※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 405 号  2024 年 1月   15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「令和6年能登半島地震」で被害に遭われた皆様に、 心よりお見舞いを申し上げます。   一日も早い復興と皆様のご健康をお祈り申し上げます。 **************************************    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」    376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」    394号〜 新連載「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」        セルフ・カウンセリングで子どもは変わる                                    渡辺康麿著  より抜粋    ( vol . 12 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ 第二章 お母さん自身の心を理解しよう ─         《 3 》 叱りたくないのに叱ってしまう                     〜 葛藤の心理を理解しよう〜           ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ☆★☆ 1 お母さんだって言い訳したい ☆★☆  第一章では、子どものさまざまな言い訳について考えてきました。  この本を書くにあたって、私は、インターネット上で、  “言い訳”ということばが、どこでどのように使われているかを調べてみました。  私は、子どもの言い訳に困ったり、悩んでいるお母さんたちの書き込みが、  たくさん見つかるだろうと思っていました。  ところが、検索の結果、意外なことがわかりました。  確かに、子どもの言い訳について、お母さんが書いた文章はたくさん見つかりました。  けれども、それと同じくらい、お母さん自身の言い訳についての文章が見つかったのです。  たとえば、仕事をしているあるお母さんは、こんなことを書き込んでいました。 「子育てを理由に言い訳してはいけないのですが・・・。  でも、子どもを育てながら、仕事をしていくって、本当に大変なんです」  子育てをしていれば、独身のころのように、自分のすべてを仕事につぎこむことはむずかしいでしょう。  けれども、職場では、できる限りの力を仕事に注ぐことが求められます。  子どもを理由にしてはいけない、  でも、子育てに時間も体力もとられてしまう、  そんなお母さんの苦しい胸のうちが聞こえてくるように感じられました。  子育てに悩んでいるお母さんからは、次のような書き込みがありました。 「叱ってはいけないとわかっているのですが、叱ってしまいます。  これは、言い訳ですね・・・」  この言い訳には、共感を覚えるお母さんも多いのではないでしょうか。  ここでは、「叱っちゃいけないのに叱ってしまう」。  そんなお母さんの葛藤する心理について、考えてみましょう。  ☆★☆ 2 葛藤にはいろいろなタイプがある ☆★☆  葛藤というのは、二つ以上の食い違った欲求がぶつかり合っている状態を言います。  まず、葛藤には、どのような種類があるのかを考えてみましょう。  ◆相手と自分の欲求の葛藤  ある親子が、休日の過ごし方でケンカをしています。  お母さんは、  「近くの公園にお弁当を持って遊びに行こう。   遠出をすれば混雑に巻き込まれて疲れるだけよ」と言いました。  けれども子どもは、  「公園なんて、いつも行っているじゃない。   休みの日くらい、ふだんはいけないところに行きたいな。ドライブに行こうよ」と言いました。  このとき、お母さんの“近くでのんびち過ごしたい”という欲求と、  子どもの“遠くに行きたい”という欲求とは、  葛藤していると言うことができるでしょう。  ◆自分自身の欲求同士の葛藤  葛藤は、相手と自分の間の欲求の食い違いからうまれるだけではありません。  自分自身の内に、同時に相反する欲求が生じ、葛藤することもあります。  この葛藤は、さらに、三つに分けることができます。  〈1〉プラス価値とプラス価値の葛藤  これは、自分にとってプラス価値を持つ対象を追求しようとする二つの欲求が、  食い違うことによって生じる葛藤です。  二人のステキな男性からプロポーズされ、どちらの男性を選ぶか迷うような葛藤ですね。  一つのプラスの価値を得るとき、もう一つのプラス価値を失います。  しかし、どちらを選んだとしても、どちらか一方のプラス価値を得ることはできるのですから、  幸せな選択と言ってもよいでしょう。  〈2〉プラス価値対マイナス価値の葛藤  これは、自分にとってプラス価値を持つ対象を追求しようとする欲求と、  マイナス価値を回避しようとする欲求が、食い違うことによって生じる葛藤です。  子どもをよい塾に入れたいけれど、教育費がかさむ、と迷うような葛藤です。  そのお母さんの中には、子どもを塾にいれたい、というプラス欲求と、  これ以上教育費をかけたくない、というマイナスの欲求が葛藤していると考えられます。  一つのプラスの価値を得るとき、  それと共に、必ず別のマイナスの価値を招くというような葛藤と言ってよいでしょう。  このような葛藤は、日常生活のいたるところに見られるでしょう。 〈3〉 マイナス価値対マイナス価値の葛藤  これは、マイナス価値を回避しようとする欲求同士が、食い違うことによって生じる葛藤です。  夫の上司の奥さまとの食事会に招かれて、シブシブ出席するようなとき、  そのお母さんの中にはマイナス価値の葛藤が起こっていると考えられるかもしれません。  窮屈な席には出たくない、  けれども、夫の評価を悪くしたくない、という葛藤です。  一つのマイナス価値を避けようとすると、  もう一つの別のマイナス価値を招く、というような葛藤です。  どちらを選んだとしても、どちらか一方のマイナス価値を招くことは避けられないのですから、  不幸な選択と言ってもよいでしょう。    ☆★☆ 3 葛藤は抑えこんでも解決しない ☆★☆  葛藤解決の方法には、どのようなやり方があるのでしょうか。  葛藤解決には、大きく分けて二つの方法があります。  〈1〉どちらかを抑え込む方法  葛藤する欲求のどちらかをガマンするか、自分の心の内に抑え込む方法です。  相手にガマンさせたり、自分がガマンしたり、  どちらかの欲求を自分の中にぐっと抑えこむことで解決します。  私たちが日常生活の中でおこっている葛藤の解決方法は、  ほとんどがこのような方法なのではないでしょうか。  けれどもこの方法は、最終的にはなりません。  なぜなら、私たちの思いというのは、抑えても抑えきれるものではないからです。  抑えこんだつもりでも、どこかで諦めきれずに、その思いが顔をだしてしまうからです。  〈2〉二つの欲求を統合する道を探る方法  これは、相反する二つの欲求を超えた、  そのふたつの欲求を生かした第三の道を探る、という方法です。  そのためには、まず、葛藤によって引き起こされる不安に気づき、  ちょっと立ち止まってみることが必要です。  そして、ありのままの自分の気持ちを、できるだけ詳しく、具体的に見つめてみることが大切です。  さらに、自分の中で、  どのような欲求とどのような欲求が葛藤しているのかを、しっかり自覚することです。  自分の気持ちを具体的につきとめられないと、  自分が納得できる具体的な解決策は、見えてきません。  「あれか、これか」という二者択一の発想しかできなくなってしまうのです。  逆に、二者択一の解決方法しか思いつかないときというのは、  自分の気持ちを抽象的に捉えているとき、と考えてもよいでしょう。  まず、自分の関心を、自分の心の動きに向けてみましょう。  そして、自分のありのままの気持ちを見つめてみましょう。  それをできる限り、やさしいことばで言い表わしてみましょう。  気持ちが落ち着いてきます。  気持ちが落ち着いてくると、  どうしたらよいのかという知恵も、ひとりでに湧いてくるのです。  ☆★☆ 4 本当に解決するには ☆★☆  二つの葛藤解決の方法のうち、どちらが本当の解決方法になるのかということは、明らかですね。  どちらかの欲求を抑えこむでのはなく、  両方の欲求を生かした道を探っていくことこそ、本当の葛藤の解決方法です。  「叱りたいけれど、叱りたくない」。  そんな葛藤に悩んだときには、まず、自分の中の「叱りたい」という欲求と  「叱りたくない」という欲求をできるだけ具体的に捉えてみましょう。  たとえば、「叱りたい」という欲求を  「言い訳するような子どもにしたくない」とか  「苦しいことから逃げるような子にしたくない」とか  「親にウソをつくような子にしたくない」とかいうようにです。  また「叱りたくない」という欲求を、  「頭ごなしに抑えつけるようなしつけはしたくない」とか  「子どものプライドを傷つけたくない」とか  「子どもが心を閉ざすような関わり方をしたくない」とかいうようにです。  それぞれの欲求をできるだけ詳しく具体的に表現することができるようになると、  それだけ、どうすればよいか、という知恵が生まれてくる可能性が高くなります。  たとえば、自分の中の葛藤する思いを、そのまま子どもに伝えて見るというのも一つの方法です。  「お母さんは、あなたの気持ちを大切にしたいと思っているの。   だから本当は、あなたを叱りたくないの。   だけど、   お母さんが思っていることがあなたに伝わっていないように感じられて心配で、つい叱ってしまうの。   お母さんがあなたにわかってほしいことは、お母さんにウソをついてほしくないということよ。   とても悲しいことだけれど、世の中には、子どもをダマそうとして近づく大人もいるの。   知らないうちに、そういう大人からダマされていたということもあるのよ。   お母さんは、あなたに、そんな経験をしてほしくないの。   だから、お母さんにウソをつかないでね」というようにです。  葛藤する欲求を、詳しく具体的に表現することができれば、  こんなふうに伝え方も変えていけるのではないでしょうか。                             つづく・・・    ・・★・・ 編集後記 ・・★・・  2024年、今年もメルマガをご購読頂き、  ありがとうございます。  新しい年の始まり、  どのようにお迎えでしょうか。  日々の出来事、家庭で、学校で、仕事先で  今年は、どのような年にしようかしら。  今年は、どのように過ごそうかしら。  今年は、どんな気持ちを抱いて過ごそうかしら。etc.  身の回りのことに目を向けつつ  思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。  春を待ちつつ、感染症に気をつけ  日々の生活の中で、  季節の変化、身体の変化に目を向けつつ  記憶をたどっています。  改めて、いま一度  何を大切にしていくか、  思い巡らせて、生活したいと思います。  ちょっと立ちどまり  深呼吸してみましょう。  自分の心の変化に  気づく機会になるかもしれません。  目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、  息を抜く時間を大切にしたいものです。  皆さまとご一緒に考える機会となれば、  嬉しく思います。  ご一緒に考えてまいりましょう。  次回を、どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              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