※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 417 号  2024 年 7月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」    376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」    394号〜 新連載「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」        セルフ・カウンセリングで子どもは変わる                                    渡辺康麿著  より抜粋    ( vol . 24 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ 第四章 セルフ・カウンセリング式子育てのすすめ  ─         《 3 》 子どもが言い訳しなくなっていく関わり方                         〜 4人のお母さんの体験記から学ぶ 〜           ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  前項の、四人のお母さんたちの体験記をお読みになって、どのようにお感じになったでしょうか。  どのお母さんたちも、セルフ・カウンセリングに取り組むことで、  とても適切に子どもたちの言い訳に対応できるようになっておられます。  それぞれのお母さんの対応の、どのようなところが適切なのかを解説したいと思います。                 体験記 1                   明宏君のお母さんの対応について(メルマガ409号、410号)    ☆★☆ 〈1〉 話を聞く環境を整えている ☆★☆  お母さんは、智弘君とご主人が不在のとき、明宏君に話をされています。  明宏君と1対1で話せるタイミングをはかったのでしょう。  ちょうどよいときを待って、話を聞く機会を持ったと言ってよいでしょう。  また、お母さんは、夕食後の明宏君がくつろいでいるときに話しかけています。  さらに、明宏君の真正面に座らず、横に座って話しかけています。  これらは、いずれも明宏君が自分の気持ちを話しやすくするための配慮だと言えるでしょう。  このようなお母さんの配慮で、子どもは自分の気持ちを話しやすくなりますね。  ☆★☆ 〈2〉 叱ったときの自分の気持ちを伝えている ☆★☆  明宏君のお母さんは、子どもが言い訳したときのやりとりを具体的に表現し、  そのうえで、自分がどのような気持ちで叱ったのかを伝えています。  「明宏が○○と言ったとき、お母さんは○○と言った。   それは、こういう気持ちからだった」というようにです。  ふつう、このようなときは、  「明宏が約束を破ったから、お母さんは叱ったのよ」というように説明しがちです。  このように説明されると、  子どもは、「また、あのときのことを蒸し返されて、自分が責められるのかもしれない」と身構えます。  明宏君のお母さんは、相手が言ったことを相手の言ったままに、  自分が言ったことを自分が言ったままに伝えています。  そのうえで、さらにお母さんは、あのとき、こんな気持ちだった、  というように、お母さん自身の気持ちを落ち着いて表現しています。  このように説明すると、子どもはお母さんの気持ちを受けとめやすくなるのです。  ☆★☆ 〈3〉 汲みとった子どもの気持ちを子どもに伝えてみる ☆★☆  お母さんは、「明宏は、約束を破るつもりはなかったんじゃないのかな」と、  明宏君の気持ちを汲みとり、確認しています。  おそらく、明宏君がお母さんから受けとめてもらいたかったのは、  <ボクは約束を破るつもりはなかったんだ>という気持ちだったのではないでしょうか。  お母さんは、その明宏君の気持ちを汲みとって、明宏君に伝えています。  明宏君は、心の底からホッとしたのだと思います。  明宏君は、お母さんから“約束を破る悪い子”と否定的に評価されていると感じ、  自己評価不安に陥っていたはずですから。  お母さんに自分の本当の気持ちを受けとめてもらったことで、  明宏君は、深い安堵感を感じたでしょう。  それで、涙をぽろぽろこぼしたのだと思います。  このような安堵感を味わうことができると、  子どもは、素直に自分の気持ちをふり返ることができるようになります。  ☆★☆ 〈4〉 子どもの言葉を反復しながら聞いている ☆★☆  明宏君が、お母さんに自分の気持ちを話しだすと、  お母さんは、「そうか、そうか」と頷きつつ、  明宏君の言った言葉をそのまま、繰り返しながら、聞いています。  たとえば、  「そうか。自分のお小遣いで買うんだから、問題ないと思ったんだね。   だから、『約束破るなんて言ってない』って言ったんだね」とか  「そうか。本当にムカついたんだね」とか  「そうか。言ってもどうせわかってくれない、と思って何も言わなかったんだね」というようにです。  このように、自分の言った言葉をそのまま繰り返してもらうと、  子どもは、自分の気持ちがお母さんに受けとめてもらえたと感じます。  すると、子どもの中から、<自分の気持ちを、もっと話したい>という意欲が生まれてきます。  ☆★☆ 〈5〉 気持ちの食い違いを認め、乗り越えていきたいという気持ちを伝える ☆★☆  明宏君の話を聞いて、  お母さんは、これまで明宏君の気持ちがわかっていなかったこと、  そして、こうして話を聞いてみてようやくわかったことを、明宏君に伝えています。  「お母さん、明宏の気持ちが全然わかってなかったね。ごめんね」  「あのとき、明宏がお母さんやお兄ちゃんをにらんでいた気持ちがようやくわかったよ。   ・・・今まで、お母さんは明宏の気持ちを全然わからずに来てしまったのかもしれないね」というようにです。  お母さんにこのように言ってもらうことで、  明宏君の中には、「お母さんに話してよかった」という気持ちを生まれたことでしょう。  このような気持ちから、  「これからもお母さんに自分の気持ちを話していきたい」という意欲が生まれてきます。  このようなお母さんとの会話を通して、  明宏君は、『自分の気持ちをお母さんに受けとめてもらえた』       『お母さんは、いつでもボクの気持ちを聞いてくれるんだ』と感じたのではないでしょうか。  このような経験は、子どもに自信を与えます。  後日談では、明宏君はお兄ちゃんに  「僕は僕だ!それでいいんだ!!」と言うことができた、と報告されています。  この言葉は、明宏君の中に  「自分はほかのだれとも比べようのない、かけがえのない自分なんだ」  という本当の自信が育ちつつあることを表しています。  このような自信が子どもの中に育ってくると、自然と、子どもは言い訳しなくなります。  言い訳をする必要がなくなってくるからです。                           つづく・・・    次回は    「 体験記 2 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  梅雨から夏へ変わる頃を迎えています。  日々、社会の状況と天候の変化を感じながら  2024年、後半をいかがお迎えでしょうか。  改めて、半年間の出来事を考える機会になっています。  一年の前半から後半へと思いを馳せ、  ありのままの自分の気持ちを、  見つめ直す大切な機会になるかもしれません。    感染症に気をつけつつ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり  深呼吸してみましょう。  自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会  〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb