※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 428号  2025 年 1月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※      みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」 356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」     376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」 394号〜    「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」    426号〜 新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」  バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」                             渡辺康麿著  より抜粋    ( vol .  3 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++        ─ 第一章 セルフ・カウンセリングによる教育改革  ─            ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++     ─ 第2節セルフ・カウンセリングによる教育運動の展開を目ざして ─            ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++    ☆★☆ お母さんへのセルフ・カウンセリングによる家庭教育運動を起こす ☆★☆  初めに、私は、お母さんのためにセルフ・カウンセリングによる家庭教育運動を起こしました。  この方法によって、  多くのお母さんが、自分のありのままの思いを見つめることができるようになり、  既成の価値概念から解放され、ありのままの子どもを受けとめることができるようになりました。  そして、お母さんと子どもとの間に心の交流が生ずるようになりました。  お母さんのためのセルフ・カウンセリングによる家庭教育運動が拡がってゆくにつれて、  この方法に習熟したお母さんたちが、次第に増えてゆきました。  やがて、お母さんたちから、  セルフ・カウンセリングを、我が子にも手ほどきしてみたいという報告を受けるようになりました。  その報告の一部を紹介しましょう。  ☆★☆ 日常場面の記述 ☆★☆  娘は、小学校2年生です。ある時、学校から、口を尖らせて帰ってきました。  「もう、頭にきちゃう!」帰ってくるなり、今日学校であったことを私にしゃべり始めました。  けれども、娘が勢いこんで話すので、娘の言いたいことが今一つ分かりません。  私は、この子に、場面記述を書かせてみようかな、と思いました。  そこで、簡単なルールを説明し、娘に、そのときのことを書いてもらいました。  ◇ 娘の書いた記述:絶交切りたいのはこっちのほうだよ! ◇  私は、吉田さんの机を見て、<このノリの入れ物、面白い形しているな>と思った。  私はノリの入れ物にさわってみた。岩田さんが帰ってきた。  岩田さんが「あ、盗もうとしてる」と言った。  私は「違うよ、ただ見てただけだよ」と言った。  吉田さんが「やぁね、絶交きるからね」と言った。  私は席に着いてから<やぁね。絶交切りたいのはこっちの方だよ>と思った。  ◇ 娘に問いかけてみて:悪いかなと思ったって、言ってなかったんだ ◇  私は、娘に、自分の書いた記述を読み返してもらいました。  そして、「何か気づいたことある?」と聞いてみました。  すると、娘は「吉田さんは、いつも威張っているんだよ。  吉田さんに何か言われると、何だか言い返せなくなっちゃうんだ。  このときだって、本当はもっと言いたいことあったけど、言えなくなっちゃったんだ」と答えました。  私は更に、「本当は、どんなこと言いたかったの?」と、聞いてみました。  娘は「マミだって、勝手にさわっていいのかな、と思ったんだよ。  だけど、ちょっとだけだからいいかな、と思って、ちょっとさわったんだ。  マミだって、いけないかなって思ってさわったのに、盗もうとしている、なんて言うんだもん。  ひどいよって言いたかったんだ。」と言いました。  娘は一気にそう言ってしまうと、ちょっと、ほっとしたような表情になりました。  私は「そう。自分でも悪いかな、と思ってたの。  それなのに、盗もうとしてるって言われて、頭に来ちゃったんだね」と言いました。  すると、娘は「そうなんだ。でも、悪いかなと思ったって言うこと、私言ってないんだよね。  それじゃ、吉田さんにはわからないよね。明日、吉田さんにそう言ってみようかな」と言い出したのです。  私は<すごい。この子、自分でどうすれば良いか気がついてしまったわ>と思い  「そうね。すごいね。ちゃんと、自分で、どうすればよいか気がつけたんだね」と言いました。  娘は、ちょっと照れたように微笑みました。  ◇ 教科学習にも応用できるのですよ ◇  私は、この報告を聞いたとき、Aさんに「とてもよい試みをなさいましたね。  お子さんは、自分の内面の振り返ることで、  自分と相手とのゆきちがいに自分自身で気づき、自分でそれを乗りこえることができたのですね。  ところで、人間関係において、  躓いたときばかりでなく、教科学習において躓いたときにも、  同じ様に、セルフ・カウンセリングをすることで、乗りこえることができるのですよ」と言いました。  Aさんは「教科学習にもですか?」とちょっと不思議そうな顔をされました。  そこで、私は  「今度、お子さんが、勉強に行きづまったとき、   お子さんに、そのときのことを、記述の形で書いてもらってみてください。   もし、書くことに抵抗があるようでしたら、お母さんが聞き書きをしてあげても良いですよ」と言いました。  数日後、Aさんは次のような報告をしてくれました。  ☆★☆ 本当の学習意欲を引き出すには ☆★☆  娘は、算数の宿題を前に、溜め息ばかりをついています。  私は「どうしたの?難しい問題が出たの?」と聞いてみました。  すると、娘は「うーん。もう、やんなっちゃった。  算数の問題、いっぱいあるんだもん」と答えました。  私は<そうだ。ちょうど良いチャンスだわ。この間、渡辺先生がおっしゃったことを試してみよう>と思いました。  私は「ねえ、よかったら、この間お母さんに書いてくれたみたいな形で、今の気持ちを書いてみない?」  と娘に持ちかけてみました。  けれども、娘は、余り気がのらなそうに  「えー?書くの?宿題やるのだって、やだなーって思ってるのに・・・。   書くなんてめんどうくさいよ」と言いました。  私は<仕方がないな。それなら、私が聞き書きしてみよう>と思いました。  私は「それじゃあ、お母さんが書いてあげるから、口で言ってごらんよ」というと、  娘は、ようやくうなずいてくれました。  私は「宿題やりたくないなって思ったのは、いつからかな?     宿題始める前から、やだなって思っていたの?     それとも、やってるうちに、段々いやになってきたの?」と聞くと、  娘は「初めからやだな、と思ってたよ」と答えます。  私が更に「何で初めからやだな、と思ってたの?」と問い掛けると、  娘は「だって、計算問題がいっぱいあるんだもん。私、計算するの遅いんだよ。     中野君や、櫨本君や、男の子は、みんな計算が速いんだけど、     私はいつも置いてかれちゃうんだ」と言いまいした。  私は「じゃあ、宿題を始めるときの心のセリフはこんな感じかな。    《今日の宿題はやだな。計算問題がいっぱいあるんだもん。     中野君やは下野君は、計算早いけど、私は、遅いんだもん。     学校でも、いっつも、みんなに置いてかれちゃうんだもん。     ほんとうにやだよ!》で良いかな?」と言いました。  すると、娘は、「うん。それからね、  最後に《どうして、私は計算が遅いのかな。一生懸命考えているのに。頭が悪いからだめなのかな?》  って付け加えてよ。」と答えました。  私は、娘の言った言葉を心のセリフにつけくわえました。  私は「よく、自分の気持ちがお話しできたね。       お母さん、マミちゃん(娘の名前)の気持ちが、よく分かったよ。     それじゃあ、お母さんが書いたのを繰り返し読んでみるからね。     何か気がついたことがあったら言ってみてね」と言いました。  私は、娘の心のセリフを何度も繰り返し読んでやりました。  娘は、目を閉じて、私の声に耳を傾けていました。  私は「どう?何か気づいたことある?」と聞きました。  娘は、パッと目を開けて、「うん。ある、ある」と言いました。  それから、    「あのね。先生は、算数の時間に、いつも、計算問題のテストをするの。     それで、出来た人から、先生に持っていって、採点してもらうの。     周りの人が、どんどん先生の所に持っていって、採点してもらうの。     周りの人が、どんどん先生のところにテストを出しに行くと、何だか、私、焦って緊張しちゃうの。     私だけ出来ないんだと思うと、手が震えてきちゃって、頭の中が真っ白になっちゃうんだよ。     でも、ママに自分の気持ち、書いてもらったら、何だかそんなに焦ることないって気がついちゃった。     だって、私、計算できないわけじゃないし、ゆっくりやればできるんだもん。     私、頭悪いわけじゃないよね」と言いました。  私は「そうだよ。ゆっくりやれば出来るんだから、頭悪いわけじゃないよ。     少し練習すれば、早くできるようになるよ」と言いました。  娘は「うん。そうだね。宿題がんばってやってみるよ」と言いました。  ◇ セルフ・カウンセリングすると、本当の学習意欲が生まれてくる ◇  Aさんの報告を聞き、  私は、このように自分を振り返ることで、自分で、躓きを乗り越えてゆく、  という力こそ、本当の学力なのではないか、と感じました。  そして、このような学びからこそ、本当の自信が生まれ、  このような自信からこそ、本当の意欲が生まれるのだ、と思うようになりました。  そんなあるとき、私は、Aさんから、また、新たな試みをした、という報告を受けました。                 つづく・・・  次回は    「 セルフ・カウンセリングによる教育運動の展開を目ざして  つづき 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb