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モンゴル訪問・交流・支援のページ
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<目 次>
(1) 広州よりフフホトへ
−1997年夏・茘枝の籠をさげて「東アジア社会教育研究」第2号(1997年)→■
(2)
2002年・子どもたちの未来のために(フフ・モンゴル・オドム)→■
(3)
2006年・内モンゴル訪問記録〜■
(4)
訪問アルバム・写真→■
(5)
2007年10月・奨学会の発足ー 南の風記事など (下記・本ページ)
(6)
2009年・
モンゴル支援の記録 (下記・本ページ)
<本ページ>
1,モンゴルの子どもたちの大学進学支援を!(お願い) トクタホ 2007/10/01
2,進学支援のための奨学資金へのお願い、「フフ・モンゴル・オドム」への期待
3,奨学会・銀行口座 山口真理子
4,「モンゴル支援奨学会」ご協力御礼 トクタホ
5,モンゴル支援奨学会(仮称)発会報告 山口真理子
6,草原の王子さま−モンゴル支援馬頭琴会 小林文人
7,学生に奨学金を手渡し(報告) トクタホ 2007/12/07
8,2008年・奨学生からの手紙 トクタホ 2008/01/28
9,2009年・東アジア留学生交流会−モンゴル学生支援のお願い トクタホ
10,モンゴル学生への支援 小林文人 2009/01/30
11, モンゴル支援奨学会のご報告 トクタホ 20090415
12,
1,モンゴルの子どもたちの大学進学支援を!(お願い) 南の風1923号(2007年10月1日)
*トクタホ(首都大学東京・大学院博士課程)Sun, 30 Sep 2007 18:05
「南の風」の皆様へ;
いつも夏休みの終わり頃に旅行などの計画が「風」で流れて来ることが多いのですが、今年は私のところに内モンゴルから大学へ行けなくなっている子どもたち二人の話が飛びこんできました。私たち留学生がモンゴルの子どもたちに支援をおこなってきた「フフ・モンゴル・オドム」活動に直接関係がありますので、小林先生はじめ「南の風」の皆様にもぜひご一緒に考えて頂けないかと<お願い>を書き始めた次第です。
なぜ、モンゴルの大学へ行けなくなっている子ども二人の話が日本まで飛んできたか、次のような経過です。2002年9月に「フフ・モンゴル・オドム」とTOAFAEC
の共催で「モンゴルの草原と子どもたちに出会う旅」が企画されました。牧民のゲルにも同宿し、学校を訪問して、私たちが持参(皆さんの協力を得て用意)した奨学金を直接に子どもたちに手渡した旅でした。この旅の「参加者報告集」を取り出して見ると、表紙写真にも写っている「バヤンモド中心小学校の子どもたち」(撮影:足立尚子)のうちの二人のことです。
二人の子どもは小学校卒業後、中学・高校(庫倫旗第四中学校、庫倫旗第一中学校)を卒業しました。達富拉(この二つの学校に勤めた、現在は庫倫旗第四中学校教員)氏の教え子でした。達富拉(ダーフラ)さんは小林先生の和光大学時代の研究生でしたので、ご存知の方も多いと思います。彼を通じて私のところに来た話は以下のような内容です。
二人とも庫倫旗の学校に通うようになり、達富拉先生もいろいろと面倒をみてきた生徒。どちらも真面目で、勉学につとめ、都会の子にはみられない誠実な若者に育ち、今年の9月、めでたく大学受験に成功したそうです。呼斯冷(女の子)が内モンゴル師範大学歴史学部に合格、阿拉夢斯(男の子)が内モンゴル民族大学中文系に合格。もちろん両方とも国立大学ですが、当面必要な寮費と本代は納めることは出来たものの、学費(一人2800元−日本円では4万3千円ぐらい)を納めることができず、学校側から厳しく請求されており、進学断念の岐路にたっている様子。私も直接電話で話してみましたが、本人たちは落ち着かない状況にあるようです。
このことについて達富拉さんから私に連絡してきて、私とは古里も同じ、小、中、高校も同じであることをはじめて知りました。そして15年前の自分を思い出し、二人に激励の電話をしたり、学校関係者にお願いをするなど、自分なりの努力をしましたが、やはり現地のコネ社会には心が通じ難いところがあるように思われました。そこで、私たち「フフ・モンゴル・オドム」として何とか助けたいと考え、当会の活動にこれまで支援し続けていただいた小林先生をはじめとするTOAFAEC
のメンバー、及び「南の風」の皆様にもお力添えをお願いできればと思います。皆さんお一人お一人のご支援がこの子どもたちの力になり、この子どもたちの将来はモンゴルの将来につながることになるに違いありません。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
▼バヤンモト小学校の子どもたち−日本からの訪問団を迎えて歓迎の歌(20020909)
2,進学支援のための奨学資金へのお願い、「フフ・モンゴル・オドム」への期待
(南の風・1923号) 小林
文人
トクタホさんより、難関の大学に合格しながら経済的に進学が厳しくなっている内モンゴルの子どもたちへの支援要請がきています。これまでも「フフ・モンゴル・オドム」の活動については、南の風の皆さんが、馬頭琴コンサートの開催(川崎)や地域交流つどい(板橋)あるいはカンパ活動など、いろいろとご協力いただいてきました。この機会に、山口真理子さん(TOAFAEC
会計)とも相談し、まず小林と二人の個人的出資で10万円を用意することにしました。緊急にいつでも活用できるように銀行口座(山口さん名義)も開きました。
急ぎ話し合ったこと。このわずかな資金を取り崩すのでなく、今後の基金としてある程度の継続性と循環性に努めていきたい。会の名称やルールなどはそのうちに相談することにして、とりあえずは小林の責任で心ある方々に、1口5000円の出資を呼びかけていく。断続的に活動してきた「フフ・モンゴル・オドム」と連動し、その新たな活性化に役立ちたい。お互いに助け合いの思想をもって、とくに若い世代の育英奨学・進学問題に取り組んできた沖縄の「模合」(モエー)「集落奨学会」の仲間入りをしよう、などなど。
山口さんに開いていただいた銀行口座を「風」にお知らせ下さい。またトクタホさんは山口さんと連絡をとりあって、10万以内での資金活用を開始して下さって結構です。
ちなみに「フフ・モンゴル・オドム」とは、モンゴルで尊い色とされている青色(フフ)と、子ども・子孫(オドム)への思いから、「尊いモンゴルの子どもたちの未来のために」というメッセージを込め、在日モンゴル人留学生によって2002年に創設されました。教育支援−とくに経済的理由で教育を受けられない子どもたちの支援−や文化交流を目的とした活動です。小林ぶんじんは顧問役、これまで川崎の伊藤長和さんはじめTOAFAEC
有志が活動を支援してきました。(小林文人)
3,内モンゴルの子どもたち支援奨学会(仮称)銀行口座 (南の風1923号 10月3日)
銀行名:三菱東京UFJ銀行・調布支店
口座番号:1253747 名義:山口真理子
4,「モンゴル支援奨学会」ご協力御礼−トクタホ
(南の風1936号
2007年10月27日)
拝啓 皆様にはますますご健勝のこととお慶び申しあげます。
さて、このたび私たちの「モンゴル学生支援奨学会」のお願い(南の風1923号)にたいして、積極的な関心を寄せていただき、早速に基金へのご芳志を頂戴いたしましたことに心からの感謝を申しあげます。
皆様からの御志を受けて、モンゴルで大学進学に困窮している二人の子どもたちへの支援活動をすすめていくことができます。関係する教師たちとも連絡をとりあい、皆様のお励ましをモンゴルの子ども・若者たちに届け、青雲の志を失うことなく頑張るよう、伝えていきたいと考えています。まことに有り難うございました。
仮称「モンゴル支援奨学会」の活動にこれからどのように取り組んでいくか。本年の2人の問題だけでなく、今後さらに継続的かつ発展的に活動が持続できるよう、叡智をあつめ力を結集していく所存です。今後の活動の経過については逐次ご報告させていただきます。
在日のモンゴル留学生たちも、この運動がこれからも継続しさらに発展していくために努力していく決意を新たにしています。
今後ともご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。まずは取り急ぎ略式ながら御礼申しあげます。
敬具
○領収書(基金への支援金)−略
5,モンゴル支援奨学会(仮称)−10月22日(風の部屋)報告
山口真理子 (南の風1936号)
文人先生,トクタホさん,山口で、緊急の打ち合わせをいたしました。「モンゴル支援奨学会」(呼びかけ趣旨は【南の風】第1923号−2007年10月1日−に掲載)について決めたこと、確認事項は次の通りです。
・会の名称:仮称として「TOAFAECモンゴル支援奨学会」とする。
・基金運用:奨学金の性格は給費制でなく貸費制として運用する。
1口5千円の寄金支援をこれからも呼びかけていく。
・役割分担:代 表 小林文人
事務局長 トクタホ
会 計 山口真理子
・銀行口座:三菱東京UFJ銀行・調布支店、口座番号:1253747
名義:山口真理子
既にカンパ(基金へのご協力)として7人の方から計9万円が寄せられています。最初の基金10万円を合計すると19万円。皆様の積極的な関心とご協力に驚いています。これらのご厚志を生かすべく、活動を開始しました。支援を待っている(内)モンゴルの学生たちや教師との連絡が始まっています。あらためて心ある皆様に感謝申しあげます。
カンパを寄せてくださった方々(個々のお名前は控えます)には、別途カンパ受領とお礼を差し上げますが、「南の風」に折にふれて状況報告を出していきますので、皆様、関心を持ってご覧ください。
6,草原の王子さま−(南の風1943号、2007年11月15日) 小林文人
既報(ホームページにも掲載)のモンゴル支援奨学会のこと、この間、皆様からの寄金をいただき、ありがとうございます。先方の状況を確かめつつ、2人の困窮学生に送金する運びとなりました。これまでの経過もあり、ぶんじんが当面の代表の役割を担い、山口真理子さんに会計をお願いしています。折りをみて、「風」に経過報告を掲載して参ります。トクタホさん、どうぞよろしく。友人がフフホトから帰ってきたら、可能な範囲での報告をお送り下さい。
折しも「モンゴル支援馬頭琴会」主催の「新春セーンジャー馬頭琴コンサート」案内が届きました。セーンジャー(賽音吉雅)は、内モンゴル・ホルチン草原の生まれ、トクタホの友人。来日(2000年)してすぐ私たちの新年会(西永福)に馬頭琴をもって現われました。昨年末の忘年会にも来てくれましたので、ご記憶の方もありましょう。
見るからに好青年、馬頭琴の腕もさえて、DVD「スーホーと白い馬」「星のささやき」(ニューアルバム)等を発表し、今や有名な演奏家となりました。その甘いマスクから“草原の王子様”と呼ばれ、「彼の奏でる音色は、とても懐かしい草原の風のような爽やかさ、広い大地のたくましさ、穏やかで優しい人柄が心にしみわたります」(案内ちらし)と評される程になりました。
新春コンサートは、2008年1月10日(木)、昼の部(2時)と夜の部(7時)、会場:すみだトリフォーニーホール、前売り3000円、支援の意味もあり、ぜひお出かけ下さい。ご一報あれば、チケットを用意します。お問い合わせ電話047−377−8188。
▼セーンジャーの熱演 「スーホーの白い馬」
(080110)
7,学生に奨学金を手渡し (南の風1953号、2007年12月7日) トクタホ
<モンゴル支援・奨学会についての報告>
小林先生はじめ「南の風」の皆様へ;
モンゴル支援・奨学会のその後の経過についてご報告致します。
今回、支援対象になった二人の奨学生に一人6万円(「南の風」1943号による)の奨学金を、私の友人(11月23日に帰国)を通して学生本人に手渡しが出来ました。今日(5日)午後3時過ぎに奨学生と友人に電話がつながり、ちゃんと6万円を手渡ししたことを友人と学生本人からも確認することが出来ました。学生は嬉しくて感動の泣きき声も・・・。
このことについて、私は友人に必ず本人に手渡しすることをお願いし、学生たちにも必ず自分の目で6万円を確認するよう指示致しました。この件に関しましては私の責任も大きいと思います。しかし、帰国したばかりの友人の忙しさと学生の都合により、奨学金渡しが遅くなりました。支援者の皆様にご報告するのが大変遅くなり、多大なご心配をおかけ致しました。
数日後には学生二人から、手紙が送られて来ると思います。手紙が届き次第にご報告致します。とりあえず奨学金が無事手渡されたことに一安心下さい。ここに学生らの先輩として、私からご支援いただいた皆様に心から御礼を申しあげます。本当に有り難うございました。
8,奨学生からの手紙 (南の風1981号、2008年1月28日) トクタホ
<「南の風」の皆様へ>
こんにちは、トクタホ(首都大学東京大学院博士課程)です。TOAFAEC モンゴル支援奨学会の支援対象となった二人の学生から手紙が届きましたので、手紙の内容を翻訳し、同趣旨ですので、二人あわせてご報告させて頂きたいです。
はじめめに奨学生二人について簡単に紹介致します。呼斯冷(フスレ)は4人家族の長女、1989年3月2日生まれ、内モンゴル師範大学・歴史系(フフホト市)に入学。阿拉夢斯(アラムスは)4人家族の長男、1990年2月13日生まれ、内モンゴル民族大学(通遼市)中文系(中国文学学部)に入学。以下、手紙内容(抄録)です。
「… 小林先生をはじめとするTOAFAECモンゴル支援奨学会の皆様、そして故郷の大先輩トクタホさんには心から感謝を申し上げます。本当に有り難うございました。奨学金6万円を受け取りました。私が生まれて初めてこんな大金を手に持ち、目で確かめ、まるで夢のようです。・・・・もし、今回皆様のご支援に恵まれなかったら、私には学費を納入する能力もなく、退学させられる恐れにまで至ってしまったのです。お陰様で、2800元の学費を納め一安心しました。今の自分をとても幸せに思います。
実は、2002年に我が母校バヤンモド中心小学校に行われた教育支援活動の中で、私も奨学金をもらった一人です。その時からトクタホさんは印象深い存在でした。しかし、同じ村人とはいえトクさんとは直接会って話したこともないので、達富拉(ダフラ)先生のお陰で、私たち一家の大問題が解決されたことは嬉しい限りです。
ここに、家族を代表し皆様に心からご感謝を申し上げると共に、勉学に専念することを誓います。私の学校はとてもいいところです、皆様ぜひ私の大学に来て下さい。・・・・」
*在日モンゴル留学生たちは「フフ・モンゴル・ムソム」を組織。それを支援して、2002年9月、和光大
学の学生たちと一緒に内モンゴルの草原や通遼市等の旅をしました。そのときに会った子どもの一
人(たしか歌が上手だった)が、今回の奨学生・アラムス君だそうです。(ぶんじん)
9,東アジア留学生交流会−モンゴル学生支援のお願い
(南の風2152号、2009年1月10日) トクタホ
「南の風」の皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
大変ご無沙汰しておりますが、近況をご報告させて頂きます。
1、昨日(1月9日)は、お陰様でセーンジャー・モンゴル支援馬頭琴コンサートは、会場いっぱいのお客様と盛大な拍手で丑年をスタートしました。小林先生の奥様と舟瀬さんには、天気の悪い中ご来場頂き、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
2、昨年、12月21日には、「フフ・モンゴル・オドム」を「東アジア留学生交流会」と改名し、新しい会を立ち上げました。会の趣旨は、@文化交流を行う(日本でモンゴルのまつり等を開催)。A留学生を中心に学術交流を行い、論文集を作る。Bモンゴルの貧しい子どもたちへ奨学金の支援を行う。この度、正式な会則を作り、上記の内容を中心に活動を進めて行きたいです。皆様のご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。
3、2008年の夏には皆様からの御志を受けて、モンゴルで経済的理由により学校へ行けなくなっていた2人の子ども(フスレン・内モンゴル師範大学歴史学部、アラムス・民族大学モンゴル言語文学学部)へ支援奨学金として一人6万円つつ送り、進学困難な問題を解決することが実現しました。
その後、私は学生たちとも直接連絡を取り合っていますが、やはり2人の子どもの家庭の経済的な事情により、大学の生活を継承することが大変困難な状態に迫られている様子です。先日突然、フスレン(女子学生)から電話がかかってきて、大学は冬休みとなって同級生たちがみんな実家へ帰り、彼女は電車代がなく家に帰れない・・・・と泣き声でした。学費のことを聞くと、同級生たちから借りているが、新年あけに学校を続けられるか・・・心配ということでした。
新年の初めに、皆様におかれましては大変申し訳ないことと存じますが、この子どもたちへの大学での勉強を継続られるためにご芳志をお願い申し上げます。
皆様のお陰で2人の子どもは、今年度の難関を乗り越えることができれば、来年からは引き続き「東アジア留学生交流会」の活動を頑張って、支援を続けて行きたいです。どうか皆様のご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。
10,モンゴル学生への支援 (南の風2160号、2009年1月30日) 小林文人
… ところで、新年早々に「モンゴル学生支援のお願い」が寄せられました(風2152号、トクタホ)。久しぶりに「モンゴル支援奨学会」の出番です。昨日のTOAFAEC研究会には当のトクタホさん、そして会計の山口真理子さんの顔もあり、詳しい協議の時間はありませんでしたが、基金のなかから4万円の支出をしようということになりました。折をみて会計報告も行われると思います。
振り返ると、モンゴル支援奨学会の呼びかけは2007年10月のことでした。その節の激励やご芳志などありがとうございました。それから1年あまり。モンゴル留学生たちも「東アジア留学生交流会」を立ち上げ、文化交流や相互交流の企画を開始、「モンゴルの貧しい子どもたち」への奨学支援にも取り組んでいくそうです。そういえば馬頭琴奏者・セーンジャーのコンサートも「モンゴル支援」をテーマにして開催(1月9日)されました。これからの動きについては、また機をみて「風」に報告していただけるものと期待しています。
11,モンゴル支援奨学会のご報告 (南の風2199号、2009年4月15日) トクタホ
南の風の皆様、トクタホ(首都大学東京・大学院)と申します。先週、モンゴルから帰ってきました。パソコンの調子が悪く、報告が遅くなってしまい申し訳なく思います。今回は、昨年に続きモンゴル支援奨学会の活動として、次の2人の学生に(皆様からご支援いただいた)奨学金2万円つづを届けて参りました。
1,内モンゴル自治区通寮市にある内モンゴル民族大学モンゴル語学部二年のアラムス君へ。
2009年3月23日(月)アラムス君が通う大学の寮を訪問し、支援金2万円を手渡ししました。
アラムス君はとても真面目で、誠実な青年です。そして、故郷へ戻りアラムス君の両親とも会い、
色々と話しするなかで、ご一家は教育に熱心、印象深いものがありました。
2,内モンゴル師範大学(フフホト市)歴史学部二年フスレンさんへ。
大学がフフホトにあるためフスレンさんとは電話で話し、支援金2万円を彼女の口座に振り込み、
確かに受け取った返事も頂きました。そして彼女のご家族とも会い、無事卒業できるよう激励し
てきましたことをご報告させていただきます。
現在、内モンゴル自治区では、経済的理由により大学へ行けない子どもが増えていることと、大学を卒業しても就職ができないという状況を背景に、とくに遊牧民の子は大学への進学を諦めることが多く見られます。このことは、子ども本人や家族の問題だけでなく、一つの民族の存続にも関わる問題であり、国家的な教育のあり方の問題と考えています。
この厳しい問題を重く受けとめ、私たち留学生もできる努力をしていく方針です。私たちは、日本で「東アジア留学生交流協会」を立ち上げ、故郷の民族学校に通う子どもたちへの教育支援をしていく活動を始めました。今後とも皆さんからのご支援とご協力を宜しくお願いいたします。
▼左・トクタホ(赤峰学院・教育科学学院)、右・ボヤンバートル(内蒙古師範大学−トクタホの先生)−060826−
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