セルフ・カウンセリング 自分の心に出会えるメルマガ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ セルフ・カウンセリング ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪ ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 第 325 号 2020年 9月 15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ |
新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。 またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。 **********************************
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みなさん、こんにちは。 「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。 みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか? これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。 私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。 楽しくお読みいただけたら幸いです。 |
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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。 1号〜「自分の心に出会える本」 23号〜「自己形成学の創造」 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」 136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜「自分を見つける心理分析」 286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」 |
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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。 そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。 自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。 セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。 |
☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆ |
セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。 家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。 テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。 もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。専門知識も必要ありません。 自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。 まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。 その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。 して、相手の気持ちがわかります。 そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。 人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。 ********************************* 「避けられない苦手な人とつきあう方法」 渡辺康麿著 より抜粋 ( vol . 40 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ─ 第五章 ─ 避けられない友人関係 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ー 近所の人 ー ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ タイトル「おおげさな知人に反感を抱く」(前半) 小川由美 [30代女性] 【研究動機】 ☆★☆なぜ同級生のお母さんが苦手なのか☆★☆ Iさんは、わが子たちの同級生のお母さんです。 お話しすら、一度もしたことがないのに、ただ見かけるだけで〈苦手だな〉と思ってしまいます。 なぜ、そのような気持ちになるのか、突きとめてみたいと思いました。 ☆★☆授業参観でガッツポーズ☆★☆ 日 時 :2000年4月24日 午後一時半頃 場 所 :下の息子(小学5年生)の教室 登場人物:Iさん、Iさんの娘さん、息子、息子の担任の先生、クラスメートたち、私 場面状況:この日は下の息子の参観日でした。 この日の授業は、道徳で、子供たちは“絶対に大人がいい派”と“絶対に子供がいい派”に分かれて、討論会を行いました。 Iさんの娘さんは“大人派”、私の息子は“子供派”でした。 その様子を見学している最中に、Iさんの娘さんが、Iさんに向かって話しかけました。 その時の、Iさんの様子が気になりました。 【場面記述】 担任の先生は「絶対に大人がええて言うている子らに聞くけどな、大人て、たいへんやと思わへんか? 仕事せんならんし、疲れることもあるやろ」と言った。 私は〈先生は、子供たちに、大人には仕事があって、責任もあるわけやから、 好きなことばっかりをしていられるわけではないんやということを教えたいんやろな〉と思った。 先生は「特にや、君ら、お母さん見てるやろ。 お母さんは仕事を外でしてきても、また家の仕事もあるんやで。 そのへん、どう思う?」と言った。 私は〈先生は、子供たちに、大人のたいへんさと家の中での女性のたいへんさを教えたいんや。 子供らに対して『もっとよう、大人を見てみ、気づくことあるやろ』って、尋ねてるんやろな〉と思った。 Iさんの娘さんは、机をバンバンたたきながら 「そんなこと、あらへん。なぁ、お母さん。お母さん、疲れとらへんなぁ」と言った。 私は〈授業中に、お母さんに話しかけてる。先生がお話ししとるのに。 せやけど、この子は、物おじせん子やなぁ。 自分が“こう”と思ったら、素直にそれを言葉に出せるんや。 みんなの前で、お母さんのことを誇らしそうに話ができるんや。 うちの子は座っとるだけやちゅうのに。ええなぁ、Iさん〉と思った。 Iさんは、うんうんとうなずく動作をした。 Iさんは、両手をあげて、ガッツポーズを2回した。 私は〈あきれた。大げさなこと。子供の授業に、親が積極的に参加しとる。 Iさんはパワフルなお母さんがええと思とるみたいやな。 家で疲れも見せずに、好きにやってるんやろな。 好き勝手にやってられる人って、羨ましいな。 そんで、自分の子供からは、ちゃんと認めてもろうとるみたいやし。 せやけど、Iさんとこの子は、上の子も、下の子も、わがまま放題やて、うちの子らは言うとる。 お兄ちゃんは、授業妨害はするし、何にもしとらへん子を、通りがかりに殴りかかったりして、 たいへんなんや言うとった。 うちの子らは、やさしい、ええ子らばっかりやワ。 Iさん、子供の心、本当に見えてるんやろか。 何か、違う気がするんやけど>と思った。 【場面記述による発見】 ☆★☆目立つ行為への反感☆★☆ *自分の欄を読んで気づいたこと 〈子供の授業に、親が積極的に参加しとる〉という記述文から、私は、Iさんの態度のなかでも、 特に、うなずいたり、ガッツポーズをしたことに対して、怒りを感じていたのだなぁと思いました。 私は、その行動を〈子供の授業参観において、先生から言われもしないのに、勝手に参加している〉と思っていました。 私の中に“授業参観においては、親はあくまで、参観者であり、先生と子供たちの授業風景をみるもの”という気持ちがあり、 それに反するIさんの行為を批判したのだと気づきました。 *自分欄と相手欄を読んで気づいたこと 私は、場面の最初から、Iさん親子を批判的に見ていたと思いました。 その見方は、初めてIさんを見た時の印象が、一因になっていたのかもしれないと思いました。 ボリュームのある声で、たたみかけるように話しているIさんを見て、私は<無茶苦茶、怖そうな人やなぁ>と感じたことを思い出しました。 さらに、わが子たちが話す、Iさんのお子さんたちの様子も、Iさん親子への否定的なイメージを膨らませるのに、一役かっていたように思います。 子供たちは、Iさんのお子さんたちのことを「理由もなく、いきなり殴りつけてくる」「授業妨害する」などと、話してしたからです。 ☆★☆羨ましい思いと自己葛藤☆★☆ *自分欄を読んで気づいたこと 洞察をしてみると、私は、Iさん親子に対して、ただ批判的だったのではなかったことに気づきました。 物おじせずに発言する娘さんに対しては“羨ましい”と感じていました。 その時の私自身は、“物おじせずに、自分の思ったことをそのまんまだしたい”という欲求を持っていました。 また、Iさんに対しては“憧れ”“感情に素直なIさんでいてほしい”と感じていました。 以下、次号(後半)へつづく・・・ ・・★・・ 編集後記 ・・★・・ 朝晩の風に秋を感じ、季節の変化を感じています。 夏の暑さから涼やかな秋に身体を休め静かなひとときを迎えています。 気候の変化、気温の変化、景色の変化とともに気持ちも変化しているように感じます。 自然の変化とともに身の回りの変化に目を向けてみると今までと違った景色が見えてくるかもしれません。 ちょっと立ちどまって、自分の気持ちの変化を、振りかえってみてはいかがでしょうか。 目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、息を抜く時間を大切にしたいものです。 皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。ご一緒に考えてまいりましょう。 次回を、どうぞ、お楽しみに! |
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