ノンハロゲン系難燃技術の現状と展望および課題
1.はじめに
2.燃焼と難燃の基礎
2.1.基礎現象
2.1.1.有機材料の燃焼の初期過程と定常状態
(1)燃焼の初期課程
(2)燃焼の定常状態
2.1.2.難燃化のメカニズム
(1)燃焼の全体像
(2)高分子燃焼の化学的側面
2.1.3.燃焼の理論と数値計算
(1)基礎方程式
(2)理論式の数値解とデータ
3.難燃化および難燃材料
3.1.気相燃焼反応の抑制
3.1.1.気相反応の抑制の全体像
(1)可燃性ガスの低減
(2)燃焼反応速度の抑制
(3)酸化反応場の温度の低下
3.1.2.ハロゲン化合物と酸化アンチモン
3.1.3.ハロゲン系難燃剤の種類と特徴
3.2.表層の不燃化
3.2.1.赤リン
3.2.2.有機リン酸エステル
3.3.材料表面への伝熱抑制
3.3.1.材料表面の熱の伝熱と反射
3.3.2.材料表面の断熱
3.3.3.イントメッセント系の具体例
3.4.材料自体の燃焼性の抑制
3.4.1.概論
3.4.2.無機系難燃剤
(1)単純な分解による難燃化
(2)ホウ素系化合物の難燃効果
3.4.3.ナノコンポジット
3.5.材料の分解の抑制
3.5.1.高分子の高温反応と分解の概要
3.5.2.高分子の分解抑制
3.5.3.架橋反応による抑制
3.6.シリコーン、シリカによる難燃化
3.6.1.ポリカーボネートとシリコーンの架橋
3.6.2.シリコーンの材料表面へのマイグレーション
3.6.3.シリコーンの構造と一般的な研究結果
3.7.プラスチックの燃焼性と難燃剤のまとめと問題点
3.8.難燃化技術の全体像の把握
3.8.1.相乗効果発見の歴史と原理
3.8.2.相乗効果の整理
 
3.8.3.分散の影響
(1)混練と反応タイプの難燃剤の効果
(2)非相溶性難燃剤の粒径効果
3.8.4.混合物と燃焼
3.8.5.難燃化方法のまとめ
4.着火・ガス・発煙
4.1.着火性
4.1.1.着火の化学
4.1.2.着火臨界熱流束
4.1.3.フィラーを含むポリプロピレンの着火性
4.2.燃焼時のガスの発生
4.2.1.燃焼時のガス発生の概要
4.2.2.燃焼ガスの分析
4.3.燃焼時の煙の低減
4.3.1.低発煙化の概要
4.3.2.発煙の抑制剤
5.難燃性の測定方法
5.1.UL試験方法と関連測定
5.2.酸素指数測定
5.3.コーンカロリメータ
5.3.1.歴史と原理
5.3.2.装置の概要
5.3.3.典型的な測定結果
5.3.4.従来の難燃指標との関係
5.3.5.建築材料の難燃性の測定
5.4.熱分解カロリメータ
5.5.ホットサーモカップル法によるin vivo燃焼観測
5.6.熱重量減少による難燃性測定(燃焼基礎実験1)
5.7.熱分解物の測定による難燃性の実験
5.8.発煙性の実験装置
6.難燃材料と社会
6.1.火災・社会と難燃材料
6.1.1.火災による死者の動向
6.1.2.火災と規制
6.1.3.難燃材料の需要動向
6.2.廃棄物問題の現状
6.2.1.概要とヨーロッパの状態
6.2.2.日本の廃棄物の概要と家庭電化製品関係
6.2.3.リサイクルの矛盾
6.2.4.難燃材料とダイオキシン
6.3.難燃材料の将来展望
6.3.1.資源の枯渇との関係
6.3.2.難燃材料の生涯
6.3.3.省エネルギーと難燃の関係
7.おわりに
 

 家電製品におけるノンハロゲン系難燃性樹脂の動向
1.概要
2.ハロゲン系難燃剤に対する主な規制動向
3.松下グループにおける難燃性樹脂のノンハロゲン化の取り組み
4.ノンハロゲン化における課題
 
4.1.ポリカーボネート(PC)系難燃性樹脂の加水分解性
4.2.赤リン系難燃性樹脂の高温時におけるホスフィンの生成
5.まとめ
 

 コンピュータ等電子機器用のノンハロゲン系難燃性樹脂の動向
1.はじめに
1.1.電子機器・部品用の難燃性プラスチックの環境問題
1.2.プラスチックの燃焼と難燃化
1.3.ハロゲン系難燃剤
1.4.ノンハロゲン難燃化技術
1.4.1.リン系難燃剤
1.4.2.金属水和物
1.5.法規制と業界の対応
2.ノンハロゲン・ノンリンの新難燃性プラスチックの開発
2.1.シリコーン添加ポリカーボネート樹脂(エコポリカ)の開発
 
2.1.1.従来のシリコーン難燃剤の研究
2.1.2.新シリコーン難燃剤の開発
2.1.3.新シリコーン難燃剤の難燃メカニズムの詳細
2.1.4.シリコーン添加ポリカーボネート(エコポリカ)の開発と製品化
2.2.難燃剤無添加の難燃性エポキシ樹脂組成物の開発とICモールド材への適用
2.2.1.自己消火性の新難燃性エポキシ樹脂組成物の開発
2.2.2.環境調和型の自己消火性ICモールド樹脂の開発と製品化
3.おわりに
 

 OA機器におけるノンハロゲン系難燃材料の使用動向
1.はじめに
1.1.キヤノン鰍フ生産拠点
1.1.1.分布
1.1.2.事業形態と材料供給
2.キヤノン鰍フ事業内容と環境問題
2.1.事業内容の変化
2.2.生産技術センターの紹介
2.2.1.社内の位置付け
2.2.2.センターの役割
2.3.環境問題に対するキヤノン鰍フ考え方
2.3.1.企業理念
2.3.2.ノンハロゲン難燃材料
2.4.環境問題に対するキヤノン鰍フ主な動き
3.事例紹介
3.1.デカブロ→ダイオキシンの発生
3.2.リサイクルへの取組み
3.2.1.トナーカートリッジ
3.2.2.外装
3.2.3.BJプリンタのリサイクル
3.2.4.リサイクルシステム
3.2.5.ABS洗浄分別システム
3.3.サンドイッチ成形
3.3.1.サンドイッチ成形とは
3.3.2.回収再生フロー比較
4.燃焼性
4.1.規格
4.2.LBPの概略構造/要求難燃性
4.3.難燃材料に関する主な規制の動向
4.3.1.EU指令
4.3.2.ブルーエンジェル
4.3.3.ノルディックスワン
 
4.3.4.日本のエコマーク
5.難燃剤の種類/機能/特徴
5.1.機構
5.2.難燃材料の市場動向
5.2.1.全世界での使用量
5.2.2.日本における難燃剤の使用量
5.2.3.ハロゲン系難燃剤
5.2.4.リン系難燃剤
5.3.ノンハロゲン系難燃剤の種類
5.3.1.ノンハロゲン、ノンリン系難燃剤
5.3.2.リン系難燃剤
5.4.難燃剤の種類と特徴概略
5.5.主なリン酸エステル系難燃剤の特徴
5.5.1.種類
5.5.2.現状
5.5.3.耐水性能(PC/ABS)
5.5.4.揮発性(PC/ABS)
6.ノンハロゲン系難燃材料の開発動向
6.1.PC、mPPE関係
6.2.スチレン系
6.3.ノンハロゲン系難燃材料の使用動向(1)
6.4.ノンハロゲン系難燃材料の使用動向(2)
6.4.1.mPPE
6.4.2.ABS
6.4.3.PC/ABS
6.4.4.PC、シリコーン系
7.ノンハロゲン系難燃材料の課題
7.1.性能面
7.2.コスト面
7.3.将来
 

 フィラーとしての水酸化アルミニウム‘その特長と応用例’
1.はじめに
2.水酸化アルミニウムの特性
2.1.安全性
2.2.資源の豊富さ、低製造エネルギー
3.水酸化アルミニウム
3.1.製造プロセス
3.2.水酸化アルミニウムの種類
4.フィラーとしての水酸化アルミニウムの機能
4.1.機能の概要
4.1.1.増量
4.1.2.光学的機能
4.1.3.熱的機能
4.1.4.機械的機能
4.1.5.電気的
4.1.6.吸着
4.2.熱分解特性
4.3.各種フィラーの熱分解特性
5.難燃性フィラー
5.1.難燃化機構
5.2.難燃効果
5.3.低発煙効果
5.4.難燃性の向上
5.4.1.充填量アップ
5.4.2.微粒化
5.4.3.表面処理
5.4.4.熱分解特性を改良=不純物の制御
5.5.耐アーク性
5.6.熱分解挙動の適合性
5.7.水酸化アルミニウム特性とコンパウンド特性の関係
 
5.7.1.ATHの平均粒径と難燃特性
5.7.2.水酸化アルミニウムの平均粒子径と樹脂配合品の引張強度の関係
5.7.3.水酸化アルミニウムの粒子径と流動性の関係
5.7.4.表面処理の目的と作用効果
5.7.5.表面処理剤による流動性の改善効果
5.7.6.ステアリン酸処理量とコンパウンド諸特性の関係
5.7.7.ブレンドと表面処理の効果
5.7.8.水酸化アルミニウムのNaO含有量と熱分解開始温度
5.7.9.水酸化アルミニウムの耐熱性
5.7.10.難燃剤として好適なグレード
6.人造大理石用フィラー
6.1.人造大理石
6.2.人造大理石用フィラーとしての要求性能
6.2.1.ポイント
6.2.2.外観
6.2.3.作業性
6.2.4.硬化速度
6.3.製品特性
6.3.1.強度
6.3.2.耐熱水性
6.3.3.シラン処理による界面強化
6.4.人造大理石のまとめ
7.最近の研究事例
8.オゾン処理の効果
9.おわりに
 

 ノンハロゲン系難燃剤によるポリオレフィン、エンプラの難燃化
1.はじめに
2.難燃化とは
2.1.難燃化の歴史
2.2.難燃のメカニズム
3.最近の難燃樹脂の開発傾向
3.1.開発傾向の流れ
3.2.代表的難燃剤の種類と特徴の変遷
3.3.代表的リン系難燃の動向
3.4.無機系難燃剤及びその他難燃剤の動向
4.ポリオレフィン系ノンハロゲン難燃剤検討例
4.1.各種ノンハロゲン難燃剤の事例
4.1.1.シリコーン系
4.1.2.イントメッセント難燃剤
4.1.3.PP
4.1.4.水和物
 
4.1.5.モディファイタイプの水酸化アルミニウム
4.1.6.EPDM
4.2.添加量の最終処方量
5.エンジニアリングプラスチックの難燃化
5.1.エンジアリングプラスチックとの各種ノンハロゲン系難燃剤の具体的添加量
5.1.1.概要
5.1.2.実例
5.2.リン系難燃剤の使用例
5.2.1.PC/ABS
5.2.2.メラミンとその誘導体
5.3.シアヌール酸メラミンによるPAの難燃化
5.3.1.PAに対するメラミン誘導体の難燃化効果
6.まとめ
 

 ノンハロゲン難燃剤による難燃化技術とその環境への影響
1.はじめに
2.代表的な難燃化技術
2.1.難燃化の基本原理
2.1.1.発熱の少ない酸化過程の利用
2.1.2.外部からの熱伝達を抑制する(炭化被膜形成による断熱層形成)
2.1.3.難燃剤の表面偏析による難燃剤添加効率の向上
2.1.4.難燃組成物成形体の配向と難燃性
2.2.代表的なノンハロゲン難燃化技術例
3.難燃剤の種類と需要量、供給メーカー
4.ノンハロゲン系難燃剤の特性と難燃化技術
4.1.リン系難燃剤
4.1.1.有機リン系難燃剤
4.1.2.赤リン
 
4.1.3.ポリリン酸アンモニウム
4.1.4.フォスファゼン系難燃剤
4.1.5.リン系難燃剤の構造と難燃化特性
4.2.窒素系難燃剤
4.2.1.トリアジン系難燃剤
4.2.2.窒素系難燃剤の構造と難燃化特性
4.3.金属塩系難燃剤
4.4.水和金属系難燃剤
4.5.繊維状難燃剤
4.6.低融点ガラス系難燃剤
4.7.シリコーン系難燃剤
4.8.その他の無機系難燃剤
5.ノンハロゲン系難燃剤の環境への影響
 

 環境対応型難燃焼化技術と関連特許の最近の動向
1.はじめに
2.環境対応型難燃化技術の最近の動向
2.1.水和金属化合物系難燃剤
2.1.1.難燃助剤の効果
2.1.2.極性コントロールと表面処理
2.2.リン系難燃剤
2.2.1.概要
2.2.2.イントメッセント系
2.2.3.フォスファゼン化合物、赤リン、その他
2.3.シリコーン難燃系
2.4.窒素系難燃系
2.5.その他の難燃系
2.5.1.過マンガン酸カリウム+PVA系
 
2.5.2.ナノコンポジット
2.5.3.芳香族ポリマー
2.5.4.チャーホーマーとしてのエンプラ
3.難燃剤の需要量
3.1.日本、世界における需要量
4.特許の動向
4.1.ハロゲン系難燃系の特許動向
4.2.水和金属化合物難燃系の最近の進歩と特許の動向
4.3.リン系難燃剤の最近の進歩と特許の動向
4.4.シリコーン系難燃剤の最近の進歩と特許の動向
5.おわりに
 
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