※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 427 号  2024 年 12月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」    376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」    394号〜    「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」    426号〜 新連載「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どものやる気を引き出すセルフ・カウンセリング」                                     渡辺康麿著  より抜粋    ( vol . 2 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++        ─ 第一章 セルフ・カウンセリングによる教育改革  ─                     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++      ─ 第1節 子どもの自己発見を援助する教育であってほしい  ─ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  ☆★☆ カウンセラーとして思ったこと ☆★☆  カウンセラーとして、長年、私は多くのお母さんたちの子育ての悩みに耳を傾けてきました。  そして、私は、子どもたちが学校に行けなくなるのは、  子どもたちがわがままであるからでもなければ、  お母さんの子育てが間違っているからでもないのではないか、  と思うようになりました。  私は、ひょっとしたら、  先生と子どもたちのかかわり方に、問題があるのではないか、と思うようになってゆきました。  新聞によると、子どもたちにアンケートをとったところ、  3人のうち2人までが、学校が嫌いだと答えているそうです。  また、学校の授業と塾の授業とでは、どっちが面白いかと聞くと、  塾の方が面白いと答える子どもたちも多いようです。  子どもが、授業が分かりやすくて、楽しいと思うのは、  先生と子どもとのかかわりが楽しいものであるかによると言ってよいでしょう。  言いかえれば、子どもが学習を好きになるか、嫌いになるかは、先生次第なのです。  私は、子どもが、学習を楽しいと感じるためには、  先生が一方的に子どもに知識を伝達するだけでは、  何かが欠けていると思いました。  私は、子どもが自ら問題を発見し、  自らその問題の解決方法を考え出すようにならないと、  学習は楽しくならないのではないかと思いました。  私は、次第に、  先生が、子どもたちの自己発見を援助するような教育があるといいなぁと思うようになりました。    ☆★☆ 大学教師として思ったこと ☆★☆  私は、大学の教育学部で教員志望の学生たちを教えています。  そのため、毎年、五月から六月にかけて、  約1か月間、学生の教育実習先での研究授業を見てまわります。  長年、研究授業や、研究会に参加しているうちに、  私は、学校で行われている教育について、様々な疑問を感じるようになりました。  例えば、各教科の単元の配列や、各単元にかける時間配分は、  どのような考えをもとにして、決められているのか、という疑問。  時間割の順序や、各教科授業の時間の長さは、どのような考えをもとにして決められているのか、という疑問。  一学級の人数についての疑問、成績のつけ方についての疑問、などなど、数えあげてゆくときりがありません。  私は、次第次第に、学校のカリキュラムや、制度について疑問を抱くようになってきました。  私は、学校のカリキュラムや、  制度にとらわれないような教育ができるといいなぁ、と考えるようになってゆきました。  ☆★☆ 教育学者として思ったこと ☆★☆  私の息子は、国立大学で教育学を専攻していました。  1960年代にドイツで生まれた、反教育学と言う教育思潮に、彼は関心を持つようになりました。  反教育学を、卒業論文のテーマに選びました。  息子の卒論を読むと、  反教育学は、大人が子どもを教育できるという前提そのものに対して批判を加えます。  反教育学は、  子どもにとって良いということを、大人が知っていると思っていること自体が、  大人の思い上がりだと批判します。  私は、これらの反教育学の一連の主張に耳を傾けないわけにはいきませんでした。  私は<教育>と言う概念を全く用いることなしに、  子どもが学ぶことを根拠づける教育学を築く必要があると考えるようになりました。  ☆★☆ カルチャー・センターの講師として思ったこと ☆★☆  私は首都圏のカルチャー・センターで、10年ほど講師を続けてきました。  カルチャー・センターに行く度に、いつも、感ずることがありました。  それは、どの受講生も実に生き生きした表情で学んでいるということです。  講座が終わっても、受講生たちは、ロビーに残り輪になって、  今、学んだことについて熱心に語り合っているのです。  そういう大人の受講生の姿勢を見るにつけて、  私は、いつも大学での学生の学びの姿勢と比べてみずにはいられませんでした。  大人がカルチャー・センターで学ぶ楽しさを味わっているように、  私は、子どもにも<学ぶ楽しさ>を与えたいと考えるようになりました。  ☆★☆ セルフ・カウンセリング講座の監修者として思ったこと ☆★☆  私は、10年ほど前に、  NHK学園に「セルフ・カウンセリング」という通信教育の講座を開設しました。  セルフ・カウンセリングというのは、  自分で自分に問いかけ、自分の答えを見つけ出す、一人でできる自己発見法です。  この講座を通して、私は、実に多くの人たちが、  ‐80才のお年寄りから、13才の子どもまで‐  自分の既成の価値概念のとらわれから解放されることによって、  自分の問題を自分で発見し、自分で解決してゆくプロセスを見守ることができました。  この経験から、私はしだいに、  この自己発見法と教科の学習を結びつけることはできないだろうかと考えるようになりました。  ☆★☆ 子どもの学習モチーフが自己発見モチーフであってほしい ☆★☆  いろいろな機会を用いて、  私は、小学校から高校生の子どもたちに、どうして勉強するのかと聞いてきました。  ほとんどの子どもの答えは、  (1)大人(先生や親)から誉められたいため、あるいは、叱られたくないため、  (2)みんなと同じでありたいため、あるいは、みんなと異なりたくないため、  (3)友だちより優れたいため、あるいは、劣りたくないため、  (4)自分の決めた目標に向かって、前進したいため、     あるいは、その目標から後退したくないため、というものでした。  (1)の賞罰モチーフも  (2)の模倣モチーフも  (3)の競争モチーフも、  そして、(4)の達成モチーフさえも、  結局、自分の価値を確かめるための学習です。  言いかえると、学習自体が子どもたちの喜びには、なっていないのです。  私は、子どもの学習モチーフが  <自己発見モチーフ>であってほしいと、強く願うようになりました。    今、私は、学校をはじめとする、さまざまな教育団体と協力しあい、  子どものセルフ・カウンセリングによる教育改革運動の第一歩を踏み出したところです。                      つづく・・・  次回は    「 セルフ・カウンセリングによる教育運動の展開を目ざして 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  師走の時を迎え  一年を振りかえる頃を迎えています。  2024年、どのように過ごしていらしたでしょうか。  さまざまな出来事の中で  時の流れを感じつつ  変化したことと変化しなかったこと  それぞれに思いを寄せてみてはいかがでしょうか。  感染症に気をつけつつ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり  深呼吸してみましょう。  自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会  〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb