※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 435 号  2025 年 4月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」    376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」    394号〜    「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」    426号〜 新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」                                     渡辺康麿著  より抜粋    ( vol . 10 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++     ─ 第二章 対話に導く      〜 小学校の先生の、セルフ・カウンセリングによる教育実践  ─                     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++   ─ 第2節 セルフ・カウンセリングによる少人数教育の実践              〜 元先生の、少人数教育の実践  ─ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  第2回   〜 子どもたちの現実を知ることが大切なんだ!  ☆★☆ 心のセリフを書く練習をしよう ☆★☆  セルフ・カウンセリングでは、  自分が心の中で思ったことを、心のセリフの形で、詳しく書き表してゆくことを大切に考えています。  心のセリフを書き表わすことによって、  さまざまな思いを抱きながら生活しているということを、  私は、子どもたちに気づいてほしいと思いました。  そして、他の子と自分とは違うことを思ったり、同じようなことを思ったりして、  当たり前なんだということを、わかってもらいたいと思いました。  そこで、初日の最後にしたように、あらかじめ場面を設定して、  心のセリフを書く練習をしよう、と思いました。  さっそく、子どもたちの顔を思い出しながら、  日常生活でもおこりそうな場面はどんな場面なのかを考えてみることにしました。  ☆★☆ どんな場面を選んだらいいかな ☆★☆  まず、3人の子どもたちは、どのような集団とのかかわりがあるか、と考えました。  小学校低学年だと、家庭、学校、おけいこ塾、となり近所でしょうか。  1年生の二人には、学校というものは、まだまだ未知の世界だと思います。  学校の場面を3人が同じように、書いてゆくというのはちょっと難しそうだなと思いました。  そうなると、やっぱり、家庭の中の出来事しかないかなと思いました。  その中でも、幼児や低学年の子どもたちにもっとも関わりが深いと思われる、  お母さん(またはお父さん)との場面にしようと思いました。  家庭の中の出来事で、子どもたちの日常によく起きるような出来事は、どんな場面だろうと考えました。  初めに浮かんだのは、お母さんから叱られている時の場面です。  私が幼い頃の場面で、何よりも強烈に思い出すのが、母から叱られた場面です。  はじめは、お母さんから叱られた時に、感じたことを書いてもらおうかなと、思いました。  けれども、初日のうれしかったこと、嫌だったことの発表を思い出しました。  子どもたちは、私に打ち明ける時も、心の中で迷いながら、慎重に打ち明けてくれました。  話したことと違って、文字で書いたことは、残ります。  だから、文字で表現するとなると、お母さんに見られるという不安から、  自分のありのままの思いを書くことができないかもしれないなと思いました。  私は、<誰でも取り組めるような場面はないかなぁ>と、思いめぐらせました。  そして、すきなテレビ番組を見ようとした時に、  お母さんが他の番組のを見ている時の場面にしようと思い、次のような教材を用意しました。  ☆★☆ 教材にした場面記述 ☆★☆  場面  私は(僕は)テレビの、○○が大好きです。  きょうも、そのテレビを見ようと思って、テレビの部屋に行きました。  ところが、おかあさんが他のテレビを見ていました。  お母さんは、「今日は、お母さんがこのテレビをみるから」と言いました。  どんな気持ちか思い出してみましょう。  いつ・どこで・だれがいたか  お母さんは「今日は、お母さんがこのテレビを見るから」と言った。  私は(僕は)<  >と思った。  ☆★☆ 先生、今日ねえ ☆★☆  時間になって、次々に子どもたちがやって来ました。  それぞれが、初日と同じ場所を選んでテーブルにつきました。  子どもたちは、「先生、今日ねえ」と、今日あった出来事について話し始めました。  しげる君は  「先生、今日ねえ、朝ちょっと学校に遅れそうになったんだ。   お母さんがねえ、寝坊してごはん作るのが遅かったんだ」と言いました。  私は  「そうだったの。しげる君は、学校に遅れそうで、どう思った。   どきどきした。それとも、お母さん早くしてよ、って思った?」  「うーん。最初はゲームして遊んでたんだけど、だんだん早くしてよって思った」  「そう。だんだん、早くしてよって思ったんだね。ありがとう」  あいちゃんは、  「私ねえ、児童館で歌練習してるんだよ。先生、この歌知ってる?   いーつのことーだかー。おもいだしてごーらん」  「うん。知ってる。知ってる。あんなことー。こんなことー。あーったでしょう。っていうのでしょ?   この歌、いい歌だよねえ。いろんなこと思い出したりして」  「うん。あいね、なんか涙がジワーって出ちゃうんだね」  ゆうすけ君は、  「ぼくもその歌知ってるよ。ぼくは涙でないけどなー」  「そう。ゆうすけ君は涙はでないんだねえ」  ひと通り、子どもたちのお話が終わると、  しげる君が「先生、今日なにやるの」と私に聞きました。  私は<良かった。しげる君、なんていいタイミングで聞いてくれるのかしら。  うれしいなぁ。そろそろ教材に入ろう>と思い、  「しげる君、よく聞いてくれたねぇ。   今日もねぇ、先生、みんなに書いてほしい紙を持ってきたんだ。ちょっと配るね」と言って、  子どもたちに教材を配りました。  ☆★☆ うちはテレビのとりっこなんてしないよ ☆★☆  教材を配ってから、  私は「みんなどんなことを思うかを聞きたいなぁと思って、作りました。  みんな、大好きなテレビ番組があるかな。みんなが好きなテレビ番組を教えて」  「僕ねぇ、古畑任三郎とかよく見るよ」  「私は」  「僕ね、Xファイルが好きだよ。お母さんも好きだって」  「学校の怪談もいいよね」  「うん。それ知ってる。よくみるよ」  「怖いんだよね」  「でも、もっと怖いのもあるんじゃない」  「そんなに怖くないよ」  「あと、ぼく、あれも見てるよ」  私の予想以上に、子どもたちは好きなテレビ番組がたくさんあるようでした。  私は、<このままテレビの話で授業(グループ学習)が終わってしまうのではないかしら。  そろそろ、話をもとに戻してもいい頃だ>と思いました。  「みんな、好きなテレビの番組、たくさんあるんだね。  私の知らない番組もいくつかあったから、今度、ゆっくり教えてね。  みんなが好きなテレビ番組の1つを見ようとしている時のことを思い出してみて」  と子どもたちに話しかけました。  「テレビを見るのに、テレビのあるお部屋に行くでしょう。  そうしたら、お母さんがテレビを見てて、『今日は、お母さんがこのテレビを見るから』って言うの。  そのとき、どんなことを思うのかを、書いてみて」  私は、<きっと、みんな、えーっ楽しみにしてたのにとか、困ったなぁとか、思うかな。  心のセリフに表現してくれるかなぁ>と思いました。  そのとき、子どもたちが口々に、「うちこんなことないよ」と、場面の設定に対する疑問を話し始めました。  ☆★☆ 今の子どもたちの生活環境を知らずに教材を作っていた・・・ ☆★☆  ゆうすけ君が  「ぼくは、お母さんと一緒にいっつもテレビ見てるよ。  だから、ちがうのはあんまり見ないよ」と言うと、  しげる君も  「うちも、一緒に見てるよ」と同じように、  お母さんが違うものを見るからという設定があまりないことを訴えました。  次に、あいちゃんが  「うちはテレビ2つあるから、違うお部屋で見ればいいもん」と言うと、    「うちも2つあるよ」  「えー。うちは1つしかない」と、テレビの台数に話しが展開してゆきました。  私は、<そっか。  お母さんが、子どもたちを我慢させてまで、見たいテレビがあるってことも、そんなにないのかぁ。  それに、子どもは子ども向け番組を見るものって決めつけてたけれど、  大人と一緒に楽しんで、ドラマも見てるんだもの。  子どもたちの生活と、設定がずれてたんだな。  今日は、もしもこんな時はってことで、想像で書いてもらおう。失敗したなぁ>と思い、  子どもたちに  「そっかあ。  先生、みんなのうちにテレビ2台あったり、お母さんと一緒にテレビを見てるってこと、  聞かないで、これ作っちゃった。  先生が小さい頃、先生のうちにはテレビが1つしかなかったし、  お父さんがニュース見るからって、見たいの我慢したことがあったんだ。  そのときのことを思い出して、作ったんだよ。  今日は、みんなが、もし、こういう時にはってことで、書いてくれるかな」と言いました。  子どもたちは、  「いいよ」  「ぼくは、ふとんのある部屋に行って、寝ながらテレビ見ようっと」  「私は、お母さんと一緒にいたいから一緒にいよう」  「ぼくのうちは1つしかテレビないから、仕方ないから、お母さんと一緒に見るよ」  「そう、じゃあ、自分の思ったことと、それから、どうするかを、下に書いてみようね。  ここに書いてあるけど、思った時には< >のマークをつけるんだよ。  言った時は、「 」のマークで、書いてね」  こうして、2回目の授業(グループ学習)は、何とか無事に終わりました。                      つづく・・・  次回は    「 セルフ・カウンセリングによる道徳教育の実践  つづき 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  季節の変化とともに、  進級、新入の時を迎えています。  桜は満開の時から新緑の時へ  眩しい陽射しとともに移っていきます。  4月14日には  熊本震災から8年を迎えました。  感染症に気をつけつつ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!     皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb