※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 436 号  2025 年 5月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※      みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」 356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」     376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」 394号〜    「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」    426号〜 新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」  バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」                             渡辺康麿著  より抜粋    ( vol .  11 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++      ─ 第二章 対話に導く     〜 小学校の先生の、セルフ・カウンセリングによる教育実践  ─            ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++   ─ 第2節 セルフ・カウンセリングによる少人数教育の実践              〜 元先生の、少人数教育の実践  ─ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  第3回     〜 初めての場面記述―──心の思いをもっともっと表現してほしい  ☆★☆ 今度は自分の日常の場面を書いてもらおう ☆★☆  この回から、5年生の恵理ちゃんが、保健室での授業(グループ学習)に加わることになりました。  恵理ちゃんのお母さまは、セルフ・カウンセリングの講座で学んでいます。  お母さまの話のよると、恵理ちゃんはお母さまから教わって、記述の書き方を分かっているとのことでした。  恵理ちゃんを含めての、4人の子どもたちとの学習の進め方を私は考えました。  前回、私は、子どもたちの日常にあるような場面を設定して、教材を作ったつもりでした。  けれども、実際の子どもたちの日常は、私の予想とは食い違っていることもたくさんありました。  子どもたちの話をよく聞いて、日常に起こりそうな場面を設定する必要性を感じたのと同時に、  私は、<そろそろ、実際の場面を、それぞれの子どもたちに書いてもらおう>と思いました。  最初に、心に引っかかった場面は、書きにくいだろうと思い、  この前、話してもらったような、うれしかったこと、楽しかったこと、  何でもいいから書いてもらうことにしました。  ☆★☆ 新しい仲間とともに ☆★☆  ─── 自分の記述を書いてみよう  ゆうすけ君と、あいちゃんがやってきました。  私は  「今日ねえ、新しいお友だちが、みんなと一緒に勉強しに来るんだよ。  後で、みんな自己紹介しようね」と言いました。  まもなく、恵理ちゃんが教室に入ってきました。  私は恵理ちゃんに  「好きなところに座っていいよ。あいちゃんと、女の子どうし、おとなりもいいかな?」と言いました。  あいちゃんは  「わーい。おねえさんだ。ここに座って」と、自分の隣に、恵理ちゃんを誘いました。  ちょうどそのとき、しげる君も、教室に入ってきました。  さっそく、もう一度、自己紹介から始めることにしました。  私は  「私は、山下容子です。ようこ先生って言う人もいるし、ようこって言う人もいます。   みんなと楽しく、やっていきたいと思っています。よろしくね」と言いました。  しげる君は  「僕からやるよ。僕は、ふくだしげるです。小学校3年生です」と言いました。  私は  「しげる君、ありがとう。しげる君の学校は、クラス替えがあったのかな。」  「うん。」  「じゃあ、先生も、お友だちも違って、何か、思ったことはあったかな?」  「ウン、いっぱいあった」  「そう。じゃあ、クラス替えして、初めて学校に来たときのこと、ちょっと思い出してみてね。ありがとう」  次にゆうすけ君が  「僕がつぎ。いいだゆうすけです。1年生です」と言いました。  私は「ゆうすけくん、ありがとう。」  次に、私は  「あいちゃん、先に、いい?先に、ここに来てる人からお名前を教えてあげたいと思うんだけど」  「いいよ。なかむらあいです。小学校1年生です」  「ありがとう。あいちゃんは、始業式に何か思ったことあったかしら」  「うん」  「そう。どんなこと思ってたのかな。お友だちに久しぶりにあったかしら。  それとも、先生のことかな?」  「先生のこと。優しいんだよ。でもねぇ、ほんとはねぇ、ほかのクラスの人にはこわかったんだよ」  「へぇ。そうだったの。そのときのこと、じゃあ、書いてみようね」  「うん」  「じゃあ、次は私だね。私は久保田恵理です。小学校5年生です」  と恵理ちゃんは、元気よく自己紹介してくれました。  私は<さっき、入ってきた時は、少し緊張していたみたいだけれど、少しずつ慣れてきたのかな。  もし、恵理ちゃんが入ってくれたら、みんなのリーダー的な役目になるかもしれない。  きっと、いい交流ができるだろうな>と思いました。  「恵理ちゃんです。みんなよりおねえさんだね。恵理ちゃんのクラスの先生は、4月に変わったの。」  「うん。友達は、おんなじだよ。だから、よかった」  「そう。友だちと一緒で、よかったと思ったんだね。」  「うん。でもね。先生がね、ちょっと、変な先生」  「そう。じゃあ、教室に入って、その先生だってわかったときのこと、思い出せそうかな」  「教室でわかったんじゃないよ。   体育館で、始業式のときに、何年何組は、○○先生って言われたときにわかったの」  「そうだったんだ。そのときのこと、覚えてる?」  「覚えてる」  「そう。良かった。じゃあ、きょうは、みんな、新学期のこと、書いてもらいたいと思っています」  ☆★☆ 記述の書き方、みんな覚えているかな? ☆★☆  私は、用意した記述用紙を子どもたちに配り、  「今日は、みんなに、自分のことを書いてもらおうと思っています。  さっき、自己紹介をしてくれたときに、いろんなことを思い出してもらったでしょう。  そのときのことを、書いてみてね。  もし、ほかに、書きたいなぁと思ったことがあったら、自由に書いてもいいよ。  書き方は、みんな覚えているかな?  一緒に、思い出してみようね。じゃあ、クイズです。自分が思ったことがあったとします。  たとえば、どんな先生かなぁ。こわいかなぁ。って思ったとするよ。  そしたら、どんなマークを使って、書くでしょうか」  「はいはい!!」  「みんな、よく覚えていたねぇ。じゃあ、あいちゃん」  「えっとねぇ。こういうの」  あいちゃんは、指を前に出して、< >のマークを空に書きました。  私は「そう。思ったときは< >のマークを使うんだよ」と、  黒板に、“わたしは<どんな先生かなぁ。”と書いて、 「。が付いたら、次の行に書くんだよ」と言いながら、  次の行に、“こわいかな>と思った。”と書きました。  「じゃあ、もう一つ、マークがあったと思ったけど、覚えてるかな」  「はい、はい!!」  「元気だねぇ。恵理ちゃん」  「言ったときのマーク。かぎかっこ」  「そう。言ったときには、「 」のマークを使います。  たとえば、“私は「はい」と言った。”っていうふうに書くんだよ」  「時間の順番に、このマークを使いながら、書いてみてね。  わからなかったら、いつでも聞いてね。  きっと、書いてると、わからなくなることがあると思うからね。では、みんな書いてみよう」  子どもたちは、いっせいに鉛筆を持って、自分の名前を書き始めました。  「先生、いつ、って言うのは?」  「いつって言うのは、たとえば、始業式のときのことだったら、4月のいつごろのことかな」  「アッ、3日だ」  「そう。じゃあ、“4月3日”って書いておくんだよ。  覚えていなかったら、“始業式の日”とか、“4月”とか、覚えている中で、書いてみてね」  「先生」  「はい」  「どこで、って言うのは、学校で、とかでいいの?」  「そうだね。学校の、どこだったかしら?」  「あいはねえ、先生が、ほかのクラスの人にこわかったときのことを書くから、ひかりホールだ」  「そう。ひかりホールで、起きたことなんだね。じゃあ、“ひかりホールで”って書いておいて」  「わかった」  「先生、だれと、って言うのは、そのときいた人のことだよね」    「そう」  場面の状況まで書き終えた後、子どもたちは、一人ずつ、自分の場面を思い出しながら書いてゆきました。  ☆★☆ 先生、あんまり書くことないよー ☆★☆  私は、子どもたちが書き始めたのを見て、  一人ひとりのわきにかがんでは、記述用紙を一緒に見ながら、書き方の手ほどきをしてゆくことにしました。  最初はしげる君のそばに行きました。  しげる君は、頭を抱えながら、「うーん。あんまり書くことないよ」と言っています。  私は<突然、書いてって言っても、どうしたらいいのかわからないのかな。  教室に入ったときの気持ちって言うのも、なかなか思い出せないのかもしれないなぁ。  何か、思い出せるように、問いかけてみよう>と思い、  しげる君に、問いかけてみることにしました。  「しげる君、何を書いていいのか、わからなくなっちゃったんだね。  教室に入ったときじゃなくてもいいよ。  クラス替えの日、しげる君はどんなこと思ったのかなぁ。  たとえば、先生、どんな先生かなぁとか、友だちできるかなぁ、前の学校がよかったなぁとか・・・」  「友だちできるかなって思った」  「そう。友だちできるかなって思ったんだね」  「校庭で遊ぶとき」  「校庭で遊ぶときに、友だちができるかなって思ったんだね。それで、どうしたのかなぁ」  「友だちと遊んだ」  「そう。お友だちができて、一緒に遊んだんだね」  「うん。サッカーした」  「そう。じゃあ、そのときのこと書いてみたらどうかな?」  「うん」  こうして、しげる君は、初めての記述を書き始めました。               つづく・・・  次回は    「 セルフ・カウンセリングによる少人数教育の実践 つづき 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb ━━━━━━━━━━━━━━━━━