■日時:2024年08月29日(木) 10:30〜16:30
■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
■定員:30名
■受講料:49,500円(税込、テキスト費用を含む)
※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに16,500円が加算となります
■主催:(株)AndTech
■講師:ホサナ技研 代表 小川 正太郎 氏
■講演主旨:
ロールtoロール(RtoR)プロセスは、ロール状のフィルムを送り出し、所望の機能を付与し、再び
ロール状に巻き取ったり、特定サイズに切り出したりするまでを一貫して行うプロセスである。こ
れまで、粘着フィルムや包装材など、RtoRを中心に製造されてきたが、近年になっては、従来バッチ
プロセスによって生産されていた材料を効率的に量産する手段として注目され、光学、電子、電池分
野などの、多種の用途に展開されつつある。RtoRプロセスによる製造は、フィルム成形〜塗布・乾
燥(成膜)、また印刷(パターニング)やラミネート(貼り合わせ)、そして裁断などの工程が含まれる
が、どれも重要かつ高度な製造技術が構築されており、本セミナーでは、RtoRによる、フィルム成
形方法や機能付与方法などの多岐に渡る技術内容について、分かり易く解説するとともに、実際の
製造で発生する、様々課題について、その対策に役立つような事例等も紹介したい。
■習得できる知識:
・ロールtoロール製造における幅広い知識
・PETに代表されるフィルム製膜・延伸工程に関する課題と技術ポイント
・塗布乾燥における課題、発生する欠陥とその対策例
・真空成膜、ドライラミネート、パターニング、裁断技術の内容や課題
・ロールtoロールでの、真空成膜、ドライラミネート、パターニング、裁断などの技術内容や課題
■プログラム:
1. ロールtoロール(RtoR)の概要
1-1 RtoRプロセスとは
1-2 バッチプロセスとの比較
1-3 ロールによるフィルムハンドリング
1-4 RtoRによる機能付与
1-5 RtoR製造の適用分野
2. RtoRフィルム成形技術
2-1 製膜方法(溶融製膜と溶液製膜)
2-2 PETフィルムの特徴(PETの種類、延伸の分類、延伸による特性変化)
2-3 PETフィルムの製法(製造全体フロー、重合〜ペレット化、押出、製膜、延伸)
2-4 インフレーションフィルムの製法
2-5 溶液成膜方法の特徴
2-6 フィルム成形におけるトラブルと対策
3. RtoR塗布技術
3-1 塗布の基礎(塗布技術のポイント、方式の分類、塗布設備の構成、方式の選択)
3-2 ロール塗布技術(リバースロールコータ、グラビアコータ、キスコータ、マイクログラビア
コータ、ワイヤバーコータほか)
3-3 ロール塗布での欠陥と対策例 (リビング、ムラ、斑目、スジ、ハジキなど)
3-4 ダイ塗布技術(ダイヘッドの構造、ダイ設定〜塗布開始の手順例など)
3-5 ダイ塗布技術課題(ビード安定化、コーティングウインドウ、高速化における課題など)
4. RtoR乾燥技術
4-1 乾燥工程の基礎(乾燥の分類、基本原理、乾燥曲線など)
4-2 乾燥での欠陥と対策 (ピンホール、皮張り、乾燥ムラ、風ムラなど)
4-3 特許にみる、風ムラ対策
5. RtoRラミネート技術
5-1 ラミネートとは (特徴、構成例など)
5-2 ラミネート(主にドライラミ)におけるトラブル対策(シワ、カールなど)
5-3 ドライラミに関する特許例
6. RtoR真空成膜技術
6-1. 気相成膜方法の種類 (真空蒸着、スパッタ、CVDなど)
6-2. 気相成膜の構成例
6-3. 欠陥とその対策例
7. RtoRパターニング技術
7-1. パターニング方法の種類(エンボス、UVインプリント、印刷など)
7-2. パターンロールの製造方法
7-3. RtoRパターニングの課題
7-4. 特殊なパターニング方法
8. 裁断技術
8-1. 裁断方法の種類 (シェア式、レザー式、スコア式など)
8-2. 技術課題と対策
9. 補足:多層化技術
9-1. 多層フィルム製膜技術(マルチマニホールド方式、フィードブロック方式)
9-2. 多層コーティング技術
【質疑応答】
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