酵母の大量培養技術,遺伝子組換え大腸菌の大量培養技術,
ヒトiPS細胞の大量培養技術,培養骨格筋の組織工学,培養骨格筋の機能的培養・機能的アッセイ技
術,の開発
■受講対象・レベル:
・バイオリアクターをこれからの業務で使用する必要がある初心者
・バイオリアクターを業務で活用していて,理論を更に深く理解したい技術者
・バイオリアクターの現状と将来像を知り,ビジネスの可能性を探索したい企画職
など
■習得できる知識:
・ バイオリアクターを使用するための基本やノウハウの概要
・ バイオリアクターをより高度に使いこなすために必要な操作設計に関わる知識
・ バイオリアクターや周辺技術の今後の発展の方向性に関する知識
■趣旨:
発酵工程における微生物活用や藻類バイオマス、抗体医薬製造や再生医療用細胞製造など,細胞培
養の産業応用への期待が高まるにつれ,物質収支と速度論に基づいてバイオものづくりを設計・オー
ガナイズできる人材の育成は重要性を増している。
この技術分野は生物化学工学と呼ばれ、醸造・発酵技術の発展と共に体系化され、抗生物質やバイ
オ医薬品の製造などに実践的に展開されてきた。
本セミナーでは、バイオリアクターの基本から、容器・装置・操作の設計論の基本的事項を解説し、
各種細胞への適用における注意点を述べる。
本セミナーが対象とする技術の範囲は極めて広く、一日で全てをお伝えすることは難しいが、可能
な限り平易にエッセンス・考え方に絞って講義する.ユーザーの立場から、どのように装置を使いこ
なすかという操作の基本事項を押さえて頂き 、今後より深く生物化学工学を学んで頂くきっかけとし
てご活用頂きたい。
■プログラム:
1.バイオリアクターとは何か(概論)
1-1.バイオリアクターの活躍の場
〜醸造、発酵、環境浄化からバイオ医薬品、再生医療まで〜
1-2.一般的なバイオリアクターの形状
・ 通気撹拌型
・ 気泡塔型
・ 固定化担体,固定化細胞の活用
・ センサー,制御系
1-3.バイオリアクター運転の基本プロセス および操作上の注意点
・ 滅菌
・ 培地仕込み
・ 洗浄方法
・ 他
1-4.フラスコ培養とバイオリアクターのちがい
1-5.バイオリアクターにおいて大事な操作変数と、各種制御の実装
1-6.バイオリアクターの基本的取り扱い
・ バイオリアクターのメンテナンス
・ バイオリアクターのコンタミ対策
・ 起こりがちなトラブルと対処法
・ 他
2.バイオリアクターに関わる反応の定式化と、操作設計への活用
2-1.一次反応速度式の記述法
2-2.増殖速度論、殺菌速度論
・ 指数的増殖
・ 比増殖速度
・ 比消費速度
・ 比生産速度
・ モノーの式
2-3.回分培養操作
・増殖連動型
・ 増殖非連動型
・ 基質/生産物による阻害と解除
2-4.流加培養操作
2-5.連続培養操作
2-6.酸素供給速度論
・ 酸素移動容量係数
3.スケールアップの方法論、実際
3-1.スケールアップの指標
・ 撹拌動力
・ シェアストレス
・ 酸素供給速度
3-2.スケールアップの設計式
・ 無通気培養
・ 通気撹拌培養
3-3.スケールアップの留意点
4.各種細胞の大量培養における注意点
4-1.微生物培養の実際、注意点
4-2.動物細胞培養の実際、注意点
4-3.iPS細胞培養の実際、注意点
5.将来展望
・ 不均一構造の構築に挑む複雑組織工学
・ 生体内環境模倣培養による機能的組織の育成
・ 臓器リアクターの実現に足りないもの
【質疑応答】
|