セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 292 号 2019年 5月 1日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆


セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 7 )
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― 第一章 ―
苦手意識の心理学
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☆★☆苦手意識を克服する方法は? ☆★☆


S:よく、苦手な人でも、慣れると、苦手ではなくなると言いますよね。
あと、いろいろなタイプの人間に接しているうちに、このタイプは絶対苦手、 というような人がいなくなってくるとも、いいますよね。
苦手意識を、克服するには、やはり、じっと我慢して耐え忍んでいくしかないのでしょうか。

渡辺:いろいろな人と接する経験を通して、いろんな人がいるんだなぁと実感するようになると、 自分の感じ方が絶対じゃあないんだ、と気づいてきます。
言うならば、人に対する先入観が、次第になくなってくるのですね。
けれども、いろいろな人とかかわっても、先入観が亡くならない人もいます。
そういう人は、自分を反省することがない人ですね。
自分を反省するゆとりのない人は、経験から学ぶことができないのではないでしょうか。

S:避けられない苦手な人がいて、困っているときは、たいていは、心に余裕がなくなってしまっているんでしょうか。

渡辺:そうですね。
そこで、私は、セルフ・カウンセリングという一人でできる自己発見法をお勧めしているのですよ。
セルフ・カウンセリングでは、相手と自分のかかわりを、ありのままに記述していきます。
相手と自分の行動を分けて、できる限り具体的に、できる限り時間順に書いていきます。
このとき、自分の気持ちを“私は< >と思った。”という形で、 〈 〉のなかにできる限りリアルに表現していきます。
〈 〉のなかを心のセリフと呼んでいます。
ルールに従って書き表し、読み返すことで、苦手な相手に対して、距離が取れるようになるのです。
自分や相手に対して距離と取れるようになると、自分の心にゆとりが生まれてきます。
自分の心のゆとりが出てくると、自分や相手の気持ちを汲み取って理解することができるのです。
何度も読み返していくうちに、自分の苦手意識がどこからきているのかも、不思議とわかってきます。

S:それで、分かったところで、苦手な人が苦手でなくなるものなのでしょうか・・・?
それとも、理解ができて、結局、「ああ、苦手なんだよな」と諦めるしかないってことになるんでしょうか・・・?

渡辺:セルフ・カウンセリングして、相手と自分の気持ちの食い違いがはっきりすると、いい意味で、あきらかに見定めることができます。
自分が何とかして、相手を上手く操縦しようという欲求が、なくなってきます。

S:諦めというと、何か後ろ向きの印象がするんですけれど。

渡辺:「諦め」という言葉は仏教の「諦観」という言葉からきています。
「あきらかに。みきわめる」という意味なのです。
誰かと、うまくかかわれない現実を見つめていくと、自分が無意識のうちに抱いている、さまざまな欲求が見えてきます。
そういう自分のさまざまな欲求を、冷静に眺めることができると、自分の欲求に突き動かされたり、振り回されたりしなくなります。
そして、相手をも自分の欲求で見るのではなく、相手を見ることができます。
すると、自分がどうして相手を苦手と思うようになったのかも理解することができるようになります。
そこで始めて、相手にだって、相手なりのさまざまな欲求があり、相手なりの欲求の満たし方があるんだ、と理解できるのです。
自分と相手は、同じ人間として、さまざまな欲求を持ち、その欲求を何とかして満たそうと 思って生きているんだと思えたときに、できるかぎり自分も相手も、大切にしていこうという思いが生まれてきます。
その思いから、相手とコミュニケーションをとるための知恵が生まれてきます。

S:そうすると、苦手をどう克服するかということは、自分の欲求を突き止め、相手の欲求を汲み取り、 その食い違いをしっかり見つめて、相手にあった自分なりのコミュニケーションの仕方を発見していくことなんですね。

渡辺:そうですね。
セルフ・カウンセリングをして、避けられない苦手な人とのかかわりを、 乗り越えられた方々の体験から、その消息を感じ取っていただければと思います。


つづく・・・

次回は「避けられない職場の人間関係」をお送りいたします。

次回を、どうぞ、お楽しみに!


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