セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 329 号 2020年 11月 15日
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新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。

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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 44 )
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─ 第六章 ─
苦手意識を克服する
〜セルフ・カウンセリングへの招待

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☆★☆どんな欲求の奥にも自己評価欲求がある☆★☆

渡辺:「あの人は苦手なんだから、仕方ないんだ」と、いくら自分に言い聞かせたところで、葛藤自体は続いています。
結局、その葛藤を避けることもできず、さりとて、乗り越えることもできず、立ち往生してしまうことになるのではないでしょうか。
結局、「苦手な人」というのが存在するのは、家族の人間関係でも、職場の人間関係でも、 「この人、嫌いだわ」で済まされない、どうしても避けることのできない、人との絆のなかで、私たちが生きているからなのだ、と思います。
あるお母さんの例ですけれど、そのお母さんは、「私は次女が嫌いです」とおっしゃっていました。
ここまでは、このお母さんの感情の問題だ、といってよいでしょう。
けれど、この子は、嫌いだ、嫌いだ、と思っていたら、自分の、母親としての役割を果たすことはできません。
お母さん自身も、自分の好き・嫌いで子供を差別待遇するのは、よい母親ではない、と思っているのです。
それで、次女の態度や行動に対して、「いやだ」と感じても、このお母さんは、 その感情を表にあらわさないように、抑えこもうと必死で努力している、とおっしゃっていました。
このお母さんは、感情を理性によって抑制しようとしている、と言ってよいでしょう。

S:それはそうですよね。
いくら嫌いでも親が自分の子供に面と向かって、「あんたなんか嫌い。死んでしまえ」なんて、なかなか言えないですよね。

渡辺:私たちは、たとえば、「私は子供に優しい、よい母親になりたい」とか、 「自分は、仕事のできる有能なキャリアウーマンになりたい」とかいうような、自分自身に対する欲求を持っています。
つきつめて言うと、私たちは自分でも自分の価値を高く評価できるようになりたい、という欲求を持っているのです。
自分で自分自身の価値をより高く評価できるようになりたい、というこの欲求は、 人の心の一番奥にひそんでいて、私たちを背後から行動にかりたてている、と、私は考えています。
この欲求を、私は、「自己評価欲求」と名づけています。

S:先生、うちのミケというネコは、嫌いなものからはすぐ遠ざかり、その反対に、好きなものにはすぐ近づきます。
私にはそれが、彼女の生活の全てのように見えます。
この前、大事なお客さんがきたとき、その人がメンソール系の香水をつけていたんです。
うちのミケは、ハッカやミントの匂いは嫌いなんですよね。
それで、すぐに棚の上に上がってしまいました。
お客さんが「私、ミケちゃんに嫌われたのかね」って言うので困ってしまいました。
彼女は、「嫌いだけれど、嫌ってはいけない。ガマンして近づかなければ」なんてことは、夢にも思わないようです。
だから、苦手意識もないんでしょうね。
何か、ちょっとうらやましいような気がしますけれど(笑い)。

渡辺:考えようによっては、苦手な人がいるということは、いいことなのではないしょうか。

S:えっ。どうしてですか?

渡辺:「苦手な人がいる」ということは、たとえ、嫌な相手であっても、何らかの意味で相手の存在価値を認めて、 何とかして交流がとれるようになりたい、と願っているわけですから。
ただ、自分の好き嫌いだけでみんなが衝動的に行動したら、人間の社会というものは、成り立たないのではないでしょうか。

S:それは、たしかにそうですね。

つづく・・・

・・★・・ 編集後記 ・・★・・

木々の葉が、変化する頃を迎えています。
一年の四季の変化の中にあるのですね。
晴れた空の下鳥のさえずりが響き夕刻には陽射しは茜色に輝きます。
時間の経過につれて変化する一日を振り返り、夜空を仰いでみたりしてしまいます。
季節は秋から冬へ気候の変化を身に感じています。
冬を迎える前のひととき自然に目を向け落ち着く時を持ちたいものです。
ちょっと立ちどまって、自分の身体と気持ちの変化を振りかえってみてはいかがでしょうか。
目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、息を抜く時間を大切にしたいものです。
皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。
ご一緒に考えてまいりましょう。
次回を、どうぞ、お楽しみに! 

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