セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 111 号 2011年 10月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 50)


子どもたちのSOS
ー いじめ ー


□2 背景の考察と克服の鍵□ つづき

☆★☆業績主義の教育への侵入☆★☆ その2

(2)父親の自己評価

日本の大部分の父親は、家庭での心の交流よりも、職場での仕事に関心があると言ってよいでしょう。
実際、父親のほとんどは、家庭で過ごす時間よりも職場で過ごす時間のほうがはるかに多いのです。
先生と同じように、父親にも消極型と積極型の二つのタイプに分けることができるでしょう。
消極型の父親は、自分の職場で与えられた業務をきちんと果たすことで、職場の人々(上司や同僚や部下)から否定的な評価を受けることを避けようとします。
むろんその裏には、自己評価を守ろうとするモチーフが隠されていると言ってよいでしょう。
積極型の父親は、少しでも業務をあげることで、職場の人々から肯定的評価を得ようとします。
その裏には、自己評価を高めたいというモチーフが隠されていると言ってよいでしょう。
いずれの場合でも、父親の関心は、職場の業績をあげることによってまわりの人々から評価されることにあると言えます。
父親の全関心が職場で業績をあげることに集中するならば、その結果、必然的に家庭での妻や子どもとの心の交流には無関心になっていきます。
仮に、家庭で父親が子どもに関心を持つとしても、職場と同じように、子どもがどれだけ学業成績をあげているかに限られてしまいます。
その結果、妻や子どもの内面の世界を理解することがむずかしくなってしまうのです。
もし、その父親が職場で充分に評価されて、自分を肯定的に評価できているとするならば、 彼は、社会的評価から見て、子どもが自分と同じようになることを、少なくとも自分以下にならないことを期待するでしょう。
その反対に、職場であまり評価されず、自分を否定的にしか評価できないでいる父親は、 社会的評価から見て、少なくとも自分以上になることを期待するでしょう。
いずれの場合でも、父親の期待に基づく関心は、ひとりでに子どもの学力の上昇に集中していきます。
子どもの学業成績能力、具体的に言えば、偏差値こそ、将来の社会的地位の上昇を可能にする前提条件となっているからです。
とすれば、父親と子どもの間に、本当の対話(=心の交流)ができなくなったとしても、決して、不思議ではないでしょう。

つづく・・・

次回は「業績主義の教育への侵入」その3
(3)母親の自己評価をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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