みなさま、こんにちは。『ちあきこどもクリニック』院長の辻 千秋(つじ ちあき)です。
ここで僭越ながら私の自己紹介を兼ねた皆様へのご挨拶をさせていただきたいと思います。
少し長くなりますがどうぞ最後までお付き合い下さい。
また私の挨拶以降は当クリニックのスタッフの自己紹介もありますので、 そちらもよろしくお付き合い下さい。
医者の世界を知らなかった私は大学を卒業して『子供が好き』という理由だけで小児科を選び、
自分なりに医師の理想像を求めて研修以来ずっと臨床(患者さんを診ること)一筋に努めてまいりました。
大学病院での研修はもちろんのこと、新生児医療施設(NICU)で未熟児救命の研修を受け、
重症心身障害児施設で医療と福祉双方のかかわりが必要な世界も体験してきました。
しかし、理想を求める職人気質に燃えてはいたものの、医長として一つの診療科を預かるようになり、
最低の人数で『病院の小児科』という二次医療をこなす現実に、私生活はほとんど犠牲となったのはもちろん、
十分な休養を取ることもままならず、年齢とともに体力の限界を迎えたと感じ、一時仕事から離れてみる事にしました。
子供が生まれても働きながら子育てをするのが当たり前、と以前は考えていましたが、
せっかくの子育ての経験を十分に味わうことなく過ぎてしまうのが惜しい気持ちもありました。
専業母として子育ての世界に入り、母親の側に立った世界に身をおいてみて
生活情報番組を見たり情報交換をしたりの生活は、今までの人生でやり残してきた事をたくさん勉強させてもらいました。
しかし、 その一方で
●医師側が『患者さんにわかってもらったと思っている事』と
○患者さんが『実際にわかっていること』のギャップ
●『医療従事者にとって常識』と『様々な人達の医療常識』とのギャップ
を実感し、これからの私が出来る事、 やっていきたい事が見えてきました。
物事を興味本位だけであおるメディアの態度や商業主義に冒された育児情報に、
半信半疑ながらも惑わされているお母さんたちの危うさも感じました。
お母さんたちは正しい判断をする為にたくさんの情報交換をしたいと思っているし、
誰か信頼できる相手に自分の話しを聞いてもらいたいと思っているのではないでしょうか。
そして僭越ながら私がその一助になればと考え、確立している正しい医学知識を広く普及させて
お母さんの心理面から育児をサポートすることも、子供の心と体の健康を守るための大切な活動と考えて
小児科診療を始めることにしました。
十分なコミュニケーションがとれることが総ての基本となるわけですから、皆様の抱えている不安に対して、
まずはお話しをよく聴くことを大切にしたいと思います。
こちらからの説明について分かりにくいところがあったら遠慮しないでわかるまで聞いて下さい。
皆様の信頼を得られるよう努力していきますので、これからも末永く宜しくお願いします。