セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 72 号 2010年 3月 1日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 11 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー “自分らしさブーム”を考える ー


□ブームの社会的背景□

前号からの続きですので、バックナンバー71号からお読みいただくとわかりやすくなっています。

(1)第一期 ――― 生きることを求めた時期

この時期において、私たち日本人は、日本史上はじめて外国人に占領され、統治されるという経験をします。
そして、私たち日本人の誰もが生活上の危機に直面しました。
この時期における私たちの最大の課題は、とにかく生き延びるということでした。
私たちは、就職の時には、経済的収入が多いか少ないかをモノサシとして職業を選びました。
また、結婚の時には、特に女性の場合、生活力をもっているかどうかをモノサシとして相手の男性を選びました。
この時期には、私たちには、生きがいを問題にする余地がまだなかったと言ってもよいでしょう。

(2)第二期 ――― 生きがいを求めた時期

この時期において、私たち日本人は、敗戦のショックをのりこえて、ほとんど奇跡的と言ってよいくらいの経済的成長を成し遂げることができました。
それは、私たち一人ひとりの暮らしが豊かになってきたことを意味しています。
戦前には、まだ封建主義的な考え方が色濃く残されていました。
就職する場合でも、家業があれば、家業を継ぐのが当り前でした。
結婚する場合でも、親の決めた相手と結婚するのが当り前でした。
しかし、この時期になって、アメリカから入ってきた個人主義的な考え方が、ごく普通の人の間にも、少しずつ根づいてきました。
少なくとも、タテマエとして、私たちは、どんな職業にでも就こうと思えば就けるのだ、と考えることができるようになりました。
また、どんな人とでも、一緒になろうと思えば一緒になれるのだ、と考えることもできるようになりました。
つまり、私たちは、自分の人生は自分で選べるのだ、と考えることができるようになったと言ってもよいでしょう。
この時期に入ってはじめて、私たちは、ただ生きたいと願うのではなく、社会的に見てより価値のある人生をおくりたいと願うだけのゆとりが出てきたのです。
この時期において、就職する場合でも、私たちは、経済的収入が多いか少ないかというモノサシではなく、 その職業の社会的評価が高いか低いかをモノサシとして、職業を選ぶことが多くなってきました。
また、結婚する場合でも、相手の経済的収入が多いか少ないかというモノサシではなく、 社会的評価が高いか低いかというモノサシで、相手を選ぶことが多くなってきました。
この時期においては、まだ、みんなに共通する社会的なモノサシがあるかのように信じられていたと言ってもよいでしょう。

つづく・・・

次回は「ブームの社会的背景」つづきをお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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