セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 75 号 2010年 4月 15日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 14 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー “自分らしさブーム”を考える ー


□”自分らしく生きる”とは□

これまで、私たちは、”自分らしく生きる”ということを、あたかも自明のことのように述べてきました。
ここで、”自分らしさ”ということをちょっと吟味してみる必要があります。
まず、私たちが”自分らしさ”と言う時、この”らしさ”ということは、いったい何を意味しているのでしょうか。
ここに、一人の男性がいたとします。
その彼が、男性が持っている自然的機能の相応しないような行動をしたとします。
そうすると、私たちは「彼は男らしくない」と言います。
時には、「女みたいだ」と言う時もあります。
また、ここに、一人の女性がいたとします。
その彼女が、女性が持っている自然的機能に相応しない行動をしたとします。
そうすると、私たちは「彼女は女らしくない」と言います。
時には、「男みたいだ」とも言います。
ここに、一人の教師がいたとします。
その彼が、教師の担っている社会的役割に相応しない行動をすると、私たちは、その教師のことを「教師らしくない」と言います。
ここに、一人の警官がいたとします。
その彼が、警官の担っている社会的役割に相応しない行動をすると、私たちは、その警官を「警官らしくない」と言います。
とすると、私たちは、男性に対しては男らしく、女性に対しては女性らしく行動することを、暗黙のうちに期待しているといってよいでしょう。
また、教師に対しては教師らしく、警官に対しては警官らしく行動することを、暗黙のうちに期待していると言ってよいでしょう。
とすると、私たちは、まわりの人に対して、その人が持っている自然的機能やその人が担っている社会的役割に ふさわしい行動をすることを期待していると言うことができるでしょう。
もし、まわりの人が、その人の持っている自然的機能やその人の担っている社会的役割にふさわしい行動をするならば、 私たちは、その人に対して肯定的な評価を与えます。
しかし、その反対に、自然的機能や社会的役割に反する行動をするならば、その人に対して否定的な評価を投げかけます。
とすると、この”らしさ”ということは、私たちの、特定の行動の仕方への期待であると言ってよいでしょう。
それを一言で言えば、行動の規範であると言うことができるでしょう。
それでは、”自分らしさ”とは、何を意味するのでしょうか。
私たちは、自分の欲求を抑えて、まわりの人の期待に合わせてふるまったような時、「あのときの自分は、自分らしくなかった」と言うことがあります。
とすると、自分らしい行動というのは、他者が自分に対して抱いている期待に相応した行動ではなく、 むしろ、自分が自分自身に対して抱いている期待に相応した行動である、と言うことができるでしょう。
となると、自分らしく生きることができるためには、まず、「自分はこうあるべきである」とか 「自分はこうありたい」とかいう理想の自己像を、すでに持っていなくてはならないでしょう。
言いかえると、「本当の自分とは何か?」という問いに対して、「本当の自分とは、こうである」という答えを、すでに持っていなくてはならないのです。
すなわち、私たちが「自分」にふさわしく生きることができるためには、本当の自分についての自覚を持っていなくてはなりません。
その自覚の中には、単なる自己認識ではなく、自己の存在価値の理解が含まれています。
そういう自覚があってはじめて、その自覚にふさわしい自分の生き方をみずから選ぶことができるのではないでしょうか。
その反対に、もしそういう自覚がないならば、確信を持って、自分の生き方をみずから選ぶことはできないのではないでしょうか。

つづく・・・

次回は「さまざまな自己評価」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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