※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※　　 　　　　　 　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　セルフ・カウンセリング　 　　　　　　　　♪　自分の心に出会えるメルマガ　♪　　　　 　　　　　　　 (　”イライラ””モヤモヤ”が解消できる！） ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 第 444 号　　2025 年 9月 　 1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 　　　みなさん、こんにちは。 　　　「　セルフ・カウンセリング　♪自分の心に出会えるメルマガ♪　」 　　　をお読みいただきありがとうございます。 　　　みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を 　　　耳にしたことがおありですか？ 　　　これは、渡辺康麿氏が創案した、 　　　書いて読む、一人で出来る自己発見法です。 　　　私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、 　　　みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 　　　同氏の著書を連載することにいたしました。 　　　楽しくお読みいただけたら幸いです。 　　〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜 　　　連載になっております。興味のある方は、 　　　バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。 　　　 　 １号〜　　　　「自分の心に出会える本」 　　　　２３号〜　　　　「自己形成学の創造」 　　　　３２号〜　　　　「セルフ・カウンセリングの方法」 　　　　６２号〜　　　　「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」 　　　１３６号〜　　　　「大人の自己発見・子どもの再発見」 １７６号〜　　　　「自分を見つける心理分析」 ２８６号〜　　　　「避けられない苦手な人とつきあう方法」 　　　３３４号〜　　　　「わかっていてもイライラするお母さんへ」 　　　３５６号〜　　　　「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」 　　　３７６号〜　　　　「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」 　　　３９４号〜　　　　「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」 　　　４２６号〜　新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」 　バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html 　　〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　　　人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、 　　　いろいろな経験をします。 　　　 　　　そして、その経験を通して、 　　　「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう 　　　その人なりのモノサシを形作っていきます。 　　　自分の生い立ちを振り返ることによって、 　　　無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 　　　そのとらわれから自由になっていく方法を 　　　自己形成史分析といいます。 　　　セルフ・カウンセリングという方法は、 　　　このような、自己形成史分析という 　　　自己探究の方法が基礎になっています。 　　　　　　　☆★☆　セルフ・カウンセリングとは？　☆★☆ 　　　セルフ・カウンセリングでは、 　　　自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。 　　　 　　　家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。 　　　 　　　テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、 　　　相手がいない場面も大切な題材になります。 　　　もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。 　　　専門知識も必要ありません。 　　　 　　　自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、 　　　時間の順にそのまま書くと、リポートになります。 　　　まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。 　　　その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。 　　　 　　　そして、相手の気持ちがわかります。 　　　 　　　そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、 　　　心を通わせてゆくための知恵が生まれます。 　　　 　　　人間関係のすべてに共通する心のからくりを、 　　　自分の経験を通して学ぶことができます。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　　　　　　 　　　　　　「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」 　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　渡辺康麿著　　より抜粋 　　 （　vol . 19　） ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 　 　─　第三章　さまざまな領域におけるセルフ・カウンセリングによる教育実践　ー 　　　　 　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 　ここでは、家庭の中で、 　どのようにセルフ・カウンセリングの教育が実践されているかをご紹介してゆきましょう。 　現職の小学校の先生だった生井先生が、 　息子さんにセルフ・カウンセリングを手ほどきしていった体験記を紹介します。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 　　─　第１節 お父さん先生の、セルフ・カウンセリングによる教育の実践 　　　　　〜　何に対しても無気力だった息子が、やる気を取りもどした 　─ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 　 　３． 父親として、わが子にセルフ・カウンセリングを手ほどきする 　　　　　　　　　　　　〜　いったい息子は何を考えているんだろう 　☆★☆　いったいこの子は何を考えているんだろう 　　　　（親の言うなりにしかできない自信のない子に育ててしまったのだろうか・・・）　☆★☆ 　４年前、私は、小学校４年生の息子のことをとても心配していました。 　息子は、学校の成績が悪い、というだけではなく、 　何ごとに対しても消極的で、意欲や集中力がまったくない子どもでした。 　家にいても、黙っている時が多く、元気のない子でした。 　私は息子に対して、＜いつも自信なげでオドオドした子だ＞というイメージを持っていました。 　自信なげで、おどおどしている息子を見るたび、 　＜この子は、親の目ばかりを気にして、育ってしまったのかもしれないなぁ＞と思いました。 　息子の将来を考えると、 　＜これでは、高校や大学に行けないのではないだろうか。就職することだって、難しいのではないか＞と思い、 　不安になりました。 　こんなことで、この先やってゆけるのかとか、 　いったい、この子はどうなってしまうのだろう、とかいう心配が頭を離れず、ゆううつな日々を送っていました。 　そんな時、渡辺康麿先生が提唱している、 　子どものやる気を引き出す、新しい学習法の存在を知る機会がありました。 　私は、この方法の、 　“子どもの内側から意欲を育て、自然なかたちでやる気を引き出してゆく”という点に注目しました。 　私は＜息子のなかにも、やる気が出てくるかもしれない。だったら、どんなに嬉しいだろう＞と思いました。 　さっそく、この方法を息子に実践してみることにしました。 　ここからは、その４年間で息子がどのように変わってきたかという、変化の過程をたどってみたいと思います。 　☆★☆　とにかく、思ったことを表現することから始めよう　☆★☆ 　まずは、セルフ・カウンセリングの方法を用いて、日常生活をふり返ることから始めていきました。 　日記のようにして、その日起こった出来ごとを記述していくようにしました。 　書いたものは、読み返して、気づいたことを書くようにしました。 　 　〜　息子の日記　〜 　１９９２年４月１８日 　─　本のばめん　─ 　ぼくは「さっきの本とってよ」と言った。 　お兄ちゃんは「いやだよ」と言った。 　ぼくは「いいからもってきて」と言った。 　お兄ちゃんは「やだー」と言った。 　ぼくは「いいよ、べつに」と言った。 　─　自分らんを読んで気づいたこと　─ 　ぼくって、しつっこいんだな、と思った。 　─　相手らんを読んで気づいたこと　─ 　お兄ちゃんは、歩くのがおっくうだったのかもしれない。 　１９９３年２月１２日 　─　車のばめん　─ 　お兄ちゃんは「車、チェイサー（車のしゅるい）じゃないかもしれないぞ」と言った。 　ぼくは「うそー」と言った。 　ぼくは＜ちゃんとしてないのかな。どうなってるんだろう＞と思った。 　─　自分らんを読んで気づいたこと　─ 　ぼくは、自分が車のことに、うるさいのに気づいた。 　─　相手らんを読んで気づいたこと　─ 　お兄ちゃんは、きっと、ぼくのことをおどろかせようとしたのかもしれない。 　１９９４年４月３日　 　─　おかあさんと買い物に行った時のばめん　─ 　ぼくはおかあさんに「てっぽう買っていい」と言った。 　おかあさんは「だめ」と言った。 　ぼくは＜なんだよ。いつもなんだから。いつもだめって言うんだから。 　　　兄ちゃんには、くつ買ったくせによ。オレなんか自分の金で買うのによ。隠れて買っちゃおうかな＞と思った。 　─　自分のらんを読んで気づいたこと　─ 　＜いつもだめって言うんだから。 　　兄ちゃんには、くつ買ったくせによ。オレなんか自分の金で買うのによ＞というところを読むと、 　イライラした気持ちになる。 　おかあさんに、とってもムカついてるのがよくわかる。 　この時の悔しい気持ちが、とってもよく出ていると思う。 　お母さんがぼくの思い通りにやってくれないことがあった時、 　ぼくは、いっつも、おかあさんがお兄ちゃんにくつを買ってあげた時のことを思い出す。 　☆★☆　息子は（が）自分の気持ちを細やかに表現するようになっていった（なってきた）　☆★☆ 　これは、息子が日記のように書いていった記述のなかの、ほんの一部です。 　最初、息子は、自分の気持ちを、心のセリフのかたちで書き表わすことができませんでした。 　しかし、毎日毎日、記述していくことで、 　少しずつ、自分の気持ちを、くわしく表現できるようになっていったのです。 　それと同時に、気づきも細やかに書くようになりました。 　一つ一つの自分の気持ちを大切にして、 　それを客観的に見つめるということを、記述を書くことから、自然と学びとったようでした。 　息子は、目立って活発になった、というわけではありませんでしたが、何かスッキリした顔になってきました。 　☆★☆　息子が自分から取りくんでいる！　☆★☆ 　始めて半年ほどしたとき、私は息子に、 　「よかったら、セルフ・カウンセリングをやってみた感想を書いてみて」と言って、紙を渡しました。 　息子の感想： 　気持ちがスッとやすまった； 　「嫌なことがあったときや、誰にも言えないことを書くと、気持ちがスッとして、やすまるのでいいと思います。 　　それから、記述をするまえは、ぜったい相手だけが悪い、と思っていたことも、 　　よく考えて場面記述用紙を書いてみると、ほとんどのことが、自分も悪かったんだなぁと思いました。 　　相手だけが悪いと思っているのは、間違っているときもあると思いました。 　　それから、相手はどうせこう思っている、と思っていました。 　　でも、記述すると、ぼくが思っていたのとは、違って思えるようになるのが、おもしろいです」 　この後も、息子は日記式の記述を書き続けました。 　何一つ、自分からはやろうとしなかった息子が、 　このことだけには自発的に取りくみ、やりぬいてゆく姿に、私はほんとうに驚かされました。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく・・・ 　次回は 　　　「　さまざまな領域におけるセルフ・カウンセリングによる教育実践 　つづき　」 　　　をお送りいたします。 　　　 　　　どうぞ、お楽しみに！ 　 　皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。 　self_counseling2000@yahoo.co.jp 　セルフ・カウンセリングには、 　通学講座、通信講座など様々な講座があります。 　詳しい内容はこちらから　→http://www.self-c.net/sutady/index.html 　　　　　　　　　　　　　→https://www.self-c.jp/study/self-counseling/ 　ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。 　 　一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会　　 　〒215-0003　神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15 　ＵＲＬ　　http://www.self-c.net 　電話　044-966-0485　ファクシミリ　044-954-3516 　電子メール　 self_counseling2000@yahoo.co.jp　 　　　 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます 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