※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 445 号  2025 年 9月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※      みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」 356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」     376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」 394号〜    「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」    426号〜 新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」  バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」                             渡辺康麿著  より抜粋    ( vol .  20 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++    ─ 第三章 さまざまな領域におけるセルフ・カウンセリングによる教育実践  ─            ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ここでは、家庭の中で、  どのようにセルフ・カウンセリングの教育が実践されているかをご紹介してゆきましょう。  現職の小学校の先生だった生井先生が、  息子さんにセルフ・カウンセリングを手ほどきしていった体験記を紹介します。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++   ─ 第1節 お父さん先生の、セルフ・カウンセリングによる教育の実践      〜 何に対しても無気力だった息子が、やる気を取りもどした  ─ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  4. 親戚の子を集めて、セルフ・カウンセリングによる勉強会を始める             〜 ぼくは、自分なりにがんばったんだよ  ☆★☆ 親戚の子たちを集めて、セルフ・カウンセリングの勉強会を始める ☆★☆  息子が6年生になったとき、私は、親戚の子たちも集めて、セルフ・カウンセリングによる勉強会を始めました。  週二日、夜の1〜2時間をつかって、セルフ・カウンセリングの方法を指導しました。  初回の数回は、セルフ・カウンセリングの基本的なことを教えて、身近に起こったことを記述してもらいました。  子どもたちが、この方法に慣れたころを見はからって、  できなかったテスト問題を使い、自問自答用紙を使って、  よく分からなかった答えを探させてみようと思いました(対象さがし)。  それまで、私と一対一でセルフ・カウンセリングを学んできた息子が、  他の子と一緒の勉強会をどう感じるか、ちょっと心配でした。  けれど、勉強会での息子の様子を見ていると、実に、仲良く、楽しそうに学んでいました。  書き方が分からないと聞いてくる子に、教えている息子の姿を見ることもありました。  あんなに頼りないと思っていた息子が、いつのまにか、友だちから頼りにされるようになっていたのです。  以下に、この勉強会のなかで、息子がどんなことに気づいていったかを述べていきたいと思います。  ☆★☆ 「人の気持ちが分かるようになってきた」って、ほんとかな? ☆★☆  長いこと、私は、セルフ・カウンセリングの自主グループの講師をしてきました。  グループの人たちへのコメント(問いかけ)は、いつもスラスラと書いていました。  しかし、息子の記述には、なかなか問いかけるということができませんでした。  どう問いかけていいか、分からないのです。  息子にとって、この勉強会が、ほんとうに意味のあるものとなっているのか、私は、気になり始めました。  勉強会が始まってしばらく経ったころ、  私は、息子に「この勉強会で分かったこと何?」と、率直に聞いてみました。  すると、息子から、「人の気持ちが分かるようになってきた」という返事が返ってきたのです。  私は「ほんと?」と言いました。  でも、心の奥底では、  <ほんとうかな。ほんとうなら、やったかいがあるぞ。   でも、私が『セルフ・カウンセリングすると人の気持ちが分かるようになるよ』と言っているから、   口先だけでこたえたのかもしれないな>と思いました。  さらに、息子の口から、  “記述を書いて、いろいろな発見ができた”とか、  “学校では分からなかった国語のテスト問題が、   自問自答用紙(洞察用紙)を使って対象探し(洞察)をしたら、よく分かるようになった”とか、  言う答えが返ってきたのです。  私は<息子のなかで、着実に自己発見学習法が身についてきているんだ>と思い、嬉しくなりました。  私の、この思いを確信させてくれた、息子の場面記述を、ここでひとつご紹介しましょう。  この場面は、  「どんなことでもいいから、いやな気持ちになったり、イライラしたりしたときがあったら書いてみて」と言った後、  息子が書いたものです。  息子が町のサッカー大会に出場した日の出来ごとです。  試合終了後の、昼食時の場面です。  ☆★☆ 息子の記述 ☆★☆    ─ お母さん、何してんだ! 『腹が減ってはいくさはできぬ』なのに ─  お母さんが「お弁当買ってくるから11時30分ごろくる」と言った。  ぼくは「うん」と言った。  ぼくは<それじゃ、試合したら、くるんだな>と思った。  〜 試合が終わった。その後のこと 〜  ぼくは<試合が終わった。弁当だ>と思った。  ぼくは、応援席へ行った。  ぼくは、お母さんを探した。  ぼくは<お母さんがいない。どこへ行ったのだろう。買い物か、家か、トイレか>と思った。  ぼくは、トイレや駐車してある車を見た。  ぼくは<白のカローラがない。それじゃあ、家にいるのか、それとも、買い物に行っているのか。それにしても、早くきてほしい>と思った。  ぼくは、座った。  ぼくは<まったくもう!何してんだ!腹が減った。遅いな。11時30分にくる、って言って、15分も経ってんじゃないか>と思った。  ぼくは、入り口を見た。  ぼくは<まだ来ないのかよ!もう試合が始まっちゃうぞ。ほんとうに何やってんだ!『腹が減ってはいくさができぬ』というだろ!>と思った。  ぼくは、入り口を見た。  ぼくは、駐車してある車を見た。白のカローラがあった。  ぼくは、<あっ、お母さんだ。やっと来た。まったくもう>と思った。  お母さんが「ごめん、ごめん。布団を取り込んだり、兄ちゃんのご飯を作ったりしていたから」と言った。  ぼくは「ごめんじゃないよ」と言った。  ぼくは<何してやがんだ!腹がぺこぺこだ。どんなに、このお弁当を待ったか>と思った。  主審の飯村先生が「六年生、もうすぐ試合が始まるぞ。ご飯食べるのやめろ」と、みんなに言った。  ぼくは「まだサンドイッチだけだよ」と言った。  ぼくは<ああ、弁当、サンドイッチだけだ。お母さんが遅いからだ。      これじゃ、ほんとうに「腹が減ってはいくさはできぬ」だ。負けたら知らんぞ!>と思った。  私は、この息子の記述を読んだ時、とても嬉しくなりました。  息子が(は)自分の気持ちを押し殺しているのではと心配して、セルフ・カウンセリングを始めたわけですが、  この記述から、生き生きした息子の思いが伝わってきました。  ありのままの思いを表現する方法さえ教えれば、いくらでも自己表現ができるようになるのだ、ということを、私は息子から教えられました。  ☆★☆ 息子が自分の感情の動きを見事につかんでいる! ☆★☆  また、このときの記述による気づきから、  息子は表現力がついただけではなく、自分の心の動きをつかむ力もついているということが分かりました。 『自分のらんを読んで、気づいたことは、ぼくのことばが、だんだん、荒くなっていることです。  そして、さいごは、はらがへっておこる気にもなれなかったことです。ぼくの気持ちの動きを図に書いてみます。  なにやってんだよ!      ↓  なにしてんだ!      ↓  なにしてやがんだ!      ↓  まけたらしらんぞ! です。』  以上が、記述を読み返した後で書いた、息子の気づきです。  私は、息子が自分自身の感情の動きをつかんでいることに(改めて)驚きました。  しかも、感情の動きが分かりやすいように、息子は、時間の順に、変化していった自分の心のセリフを、取りだしていたのです。  この息子の気づきを読んだことで、  いつも、ぼんやりしていて何を考えているか分からない子、という息子のイメージが、私の中から、すっかり消えていきました。  ☆★☆ 息子に自分自身をより深く理解してほしい ☆★☆  息子が十分に記述を書けるようになって、自分を見つめる力が出てきたころ、私は、洞察を手ほどきしてみようと思いました。  息子に、自分自身をより深く理解できるようになってほしい、と思ったからです。  「私たちは自分が自分を理解した、その深さの分、相手のことも理解できるのです」という渡辺先生の言葉が、深く、私の心に残っていました。  息子が自己理解をしてゆくことをとおして、  他者(この場合の他者とは、まわりの人たちだけでなく、学習教材のなかの他者も含んでいます)を、よりよく理解できるようになれば、  学力ものびるだろうという期待もありました。  ただ、洞察は、子どもにとって、なかなか難しい作業のようでした。  洞察では、記述の一文一文を取りあげては、自分が、誰(何)に対して、どういう感情や欲求を抱いていたかを明らかにしてゆきます。  自分が意識していた対象を、「関係」として言葉で表現することによって、自分がどんなことに関心を持っているのかが分かります。  そして、対象に対して、自分が抱いていた感情を言葉で表現します。  さらに、関心や感情を手がかりにして、そのとき自分が対象に対して、どのような欲求を抱いていたかを、つきとめます。  と、このように説明したのですが、息子は、まったく、ピンと来ていない様子でした。  そこで、私は、設問用紙を作ってみました。  大人ですと、先に洞察のやり方を説明してから、取りかかってもらうのですが、  息子の場合は、こちらが口で説明すればするほど、分からなくなってしまうような気がしました。  子どもの場合は、むしろ、やりながら感覚的に理解してゆく方がいいのかもしれないと思い、とにかく、やってみることにしたのです。  B4判のノートを使って、左側に私の問いかけを、右側に息子の答えを書くようにしました。  まずは、息子が、自分の意識の対象と取りだしやすいように、問いかけてゆきました。  以下は、先ほどの町のサッカー大会の昼食時の場面  「お母さん、何してんだ!『腹が減ってはいくさはできぬ』なのに」という記述について、洞察していったプロセスです。  Qは、私の問いかけ、Aは息子の答えです。 Q 関係ってなんですか。この話から考えてみて下さい。自分の気持ちが向かっているところ、自分の関心の目が向いているところです。 A ぼくと母の関係か?たぶん、そうだろう。ぼくと母だ。 Q 感情ってなんですか。この話では、あなたの感情はどうなっていましたか。 A とてもよくないマイナスだらけ。お母さんがこなかったからマイナスだらけ。 Q 欲求ってなんですか。 A お母さんがこなかったから、はやくきてほしい、という欲求が多い。  というように、一文一文を洞察してゆきました。そして、以下のような洞察結果が出てきたのです。 ◇自分側の洞察結果  ぼく → 母  期待  絶対きてほしい  ぼく → 母  不安  きてほしい  ぼく → 母  不安  早くきてほしい  ぼく → 母  心配  なにをしているんだか教えてほしい ◇相手側の洞察結果  母 → ぼく  期待  お弁当買ってくるからまっててほしい  母 → ぼく  お願い  ゆるしてほしい  ☆★☆ そうか!これが、ほんとうの意欲なんだな ☆★☆  洞察用紙には、文字がびっしり書き込まれていました。  そのていねいさに、私は目を見はりました。  息子が洞察しているとき、私は、ああしたらとか、こうしたらとかいう指示めいたことは、一言も言いませんでした。  それなのに、よく、あきもせずに書きこんだなと、用紙をしげしげと眺めました。  彼は、<どうしても、お母さんの気持ちや自分の気持ちを知りたい、解決したい>、と思ったのではないでしょうか。  そうしなければ、自分が落ち着かなかったのでしょう。  彼は、自分の中の問題を、自力で解決していったのです。  私は、<そうか、これがほんとうの意欲なんだなぁ>とつくづく思いました。  ☆★☆ 自分と相手のあいだに自他境界線は引けるようになってきた ☆★☆  この場面の、記述による気づきは、  『自分のことばが、だんだん荒くなっている』  『マイナスの気持ちが多かった』というものでした。  これらの気づきからは、彼が自分の気持ちをつかんでいる様子が伺えました。  また、彼は、『なにやってんだよ→なにしてんだよ→なにしてやがんだ→まけたらしらんぞ』という、言葉に注目して、  感情の高まりをつかむことができました。  さらに、洞察することによって、彼は、自分と母親の感情や欲求のくい違いにも、気づくようになりました。  息子は、洞察した後で、  『母はとても大変だったのがわかった。ぼくは、それなのに、イライラしていたなんて、なんかおかしい』と、書いていました。  私は「何かおかしいと感じたんだね。  “おかしい”っていうのは、“ヘン”ということ?それとも“おもしろい”の方?それとも、それ以外の?」と息子に聞いてみました。  息子は「ヘンっていうより、おもしろいっていうか。  僕もお母さんも、二人とも、相手の気持ちに気がつかないで、一人でイライラして大変だったんだなぁ、と思って、  なんか、おかしいなぁと思った」と答えました。  私は、とてもいい気づきだと思いました。  息子は、<お母さんと自分とは、違うんだ>という、自他境界線の存在に気づき始めたのです。               つづく・・・  次回は    「 さまざまな領域におけるセルフ・カウンセリングによる教育実践 つづき 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!      ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  夏の暑さと蝉の声から  秋の涼しさと虫の声に変わるころを迎えています。  稲穂は黄金色に輝き、稔りの時を迎え  ススキの穂が延び始めています。  気温の変化、空気の変化、景色の変化とともに、  気持ちも変化しているように感じます。    感染症に気をつけつつ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb