今現在、悩みを抱えていて、その悩みを少しでも早く解決したいと願っている方のために創られました。日常生活の一場面をとりあげて、自己探究する方法です。
この方法では、まず、自分と相手の行動を一定のルールにしたがって記述してゆきます。つぎに、その行動の背後に潜んでいる感情や欲求を洞察します。
さらに相手と自分の間にある感情や欲求のくい違いを研究します。セルフ・カウンセリングを学ぶことで、自分の問題を自分で発見し、その解答を自分で創造してゆくことができるようになります。
セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。専門知識も必要ありません。自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。そして、相手の気持ちがわかります。そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。
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