※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 437 号  2025 年 5月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」    376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」    394号〜    「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」    426号〜 新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」                                     渡辺康麿著  より抜粋    ( vol . 12 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++     ─ 第二章 対話に導く      〜 小学校の先生の、セルフ・カウンセリングによる教育実践  ─                     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++   ─ 第2節 セルフ・カウンセリングによる少人数教育の実践              〜 元先生の、少人数教育の実践  ─ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  前号からの続きですので、バックナンバー436号から      お読みいただくとわかりやすくなっています。  ☆★☆ しげる君の記述 ☆★☆  ─── 友だちできるかな  いつ おととい  どこで こうていで  だれと ぼく、ともだち  【場面記述】  ぼくは、こうていにいった。  友だちできるかなとおもった。  ぼくは「なんてなまえ」といった。  友だちとサッカーをした。  しげる君は、自分の欄に、私に話してくれたことを書きました。  「しげる君、よくかけたねえ。   しげる君が、友だちできるかなって思ったところ、   さっきのクイズのときのように、< >のマークで、書いてみよう。   言ったことは、このままでいいよ」  「あっ、そっか」  「あと、1つ、聞いてもいいかな。   友だちに、「何て名前」と言った後、お友だちは何か言わなかった?   名前を言ってくれたんじゃないかなぁ。   どうだろう。   もし、名前を言って、何か話をしたら、   左の相手の言ったこと、したことの欄に、友だちの言ったことを書くんだよ」  「うん。名前を言ったよ」  「そう。じゃあ、“友だちは「○○だよ」と言った。”って書くんだよ」  「うん。でも、今日は、もういいよ」  私は<しげる君は、何度も、字を書き直したり、考えたりしていたな。  あまり、文を書くのが得意でないのかもしれない。  本当は、書き直してもらいたいところだけれど、  初めての記述だし、ゆっくり手ほどきしていったほうがいいかもしれない>と思いました。  「そう。じゃあ、次からは、自分の言ったこと、したこと、思ったことは、右側で、   友だちやお母さんとか、しげる君以外の人が言ったりしたりしたことは、左側に書いていこうね」  「うん、わかった」    ☆★☆ どうやって書いたらいいかわかんない ☆★☆  次に、私はあいちゃんのほうに近づきました。  「先生、さっき、あい、ひかりホールのことを書くって言ったけど、   どうやって書いたらいいかわかんなくなっちゃった」  「そう。じゃあ、一緒にやってみよう。   いつ、どこで、だれと、って言うのは書けてるね。   あいちゃんのクラスの先生が、他のクラスの人を怒ったからこわかったのかな」  「うん。そう。   あいのクラスの人には全然怒らないのにね、   となりのクラスの人たちにね、『そこ、何やってるの。静かにしなさい』って言ってたんだよ」  「そうだったの。じゃあ、お隣のクラスは、とってもうるさかったのかな」  「うん。でも、あいのクラスの人もうるさかったんだけどなぁ」  「そう。   じゃあ、あいちゃんが、先生が怒ってるのを見たり、聞いたりしてみて、   どう思ったのかを書いていけばいいんだよ。   最初に、先生が言ったことを左側に書くでしょ。   その後に、あいちゃんが思ったことを書けばいいんだよ。   あいちゃんは、どう思ったのかな。   いつも優しいのに、こわいなぁって思ったのかな」  「そう。あとね、あいね、いつも怒らないから、先生が怒るようなことして、困らせちゃおうって思った」  「へえ。先生を困らせちゃおうって思ったの。   もしかしたら、怒られちゃうかもしれないけど、それでもいいやっておもったのかなぁ」  「うん」  「ふーん。おもしろいねえ。それも、ぜひ、書いておいて」  「うん」  ☆★☆ あいちゃんの記述 ☆★☆  ───先生が怒ることして、困らせちゃえ  いつ このまえ  どこで ひかりホールで  だれと わたし、せんせい、となりのクラスのひと、おんなじクラスのともだち  【場面記述】  わたしはひかりホールに行った。  せんせいはとなりのクラスのひとに「そこ、なにやってるの。しずかにしなさい」と言いました。  わたしは  <あいのクラスにはおこらないのにな。   こんど、せんせいがおこるようなことして、こまらせちゃえ>とおもった。  あいちゃんは、ルール通り、記述の用紙に記述を書きました。  先生を困らせたいという気持ちを、もう少し聞いてみたいと思い、  さらに、私はあいちゃんに問いかけてみました。  「ねえ、あいちゃんは、その後、先生を困らせようとしたの?」  「えへへへへ。したよう」  「ほんとう。どんなことしたの」  「えっとねえ、すわってるときにね、   わざと、椅子をななめにこうやってして、ガッタン、ガッタンって音出したんだ」  「へえ。おべんきょうしてるときに?」  「なんにもいわなかったよ」  「あいちゃんは、どう思った?」  「やっぱり、うちのクラスは怒らないんだ、と思ったよ」  「そう。あいちゃんは、うちのクラスでは、先生が本当に怒らないか、試してみたくなっちゃったのかな。   だから、困らせちゃおうって思ったのかな」  「うん。何となく、おもしろそうとおもったんだよ」  「ふーん。私だったら、先生に怒られないように、おとなしくしようと思っちゃうよ。   初めてなのによく書けたね。これからも、たくさん書いてね」  「うん。でもね、先生、もっと、絵を描くところがほしい」  「なるほど。これじゃあ、絵、描けないもんね。   じゅあ、次からは、そのときの絵が描けるように、用紙を変えて、持ってくるね」  「うん」    ☆★☆ もっと、心のセリフをくわしく書けるようになったらいいな ☆★☆  こうして、2人の記述の手ほどきをしているうちに、  ゆうすけ君と恵理ちゃんの記述がそれぞれ、できていました。  ゆうすけ君は、自己紹介のとき話したように、教室に入って、席に座ったところを書いていました。  恵理ちゃんは、始業式に、体育館でクラスの先生の名前を読み上げられたときのことを書いていました。  セルフ・カウンセリングを以前から知っていた恵理ちゃんの記述は、  自分の気持ちが、リアルに表現されています。  私は、他の子どもたちにも、  少しずつ、自分の気持ちが具体的に表現できるようになってほしいなぁと思いました。  また、恵理ちゃんには、より、そのときの思いを具体的にして、  自分がだれに、どのような感情や欲求を持っていたのか、  心の流れがつかめるようになってほしいなぁと思いました。  4人の記述をあずかって、次回の教材を思い巡らせながら、3回目の授業(グループ学習)が終わりました。                      つづく・・・  次回は    「 セルフ・カウンセリングによる道徳教育の実践  つづき 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・    新しい年度になり、  二カ月経とうとしています。  木々の緑が色濃くなって、  木の芽が伸びる頃を迎えています。  新しい環境に慣れてくるでしょうか。  感染症に気をつけつつ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!     皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb ━━━━━━━━━━━━━━━━━