セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 91 号 2010年 12月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 30 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー 私の日本人論 ー


□社会的自己形成と日本人□

社会的自己形成というのは、社会的評価の獲得による自己評価の試みであると、すでに規定しました。
この社会的自己形成は、さらに、他者準拠型と他者模倣型と他者競争型に分けることができます。
他者準拠型というのは、社会的に認められている他者の評価に準拠することによって、自己評価しようとする試みです。
この他者準拠型は、さらに、積極形と消極形に分けることができます。
積極形というのは、準拠他者から肯定的に評価されることによって、自己の存在価値を肯定的に評価できるようになることを求める試みです。
消極形というのは、準拠他者から否定的に評価されることによって、自己の存在価値を否定的に評価せざるをえなくなることを避ける試みです。
準拠他者は、単数の場合もあれば複数の場合もあります。
他者模倣型というのは、社会的に認められている他者と類似していることによって、自己評価しようとする試みです。
この型もさらに、積極形と消極形に分けることができます。
積極形というのは、模倣他者と同じであることによって、自己の存在価値を肯定できるようになることを求める試みです。
消極形というのは、模倣他者と異なることによって、自己の存在価値を否定的に評価せざるをえなくなることを避ける試みです。
模倣他者は、単数の場合もあれば複数の場合もあります。
他者競争型というのは、社会的に認められている他者と競争することによって、自己評価しようとする試みです。
この型も、積極形と消極形に分けることができます。
積極形というのは、社会的価値基準に基づいて、競争他者より優れることによって、自己の存在価値を肯定的に評価できるようになることを求める試みです。
消極形というのは、社会的価値基準に基づいて、競争他者より劣ることによって、自己の存在価値を否定的に評価せざるをえないことを避ける試みです。
競争他者も、単数の場合もあれば複数の場合もあります。
日本人の自己形成は、社会的次元に属する自己形成であると言ってよいでしょう。
日本人の自己評価の根拠は、つきつめるならば、社会的評価にあるからです。
戦前の日本人は、社会的評価を失うことによって、自己の存在価値を否定的に評価せざるをえなくなることを避けようとしました。
戦後の日本人は、社会的評価を得ることによって、自己の存在価値を肯定的に評価できるようになることを求めています。
しかし、戦前戦後を通じて、日本人の自己形成が、社会的評価に準拠する自己評価の試みであるという点では、変わらないでしょう。
ほとんどすべての日本人論が指摘している、日本人の他律的な行動様式や集団主義的価値意識は、 この日本人の社会的自己形成からきていると言うことができるでしょう。

つづく・・・

次回は「文化的自己形成と欧米人」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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