■日時:2025年02月07日(金) 13:00〜17:00
■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
■定員:30名
■受講料:45,100円(税込、資料作成費用を含む)
※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに16,500円が加算となります
■主催:(株)AndTech
■講師:
タイ・バンコク大学 招聘教授/(元)日産自動車/
(元)神奈川工科大学 自動車システム開発工学科 教授
クライソン トロンナムチャイ 氏
■講演主旨:
近年、交通事故を減少させるために、誤発進防止装置や衝突被害軽減ブレーキシステムなどの先進
運転支援システム(ADAS)が開発・市販されており、さらに完全自動運転システムの研究開発も活発
に行われています。これらのシステムでは、カメラやレーダー、LiDARなどのセンサーに加え、GPSや
Wi-Fiなどの無線通信機器が多く利用されており、安全を確保するためには正確な信号伝送・データ
処理が不可欠です。電磁両立性(EMC)によって信号の品質が劣化すると、大事故につながる可能性が
あるため、効率的なEMCの評価と対策が強く求められています。
本セミナーでは、自動車EMC規格の概要、ADASや自動運転システムにおけるEMC課題、評価方法と効
率的な対策について分かりやすく解説します。
■習得できる知識:
@ADASや自動運転システムに関する知識
A自動車EMCに関する知識
■プログラム:
1. はじめに
1-1. ADAS・自動運転システムの概要と普及の現状
1-2. EMC規格の必要性とその役割
2. ADAS・自動運転システムにおけるEMCの基本
2-1. EMCの基本概念
2-1-1. 電磁干渉(EMI)と電磁耐性(EMS)
2-1-2. 伝導性ノイズと放射性ノイズ
2-1-3. ノーマルモードノイズとコモンモードノイズ
2-2. ADASや自動運転システムにおけるEMCのリスク
3. 主な自動車EMC規制・規格の概要
3-1. 国際連合欧州経済委員会規格ECE R10規制
3-2. 車両の放射EMI規格(CISPR 12)
3-3. 車載部品の伝導および放射EMI規格(CISPR 25)
3-4. 車両のEMS規格(ISO 11451)
3-5. 車載部品の伝導および放射EMS規格(ISO 11452)
3-6. 低周波磁界に対する車載部品のEMS規格
3-7. 電磁界の人体暴露に関する防護規制(ICNIRP)
4. ADAS・自動運転システムにおけるEMC課題
4-1. 車載ミリ波レーダーシステムのEMC課題
4-2. 車載カメラシステムのEMC課題
4-3. 自動運転システムのEMC評価
4-4. CANなどの車載通信ネットワークに関するEMC課題
4-5. 車載ワイヤレス通信機器のEMC評価
5. EMC課題への対策手法
5-1. EMC性能を評価するためのプリコンプライアンスとコンプライアンス試験
5-2. ルールベースに基づく設計段階でのEMC対策
5-3. 電磁ノイズの発生源や伝搬経路を特定する手法
5-5. 配線や接地などのレイアウトによるEMC対策
5-6. コンデンサ、磁気部品、フィルタなどの追加部品によるEMC対策
5-7. 筐体などのシールドによるEMC対策
5-8. 電磁ノイズ抑制シートや磁気シールド塗料によるEMC対策
6. 電動化に伴うEMC課題と対策
6-1. 高電圧と低電圧システムの混在に伴うEMC課題
6-2. 充電に伴うEMC課題
6-3. ツイストペアやシールドケーブルなどのケーブルによるEMC対策
6-4. 3軸法(IEC 62153)によるSTPケーブルのEMC性能評価
7. まとめ・Q&A
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