国際ペンギン会議(IPC)から紐解く「現代ペンギン学史」
──10回目を迎えたIPCから見えてきたこと
上田 一生(ペンギン会議)
はじめに
IPC以前:現代ペンギン学の先駆者は誰か?
ペンギン学の4人の先駆者たち
IPCの31年:IPCはなにをしてきたのか?
IPC開催への経緯
先端技術と地球環境が研究を後押し
ペンギン会議の開催地とその意義
飼育下個体群の保全の重要性
第10回IPCでの注目情報
(1) ペンギンが水中で鳴いている
(2) ペンギンで鳥インフルエンザが発症
【コラム】 ストーンハウスと筆者
Photo Gallery 1
長崎ペンギン水族館で日本最多9種類のペンギンに会う
文/写真●楠田幸雄(長崎ペンギン水族館館長)
1. 飼育施設
2. ペンギン図鑑
エンペラーペンギン属
・キングペンギン
コガタペンギン属
・コガタペンギン
マカロニペンギン属
・イワトビペンギン
・マカロニペンギン
アデリーペンギン属
・ジェンツーペンギン
・ヒゲペンギン
フンボルトペンギン属
・ケープペンギン
・マゼランペンギン
・フンボルトペンギン
3. ペンギンの求愛行動
4. ペンギンの繁殖
5. ペンギンの行動・表情
6. ペンギンの飼育とふれあい
Photo Gallery 2
ペンギンが見た海の中
文/写真●森貴久(帝京科学大学教授)
フィールドワークで見たペンギンたちの今
・アデリーペンギン 南極・キングジョージ島(2007年)
・ジェンツーペンギン 南極・キングジョージ島(2007年)
・マゼランペンギン チリ・マグダネラ島(2007年)
・ヒゲペンギン 南極・キングジョージ島(2007年)
Photo Gallery 3
日本にもペンギンがいた?
文●安藤達郎(足寄動物化石博物館副館長・学芸員)
ペンギン──行動と研究最前線
総論 ペンギンの生物学:入門編
──ペンギンの現在・過去・未来を知るために
森 貴久(帝京科学大学)
1 はじめに
2 ペンギンの多様性
3 ペンギンの分布
4 鳥類としての特徴
5 本書の構成
1 ペンギンの進化と多様性
──明らかになりつつあるペンギン進化の全体像
安藤 達郎(足寄動物化石博物館)
1 ペンギンの誕生
2 ペンギン化の「いつ」と「どこ」
3 ジャイアントペンギンの時代
4 海洋環境の変動とジャイアントペンギンの絶滅
5 現生ペンギンの出現
6 分布の拡がり
7 おわりに
2 ペンギンの潜水能力のひみつ
──バイオロギングで明らかになった生理メカニズムと行動パターン
塩見 こずえ(国立極地研究所)
1 潜水に特化した鳥
2 ペンギンの潜水能力
(1) 潜水時間
(2) 潜水深度
(3) 他の海鳥との比較
3 生理面での適応
(1) 酸素タンク
(2) 酸素の使い方
(3) 酸素を使い切る
4 行動面での適応
(1) 多すぎず少なすぎず
(2) 早すぎず遅すぎず
5 これからのペンギンロギング
3 比較ゲノムでペンギンの適応進化を探る
──ペンギンゲノムに刻まれた環境適応の歴史
阿部 秀明(佐渡トキ保護センター)
1 はじめに
2 鳥類ゲノムプロジェクト
3 ゲノム解析により集団サイズの遷移を探る
4 機能を有する遺伝子・失った遺伝子
5 ペンギンの味覚とゲノム進化
6 ペンギンの外部形態と変異
4 ペンギンの保全と繁殖への取り組み
──ペンギンと人間の関係について総合的理解を深めるための歩み
上田 一生(ペンギン会議)
1 ペンギン生物学における「ペンギン保全」の位置について
2 ペンギン保全の歴史
3 ペンギン保全の現況
5 気候変動とペンギンの生態
──寒冷化/温暖化による海氷の変化との関連が明らかに
國分 亙彦(国立極地研究所)
1 はじめに
2 異なる時間スケールで見たペンギンの環境応答
3 地域によって異なるペンギンの環境応答
4 種によって異なるペンギンの環境応答
5 おわりに
ペンギン・レッドリスト2019抄録
作成にあたって ──レッドリストの意義と目的について
キングペンギン,オウサマペンギン
エンペラーペンギン,コウテイペンギン
ジェンツーペンギン
アデリーペンギン
ヒゲペンギン,アゴヒゲペンギン
ロイヤルペンギン
マカロニペンギン
キタイワトビペンギン
ミナミイワトビペンギン
シュレーターペンギン
フィヨルドランドペンギン
スネアーズペンギン
キガシラペンギン
コガタペンギン,フェアリーペンギン,リトルペンギン
ケープペンギン,アフリカンペンギン
マゼランペンギン
フンボルトペンギン
ガラパゴスペンギン
ペンギンを飼育している日本の水族館・動物園一覧
索引
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