一般社団法人 生涯学習
学会
セルフ・カウンセリングについて
セルフ・カウンセリングは、自分で自分のカウンセリングをする方法です。
心の悩みや葛藤は、どこから沸き起こってくるのでしょうか?
人は、生まれ育った人生経験において、様々な価値基準(価値概念)を形成してきています。
この価値基準(価値概念)をセルフ・カウンセリングでは、「モノサシ」と呼びます。
このモノサシは生まれ育った町や自然の環境、接してきた親・兄弟・親戚・友人・教師などとの関係、
目にした書籍やテレビ番組、映画など様々な経験によって培われてきます。
およそ全ての人は異なる経験によって、無自覚的に形成された異なるモノサシにもとづいて物事を判断しています。
お互いに異なるモノサシを持っていることを自覚をしていないと、無意識に自分のモノサシをを他人に押し付けようとしてしまいがちです。
モノサシを持つこと自体は悪いことではありませんが、無自覚に自分のモノサシを他人に押し付けると、人間関係に問題が生じます。
そうした悩みや葛藤のメカニズムを自覚すると、落ち着いて問題に向き合うことができます。
具体的には、所定の用紙(フォーマット)を用いて、ルールに沿って記述し、
その記述を読んで、洞察することによって、お互いのモノサシを見つける方法です。
セルフ・カウンセリングのルールに従って記述することによって、
何気ない行動や、言動の背後にある内面の感情や欲求気づきます。
さらに洞察することによって、感情や欲求のメカニズムに気づくことができます。
はじめに日常生活の中でで心に残っている出来事を思い出します。
そして、なるべく詳しく「場面状況用紙」に書きだします。
そして「記述用紙」に、セルフ・カウンセリングの決められたルールに従って記述します。
次に「記述用紙」を読み返してみると、今まで気づかなかった自身の心の内面が見えてきます。
見えてきた内容を「発見用紙」に記述します。
すると、心の奥にある不安や葛藤を受けとめることができるようになります。
すると、相手の不安や葛藤も受け止めることができるようになります。
すると、お互いの欲求を生かした新しいコミュニケーションを発想することができるようになります。
さらに、深く探究することによって、共感的理解に基づいて、
より良い関係を築いていくチャンスが生まれてきます。
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