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次世代がん治療の基礎研究と将来展望 |
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1. | はじめに |
2. | 細胞がん化の分子機構 |
3. | がんの分子標的療法 |
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4. | がん細胞を取り巻く微小環境,免疫応答に注目した新たな治療の方向性 |
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発症・転移・再発メカニズム |
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第1章 | がん発症メカニズム |
第1節 | 浸潤性粘液腺がん発症メカニズム |
1. | はじめに |
2. | 浸潤性粘液腺がんとは |
3. | 浸潤性粘液腺がんに見られるドライバー変異 |
4. | 発症メカニズムを基にした分子標的治療 |
5. | おわりに |
第2節 | エピゲノム異常によるがん発症メカニズム |
1. | はじめに |
2. | がんのDNA メチル化異常 |
3. | がんのヒストン修飾異常 |
4. | non-coding RNA とがんエピゲノム異常 |
5. | おわりに |
第3節 | がん細胞における代謝リプログラミング |
1. | 序 |
2. | はじめに |
3. | 解糖系への偏り:Warburg 効果 |
4. | 解糖系以外の主な代謝リプログラミング |
5. | がん遺伝子・がん抑制遺伝子による代謝の制御 |
6. | 代謝酵素の変異 |
7. | おわりに |
第4節 | がん細胞におけるアミノ酸代謝リプログラミング |
1. | はじめに |
2. | アミノ酸の機能 |
3. | アミノ酸のがん代謝 |
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4. | おわりに |
第2章 | がん転移・再発メカニズム |
第1節 | がん幹細胞によるがん進展メカニズム |
1. | はじめに |
2. | がん進展モデル |
3. | がん幹細胞の定義 |
4. | がん幹細胞ニッチ |
5. | がん幹細胞ニッチ擬態ポリマー |
6. | がん幹細胞の生存戦略 |
7. | 新たながん根治療戦略 |
第2節 | ハイプシン経路によるがん浸潤・転移メカニズム |
1. | はじめに |
2. | In vivo selection によるがん転移解析 |
3. | がん転移関連経路として浮上してきたハイプシン経路 |
4. | ハイプシン経路を標的としたがん治療 |
5. | おわりに |
第3節 | 放射線治療後のがんの再発メカニズム |
1. | はじめに |
2. | 低酸素がん細胞ががんの再発をきたす細胞群であると考えられてきた根拠 |
3. | 低酸素がん細胞が放射線治療後のがんの再発源である直接的な証拠 |
4. | 低酸素環境でがん細胞が放射線抵抗性を獲得する機序 |
5. | まとめと考察 |
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がん免疫療法 |
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第1章 | 免疫応答を利用したがん治療の現状と課題 |
1. | はじめに |
2. | 複合がん免疫療法の開発 |
3. | がん免疫療法の個別化 |
第2章 | ワクチン・アジュバントによる免疫増強 |
第1節 | 次世代がんワクチン療法の開発 |
1. | はじめに |
2. | がん抗原の探索とがんワクチン療法の開発 |
3. | がん幹細胞抗原の同定とがん幹細胞ワクチン療法の開発 |
4. | がん幹細胞抗原を標的とした人工抗体治療の開発 |
5. | おわりに |
第2節 | がん免疫療法におけるアジュバントの可能性 |
1. | はじめに |
2. | ワクチンアジュバントの種類 |
3. | おわりに |
第3章 | 免疫チェックポイント阻害 |
第1節 | PD-1/PD-L1 阻害抗体・CTLA-4 阻害抗体の最前線 |
1. | 緒 言 |
2. | CTLA-4 経路と阻害薬 |
3. | PD-1 経路と阻害薬 |
4. | 免疫チェックポイント阻害薬の課題 |
5. | 今後の展望 |
第2節 | 免疫学的アゴニスティック抗体の開発状況 |
1. | 序 論 |
2. | 背 景 |
3. | 各抗体について |
4. | 総 括 |
5. | 結 論 |
第4章 | T 細胞利用養子免疫療法 |
第1節 | T 細胞受容体遺伝子を導入したT 細胞を用いた養子免疫療法 |
1. | はじめに |
2. | TCR-T 療法の背景 |
3. | 高親和性TCR を用いたTCR-T 療法への進展 |
4. | 高親和性TCR-T 療法における有害事象 |
5. | NY-ESO-1 抗原を標的としたTCR-T 療法での治療関連毒性 |
6. | TCR-T 療法における課題 |
7. | TCR-T 細胞療法の展望 |
8. | おわりに |
第2節 | CAR(キメラ抗原受容体)発現T 細胞を用いた養子免疫遺伝子療法 |
1. | はじめに |
2. | CAR-T 細胞療法のコンセプト |
3. | CAR-T 遺伝子治療とTCR 遺伝子治療の比較 |
4. | B 細胞性腫瘍に対するCAR-T 細胞療法の臨床試験 |
5. | CAR-T 細胞療法の副作用と対策 |
6. | 同種T 細胞を用いたユニバーサルCAR-T 細胞療法の開発 |
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7. | 固形がんに対するCAR-T 細胞療法の開発 |
8. | おわりに―今後の課題 |
第3節 | iPS 細胞技術を用いたがん抗原特異的T 細胞の再生と他家移植への応用 |
1. | はじめに |
2. | がんの免疫療法の現状と問題点 |
3. | 初期化の技術を利用したT 細胞のクローニング |
4. | ヒトT 細胞を用いてコンセプトを実証 |
5. | 高品質なT 細胞の分化誘導法の開発 |
6. | TCR 遺伝子導入法との組み合わせと他家移植への応用 |
7. | 具体的な計画 |
8. | おわりに |
第5章 | がん免疫抑制機構とその解除による免疫療法 |
第1節 | 臨床面からの制御性T 細胞の修飾による免疫療法 |
1. | 背 景 |
2. | 様々な併用療法の開発 |
3. | 制御性T 細胞 |
4. | CCR4 除去抗体Mogamulizumab の臨床試験 |
5. | IDO1 阻害剤などTregs を間接的に修飾する治療薬の臨床試験 |
6. | 様々な薬剤のTregs 修飾の可能性と当院における免疫モニタリング研究の概要 |
第2節 | がん関連マクロファージの制御による新たながん免疫療法の可能性 |
1. | はじめに |
2. | TAM の役割 |
3. | TAM の活性化メカニズム |
4. | がん治療への応用―新たながん免疫療法の可能性 |
5. | がん免疫におけるリンパ節マクロファージの重要性 |
6. | 結 語 |
第6章 | がん免疫療法の今後 |
第1節 | 複合がん免疫療法の開発 |
1. | はじめに |
2. | 抗腫瘍T 細胞応答の各段階 |
3. | Inflamed(炎症)型腫瘍とnon-inflamed(非炎症)型腫瘍 |
4. | Non-inflamed(非炎症)型腫瘍に対する治療 |
5. | Inflamed(炎症)型腫瘍に対する治療法 |
6. | おわりに |
第2節 | がん免疫療法の臨床開発のためのガイダンス作成の取組み |
1. | はじめに |
2. | がん免疫療法の特性 |
3. | 米国でのがんワクチン開発に関するガイダンス作成 |
4. | 日本のがん免疫療法ガイダンス案作成 |
5. | おわりに |
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ウイルスを用いたがん治療 |
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第1章 | がんのウイルス治療にむけた臨床試験の現状と課題 |
1. | はじめに |
2. | がんに対するウイルス療法臨床試験の現状 |
3. | 米国FDA により承認されたウイルス療法の臨床試験結果 |
4. | 免疫療法としてのウイルス療法 |
5. | ウイルス治療の発展に向けた課題 |
6. | おわりに |
第2章 | ウイルス設計技術 |
第1節 | がん治療用アデノウイルスの開発 |
1. | はじめに |
2. | アデノウイルスベクターについて |
3. | アデノウイルスによるがん治療用ベクターの開発 |
4. | 標的化腫瘍溶解アデノウイルスの開発 |
5. | がん治療用アデノウイルスの展望 |
第2節 | 固形がんに対するREIC 遺伝子組み込みアデノウイルス( Ad-REIC )製剤の開発 |
1. | REIC/Dkk-3 について |
2. | Ad-REIC 遺伝子治療の作用メカニズム |
3. | 第一世代Ad-REIC 製剤のFirst-in-Human( FIH )試験とPOC の確立 |
4. | 第二世代Ad-SGE-REIC 製剤の臨床開発 |
5. | 今後の展開 |
第3節 | がん治療向け遺伝子組換えワクシニアウイルスの開発 |
1. | ワクシニアウイルスとは |
2. | がんウイルス療法における利点 |
3. | がんウイルス療法のための改良 |
4. | 最新の研究動向 |
第4節 | がん治療のためのHVJ-E ベクターの開発 |
1. | はじめに |
2. | HVJ |
3. | HVJ-E による抗腫瘍免疫活性化作用 |
4. | HVJ-E によるがん細胞死誘導 |
5. | HVJ-E の臨床応用 |
6. | HVJ-E vector を用いた遺伝子治療 |
7. | おわりに |
第3章 | ウイルス治療薬開発 |
第1節 | テロメラーゼ依存性腫瘍融解アデノウイルスTelomelysin の臨床開発 |
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1. | はじめに |
2. | テロメラーゼによるがん細胞への無限な増殖能の誘導 |
3. | テロメラーゼ選択的腫瘍融解アデノウイルス製剤「Telomelysin」 |
4. | Telomelysin による化学療法の増感作用 |
5. | Telomelysin による放射線療法の増感作用 |
6. | ウイルス製剤Telomelysin の臨床開発 |
7. | まとめ |
8. | 将来の展望 |
第2節 | 単純ヘルペスウイルスI 型自然変異株「HF10 」の実用化に向けた臨床開発 |
1. | はじめに |
2. | 日本での医師主導臨床研究 |
3. | 米国での臨床試験 |
4. | 国内での臨床試験 |
5. | 結 語 |
第3節 | 独自開発の多因子増殖制御型アデノウイルス( m-CRA )技術による遺伝子・ウイルス治療薬の臨床開発と実用化の展望 |
1. | はじめに |
2. | 非増殖型ベクターでのがん遺伝子治療 |
3. | 次世代CRA としてのm-CRA の技術開発とSurv.m-CRA の臨床応用 |
4. | m-CRA がん治療の今後の展望 |
5. | 最後に(今後の本邦での本分野について) |
第4節 | 腫瘍選択的感染型アデノウイルスを用いた治療薬開発とその応用 |
1. | はじめに |
2. | アデノウイルスの開発 |
3. | 治療効果の増強と診断への応用 |
4. | 非臨床・前臨床試験( in vitro およびin vivo) |
5. | まとめ |
第4章 | ウイルスを用いたがん治療における治験に向けたガイドライン作成の取り組み |
1. | はじめに |
2. | がん治療用ウイルスの特徴 |
3. | ICH のガイドライン |
4. | 欧米のガイドライン |
5. | 我が国でのがん治療用ウイルスガイドライン策定の取り組み |
6. | 結 語 |
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検査・診断法 |
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第1章 | 新規腫瘍マーカーと診断技術 |
第1節 | 膵がん早期診断のための血液バイオマーカー |
1. | はじめに |
2. | 早期膵がん診断用バイオマーカーとしてのapoA2 isoform の同定 |
3. | apoA2 isoform 濃度測定のためのELISA キットの開発 |
4. | ELISA キットを用いたapoA2 isoform 濃度測定の臨床サンプルによる検討 |
5. | 米国国立がん研究所早期診断リサーチネットワーク(NCI EDRN)でのapoA2 isoform の臨床的有用性の確認 |
6. | おわりに |
第2節 | 核輸送因子インポーティン α1 の新たな機能 |
1. | はじめに |
2. | 核―細胞質間物質輸送におけるインポーティン α1 の役割 |
3. | がんにおけるインポーティン α1 の発現 |
4. | インポーティン α1 の細胞膜局在の発見 |
5. | インポーティン α1 の細胞膜への結合 |
6. | インポーティン α1 の増殖への影響 |
7. | おわりに |
第2章 | 新規検査法 |
第1節 | 線虫嗅覚によるがん診断 |
1. | はじめに |
2. | がん検査の現状 |
3. | がんには特有の匂いがある |
4. | 嗅覚の優れた線虫C.elegans |
5. | はがんの匂いを識別する |
6. | 線虫嗅覚を利用したがん検査N-NOSE |
7. | N-NOSE の精度 |
8. | 生物診断N-NOSE の特徴 |
9. | 今後の展望 |
第2節 | 膵がん特有RNA 測定による膵がん早期診断技術 |
1. | 要 旨 |
2. | はじめに |
3. | 膵がんの腫瘍マーカー |
4. | 血中マイクロRNA を用いた膵がん診断研究 |
5. | 血清マイクロRNA 検査による膵がん診断開発への取り組み |
6. | まとめ |
第3節 | 次世代シークエンサーを用いたクリニカルシークエンス |
1. | はじめに |
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2. | TOP-GEAR の概要 |
3. | TOP-GEAR におけるシークエンスプラットフォームについて |
4. | FFPE 検体を用いた遺伝子解析の実際 |
5. | 変異・増幅・融合のコールプログラムの開発 |
6. | 院内品質保証検査室について |
7. | TOP-GEAR の運用体制 |
8. | TOP-GEAR のこれまでの成果 |
9. | 実装化に向けて今後の課題点 |
10. | おわりに |
第3章 | エピゲノム診断技術 |
第1節 | 腎細胞がんにおける多層的オミックス解析と予後診断法 |
1. | はじめに 病理組織検体におけるオミックス研究の意義 |
2. | 研究のための病理組織検体の取扱い |
3. | エピゲノムを主体とする多層的オミックス解析の研究戦略 |
4. | 腎細胞がんにおける多層的オミックス解析と予後診断・コンパニオン診断 |
5. | DNA メチル化診断の実用化 |
6. | おわりに |
第2節 | DNA メチル化によるがん診断 |
1. | はじめに |
2. | がんとエピジェネティクス異常 |
3. | DNA メチル化異常とがん診断への応用 |
4. | DNA メチル化検出法 |
5. | 血液,体液中の核酸を用いた診断 |
6. | おわりに |
第4章 | バイオイメージング技術 |
第1節 | がん細胞リアルタイムイメージング技術 |
1. | はじめに |
2. | さまざまな生体分子イメージング技術 |
3. | 蛍光技術を駆使したがんリアルタイムイメージング |
4. | おわりに |
第2節 | 近赤外生物発光を用いた腫瘍組織の高感度イメージング |
1. | 生体発光イメージング |
2. | トケオニのin vitro における特性評価 |
3. | トケオニによる生体深部組織の高感度イメージング |
4. | 結論と今後の展望 |
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