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社員と医療をつなぐ人事の価値
(株)ベスリ 代表取締役 吉田英司
「健康経営」や「ウェルビーイング」が注目される今,社員の体調管理は人事部門にとって避けて通れないテーマの1つです。メンタルヘルス不調者の数は長らく高止まりし,高齢化による身体疾患の増加も現実的な課題となっています。人事が果たす役割は,個別の社員が健康を維持しながら活躍できる環境づくりへと広がっています。社員の健康を直接診るのは主治医や産業医ですが,人事にしか生み出せない価値もあります。 ■人事は医療職には見えない情報を持っている
主治医は病気やけがの治療を担い,医学的に回復を支えます。しかし,見ているのは「患者」であり,職場での仕事内容や人間関係,どんな環境なら力を発揮できるかまでは把握できません。産業医は「働ける体調かどうか」を判断する専門家で,休職や復職の可否,就業制限の提案を行います。しかし,詳細な業務内容や職場の雰囲気,チームの人間関係までは十分に理解していません。 ■人事が価値を発揮する3つの要点
冒頭に紹介した通り,メンタルヘルス不調者の数は高止まりし,定年延長による身体疾患を抱える社員も増加しています。ゆえに,個別の対応を担う人事の役割の価値はさらに高まるでしょう。人事がこの役割を果たすためには,次の3点が重要です。
(月刊 人事マネジメント 2025年9月号 HR Short Message より)
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![]() 産業医、心療内科医。研修医終了後、ベインアンドカンパニーでビジネスコンサルタントとして働く。会社組織の中で働くという視点から産業保健に興味を持ち、総合電機、半導体開発製造、外資IT、外資化学、大手通信グループなどの企業で、専属産業医や統括産業医として社員の健康をサポートしている。15年以上の産業医経験があり、これまでにのべ10,000人以上の働く人の健康相談を行っている。並行して、心療内科外来で診療している。著書に『一生健康に働くための心とカラダの守り方』(かんき出版・2025年)がある。 >> (株)ベスリ https://besli.co.jp/ ![]() ![]() ![]() ![]() |