セルフ・カウンセリング 自分の心に出会えるメルマガ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ セルフ・カウンセリング ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪ (”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 第 316 号 2020年 5月 1日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 新型コロナウィルス感染症の影響で苦しみのうちにあるすべての皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。 またその方々のために献身的に働いておられる医療関係者の皆さまへそして社会のライフラインを維持するために働かれている皆さまへ 感謝申し上げますとともに一日も早く元の平穏な日々に戻りますことを心よりお祈りいたします。 みなさん、こんにちは。 「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。 みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか? これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。 私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。 楽しくお読みいただけたら幸いです。 〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜 連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。 1号〜「自分の心に出会える本」 23号〜「自己形成学の創造」 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」 136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜「自分を見つける心理分析」 286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」 〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜 ********************************** 人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。 そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。 自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。 セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。 ☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆ セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。 家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。 テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。 もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。専門知識も必要ありません。 自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。 まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。 その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。 して、相手の気持ちがわかります。 そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。 人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。 ********************************* 「避けられない苦手な人とつきあう法」 渡辺康麿著 より抜粋 ( vol . 31 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ― 第四章 ― 避けられない身内の人間関係 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ー 義姉 → 義妹 ー ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ タイトル「好き勝手をしている妹が腹立たしい」(後半) 中島 里佳 [30代女性] 前号からの続きですので、バックナンバー315号からお読みいただくとわかりやすくなっています。 【記述による発見】 ☆★☆それぞれの価値観があって当然なんだ☆★☆ 記述を読み返してみて、私が義妹に対して、〈母親として、やるべきことをやっていないくせに〉という見方をしていることに気づきました。 私にとっての“母親としてやるべきこと”とは、“その子の個性を受けとめ、理解しようというところからスタートする、 子供への環境作り”ということでした。 しかし、これは私の価値観であり、義妹の価値観はまた違っているはずです。 義妹は、子供とのかかわりにどのような価値観をもっているのだろうか? と疑問に思いました。 もしかしたら普段、子供と一緒にいる時間が少ない分、経済的な面やそのほかの面で、子供を支援しているのかもしれません。 私と義妹の価値観は違って当然、と思えてきました。 さらに、思いめぐらせてみると、たしかに企業の中では、学歴によって出世が左右されることがあります。 義妹夫婦は、わが子には一流大学進学に有利な道を考えたのかもしれない、と思いました。 方向は違っても、私も義妹も、子供を大切に思う気持ちは同じであることに気づきました。 そう気づくと、今まで私が義妹に対して抱いていた“軽蔑”や、“優越感”や“嫉妬”など、 複雑に絡んで固まっていたものが次第に解けて、気持ちが軽くなっていくのを感じました。 また、記述をすることで、私の子育てに対する価値観が再認識できたことは、貴重でした。 さらに、洞察をして取り出された私の感情は、子供に対する“希望”や“願望”で、 義妹に対しては、“嫌悪”や“軽蔑”が多くありました。 そして、義妹の最後の言葉のあと、私は言葉が出ないほど動揺しています。 相手に対して、“嫉妬”や“羨望”という感情が起こり、自分に対しては“迷い”や“不安”という感情が生じてきたことに気づきました。 よく読むと義妹に対する“羨ましい”思いは、子供のことに関してだけなのだろうか・・・? と、少し気になりました。 なんだか奥が深そうです。 〈普段の母親役を。お義母さんにさせているくせに〉という心のセリフにも引っかかりました。 よく考えてみると、驚いたことに、自分で好きだと思っていた家事を、本当は面倒に思っていることに気づきました。 これは今までの自分を否定するようで、とても抵抗を感じました。 しかし、何回も読み返して気持ちを確認して行くうちに、「たしかに面倒くさいときもあるよね」と 自分に言えるほどに受けいれることができました。 ☆★☆思い残すことはなかったはずなのに☆★☆ ひとつハードルを飛び越えて、それまで気づかなかった自分を認識すると、次々と新たな発見に結びついて行きました。 その中でも、〈私は、独身の頃していた仕事を、本当は辞めたくなかった〉と言う思いが出てきたのには愕然としました。 それはとても好きな仕事で、張り切ってやっていたのですが、私は自分の判断で退社しました。 子供は自分の手で育て、自分の目で成長を見届けたい、と思ったからです。 育児以上の仕事はない・・・とも思っていたからです。 思い残すことは何も無かったはずです。 でも、たしかに、家事や育児などの毎日の地道な仕事は、時として本当に面倒に感じることがあるのです。 それで家事や育児を義母にまかせ、仕事を辞めずに続けている義妹に対して私は“羨ましい”という思いを抱いたのだな、と分かりました。 ☆★☆幸せを感じる瞬間☆★☆ “羨ましい”という思いは、私のなかで、“嫉妬”に変わり、“不満”へと変化して行きました。 さらに奥深く見ていくと、〈なぜ、あんなに子供の意思を尊重しない、しかも家事や育児は母親まかせの人が、 子供のことで満足そうにしているのだろう?〉という、私の理不尽な思いがありました。 私は自分に問うてみました。 〈それなら、私も誰かに家事や育児を頼んで、外で働いたら?〉 いいえ、それはできないのです。 面倒に感じることはあっても、私は自分でしないではいられません。 なぜなら、同じようにくりかえし過ぎていく毎日のなかで、ふっとした瞬間に、とても大きな幸せを感じることがあるのです。 やっぱりこれは、ほかのどんな仕事にも替えられない、と思うのです。 ☆★☆わたしの価値観から生じた感情☆★☆ 私の欲求を見ると、“綾の得意なことを伸ばしてあげたい”“好きなことを続けさせたい” “そのための環境を作ってあげたい”などが取り出せました。 けれども、綾にとって好きなことや得意なことは、これから変化していくだろうと思われます。 そして、得意なことを伸ばしたり、どこまで続けるかは綾自身の意思なのだ、と思いました。 また、義妹に対しては、〈母親としてこうあるべき〉という私の価値観でみているために、どうしても嫌悪したり、 軽蔑したりという複雑な気持ちが生じてしまうのだと気づきました。 義妹は、母親としてのあり方について、私のようには考えていないのだ、と納得できました。 それが義妹なのだ、と割り切れて、気持ちがやっと晴れやかになりました。 ☆★☆まだまだ知らない自分を見つめたい☆★☆ 今回の探究で得たたくさんの気づきで、今まで意識していなかった自分の一面を知り、驚きました。 私のなかには、まだまだ知らない私がいるのだなと思うと、これからの探究も楽しみです。 最後のほうで、私の価値基準として、“自分のことは自分でする”“自分のことを頼むのは甘えている” という考えがあることが分かりました。 そしてそのように、人を頼らず、がんばって生きるように育てられたことも思い出されました。 このことは、私にとって大きな影響を持つことで、私を支えていると同時に、私を縛っているようにも思えます。 次は、このあたりに焦点をあてて、これからの自己探究につなげていきたいと思います。 つづく・・・ 次回は「避けられない身内の人間関係」をお送りいたします。 どうぞ、お楽しみに! |
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