実践 生物実験ガイドブック 合本PDF版【1+2】 ~実験観察の勘どころ~
	
実践 生物実験ガイドブック 合本PDF版【1+2】目次
(所属は,発行時)

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生物の科学 遺伝別冊No.27
 実践 生物実験ガイドブック 新装版 ~実験観察の勘どころ~

巻頭言
  半本 秀博(放送大学 非常勤講師,『生物の科学 遺伝』編集委員)

「推薦のことば」に代えて
  片山 舒康(東京学芸大学名誉教授・生物教育研究所 所長)

生物の実験および観察についての留意事項


[Part I]観察実験の基本操作の確認と工夫

光学顕微鏡 ──その基本的な使い方と注意点のおさらい
  大川 均(大妻嵐山中学校・高等学校 教諭)

実体顕微鏡下で両手でピンセットを操作する練習課題
  薄井 芳奈(KOBEらぼ♪Polka)

モバイル顕微鏡の過去・現在・未来
  佐藤 和正(ラ・サール高等学校,中学校教諭)

紙で作るスマホ用顕微鏡アダプターの製作と活用
  竹下 俊治(広島大学大学院 教育学研究科 教授)
  浅海 詩織(シンガポール日本人学校 小学部クレメンティ校 教諭)
  雜賀 大輔(米子市日吉津村中学校組合立箕蚊屋中学校 教諭)
  樋口 洋仁(広島大学附属中・高等学校 教諭)
  三谷 俊夫(福山市立培遠中学校 教諭)

生物観察実験で使う指示薬の特徴と使い方
  清水 龍郎(埼玉たのしい科学ネットワーク)

ウニとカエルの初期発生の観察 ──簡単に,そしてリアルに美しく観せる工夫
  山下 登(元埼玉県立高校教員)

ニワトリの卵で発生を観察する意義とポイント ──発生の古典的な観察材料を見直す
  半本 秀博(放送大学 非常勤講師)

PCR法と電気泳動法によるDNA分析の基礎的な技術
  服部 明正(埼玉県立松山高等学校)

【Column】 単細胞生物アメーバ・ゾウリムシの培養と教材的意義
──生体膜リン脂質二重層のフレキシブルさを知る手軽な教材として
  半本 秀博(放送大学 非常勤講師)
  韮塚 弘美(埼玉県立熊谷高等学校 主任実習教員)
  持田 睦美(埼玉県立川越女子高等学校 主任実習教員)

確率の理解に基づく統計処理
  吉田 和宏(埼玉県公立高校 非常勤講師)

生体膜中の脂肪酸の重要性・減数分裂・免疫の仕組みの研究者による解説

【Special Column-1】 わかってきた生体膜中の脂肪酸の重要性
──生体膜リン脂質多様性の形成機構とその生理的意義
  河野 望(東京大学 大学院薬学系研究科 准教授)

【Special Column-2】 「減数分裂」をどう理解するか?
──高校生物における指導のポイントと知っておきたい新しい知見
  米澤 義彦(鳴門教育大学名誉教授)

【Special Column-3】 今日の免疫学 ──基本的な仕組みから新しい考え方まで
  河本 宏(京都大学 ウィルス・再生医科学研究所 再生免疫学分野 教授)


[Part II]実験・観察の勘どころ

【細胞】
原形質流動で見られる顆粒としてのミトコンドリアの観察
  小杉 一彦(埼玉県立朝霞高等学校 教諭)

スカシユリを使って減数分裂を観察実験する方法 ──栽培・試料採取・観察まで
  中村 達郎(埼玉県立春日部高等学校 教諭)
  湯浅 千枝(埼玉県立春日部高等学校 主任実習教員)

体細胞分裂・分裂期染色体を鮮やかに,手軽に観察する
  半本 秀博(放送大学 非常勤講師)

ボルボックス属の観察と目的に応じた培養方法
  黒澤 望(埼玉県立川口高等学校 教諭)
  韮塚 弘美(埼玉県立熊谷高等学校 主任実習教員)

【Column】 ボルボックスは小学生児童も目を輝かせる絶好の教材?
  坪山 敦子(調布市立調和小学校 教諭)

単細胞緑藻ヘマトコッカスを使った生物の環境応答を理解するための生徒実験
──緑色から赤色へ──休眠胞子形成を引き起こす環境条件を探る
  三堀 春香(東京都立大江戸高等学校 教諭)


【遺伝とDNA】
キイロショウジョウバエの伴性遺伝実験による遺伝子の世代間移動の確認
──伝統的実験の見直しと簡易化の工夫
  藤江 正一(埼玉県立大宮高等学校 教諭)

簡易抽出DNAの蛍光染色色素による確認実験
  片山 豪(高崎健康福祉大学 人間発達学部 教授)

DNA鑑定に挑戦! ──「PCR法」と「電気泳動法」によるコメ品種判別実験
  山内 宗治(広島県立教育センター 指導主事)
  田中 伸和(広島大学自然科学研究支援開発センター 教授)

電気泳動法によりDNAリガーゼの作用を見る
──DNAリガーゼは本当にDNAを連結させるのか
  本橋 晃(雙葉高等学校 教諭)


【発生と形態形成】
細胞性粘菌を使った形態形成における誘導の探究
──マーカー,細胞標識と移植という実験手法の活用
  細野 春宏(元 公立高校教諭,現 放送大学 非常勤講師)

ウニの受精から成体まで ──生命を実感するマイウニ飼育の実践
  小川 博久(千葉県君津市立北子安小学校 校長)

有尾類の仲間アカハライモリの教材化 ──生命現象に感動を呼び起こす教材
  秋山 繁治(南九州大学 教授)

ウズラ胚観察の授業実践とその展開
──ニワトリからウズラへのスケールダウンの工夫と教材化
  薄井 芳奈(KOBEらぼ♪Polka 代表)


【組織と器官】
簡易凍結徒手切片法により生物の体を調べる
  梶原 裕二(京都教育大学 生物学教室 教授)

蒸散と葉脈のつながりを調べる赤インク法
  中村 雅浩(成城学園中学校高等学校 教諭)

骨髄液中の血球細胞観察 ──食用「手羽元」を材料として
  半本 秀博(放送大学 非常勤講師)

初心者のための,ニワトリの心臓の解剖を提案
  渡辺 採朗(神奈川県立山北高等学校 教諭)

カーネーションの茎頂培養とその教材化
──ウイルスフリーから始められる組織培養実験
  坂田 恵一(多摩大学付属聖ヶ丘中学高等学校 非常勤講師)


【生体防御の生理】
ヒト涙の抗菌効果を測る ──ルシフェリンを用いたATP量測定
  井口 藍(埼玉県立川口北高等学校)

ニワトリ血清を用いたブタ赤血球の凝集反応の観察
──高等学校「生物基礎」における免疫学実験として
  本橋 晃(雙葉高等学校 教諭)

口腔からの好中球の採取とその観察
  佐野 寛子(東京都立小石川中等教育学校 理科教諭(生物))

活動する歯肉周辺の白血球
──アメーバ運動し,貪食する,生きた白血球の活動を観察しよう
  薄井 芳奈(KOBEらぼ♪Polka 代表)


【生体制御】
メダカを用いて神経伝達物質・ホルモンの働きを調べる実験
  服部 明正(埼玉県立松山高等学校 教諭)

神経興奮と筋収縮の関係を簡易に調べる ──安価に簡易型刺激装置を作製する
  藍 卓也(成城学園中学校高等学校 教諭)

メダカで甲状腺ホルモンの作用に対する影響を調べる
  服部 明正(埼玉県立松山高等学校 教諭)

顕微鏡下でアクチン・ミオシンのすべり説を確認する ──アメリカザリガニを材料に
  本橋 晃(雙葉高等学校 教諭)

豆苗を用いた重力屈性とアミロプラストの観察
──植物の環境応答~「刺激を感受するしくみ」を観察する意義
  薄井 芳奈(KOBEらぼ♪Polka 代表)


【光エネルギーと生物】
紫外線と生物影響を複合的に考える観察・実験
  小西 伴尚(三重中学校・三重高等学校 教諭 理科主任)

光合成光化学反応を美しくビジュアルに検出する
  中西 淳一(奈良県立奈良北高等学校 教諭)
  仁科 美奈子(埼玉県立松山高等学校 主任実習教員)
  服部 明正(埼玉県立松山高等学校 教諭)

[Part III]野外の生物とその生態を観察する

森林の二酸化炭素吸収量の推定 ──自然を体感できる森林調査の実践
  秋山 繁治(南九州大学 教授)

1滴の水の中の小さな宇宙 ──植物プランクトンの世界への招待
  小川 なみ(元・埼玉県立高等学校 生物担当教諭)

オオムラサキ繁殖への取り組み活動
  大川 均(大妻嵐山中学校・高等学校 教諭)

「米のとぎ汁」で食物連鎖の実験観察を提案
  渡辺 採朗(神奈川県立山北高等学校 教諭)

トノサマガエルの調査・分析から生物環境や保護活動を考える
  篠原 望(香川生物学会・元香川県教員・元香川県自然科学館研修員等)

イモリ属の北限に生きるアカハライモリの繁殖戦略
──秋から春をまたぐ多重交配の謎を解く
  秋山 繁治(南九州大学 教授)

カエル(両生類)は,いつ,どこへ行くと見つけることができるのだろうか
  篠原 望(香川生物学会・元香川県教員・元香川県自然科学館研修員等)

フィールドが新たな問いを生む ──伊豆大島のスコリア原の調査から
  市石 博(東京都立国分寺高等学校)

海洋プラスチックごみの調査研究に関する課外活動から見えてきたこと
  石川 正樹(兵庫県立神戸商業高等学校)


索 引

生物の科学 遺伝別冊No.28
 実践 生物実験ガイドブック 2 ~実験観察の勘どころ~

巻頭言
  半本 秀博(放送大学 埼玉学習センター 非常勤講師/『生物の科学 遺伝』編集委員)



[Part I]生きものの観察から「探究」への展開を探る

ツクシ(スギナの胞子茎)の胞子の弾糸運動
  半本 秀博(放送大学 埼玉学習センター 非常勤講師)

ウニの発生 ――受精・卵割・幼生を実験室で確認
  半本 秀博(放送大学 非常勤講師)
  山下 登(元埼玉県立高等学校教諭)

ニワトリ胚盤と胚体の観察 ――ヒトの発生の理解にもつなげる
  半本 秀博(放送大学 非常勤講師)

ゾウリムシの観察方法の工夫 “オブラートで動きを止める”
――重金属塩化ニッケルを使わない方法
  木崎原 祥文(久留米工業大学 非常勤講師)



[Special Column]専門家による遺伝学・生物学の解説

【Special Column-1】[減数分裂]
「減数分裂」を観る
  米澤 義彦(鳴門教育大学名誉教授)

【Special Column-2(1)】[ニワトリ胚]
トリ胚は「形の魔術師」
  高橋 淑子(京都大学 大学院理学研究科 生物科学専攻動物学教室 教授)

【Special Column-2(2)】[ニワトリ胚]
美しい血管パターンが生まれるしくみ
――トリ胚から迫る血管ネットワーク形成機構
  高瀬 悠太(公益財団法人サントリー生命科学財団 統合生体分子機能研究部 研究員)

【Special Column-3】[藻類バイオ]
藻類バイオとは何か
  細川 聡子(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 学術専門職員)
  河野 重行(東京大学名誉教授/東京大学大学院 新領域創成科学研究科 特任研究員)

【Special Column-4】[高山植物]
高山植物の生きざまと地球温暖化の影響
――高山生態系の生物多様性はどうしたら守れるか?
  工藤 岳(北海道大学 地球環境科学研究院 准教授)

【Special Column-5】[ゲノムリテラシー教育]
ゲノムリテラシー教育教材の開発と一般市民向け
ワークショップパッケージ「私たちのDNA」のデザインと実践
  大藤 道衛(東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科 講師)
  丹生谷 博(東京農工大学 遺伝子実験施設 教授)
  佐々 義子(特定非営利活動法人 くらしとバイオプラザ21 常務理事)



[Part II]実験観察の勘どころ

【細胞】
授業で使えるミトコンドリアの簡便な観察法
  中村 学(岩手県立南昌みらい高等学校 教諭)

ネギボウズを用いた減数分裂の観察実験方法
  永井 良介(埼玉県立松山高等学校 教諭)
  仁科 美奈子(埼玉県立松山高等学校 主任実習教員)
染色体観察におけるタマネギの活用情報 ――簡易染色法とともに
  半本 秀博(放送大学 埼玉学習センター 非常勤講師)
  重井 ゆき(株式会社ナリカ 企画部技術課)

【Column】 ゲンチアナバイオレットを用いたネギの体細胞分裂の観察
  木崎原 祥文(久留米工業大学 非常勤講師)

【Column】 酢酸バイオレットとしてのクリスタルバイオレット利用と効用
  本橋 晃(雙葉中学校・高等学校 教諭)

細胞骨格を通常の学校設備で観察する工夫と注意点
  片山 豪(高崎健康福祉大学 人間発達学部 教授)

【遺伝とDNA】
遺伝子組換え実験の勘所と工夫
  佐藤 由紀夫(東京都立町田高等学校 非常勤教員)

自分の口腔内上皮細胞からの遺伝子分析
――アルコールパッチテストと組み合わせての理解
  秋山 和広(早稲田大学高等学院 教諭)

キイロショウジョウバエ変異体を用いた発展的実験と
その原理を理解する
  安川 隆司(京都市教育委員会 指導部 学校指導課 指導主事)

だ腺染色体をメチルグリーン・ピロニン染色で明瞭に観察する
――アカムシユスリカ幼虫のだ腺染色体のパフの観察を中心に
  藤江 正一(元・埼玉県立大宮高等学校 教諭)

コムギ胚芽無細胞タンパク質合成系を用いて
セントラルドグマを体感しよう
  片山 豪(高崎健康福祉大学 人間発達学部 教授)

【発生と形態形成】
マガキを用いた発生実験の利点と活用
  石川 正樹(兵庫県立星陵高等学校 教諭)

小中高校の段階に応じたメダカ胚による初期発生および
器官形成の観察方法と留意点
  中村 依子(愛媛大学 教育学部理科教育講座 教授)
  向 平和(愛媛大学 教育学部 教授)

真正粘菌(変形菌)を培養から観察まで体験する
――南方熊楠も惹きつけられた不可思議生物を教材に
  細野 春宏(放送大学 非常勤講師)

ヒルガタワムシの培養・観察 ――休眠タンからの復活と再乾燥・保存を試みる
  大西 卓嗣(岡山県立西大寺高等学校 教諭)
  野島 祥之(岡山県立倉敷中央高等学校 教諭)

【組織と器官】
多様な草本植物の葉や花の組織を観察する工夫
――脱気とニワトコの代替としてブロッコリー髄を用いた植物組織の観察法
  梶原 裕二(京都教育大学名誉教授)

ニンジン形成層からの組織培養 ――成功率を上げるための勘どころ
  花輪 俊宏(湘央生命科学技術専門学校 応用生物科学科教員)

【生体制御】
イネ種子の観察とデンプンろ紙を用いた発芽に関する実験
――発芽におけるアミラーゼや植物ホルモンの作用を一連の実験観察で捉える
  薄井 芳奈(KOBEらぼ♪Polka 代表)

花粉管の発芽と伸長のダイナミックさを実感するための勘どころ
  島村 裕子(静岡県立大学 食品栄養科学部 助教)
  増田 修一(静岡県立大学 食品栄養科学部 教授)

ユリの雌しべによる花粉管誘導を観察する
  伊藤 政夫(名古屋市立北高等学校 教諭)

高等学校における生体電位測定法の教材としての活用
――科目横断的な理数探究教材を考える
  秋山 和広(早稲田大学高等学院 教諭)

植物ホルモンの影響を簡易・明瞭に確認できる材料と方法2題
――リンゴの揮発性エチレンと市販のIAA試薬を用いて
  五十畑 貴生(東京都立桐ヶ丘高等学校 教諭)

カワリヌマエビ類を用いて体液の浸透圧調節を理解する
  富川 光(広島大学 教育学部・大学院人間社会科学研究科 教授)
  椋田 崇生(鳥取大学 医学部解剖学講座 准教授)

【光エネルギーと生物】
イージーセンスを用いて海藻などの光合成速度を測定する
  飯田 勇次(玄海地区生物教育研究所所長・生物教育研究所研究員)
  片山 舒康(生物教育研究所所長・東京学芸大学名誉教授)

薄層クロマトによる植物色素の分離をもとに,
みんなで考える授業を
  井口 藍(埼玉県立川口北高等学校 教諭)

低価格CO2センサーを活用した光合成を測定する新しい実験
――光合成の基本的な測定から生態系純生産量の推定
  墨野倉 伸彦(立教新座中学校・高等学校 教諭)
  和泉 利香(立教新座中学校・高等学校 教諭)
  宇津木 春菜(立教新座中学・高等学校 講師)

ホタルの発光におけるATP,酵素のはたらきを
「ルシパックPen」を用いて理解する
  本橋 晃(雙葉中学校・高等学校 教諭)
地衣類キウメノキゴケを通して自然の妙を知る実験・観察
  福田 味佳(福井県立大学 生物資源学部 研究補佐員)
  竹下 俊治(広島大学大学院 人間社会科学研究科 教授)

【実験教室】
共に手を動かし,考え,実験観察の取り組みを育てる
――教員実験研修会「KOBE金曜EveLabo」の6年間から
  薄井 芳奈(KOBEらぼ♪Polka 代表)



[Part III] 野外(自然界)を観察する

最も身近な有尾類,アカハライモリの生態を探る
  秋山 繁治(山脇有尾類研究所 所長)

デトリタスに奪われる河川の溶存酸素と生物環境
――継続的な野外活動から浮かび上がったデトリタスの問題点
  久後 地平(兵庫県立福崎高等学校 非常勤講師)

継続とつながりが新たな問いを生む
――伊豆大島のスコリア原の自然が教えてくれたこと
  市石 博(東京都立国分寺高等学校)

先生方,植物プランクトンを教えてみませんか
――東京23区の淡水藻類
  小川 なみ(元・埼玉県立高等学校 生物担当教諭)

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