セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 66 号 2009年 12月 1日
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みなさん、こんにちは。
「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。
みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。
私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。
楽しくお読みいただけたら幸いです。


連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
  1号〜    「自分の心に出会える本」より
 23号〜    「自己形成学の創造」より
 32号〜    「セルフ・カウンセリングの方法」より
 62号〜 新連載「自分って何だろう‐現代日本人の自己形成‐」より



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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。


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「自分って何だろう 〜現代日本人の自己形成〜」

渡辺康麿著 より抜粋

(vol . 5 )


他人のモノサシ、 自分のモノサシ
ー 現代日本人の自己評価の試み ー


□自分をふりかえる時の問題□〈その2〉

(2)規範中心の自己反省

私たち人間は、自分の行動が他者から取り入れた規範にかなっているかどうかという視点から、自分自身をふりかえることができます。
こういう反省の仕方を、規範中心的な自己反省であると言ってよいでしょう。

規範というのは、他者から期待されている特定の行動様式を意味しています。
ここでの他者は、親とか、先生とか、上司とかいうような、特定の人を意味している場合もあれば、不特定な人々を意味している場合もあります。

規範としては、たとえば、正直とか、忍耐とかいうような徳目をあげることもできますし、 男らしさや女らしさというような“らしさ”をあげることもできます。
この規範中心の反省においては、私たちは、自分の行動が規範に合っていると思えば、自分自身を肯定的に(プラスに)評価できます。
しかし、その反対に、自分の行動が規範に反していると思えば、自分自身を否定的に(マイナスに)評価せざるをえなくなります。
それゆえ、この反省の主題は、自分の行動が規範に合っているかどうかということになります。
すなわち、自己の行動の善悪が主題となります。
この規範中心的な自己反省においても、規範自体の根拠が吟味されるということはないと言ってよいでしょう。
なぜならば、規範自体は、暗黙のうちによいと前提されているからです。
問題となっていることは、自分の行動が規範に合致しているかどうかということだけです。
この意味では、規範中心的な自己反省にも限界があると言わざるをえないでしょう。
しかし、ただ単に限界があるというだけではなく、他者との関係という点から見るならば、問題がはらまれています。
この規範中心の自己反省においては、私たちの関心は、もっぱら、自分の行動が規範に対して合致しているかどうかにも集中します。
そして、他者の存在もまた、規範を正当に遵守しているかどうかという基準で、評価されることになります。
言いかえるなら、私たちは、他者が自分の取り入れた規範に合致する行動をとるならば、他者の存在を肯定的に評価できます。
しかし、他者がその規範から逸脱する行動をとるならば、他者の存在を否定的に評価せざるをえなくなります。
すべての規範は、他者の期待に起源を持っています。
そういう意味では、この規範中心の自己反省は、一応、他者中心的な自己反省であると言ってもさしつかえないでしょう。
しかし、自分の取り入れた規範を基準にして、自己の存在と他者の存在を評価するというかぎりにおいては、 やはり自己中心的な自己反省であるといわなくてはならないでしょう。

つづく・・・

次回は「自分をふりかえる問題」〈その3〉をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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