※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 443 号  2025 年 8月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」    376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」    394号〜    「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」    426号〜 新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」                                     渡辺康麿著  より抜粋    ( vol . 18 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++    ─ 第三章 さまざまな領域におけるセルフ・カウンセリングによる教育実践 ー                         ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ここでは、家庭の中で、  どのようにセルフ・カウンセリングの教育が実践されているかをご紹介してゆきましょう。  現職の小学校の先生だった生井先生が、  息子さんにセルフ・カウンセリングを手ほどきしていった体験記を紹介します。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++   ─ 第1節 お父さん先生の、セルフ・カウンセリングによる教育の実践      〜 何に対しても無気力だった息子が、やる気を取りもどした  ─ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++    ☆★☆ セルフ・カウンセリングとのかかわり ☆★☆  私は、生涯学習セルフ・カウンセリング学会の講師として、  古河市のセルフ・カウンセリング研究会グループを担当しています。  現職は、古河市立古河第四小学校の教諭です。  (注:先生は、‘97年より、八千代東中学校教頭です)    現在、私は、セルフ・カウンセリングの方法を様々な場所で活用しています。  たとえば、学校では「児童や保護者や職場の同僚の相談」「新任教員の研修」に活用しています。  家庭では、自分の息子に、セルフ・カウンセリングを手ほどきしてきました。  これから、私とセルフ・カウンセリングのかかわりについて述べたいと思います。  1. 社会教育主事としてセルフ・カウンセリングをお母さんたちに手ほどきする        〜 お母さんが変わると、子どもが変わる 〜  ☆★☆ 分かっていても、できないんです! ☆★☆  小学校の子どもたちを教えていた私は、  平成元年から3年間、派遣社会教育主事として、働くことになりました。  私の仕事の一つに、「家庭教育学級」の運営がありました。  そこで私は、子どもを持つお母さんたちのために、  教育講演会を開いたり、子育て講座をもうけたりしました。  ところが、お母さん方から  「講演会でえらい先生の話を聞いたり、育児書を読んだりして、よい子育ての方法は分かっているつもりなんです。   でも、そのとおりにはできないんです」と、聞かされるようになりました。  私は、  <そうなんだよな。   思いやりの心とか、子どもを受け入れるとか、子どもの立場に立つとか、理解はできるんだよなあ。  でも、分かっちゃいるけど、できないんだよ>と、お母さんの話にすっかり同感しました。  ☆★☆ セルフ・カウンセリングをマスターしよう ☆★☆  丁度そんな時でした。  新聞でNHK学園の通信講座の一つに「セルフ・カウンセリング」という講座があるのを知りました。  自分自身を振り返り、人とのよりよい交流ができる、という見出しに惹かれました。  私は、  <これだ。   一人一人の実感に訴えて、親子関係のやり方を身につけてゆけば、   お母さんたちの悩みが解決できるに違いない。   それには、まず、私がセルフ・カウンセリングをマスターしよう>と決意しました。  私は、NHK学園の通信講座を受講した後、  カルチャー・センターで開かれていたセルフ・カウンセリング通学講座にも通いました。  こうして、私は、セルフ・カウンセリングの基礎的な方法を身につけてゆきました。  ☆★☆ お母さんが変わると、子どもが変わる ☆★☆  その後、私は、セルフ・カウンセリング講座を古河市の家庭教育学級に取り入れました。  その結果、参加したお母さんたちから好評を得ました。  また、読売新聞や、雑誌の「月刊公民館」や「社会教育」などにも紹介されました。  次の一節は、「月刊公民館」の紹介記事です。  「セルフ・カウンセリングを家庭教育学級に取り入れた結果、   お母さん方から、今までには見られなかった主体的な活動が生まれてきました。   セルフ・カウンセリングによって、   自分の問題を発見し、自分で解決してゆく構えが、お母さんの中から生まれてきたのでしょう。   このお母さんの変化が、家庭での子どもたちの関わりに変化をもたらし、子ども自身も変わっていったのです」  2. 研修担当として、若い先生たちにセルフ・カウンセリングを手ほどきする        〜 子どもとの思いのくいちがいを実感として認識できて良かった 〜  ☆★☆ 先生が悪い、親が悪い、子どもが悪いじゃあ、らちがあかない ☆★☆  私は、3年間の社会教育主事としての活動を終え、小学校に戻ってきました。  子どもたちや、多くの先生方との生活は、充実感と満足感がありました。  しかし、次第に  「先生、最近A君が学校休みがちなの」「B子が落ち着きないんだ」「C君が元気ないのよ」などという話を、  頻繁に聞くようになりました。  私は、関係する先生と一緒に、問題の解決を図ろうとしてきました。  でも、同じことの繰り返しで、問題の根本的解決にはなりませんでした。  私は、  <どうしたら問題を解決できるのだろう。   先生が悪い、子どもが悪い、親が悪いでは、らちがあかないな>と思うようになりました。  ☆★☆ 先生の顔が、晴れ晴れしてきた ☆★☆  学校の問題に悩んでいた時、ふと、セルフ・カウンセリングを思い出しました。  私は、<家庭教育学級の時のように、セルフ・カウンセリングを取り入れたらいいんだ>と思いました。  私はさっそく、自分自身をセルフ・カウンセリングをによって、見つめ直してみました。 【A先生が相談に来た時のこと】  A先生は、「先生、B君のことで相談したいのですが」と言った。  私は、<何だろうな。今、忙しいのにな。ああ〜、聞けないな>と思った。  私は、セルフ・カウンセリングの方法で記述を書きました。  何度も読み返して、私は、忙しさにとらわれていて、話を聞くゆとりがないことに気づきました。  次に、一文一文洞察をしました。  すると、私は、自分の目先のことにこだわり、A先生の思いが見えていないことに気づきました。  熱心なA先生が相談に来るのだから、かなり、切羽つまった心理状態だったのかもしれないと気づきました。  相談しに来る先生方の心の状態が見えてきました。  そうなると不思議なもので、私の心の中から、相談に来る先生への批判は消え、  一緒に考えてゆこうという気持ちがわいてきました。  私が一緒に問題を考えてゆくようになると、  先生方の表情がとても晴れ晴れしたような顔に変わってゆきました。  「気になっていた子どもが、良くなった」と話してくれる先生も出てくるようになりました。  今では、若い先生方の自主グループで、「セルフ・カウンセリング」の学習会を開くまでに発展しました。  ☆★☆ 子どもの思いが見えてきた ☆★☆  私は、これから先生になる人たちの研修を担当したことがあります。  その研修で、私は、セルフ・カウンセリングを手ほどきしました。  若い先生に、子どもの立場に立ち、共感的理解に基づいた指導をしてほしいと思ったからです。  研修は、次のような手順で進めました。  〈1〉問題事例を示す(いじめ問題)  〈2〉セルフ・カウンセリングの方法で、教師の立場、子どもの立場になって、記述を書いてゆく。     そして、その都度、グループ・ディスカッションを行う。  先生方は、とても熱心に取り組みました。    この研修に参加した先生の感想を、紹介します。  「セルフ・カウンセリングという言葉を聞いたのは初めてだった。   自分で書いた記述なのに、子どもの立場、教師の立場によって思いが異なって書けたことに驚いた。   そして、子どもの立場に立って考えると、   教師の立場からは考えられなかった子どもの気持ちが見えてきた。   セルフ・カウンセリングによって、   子どもと教師の思いのくい違いを実感として認識できて、大変よかったと思う。   また、自分自身を見つめ直すことができ、貴重な経験となった」  私は、社会教育主事として、小学校教諭として、  どのようにセルフ・カウンセリングを活用してきたか述べてきました。  私は、セルフ・カウンセリングによって育てられました。  そして、自分の経験から、セルフ・カウンセリングの技法は、様々な教育現場で使えることを強く感じました。  そして、私は、自分の子どもにも、セルフ・カウンセリングを手ほどきしてみようと思いたったのです。                      つづく・・・  次回は    「 さまざまな領域におけるセルフ・カウンセリングによる教育実践  つづき 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  残暑お見舞い申し上げます。  夏から秋に変化する時   蝉の声が響き、その一方で、赤とんぼが飛び始め  自然の営みを感じています。  平和について考える時を迎えています。  感染症に気をつけつつ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb ━━━━━━━━━━━━━━━━━