※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 429 号  2025 年 1月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」    376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」    394号〜    「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」    426号〜 新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」                                     渡辺康麿著  より抜粋    ( vol . 4 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++        ─ 第一章 セルフ・カウンセリングによる教育改革  ─                     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++    ─ 第2節セルフ・カウンセリングによる教育運動の展開を目ざして  ─ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++    ☆★☆ 作文への展開 ☆★☆  娘が、冬休みの宿題の作文に何を書いたらよいかと聞きに来ました。  私は、お正月に家族とスキーに行ったときのことを書いたら、と言いました。  娘は、すぐそのときのことを書いて持ってきましたが、  その作文には、単なる事実が書き並べられているだけで、  娘の気持ちは、最後の一行の「面白かったです」だけしか書かれていませんでした。  これでは、一体何が面白かったのか、さっぱり分かりません。  そこで、私は、以前に、娘に記述を書かせてみたことを思い出して、  同じように、問いかけて、娘の気持ちを引き出してみては、と思いつきました。  「スキーに行っている間、一番面白かったのは、何?」と聞くと、  娘は、即座に「スノーボード!」と答えました。  私はそのことを書かせてみようと思いました。  私は、娘に、たとえば、 「それは、何時頃のこと?」「どんなふうにして遊んだの?」 「そのとき、どんなふうに感じたの?」というように、  記述のルールにしたがって、つぎつぎと問いかけていきました。  娘は、私の問いかけに、一生懸命に考えて、答えてくれました。  このようにして、『スノーボード』という作品ができ上がりました。  ◇ 娘の書いた作文:スノーボード ◇  1月3日から5日まで、家族とおじいちゃんたちとで、車二台で、きりがみね高原にスキーに行きました。  三日目の帰る前、民宿のそばで、スノーボードをしました。  私は、スノーボードで下まですべりました。  すべっているときは、ほっぺたがヒリヒリしました。  少し痛かったけれど、おもしろかったです。  もう一回、スノーボードですべりました。  お父さんが、私のところまでスキーですべり下りてきました。  <お父さん、スキーがじょうずだなぁ>と思いました。  お父さんといっしょなら、もっと早くすべれそうと思って、  私はお父さんと「いっしょにすべろう」と、言いました。  お父さんは「いいけど、最後だから、もっと高いところからすべろう」と言いました。  私は<高いところまで上ってゆかなくっちゃぁいけないのかぁ。すぐにはすべれないなぁ>と思いました。  ちょっとがっかりしました。  でも、<高いところまでのぼってすべれば、ずっと長い間すべっていられる>と思い、  お父さんについてゆくことにしました。  高いところから、スノーボードですべりおりました。  ほっぺたがヒリヒリするだけではなく、風邪がヒューッと耳のそばをとおりぬけてゆきました。  ちょっとこわかったけれど、すごく楽しかったです。  しばらく一人で遊んでいたら、おじいちゃんが来て、写真をとってくれました。  それから、私は、高いところから、何回もすべりました。  少し疲れたので、スノーボードの上にねころびました。  青空には、白やねずみ色の雲がゆっくり流れています。  また、何回かすべっていたら、  下の方から、おじいちゃんの「こっちに来な」と言う声がきこえてきました。  お母さんも、下で手まねきしていました。  私は、急いでお母さんのほうへすべって行きました。  私がスノーボードからおりて、「もう、かえるの」と言うと、お母さんは「そうよ」と言いました。  私は<何かつまらないなぁ>と思いました。  私が車に乗りこむと、すぐに車は走り出しました。  <もっとすべりたかったけど、仕方がないなぁ。また、スキーに来られるといいなぁ>と私は思いました。  ◇ 作文を読んで、子どもの気持ちを知る ◇  娘の学校では、年に一回子どもたちの文集を発行していました。  その文集には、各学年から何名か選ばれて、その作文が掲載されていました。  その文集に、この作品が選ばれたのです。  私はびっくりしてしまいました。  娘にとって、作文はどちらかと言うと苦手な科目だったからです。  けれども、あらためて、この作文を読んでみると、  決して、上手な文章ではないのですが、娘の素直な気持ちが、そのままに書けているように思えました。  そして、そのことが、読む人をひきつけるのかもしれない、と思いました。  しかし、私にとって、この作品は、  文集に掲載されたということ以上にもっと大きな意味を持つことになりました。  私が娘に「何が一番面白かった?」と聞いたとき、  私は心の中で<スキー教室に入って、少し滑れるようになったことか、  あるいは、リフトで山の上まであがって、家族みんなで滑ってきたことを言うんじゃないかな>と思い、  また、そう言ってくれるのを期待していたのです。  ところが、娘の答えは、意外なものでした。  でも、出来上がった作文を読んでみて、なるほどと納得しました。  娘が一番面白かったと言ったことは、  第三者から見ると分からないような、表面に出ない喜びだったのです。  きっと誰にも干渉されず、束縛されず、自分の意志と努力とで自由に思いのまま遊べたことが、  満たされた静かな喜びとなったのでしょう。  子どもにとって何が一番幸せなことなのか、また一つ考えさせられました。  ☆★☆ 大人と子どもが共に学ぶセルフ・カウンセリング ☆★☆  Aさんの報告を、私はとても興味深く聞きました。  私は、セルフ・カウンセリングをする効用は、作文だけに限らないだろうと考えています。  なぜなら、自分の内面を振り返って、  ありのままの自分の思いを時間順にできる限り詳しく書き、  また、それを読み返してゆく、ということは、  子ども自身の、表現力と理解力を養うだろうと考えられるからです。  このような自己反省力こそは、すべての学力の基礎と言って良いでしょう。  セルフ・カウンセリングは、生活上の躓きだけではなく、  学習上の躓きをも、自分で乗り越える力を子どもたちに与えることが出来るのです。  もともと、子どもの自己形成にとっては、生活体験と教科学習との間に違いはないのですから・・・。  なお、子どもにセルフ・カウンセリングを手ほどきする場合、  大人自身も、セルフ・カウンセリングを体験し、  みずから自己発見の喜びや、既成概念のとらわれから解放される喜びを経験しておく必要があるでしょう。  大人自身が、自由になれていなければ、  子どもの躓きを、本当に共感をもって理解することはできないからです。  今、私は、大人と子どもが共にセルフ・カウンセリングを学び、心の交流を実現することによって、  本当の学力を養う、セルフ・カウンセリングによる教育改革運動を展開してゆきたいと思っています。                       つづく・・・  次回は    「 対話に導く 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  2025年、今年もメルマガをご購読頂き、  ありがとうございます。  年の始まりのとき  昨年を振り返り、今年の過ごし方を考えるとき  ゆっくりと考える機会になるかもしれません。  春を待ちながら  家庭で、学校で、仕事先で  落ち着いた時をもち  思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。  感染症に気をつけつつ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり   深呼吸してみましょう。   自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb