※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 416号  2024 年 7月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※      みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」 356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」     376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」 394号〜 新連載「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」  バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」        セルフ・カウンセリングで子どもは変わる                                    渡辺康麿著  より抜粋    ( vol .  23 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ 第四章 セルフ・カウンセリング式子育てのすすめ  ─         《 2 》 セルフ・カウンセリングの体験記           ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++                 お母さんの体験記 4            「だって、書くことがないんだもん」          〜セルフ・カウンセリングで読書感想文が書けた〜    ( 体験記 4 ー 後半 )       前号からの続きですので、バックナンバー415号から      お読みいただくとわかりやすくなっています。          ☆★☆ 自分でどんどん書き始めた ☆★☆  真樹子にとって、一番おもしろかったところは、  トットちゃんが、トイレのくみ取り口に落ちてしまったところだったそうです。  「あのね、地面の上に新聞紙が置いてあって、トットちゃんが、そこをめがけて全速力で走っていったのね。   それで新聞紙にジャンプしたらね、新聞紙の下にトイレのくみ取り口があったの。   それで、トットちゃんは胸のところまで浸かってしまったの」。  そのシーンを思い出したのか、くすくす笑いながら、真樹子は、私に話してくれました。  ここまで話すと、「ここは自分で書けるからいいよ」と言って、自分が話したことをそのまま書き始めました。  そして、さらに“ここを読んだとき、私は少し笑ってしまいました。  そして、トットちゃんの様子をもっと想像してみました。  もっとおかしくなってきました。  私は、読みながら自分の鼻をつまんでしまいました”と書き加えていきました。  いつもは、書くことを面倒がり、なかなか筆がすすまない真樹子が、  楽しくてたまらないというように、さっさと文章をつづっていく様子を、私はびっくりして眺めていました。  次に、悲しかったところを問いかけてみました。  「悲しかったところは、小児マヒだったお友だちが死んでしまったところだよ」。  そう私に話すと、真樹子は、自分で、原稿用紙にさっさと書いていきました。  “トットちゃんは、死んでしまったお友だちの本を借りたままにしていました。   トットちゃんは、心の中で、またいつか会ったときに、この本を返すからねと思っています。   けれども、もう、トットちゃんはこのお友だちとは会えないんだなと思いました。   そう思ったら、私もとても悲しくなりました。”  ───真樹子はこんな風に書いていました。  ☆★☆ 「感じたことが全部書けた」 ☆★☆  感想文を書き始める前、真樹子は「戦争のことを書こうかな」と言っていました。  楽しかったところと、悲しかったところを書き終えると、  真樹子は、「最後に戦争のことを書く」と言いました。  そこで、私が「戦争のどんなところを書きたいと思うの?」と問いかけてみると、  真樹子は黙ってしまいました。  そこで、私は「なぜ、戦争のことを書こうと思ったの?」と聞いてみました。  すると、「だって、戦争のことを書いて、戦争はよくないと思いました。   と書くと先生がほめてくれるから」と真樹子は答えました。  私は「じゃあ、どうする?戦争はよくないと思いました、って書く?」と聞いてみると、  真樹子はしばらく考えていました。  そして、「戦争のことはいいや、楽しかったことや、悲しかったことを書いたから」と言いました。  <なぜ、もういいと言い出したんだろう。面倒くさくなったのかな>  ───このときは、そんなふうに思っていました。  感想文を書き終えると、真樹子は全体を読み返しはじめました。  私が聞き書きをした部分については、「私はこんなこと言っていない」とか  「こうじゃなくて、こう言っていたんだよ」というように、自分で書き直しました。  また、自分が書いたところについても、  「悲しかった、よりも、泣いてしまいました、のほうがいいな」と、  自分なりに自分の実感にあった表現を工夫して書き直していきました。  感想文のできはともかくとして、本人の気持ちにフィットした感想文になったようです。  最後に真樹子は「私が感じたことは全部書けた。もうこれでいいよ」と言いました。  真樹子はとても満足そうな顔をしていました。  ☆★☆ 他人の評価にこだわらなくなった ☆★☆  真樹子の満足そうな顔を見ながら、  私は、<戦争のことを書かなくてもいいと言い出したのは、自分の感じたことを充分に表現できたから、  それだけで満足だと本人が感じたからなのかもしれないな>と思いました。  真樹子は、これまで作文を書くとき、  先生やお友だちがその作文をどう思うのか、とても気にしていました。  「こんなことを書くと恥ずかしい」「もっと、かっこいいことじゃないと書けない」とよく言っていました。  けれども、セルフ・カウンセリングを使って感想文を書いてみて、  あれほど他人の評価を気にしていた真樹子が、  自分の実感にあった表現にこだわり、自分なりに表現することで満足したのです。  これは、すごいことだなと感じました。  ☆★☆ セルフ・カウンセリングをすれば、自然と子どもと向き合える ☆★☆  真樹子への働きかけを通じて、私自身、反省したことがあります。  それは、最近、真樹子の気持ちを、  こうやって落ち着いて聞く時間が少なくなっていたのではないかな、ということです。  「今、忙しいから後でね」とか「そのくらい自分で考えなさい」とか、  余裕のない言葉をぶつけていることが多かったように思うのです。  日常生活の慌ただしさの中で、子どもの気持ちと向き合うことは、なかなかむずかしいことです。  けれども、子どもとセルフ・カウンセリングをやろうと思ったとき、  私の気持ちが、自然と<この一時間は、子どもの気持ちをそのまま聞こう>というように変わっていました。  セルフ・カウンセリングをするということで、自分の構えがすっと変わり、  そのことで、子どもの気持ちと向き合うことができたのです。  私にとっても、とてもよい経験になりました。  わが子にセルフ・カウンセリングを試してみて、  私は、この方法は、子どものためにも、そして、私たち大人のためにも、とてもよい方法だと思いました。               つづく・・・  次回は    「 子どもが言い訳しなくなっていく関わり方 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会  〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止(unsubscribe)はこちら ⇒ https://regist.mag2.com/reader/Magrddel?reg=unsubscribe_direct_footer&id=231376&e=info%40self-c.net&l=got179cddb