セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 287 号 2019年 2月 15日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 2 )
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― 第一章 ―
苦手意識の心理学
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※ここに登場するSさんとは 渡辺先生と親しい女性記者です。
Sさんは、苦手意識問題について、渡辺先生に伺うことにしました。

☆★☆苦手な相手とは言っても「得意な相手」と言わないのは、どうしてか? ☆★☆

S:「避けられない苦手な人とつきあう方法」という題名に、どっきりしています。
実は、私も避けられない苦手な人に、悩まされているので、いろいろ教えていただきたいと思います。
物事では、苦手なことと得意なことがあるのに、人については「苦手な相手」とは言いますが、 「得意な相手」とは、あまり言いませんよね。
どうしてなんでしょうか・・・?

渡辺:なかなか、おもしろいご質問ですね。
ある人が苦手だ、ということが、どういうことなのか、考えてみましょう。
英語の表現では、苦手な「事」は、Weak Point(ウィーク・ポイント、つまり弱点) 得意な「事」は、One's Specialty (その人が特別に秀でていること)となっています。
ところが、これが、苦手な「人」となると、たとえば、
A Hard Antagonist(反対者)とか、
A Person Hard To Deal With(扱い難い人物)とかになっています。

S:物事だったら、たとえば、数学が苦手だったり、スピーチが苦手だったりしても、 数学やスピーチ自体が、意志を持っていて、私たちに反対してくる、ということはないですよね。
自分が努力して、その事に上達していくことが、できるかどうかだけが、問題になります。
でも、相手が人間となると、そうはいきませんよね。

渡辺:物事ではなく、人物の場合には、相手にも気持ちがあって、自分の思い通りにはならないということは、私たちは知っています。
でも、そう分かってはいても、なんとかして、相手の人と、よりよくかかわりたいと思うのではないでしょうか。
それなのに、上手なかかわり方ができないのではないでしょうか。

S: そうですね。
たしかに、そういうとき、相手が「苦手な人」になるみたいです。

渡辺:つきつめると、苦手な人というのは、コミュニケーションがきちんと、取れない相手のことなのですね。

S:えぇ、言われてみると、そのとおりです。
こっちの言うことが伝わらなかったり、あっちの言うことが分からなかっったり、話がかみ合わないんです。
物のように、こうすれば、こうなるだろう、という見通しが全く立たないのです。



つづく・・・



・・★・・ 編集後記 ・・★・・

立春を過ぎ、空の色の変化とともに風の冷たさは残るものの陽射しは、明るく眩しくなっていきます。

緩んだ空気を感じ、芽吹きの時を迎えています。
木々の花が咲き始め、春の訪れが待たれます。

季節の変化の中、気持ちを新たに、身体の変化に目を向けつつ 自分と自分の周りを見つめ直す機会になるかもしれません。

目まぐるしく過ぎてゆく生活の中で、息を抜く時間を大切にしたいものです。

皆さまとご一緒に考える機会となれば、嬉しく思います。
ご一緒に考えてまいりましょう。

次回を、どうぞ、お楽しみに!

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