※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 420号  2024 年 9月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※      みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」 356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」     376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」 394号〜 新連載「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」  バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」        セルフ・カウンセリングで子どもは変わる                                    渡辺康麿著  より抜粋    ( vol .  27 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ 第四章 セルフ・カウンセリング式子育てのすすめ  ─         《 3 》 子どもが言い訳しなくなっていく関わり方                         〜 4人のお母さんの体験記から学ぶ 〜           ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  前項の、四人のお母さんたちの体験記をお読みになって、どのようにお感じになったでしょうか。  どのお母さんたちも、セルフ・カウンセリングに取り組むことで、  とても適切に子どもたちの言い訳に対応できるようになっておられます。  それぞれのお母さんの対応の、どのようなところが適切なのかを解説したいと思います。                 体験記 4     真樹子ちゃんのお母さんの対応について(メルマガ415号、416号)  ☆★☆ 〈1〉具体的に問いかけていく ☆★☆  真樹子ちゃんのお母さんは、真樹子ちゃんの気持ちを具体的に問いかけています。  真樹子ちゃんが“おもしろかった”というひと言でまとめたのに対して、  本の中の、どの箇所のどの文が、どんなふうにおもしろかったのかを、真樹子ちゃんに問いかけています。  そのことによって、真樹子ちゃんは、自分の実感を具体的な言葉にして表現していくことができました。  私たちは、自分の気持ちを具体的に表現することができると、自分の気持ちを受けとめやすくなります。  <ああ、あのとき私は、こんな気持ちだったんだな>と、  ありのままの気持ちをそのまま受けとめることができるようになります。  このような、自己表現にもとづく自己受容感は、私たちにとって深い喜びです。  それは、子どもにとっても全く同じことです。  子どもも、自分の気持ちを具体的に表現し、その気持ちを受けとめることができれば、深い喜びを感じます。  そして、もっと表現したいと思うようになります。  真樹子ちゃんは、もともと書くことが苦手でした。  「だって、面倒くさいんだもん」とか  「おなじこと書くなんて、意味ないよ」とか  「別にいいじゃん。これでわかるんだから」というような言い訳をして、  書くことから逃れようとしていました。  けれども、お母さんから具体的に問われることで、書くことが楽しくなっていきました。  そして、楽しくなったので、言い訳して書くことから逃れる必要がなくなってしまいました。  ☆★☆ 〈2〉子どもの表現を批判しない ☆★☆  この体験記に直接的には書かれていないのですが、  真樹子ちゃんのお母さんは、もう一つ、とてもよい対応をしています。  それは、真樹子ちゃんの表現を決して批判していない、ということです。  子どもの感じ方は、一人ひとりユニークです。  子どもの感想文を読んで、  「もっと真面目なことを書きなさい」とか  「そんなくだらないことを書くんじゃないの」とか  「もっと先生にほめられるようなことを書きなさい」というような批判が、  つい口をついてで出てしまったことはありませんか?  自分が書いた文章を批判されると、  子どもは、自分のネウチがお母さんから批判されたように感じます。  <お母さんは、私のことを、作文が下手でダメな子だと思っている>というようにです。  すると、子どもは言い訳をして、自分のネウチを守ろうとします。  たとえば  「才能がないんだからしょうがないじゃない」とか  「お母さんだって文を書くのは苦手だって言ってるじゃない。   私はお母さんに似ているのよ」  というようにです。  けれども、お母さんが子どもが書いたものをそのまま認め、  「そうかぁ、こんなふうに感じたんだね」と受けとめてあげると、  子どもは自分の感じ方がお母さんから認められたと感じ、  自分のネウチを肯定することができます。  そして、<もっと書こう>という意欲が引き出されてくるのです。  真樹子ちゃんは、  これまで作文を書くときに、友だちや先生の評価を気にしていました。  読んだ人たちが感心するような文章を書かなければいけない、  と感じていたのだと思います。  けれども、  セルフ・カウンセリングにもとづいて読書感想文を書くことで、  その気持ちから自由になっています。  他者からの評価に縛られている限り、  私たちは安心感を得ることはできません。  他者の評価というのは、自分ではどうにもできないからです。  けれども、  他者の評価から自由になってみれば、  作文というのは、自己表現の方法です。  自己表現する、ということは、本来は楽しいものなのです。  真樹子ちゃんは、ありのままの自分の気持ちをそのままに表現することの楽しさを、  読書感想文を書くことで経験することができたのです。  また、読書感想文というと、文章の巧みさや、テーマの深さに目が行きがちです。  それもまた、表現や読解の技術を磨くうえでは必要なことです。  けれどもそれ以前に、自分が感じたことを、  自らふり返り、自分の実感にピッタリとした言葉で表現してみるということが、  子どもの読書感想文においては大切です。  自分が、どのような関心を持ってその本を読んでいたのかをふり返り、  表現することができると、  その読書経験が子どもにとってのよりよい自己形成につながっていくからです。  セルフ・カウンセリングによって読書感想文を書くと、  その読書経験がそのまま子ども自身の成長につながっていくのです。  「子育ては楽しいですか?」と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?  「はい、楽しいです」とお答えになるお母さんも多いことでしょう。  けれども、きっとそんなお母さんも、  「でも、苦労も多いです」とつけ加えたくなるのではないでしょうか。  特に子どもが言い訳をするようになると、  子育てがスムーズにいかないと感じて、イライラすることも多くなることでしょう。  けれども、イライラの中でちょっと立ちどまって自分の気持ちをふり返り、  子どもの気持ちを汲みとることができれば、子どもとの交流をはかることができます。  親子がお互いの気持ちを受けとめ合う新しい関わりは、  きっと子どもの中にも、お母さんの中にも、深い充足感をもたらすことでしょう。  “言い訳”は、そのような新しい親子関係をつくっていくきっかけになるのです。                          つづく・・・  次回は    「 一日五行日記で対応が変わる 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会  〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb