セルフ・カウンセリング 自分の心に出会えるメルマガ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ セルフ・カウンセリング ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪ ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 第 305 号 2019年 11月 15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ みなさん、こんにちは。 「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。 みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか? これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。 私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。 楽しくお読みいただけたら幸いです。 〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜 連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。 1号〜「自分の心に出会える本」 23号〜「自己形成学の創造」 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」 136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」 176号〜「自分を見つける心理分析」 286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」 〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜*〜・〜 ********************************** 人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。 そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。 自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。 セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。 ☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆ セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。 家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。 テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。 もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。専門知識も必要ありません。 自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。 まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。 その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。 して、相手の気持ちがわかります。 そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。 人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。 ********************************* 「避けられない苦手な人とつきあう法」 渡辺康麿著 より抜粋 ( vol . 20 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ― 第三章 ― 避けられない家庭の人間関係 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ー 妻 → 夫 ー ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 澤田房子 [50代女性] ☆★☆自分のネウチが確認できなくなった夫☆★☆ 私の夫は、在職中は自信を持って仕事をしていました。 趣味もいろいろあり、余暇を有効に使って、楽しんでいる様子でしたし、仕事も忙しくて、家にいることは、あまりありませんでした。 会社では、部下にも受けがよいほうだったのようで、仲人を頼まれたり、仕事などの相談にのっていたりしていたようです。 そんな様子を見聞きしていましたので、定年後も、元気でやれるだろうと思っていました。 正規の定年後には、第二の職場が与えられ、以前と大してかわりなく過ごしていました。 けれども、その第二の職場の定年後、夫はすっかり変わってしまったのです。 私は、いったいどうしたらいいのだろうと、不安になってしまいました。 そんな折に、近くの公民館で『セルフ・カウンセリング』というタイトルの講演会がありました。 私は、カウンセリングというタイトルにひかれ、自分の不安な気持ちを何とかしたいと思って出かけました。 講演のあとに質問の時間があったので思い切って、少しだけ夫の話をして、どうしたらよいかを聞きました。 先生は、だいたい以下のような話をしてくださいました。 「長い間、会社中心に過ごしてきた男の人は、会社の仕事をすることによって、自分のネウチを肯定してきています。 会社からはなれても、自分なりに家庭生活のなかで、自分の役割や仕事を見出せる人は、落ち着いていられます。 が、ほとんどの男の人は会社からはなれて、急に家庭での自分の役割を見出すことができません。 家庭のなかで、何をしてよいか分からなくて、自分のネウチを確認できず、落ち着かないのです。 自分でも、なんとかしたいという焦りが、あるのではないでしょうか。 このような場合、その自分の気持ちを素直に自分で認めることができると、心にゆとりが生まれ、徐々に気持ちの切り替えができるようになります。 あるいは、妻に、自分のありのままの気持ちを話して、受け止められますと、虚勢を張らなくてよいのだということが心から分かり、落ち着きます。 でも男の人は、だいたい自分が妻に悩みを訴えたりして、自分の弱さを率直に出すことを、あまりしないできているのではないでしょうか。 また、聞く妻のほうも、夫の気持ちの変化を受け止める心の準備ができていないことがあります。 妻は、夫の定年前は、子育ても終わり、自分の時間を有効に使うように工夫している人が多いようです。 家事、ボランティア、趣味、交友など、昼間の時間を自由に使ってきた人は、夫が定年後、一日中家の中にいることが疎ましく感じられるようです。 このような生活の変化を、夫婦でどのように乗り越えたらよいのでしょうか。 それには、まず、比較的心にゆとりのある妻が、夫の気持ちをありのままに聞いてあげられることがよいと思います。 そのためには、まず、妻も、自分の気持ちをありのままに理解できて、心のゆとりがあることが必要です。 それには、セルフ・カウンセリングで自己理解を深めることが早道だと思います。 この方法は、誰にも頼らず、自分の気持ちをしっかりつかむことができるようになっているのですから」と。 ニコニコしながら話しておられる先生の顔を見ているだけでも、なんとなく気持ちが落ち着いてきましたが、とにかくやってみようと思いました。 戻ってきたレポートの注意書きにしたがって心のセリフを書き加えてみますと、自分の気持ちがよく分かってきました。 【研究動機】 ☆★☆ いちいち説明を求められる ☆★☆☆ 三人の子供たちは、それぞれ就職したり、結婚したりして、独立しました。 今、夫婦二人だけで暮らしています。 私は、子供が成人してから、水泳クラブにはいり、近くのスーパーでパートタイマーで働き始めました。 今年は町会の役員もしています。 夫は、私が外で活動することは良いことだと言っておりました。 夫が定年退職しても、私の生活は変わりなく続けていくことにも、夫は賛成していました。 ところが、退職した夫は、自分が毎日家に一人でいることが不満らしいのです。 私がでかける時に決まって、「何時に帰るのか」「どこに行くのか」「何をするのか」「誰と一緒か」などと、聞くのです。 カレンダーに、私の行き先、電話番号など書いてあるのですが、夫はわざわざ聞きます。 初めは、退屈しているのだろうかとか、家にいなかったから、事情がわからないから聞くのだろうと思って一つ一つ説明していました。 が、だんだん煩わしくなってきました。 ☆★☆ 今ごろまでどこをうろうろしていた! ☆★☆☆ 夜8時に帰ると言って、私が8時10分過ぎに帰ってきた日のこと。 【場面記述】 私は〈また文句を言うのかなあ。うるさく言われると嫌だなあ〉と思いながら、玄関のベルを押した。 夫は玄関を開けて「今ごろまで、どこをうろうろしていたんだ!」と言った。 私は〈ちゃんと言って行ったのになあ〉と思いながら靴を脱いだ。 私は「ただいま」と言って上がった。 夫は「帰りたくなければ、帰ってこなくていい! 今、何時だと思っているんだ!」と言った。 私は〈10分過ぎただけじゃない。 前のあなたは、男が家を出たら帰る時間なんか分からん、と怒ってたのになあ〉と思った。 夫は「おまえは、写真を交換しに行くと言って出たのに、写真の交換にこんなに手間どるはずがない。 どこに行っていたんだ。 誰と行っていたんだ。どういうことだ!」と言った。 私は〈まただ。ちゃんと話したのに。 旅行に行った時の写真を見せあって、友達と話してどこが悪いの〉と思った。 夫は、居間に入った。 私は夫について居間に入って行った。 夫は居間のテーブルの前に座ると「おまえの留守に、電話が掛かってきたぞ。 男からも掛かったぞ。どういうことだ!」と言って名前が書かれたメモを私の前に出した。 私は〈まるで、私が浮気でもしていたような言い方をするんだから情けない、男って。 山川さんか。町会の署名が集まったのかな〉と思った。 私は「山川さんは、町会の役員をしている方よ。 あなたにも、この間、話したでしょう。 山川さんだって、定年退職後に町会の仕事をしておられるから、あなたもしたらって。 忘れたの?」と言った。 夫は「そんなことは聞いた覚えがない! おまえのために、おれは一生懸命働いてやったのに、おまえは好き勝手ばかりする。 そんなやつとは、離婚する!」とどなった。 私は〈また離婚するか。この人ボケたのかな〉と思った。 私は「私は、別れる気はありませんよ。私は行くところもないしね」と言った。 夫は「おれのほうが別れたいのだ。離婚を考えておけ!」と言って、部屋から出て行った。 私は〈やれやれ。あれだけ言えば気が済むのかな。それにしても嫌だなあ〉と思った。 【記述による発見】 ☆★☆ 黙ってしまった私 ☆★☆☆ 定年退職後の夫とのかかわりが、私には、とても煩わしく思えるのです。 夫が外で働いている間は、私は自由にさせてもらっていました。 夫が家にいるようになり、あれこれと指図されると、それだけで、もう嫌な気がします。 他方、いままで働いてくれた夫に対して感謝の気持ちもあります。 以下、次号(後半)へつづく・・・ ・・★・・ 編集後記 ・・★・・☆ 秋の空の下気温の変化を身に感じています。 季節は秋から冬へ紅葉の時を迎えています。 冬を迎える前のひととき自然に目を向け落ち着く時を持ちたいものです。 夕刻の陽射しは茜色に輝く夕方、時間の経過につれて変化する一日を振り返り、夜空を仰いでみたりしてしまいます。 ちょっと立ちどまって、自分の身体と気持ちの変化を振りかえってみてはいかがでしょうか。 目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、息を抜く時間を大切にしたいものです。 皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。 ご一緒に考えてまいりましょう。 次回を、どうぞ、お楽しみに! |
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