※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 404号  2024 年 1月   1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※      みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」 334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」 356号〜    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」     376号〜    「反抗期とわかっていてもイライラするお母さんへ」 394号〜 新連載「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」  バックナンバーはこちら→https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「子どもの言い訳がなくなるかしこい方法」        セルフ・カウンセリングで子どもは変わる                                    渡辺康麿著  より抜粋    ( vol .  11 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ 第二章 お母さん自身の心を理解しよう ─         《 2 》 お母さんの期待はどこから生まれるのだろう     ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++      ☆★☆ 1 お母さんの期待の奥には、モノサシがある ☆★☆  お母さんたちは、子どもをよりよく育てたいと願っています。  けれども、もし“どのように”育てたいと思っているのか、ということを一人一人のお母さんに尋ねたとしたら、  お母さんから返ってくる答えは、それぞれに異なっていることでしょう。  それは、お母さん一人一人のモノサシ(価値観)が違うからです。  お母さんの持っているモノサシが異なれば、お母さんの子どもに対する期待も異なってきます。  あるお母さんは、“健康であることがよいことだ”というモノサシを持っています。  このお母さんは、子どもに対して“健康に育ってほしい”という期待を抱くでしょう。  また、別のお母さんは、“よい成績をとることがよいことだ”というモノサシを持っています。  このお母さんは、子どもに対して“よい成績をとってほしい”という期待を抱くでしょう。  お母さんたちの期待の背後には、  お母さんたちのモノサシ(価値観)があるのです。  お母さんたちが何を望ましいと考えているかによって、子どもに期待することは違ってくるのです。  ☆★☆ 2 お母さんたちはさまざまなモノサシを身につけている ☆★☆  お母さんたちの持っているモノサシには、どのようなものがあるのでしょうか。  ここでは、お母さんたちのさまざまなモノサシの例を、箇条書きにして挙げてみたいと思います。  ◆健康というモノサシ  たとえば、“食事を十分にとってほしい”とか  “睡眠時間を十分にとってほしい”というような子どもへの期待の奥には、  「健康」についてのモノサシがあると考えられています。  ◆生活能力というモノサシ  たとえば、“朝晩の歯磨きをキチンとしてほしい”とか  “行儀よく食事してほしい”とか  “部屋の整理整頓(せいとん)をしてほしい”というような子どもへの期待の奥には、  「生活能力」についてのモノサシがあると考えられます。  ◆運動能力というモノサシ  たとえば“足が速くなってほしい”とか  “野球が上手になってほしい”とか  “うまく泳げるようになってほしい”というような子どもへの期待の奥には、  「運動能力」についてのモノサシがあると考えられます。  ◆表現能力というモノサシ  たとえば、“上手に歌えるようになってほしい”とか  “作文が上手に書けるようになってほしい”とか  “絵が上手に描けるようになってほしい”というような子どもへの期待の奥には、  「表現能力」についてのモノサシがあると考えられます。  ◆交友能力というモノサシ  たとえば、“たくさん友だちを作ってほしい”とか  “友だちから好かれてほしい”とか  “社交的であってほしい”というような子どもへの期待の奥には、  「交友能力」についてのモノサシがあると考えられます。  ◆学業能力というモノサシ  たくさん“よい成績をとってほしい”とか  “テストで一番になってほしい”とか  “受験に受かってほしい”というような子どもへの期待の奥には、  「学業能力」についてのモノサシがあると考えられます。  ☆★☆ 3 モノサシの背後には、お母さん自身の経験がある ☆★☆  お母さんたちは、さまざまな期待を子どもに抱きます。  そして、その期待の奥には、さまざまなお母さん自身のモノサシがあります。  これらのモノサシは、いつ、どのようにしてお母さんの中に、取り入れられてものなのでしょうか。  ◆過去の経験から取り入れたモノサシ  まず、お母さん自身の過去の経験から取り込まれたモノサシについて、考えてみましょう。  お母さん自身が過去に経験したことの中で、  よかったと思っていることは、子どもにも経験させたいと思います。  その反対によくなかったと思っていることは、子どもには経験させたくないと考えます。  たとえば、大学に行ってよかったと思っているお母さんは、  子どもにも大学に行ってほしいと思うことでしょう。  そのお母さんは、  何よりもまず、大学に行けるだけの学力を子どもにつけたい、と考えるでしょう。  お母さんは、過去の大学での経験から  “大学に行けるだけの学力を子どもにつけること”というモノサシを取り入れたのです。  一方、大学に行ったけれど、あまり意味がなかったと感じているお母さんは、  子どもを無理に大学に行かせようとは考えないでしょう。  それよりも、自活する力を早く身につけてほしいと思うかもしれません。  過去の大学での経験から、そのお母さんは  “自活する力を身につけること”というモノサシを取り入れたのです。  また、自分が経験したいと思ったにもかかわらず、経験することができなかったお母さんは、  自分に代わって、子どもに自分ができなかった経験をさせたいと願うかもしれません。  たとえば、ピアノを習いたかったけれど習えなかったお母さんは、   子どもにピアノを習わせたいと思うようになるかもしれません。  このような場合、過去にピアノが習えなかった経験から、そのお母さんは、  ピアノが弾けるようになること、というモノサシを取り入れたのです。  つまり、お母さん自身の過去の経験が、お母さんのモノサシとなって取り入れられ、  そのモノサシが子どもへの期待となっているのです。  ◆現在の経験から取り入れたモノサシ  次に、現在の経験から取り入れたモノサシについて考えてみましょう。  現在の経験から取り入れたモノサシは、  自分の周囲の人々との関わりから生まれるモノサシと、  マスコミなどの情報から取り入れたモノサシとに分けることができます。  まず、周囲の人々との関わりから生まれたモノサシについて考えてみましょう。  これは、夫や自分の両親や友人など、まわりの大人から取り入れたモノサシです。  夫から「何よりも体力が大事だよ」と言われることで、  お母さんの中に“体力があること”というモノサシを取り入れられるかもしれません。  また、友だちから「今のうちに有名中学に入れておいたほうがいいわよ」などと言われれば、  “有名中学に合格できること”というモノサシが、お母さんの中に取り入れられるかもしれません。  つまり、まわりの大人の言動によって、  お母さんの中にモノサシが取り入れられ、そのモノサシから子どもへの期待が生まれるということがあります。  さらに、テレビや新聞・雑誌といったマスコミから、モノサシが取り入れられることもあります。  テレビで教育評論家が、  「これからの子どもは、創造力を身につけなくてはならない」と言っているのを見ることで、  “創造力があること”というが、お母さんの中に取り入れられるかもしれません。  また新聞や雑誌などで、  有名人の母親が「学校の成績よりも、子どもの得意なことを伸ばすことに心を配ってきました」  と言っている記事を読むことで、  “子どもの得意なことを伸ばすこと”というモノサシが、お母さんの中に取り入れられるかもしれません。  つまり、マスコミによって、お母さんの中にモノサシが取り入れられ、  そのモノサシから子どもへの期待が生まれるということがあります。  ☆★☆ 4 子どもの成長を願うからこそカッとなる ☆★☆  お母さんの期待の背後にはお母さん自身のモノサシがあり、  そのモノサシは、お母さんの過去や現在の経験から、  お母さんの中に取り入れられてきている、ということについて説明しました。  このように書くと、  「子どものためを思って子どもを叱っていると思っているけれど、そうではなかったのかもしれない。   私は、自分のモノサシを子どもに押しつけていたのではないかしら」と、  お感じになるお母さんもいらっしゃるかもしれません。  もし、そう感じて、自分を責める気持ちになったお母さんがいらしたら、  自分を責めるのは、ちょっと待ってください。  私たちが自分のモノサシを持つことは、人間として当然のことです。  また、子どもに対して、自分のモノサシにもとづいた期待を抱くことも、当たり前のことです。  決して責められることではないのです。  ただ、自分が、子どもに対してどのような期待を抱いているのか、  その期待が自分のどのようなモノサシからきているのか、  ということを自覚していないと、ある問題性を持ちます。  それは、自分の持っているモノサシを絶対化し、自分を縛るということです。  自分のモノサシに無自覚であると、  あたかも、自分の持っているモノサシが絶対的によいのであるかのように感じるようになり、  子どももそのモノサシに従うべきだと思えてきてしまうからです。  ☆★☆ 5 ちょっと立ち止まって自分をふり返ってみよう ☆★☆  子どもの言い訳にカッとなったときには、  ちょっと立ち止まって、自分が子どもに何を期待しているかを、ふり返ってみるとよいですね。  そして、その期待が自分のどのようなモノサシからきているのか、  さらに、そのモノサシが、自分のどのような経験からきているのかについて、思いをめぐらせてみてください。  立ち止まり、あらためて自分の期待やモノサシを確認することで、  自分の気持ちから少し距離をとることができます。  そして、子どもに本当に伝えたいことを、  自分なりのことばで整理して伝えられる可能性が生まれてくるのです。               つづく・・・  次回は    「 叱りたくないのに叱ってしまう      〜 葛藤の心理を理解しよう〜 」    をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html      →https://www.self-c.jp/study/self-counseling/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます 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