※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                                            セルフ・カウンセリング          ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪             ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※                     第 356 号  2022 年 1月  1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※    新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ    心よりお見舞い申し上げます。    またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへ    そして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ    感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを    心よりお祈りいたします。     **************************************    みなさん、こんにちは。    「 セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪ 」    をお読みいただきありがとうございます。    みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を    耳にしたことがおありですか?    これは、渡辺康麿氏が創案した、    書いて読む、一人で出来る自己発見法です。    私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、    みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、    同氏の著書を連載することにいたしました。    楽しくお読みいただけたら幸いです。   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜    連載になっております。興味のある方は、    バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。       1号〜    「自分の心に出会える本」     23号〜    「自己形成学の創造」     32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」     62号〜    「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」    136号〜    「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜    「自分を見つける心理分析」 286号〜    「避けられない苦手な人とつきあう方法」    334号〜    「わかっていてもイライラするお母さんへ」    356号〜 新連載「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」  バックナンバーはこちら→ https://secure02.red.shared-server.net/www.self-c.net/mg/index.html   〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜* ************************************** **************************************    人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、    いろいろな経験をします。        そして、その経験を通して、    「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう    その人なりのモノサシを形作っていきます。    自分の生い立ちを振り返ることによって、    無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、    そのとらわれから自由になっていく方法を    自己形成史分析といいます。    セルフ・カウンセリングという方法は、    このような、自己形成史分析という    自己探究の方法が基礎になっています。        ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆    セルフ・カウンセリングでは、    自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。        家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。        テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、    相手がいない場面も大切な題材になります。    もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。    専門知識も必要ありません。        自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、    時間の順にそのまま書くと、リポートになります。    まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。    その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。        そして、相手の気持ちがわかります。        そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、    心を通わせてゆくための知恵が生まれます。        人間関係のすべてに共通する心のからくりを、    自分の経験を通して学ぶことができます。 ************************************** **************************************              「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」       わが子の心が見えてくるセルフ・カウンセリング                                  渡辺康麿著  より抜粋                         ( vol . 1 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++          ─ はしがき ─             ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++  今、私たちは、あらゆるものが激しく揺れ動いている時代に生きています。  これまで、良いとされてきたことが、突然、良くないとされることも、決して珍しくはありません。  それは、子育てについても、同じことが言えます。  昨日まで、子どもにとって良い、とされていたことが、  一夜明けたら、子どもにとって良くない、とされるようなことが、現実に起こっているのです。  かつて、日本には、誰もが認める、望ましい行動の“型”がありました。  たとえば、男の子なら男の子らしく、女の子なら女の子らしくというような、性別による型がありました。  また、幼児なら幼児らしく、小学生なら小学生らしく、中学生なら中学生らしくというような、  年齢による型もありました。  そのような時代においては、その型に当てはめて、子ども達をしつけてゆけば良かったのです。  ところが、現代社会においては、そのような“型”自体が実に多様化してきています。  しかも、どの型を選択することも社会から認められているのです。  ということは、この型でなくてはならない、という型がなくなってしまったことを意味しています。  型はめによるしつけが崩壊してきた今、  大人たちは、何を基準に子どものしつけをして良いのか、戸惑っているのではないでしょうか。  私はこう考えています。  外面的な型はめによるしつけが崩壊したとしても、決して崩壊しないしつけがある、と。  それは、内面的な心の交流についてのしつけです。  私たち人間は、心の交流を願ってやまない存在です。  とするなら、私たち大人は、子ども達に対して、  そのような願いにかなうしつけをしてゆく責任があるのではないでしょうか。  それでは、心の交流を目指す「しつけ」とは、具体的には、どのようなものなのでしょうか。  子どもが、友達を突き倒して、けがをさせてしまった場合を、例にとって考えてみましょう。  こんなとき、ほとんどのお母さんは、思わずカッとなって、わが子をどなりつけてしまうことでしょう。  「お友達にケガをさせるなんて!おまえは、本当に乱暴なんだから。   すぐに、その子の家に、謝りに行きなさい!」というようにです。  お母さんが、怒りの感情にまかせて、何かを言うと、子どもは怒るお母さんを<怖い>と感じます。  子どもは、その怖さから、一時的に、お母さんの言うことに従います。  しかし、子どもには、“友達にケガをさせてはいけない”というお母さんのメッセージは伝わりません。  子どもは、自分がなぜ叱られたのか、ということを理解する機会を失ってしまうのです。  それだけではありません。  このような叱られ方を繰り返していくと、  <お母さんは怖い>という思いが強くなり、  子どもは、自分の気持ちを素直にお母さんに伝えられなくなってしまいます。    お母さんが、怒りの感情にかられて、子どもをどなりつける前に、  ちょっと立ち止まって、感情がおさまるのを待つことができたとしたら、どうでしょうか。  自分の否定的な感情がおさまってきたら、  まず、子どもがどのような気持ちからお友達を突きとばして、  ケガをさせてしまったのかを優しく聞いてみてあげて下さい。  子どもには、子どもなりの、そうせずにはいられなかった思いがあるはずです。  子どもは、自分の気持ちをお母さんから優しく聞かれると、安心することができます。  子どもだって、自分が善いことをしたと思って、得意になっているわけではないからです。  安心できると、子どもは、子どもなりにその時の自分の気持ちをお母さんに話すことができます。  ここで、“子どもなり”に話せると書いたのは、  大人のように上手に話せるとは限らない、ということがあるからです。  子どもの話を終わりまで聞いたら、  できるかぎり、子どもの気持ちをくみとって、  例えば「とても、悔しかったんだね」というように、  子どもの言い足りない気持ちをお母さんが代わりに言い表してあげましょう。  こうすることで、  “お母さんは、あなたの気持ちを受けとめてますよ”ということが、子どもに伝わってゆきます。  自分の気持ちがお母さんから受けとめてもらえているのだと感じると、  子どもの心の中に、ゆとりが生まれてきます。  このとき、お母さんは、突きとばされて、思いがけずケガをした相手の子どもの気持ちについて、  問いかけてみることができます。  子どもは、お母さんから十分受け入れられていると安心できて、  初めて、相手の子どもの気持ちを思いやることができるからです。  その上で、子どもが自分の悔しい気持ちを友達に伝えるのに、  「突きとばす」という行いが適切であったかどうかを、問いかけてみることもできます。  「突きとばす」ということで、自分の気持ちを伝えることができないことに気づいたら、  どうしたら、自分の気持ちを相手の子どもに分かるように伝えることができるのかを、  子どもと一緒に考えてみてあげるのも良いでしょう。  このようなお母さんとの対話によって、子どもは自分のふるまいの意味を振り返ることができます。  それだけではなく、より良いふるまい方を自ら見つけることができるようになるのです。  お母さんがセルフ・カウンセリングをしていると、  子どもとの間に、このような対話が自然と生まれてきます。  それが、子どもの心を育てる大切なしつけとなるのです。 (なお、体験記をお書きになった方や、登場する方々のお名前は、すべて仮名です)  1999年7月                            渡 辺 康 麿                           つづく・・・  次回は    「小学生にわかっていてもイライラするお母さんへ」      をお送りいたします。        どうぞ、お楽しみに!    皆様のご意見ご感想をお寄せいただけたら幸いです。  self_counseling2000@yahoo.co.jp  セルフ・カウンセリングには、  通学講座、通信講座など様々な講座があります。  詳しい内容はこちらから →http://www.self-c.net/sutady/index.html              →https://www.self-c.jp/学びたい/  ご興味のある方は、下記の事務局までお問い合わせください。    一般社団法人生涯学習セルフ・カウンセリング学会    〒215-0003 神奈川県川崎市麻生区高石4-23-15  URL  http://www.self-c.net  電話 044-966-0485 ファクシミリ 044-954-3516  電子メール  self_counseling2000@yahoo.co.jp      ************************************** ************************************** ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます ※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎セルフカウンセリング♪自分の心に出会えるメルマガ♪ の配信停止はこちら ⇒ https://www.mag2.com/m/0000231376.html?l=got179cddb