セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 286 号 2019年 月 1日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?

これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜「自分の心に出会える本」
 23号〜「自己形成学の創造」
 32号〜「セルフ・カウンセリングの方法」
 62号〜「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」
136号〜「大人の自己発見・子どもの再発見」
176号〜「自分を見つける心理分析」
286号〜 新連載「避けられない苦手な人とつきあう方法」

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。

そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいう その人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探究の方法が基礎になっています。


☆★☆ セルフ・カウンセリングとは? ☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。

家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。

テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。

もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。

自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。

まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。

して、相手の気持ちがわかります。

そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。

人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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「避けられない苦手な人とつきあう方法」
渡辺康麿著  より抜粋
( vol . 1 )
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─ はじめに ─
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家庭でも、職場でも、地域でも、私たちにとって、人間関係、人とのかかわりというのは、 とても大きな問題となるのではないでしょうか。

ある調査によると、会社を辞めたほんとうの理由として、「職場の人間関係」をあげている人が、 70パーセントを超えていたということです。

私は、会社を辞めるなら、当然、仕事のことや、 給与のことが原因となっているのではないかという予想をしていたので、 初めてこの話を聞いたとき、少し意外な印象を受けました。

たしかに、かなりの人は、仕事がきついとか、給与が低いとか、 先の見通しがないとかいうことを、会社を辞めた理由としてあげています。

しかし、そういう人の話を、よくよく聞いてみると、表向きの理由の奥に、人間関係の問題が潜んでいることが多いのです。

たとえば、上司から、自分のやっていることを全く認めてもらえなかったとか、同僚から仲間はずれにされたとか、 部下から嫌われてしまったとか、お互いに足を引っ張りあうような雰囲気が嫌だったとか、自分の気持ちを率直に言える雰囲気ではなかったとかいうようにです。

ある人が、どうして辞めたかという話をしているうちに、 その人が会社をやめたホンネのところが、ポロリとでてくる場合も決して少なくないのです。

そうすると仕事を辞めるとき、会社の仕事内容や、勤務条件や、 待遇条件だけでやめる人は、それほど多くないということになります。

逆を言えば、外側の条件に対しての不満があっても、気持ちのいい人間関係が築かれている職場では、 そう簡単に、人は、その職場から離れていかないのではないでしょうか。

離婚の理由について調べてみると、夫、あるいは妻の不倫 (今のところ、離婚の理由として、夫側の不倫のほうが圧倒的に多いと言ってよいでしょう)、夫、あるいは、妻の家庭内暴力 (これも今のところは、 離婚の理由として、夫から妻への暴力のほうが圧倒的に多いと言ってよいでしょう)、 夫婦間の役割の放棄 (夫がギャンブルにこって生活費を家庭にいれない。

夫や妻が内緒で、また公然と借金を重ねる。

妻が、家事や子育てをしないなど)が、離婚をした理由として、よくあげられます。

けれども、ここで、もう一歩突っ込んでお話を伺ってみると、「いや、実は、性格の不一致でして」とか、 「価値観の相違が大きすぎて」とか、おっしゃる方が多いのです。

それでは、性格の不一致とか、価値観の相違とか言われているものの何なのかというと、とどのつまりは、 話し合いができない、話し合っても気持ちが通じない、お互い分かり合えないというような人間関係の問題、 とりわけ心の交流の問題へと収斂(しゅうれん)していきます。

夫婦の関係においても、本当に心の通じ合ういい関係が築かれていれば、そう簡単に、離婚にまではいたらないのです。

過去に浮気をしたことがある、また現在している、という方に取材すると、浮気の相手のことを、 「自分が、自然体でいられる相手だから」とか、「ありのままの自分をみせられるから」と言う方が、とても多いのです。

逆を言えば、家庭内の人間関係で、ありのままの自分でいられないような、落ち着かなさがあるということでしょう。

このことから、離婚の背景にも、心の交流を求めても得られない、という深刻な問題が潜んでいるのではないかと思います。

この本を手に取られている読者のみなさんにとっても、人間関係の問題は、大きな関心事ではないでしょうか。

よりよくかかわりたいけれど、なぜか気持ちが食い違ってしまって、心が通い合わなくなってしまうような相手が、 一人や二人、思い当たるのではないでしょうか。

他の人との関係はいいのだけれど、とりわけ、この人との関係だけは、どうも今ひとつしっくりいかないということが、あるのではないでしょうか。

少しでも、周りの人といい交流をとりたくて、「こういうタイプの人には、こういうふうに接すればうまくいく」 というような情報を仕入れて試してみた方も、なかにはいらっしゃるかもしれません。

ところが本に書いてあるとおりにはならなくて、それどころか、かえって人間関係がコジれてしまった、というような経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

そんな経験を重ねると、自分はもともと人間関係が苦手なんだ、と決め込んでしまいたくなるものです。

しかし人間として生まれて、もとから人間関係が苦手だなどという方は、一人もいないのです。

誰もが、自分や相手を否定しなくてすみ、気持ちよくかかわれるのならば、人とかかわりたい、と願っているのです。

それが人間の本心です。

人とよりよくかかわるためには、資質も才能もいりません。

自分と相手をみつめる練習を積み重ねていけばよいのです。

今、人間関係にちょっと躓(つまず)きを感じている方から、いちおうは、 今の人間関係に満足しているけれど、もっとよくしたいという方まで、一人でできる自己発見法の「セルフ・カウンセリング」をしてみてほしいと願い、 私はこの本を書きました。

この本には、具体的に分かっていただくことを願って、できる限り多くの方の、できる限り多種多様な、セルフ・カウンセリング体験記録を載せました。

そのなかで、くりかえし反復される心の声等は、太字にしてあります。

また、体験記の著者名や、体験記本文のなかにある固有名詞(団体目、登場人物名など)は、すべて仮名にしました

この方たちの体験物語を読むことを通して、自己発見や他者発見をしていくプロセスを、ともに味わっていただければと願っています。

2001年11月吉日

渡辺康麿

つづく・・・



「苦手意識の心理学」をお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!


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