セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 321 号 2020年 7月 1日
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新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。

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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
1号〜 「自分の心に出会える本」
23号〜「自己形成学の創造」
32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 35 )
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─ 第五章 ─
避けられない友人関係
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ー 恋人 ー
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タイトル「 弱音を吐く婚約者に疲れてしまう 」(後半)

西田梨映 [20代女性]

前号からの続きですので、バックナンバー319号からお読みいただくとわかりやすくなっています。

【記述による発見】

☆★☆Iデパートに入社できたことは私にとって輝かしい功績だった☆★☆

探究を進めて気づいたことが二つあります。

一つは、私が自信家なのは、小学校から現在に至るまで続けてきた水泳と無縁ではないこと。

もう一つは、私は彼を、私の社会的地位への欲求を満たす道具としていたことです。

私にとって就職活動は心地よい思い出です。

当時はバブルがはじける寸前で、まだ売り手市場であったことも手伝い、私は、大手企業数社から内定をもらうことができました。

そして、私はIデパートに就職しました。

Iデパートは、当時、競争率100倍という倍率の高いところでした。

また、女性の働きやすい職場ナンバー1と、評判も高いところでした。

Iデパートからの内定が決まった時、誰よりも父が喜んでくれました。

その父が、Iデパートに決めるよう勧めてくれたのです。

私は内定が決まっていた企業の中からIデパートを選びました。

Iデパートに入社できたことは私にとって輝かしい功績でした。

〈私は人事の人にほめられた〉
〈準備して望んだ私の面接は他の学生を圧倒した〉
〈私の面接は光っていた〉
〈面接が得意な私だったらきっと内定が取れる〉
という心のセリフからもわかるように、Iデパートのみならず、大手企業から内定を得ることができたのは、私の面接が充実していたためだと思います。

☆★☆私の面接は水泳が武器だった☆★☆

私は小学校から水泳を始め、オリンピックを目指して練習を積んできました。

毎日々々が練習で学校から帰宅すると宿題をすませ、友達と遊びたいのも我慢して水泳の練習に行く、という日々を送りました。

おかげで高校生になるまで、私は、休みに友達と遊びに行くということも経験せずに来てしまいました。

それどころか、楽しいはずの夏休みも、朝練、昼連、夜連と練習に明け暮れていました。

それでもオリンピック出場は適いませんでしたが、全国大会で優勝するまでにはなっていきました。

大学に入ってからは、指導員と救助員の資格を取り、また選手としての経験を生かして、主婦や小・中学生の水泳指導に当たってきました。

人生のある一時期、自分を律し、集中してひとつのことをやり続けるという経験は、たいへん大きな実績になったと思います。

毎日が自己との闘いでした。

しかし、そのつらさを乗り越えると、必ず、その倍の喜びと成長があることを、私は、その経験のなかから学んできました。

水泳をやって来たことは、私にとってかけがえのない宝なのです。

私の面接はこの水泳が武器になりました。

どんな質問も水泳に関連づけて答え、“水泳の西田”を印象づけました。

私の話す内容は、『学生時代はサークルで部長をやっていました』とか 『いろいろバイトをしていました』とかいう学生の回答よりも、はるかに個性的で、インパクトのあるものだったようです。

また、どんな質問に対しても、これまでさまざまな犠牲を払いながらも続けてきた水泳に関連づけて答えたから、 自信を持って返事ができました。

私が自信家なのは、水泳とは無関係ではないでしょう。


☆★☆彼に自分の欲求を押しつけていた☆★☆

このように、確かに昔は“水泳の西田”で通っていました。

Iデパートに入社してからも、すべて順調でした。

でも、それは過去の栄光。今の私は家事に従事する毎日で金銭的に自立していません。

私にとって、金銭で評価されない家事は、労働であっても仕事ではないのです。

今の私は、自分に自信を持つことができません。

そのため、一緒にいる彼によって自分の価値を保とうとしていたのです。

私は、彼の社会的地位を高めることにより、自分の価値を高めようとしていたことに気づきました。

今の私は企業に属していないから、せめて彼には、企業人になってもらいたかったのです。

またどうせ企業に入るなら、ネームバリューのある大手企業に入ってもらいたかったのです。

こうして自分の思いを彼におしつけていたのです。
〈(彼の愚痴を)聞けば私の心は乱れ、ウツになるんだろうな〉
〈決まらないうちは、私の心が晴れることもないな〉
〈このままだと私のほうがまいってしまう〉というように、これでは、自分が彼にすっかり一体化してしまうのも当然のことだと思いました。

そこで、彼と距離が取れず、彼の問題と自分の問題とが、ごちゃごちゃになってしまっていることに気づきました。

彼は、精神的にも肉体的にも、とても疲れていて、これからどうしたら良いのかと考えあぐねていました。

その彼に、私は自分の欲求をたたみこむように押しつけています。

いくら私が「疲れちゃうわよね」「分かるわよ」と言っても、これでは、彼には、自分のつらい気持ちを、ほんとうに受け止めてもらっているとは、感じられなかったのではないでしょうか。

一緒にいても心が休まらなかっただろうと思いました。


☆★☆自分を丸ごと受け入れられるようになるために☆★☆

たとえ今後、彼と結婚したとしても、自分に自信がもてない限り、 私は、彼や子供に自分の欲求を押し付け、彼らによって自分の価値を高めようとしてしまうでしょう。

このままでは、彼の出世競争や、子供のお受験戦争にまっしぐらに突き進んで行くことでしょう。

ここまで気づいて、ふとある占い師の言葉を思い出しました。

彼との結婚を占ってもらった時のこと、占い師が、「彼もあなたの子供も、一生懸命やってうまくいかなかったとき、 あなたががっかりしたのを見て、さらに落ち込んでしまうでしょう」と言ったのです。

今、その言葉がすとんと落ちました。

私たちの明るい将来のためにもこのままにしておけない!!と痛感しています。

私が今の自分を丸ごと受けいれられるようになるためには、何をしたら良いのか。

セルフ・カウンセリングのなかにその答えがあるように思います。

これから探究を進めていくのが、何だか楽しみになってきました。

“私は自分に自信がある”と言って始めておきながら、“今の自分に自信がない”と終わるのは何ともしっくりこない気がしますが、 これもまた、新しい自分を発見した、ということなのでしょう。

〈セルフ・カウンセリングらしい結果なのかもしれない〉
今、私はそんなふうに感じています。

つづく・・・


次回は「避けられない友人関係」をお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!


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