セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 324 号 2020年 9月 1日
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新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。

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令和2年7月豪雨により被害を受けられた皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。
避難をされている皆様の安寧、復旧作業等に従事されている皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。
皆様の生活が一日も早く復旧し、元の平穏な日々に戻りますことを祈念します。

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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 39 )
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─ 第五章 ─
避けられない友人関係
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ー 女友達 ー
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タイトル「失礼な友人たちに頭にきた」(後半)

長内小百合 [50代女性]

【記述による発見】

☆★☆思い込みがショックを招いた。☆★☆

*自分欄を読んで気づいたこと

私は、Aさんが来たことを知った時、日程がはっきりして、旅館の手配のことで来てくれたと思っていました。
私は、自分なりにマップを用意したり、旅館の心づもりをしたりしていました。
それなのに、Aさんの様子が、どうも昨日とは違うと感じて、不安になりました。
その後、不安が的中して、<どうして?>という思いから、腹が立ってきました。
〈『いつでも行けるよ』と言って、人に計画を頼んでおきながら、簡単に断るなんて〉という思いがありました。

*相手欄を読んで気づいたこと

Aさんは、私に何と言って話を切り出そうかと、気遣っていたのだな、と思いました。

*自分と相手欄を読んで気づいたこと

Aさんは、旅行のことを断るつもりで、話にきました。
ところが、私は、“計画を進める話”だと決めていました。
この私の思い込みが、ショックを大きくしていたことに気づきました。

【洞察による発見】

☆★☆期待感の度合いが違っていた。☆★☆

*自分欄を読んで気づいたこと

私は、Aさんに対して“Bさんにちゃんと話してほしい”という欲求をもっていました。
私は、Aさんに、計画した日程などを、うまくBさんに伝えてほしかったのです。
そして、休暇も取ったことだし、ぜひ、旅行に行きたいと思っていました。
その期待感が、とても強かったので、裏切られたような気持がして“不快感”“不信感”“不満感”“腹立ち”などで、いっぱいになっていました。
AさんとBさんが話し合っていたことを知ってからは、私の中に“三人で話したい”“二人で決めないでほしい”という欲求が出てきました。
二人で取り消しの話をされたことが、とても不満だったことに気づきました。
〈三人で決めたことを、後から二人だけで話し合ってキャンセルするなんて、納得できないわ〉という思いがありました。
さらに、それを遠回しに言われたことで、余計に腹が立ったのだと思います。

*自分と相手欄を読んで気づいたこと

私は、旅行に行くことに対して、強い期待感をもっていました。
でも、AさんとBさんは、それほどでもなかったのではないか、と気づきました。

【対象別洞察による発見】

☆★☆問い返せない自分の複雑な思い☆★☆

洞察の時に、私は、いくつかの対象関係を“Aさん、Bさん”というように、一緒に取り出していました。
それらを分けて、さらに、対象別洞察をするように先生から勧められました。
すると、AさんとBさんとでは、感情や欲求が少し違っていました。
私は、キャンセルを伝えにきたAさんよりも、Bさんのほうに強く、腹立ちの感情を持っていました。
私の知らないところで、二人で話し合って、キャンセルを決めたことを知った時の気持ちは、とても複雑でした。
心のセリフにはなっていませんが、イライラしたり、失望したり、諦めようと思ったりしていました。
私は「どうして、二人できめたの?」と問い返したかったのです。
この問い返せない自分に対して、複雑な思いがありました。
すると、こんなに複雑な思いがあるのに、なぜ、私は問い返せないのだろうと疑問になりました。
そして、私のなかに“AさんやBさんと仲違いしたくない”という欲求があることに思い至りました。
私は、〈自分さえ我慢して諦めれば、関係を悪くしないで済むわ〉という思いが強くあったのだと思います。
人間関係が壊れることに、私は、非常に神経質になっています。
これまでの経験で、私は“思ったことを、そのまま言葉にするのは、まずい”というモノサシを作ってきたのだと思います。
そして、そのモノサシが、事あるごとに頭を持ち上げてきて、私をしばっているようです。
反面、〈人間は、所詮一人だもの、気にしないでいよう〉と、自分を納得させようという気持ちを持っています。
どうして、このモノサシができたのか、今はわかりませんが、これから、たくさんの記述を書いて、発見できるといいな、と思っています。

つづく・・・

次回は「避けられない友人関係」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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