セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 44 号 2009年 1月 1日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
   1〜22号   「自分の心に出会える本」より
   23号〜    「自己形成学の創造」より
   32号〜 新連載「セルフ・カウンセリングの方法」より

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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第32号より、セルフ・カウンセリングのプログラムに取り組み、 新たな自己発見をした方々の、体験談を紹介していきます。

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「セルフ・カウンセリングの方法」 渡辺康麿著 より抜粋
(vol . 13 )

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ー セルフ・カウンセリング ケーススタディ 7 ー
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タイトル「部下をうまく指導できない」   [男性・38歳]
        ( ケーススタディ7 − 前半 )

【研究動機】

近年、仕事の上で、自分の意に反したことが次から次へと起こりました。
そんなことで自分のこれまでの仕事の仕方について、さらには自分の生き方についても疑問を感じるようになりました。
そしてついには、自分の存在そのものにまで、意義が見出せなくなってしまったのです。
今までの自分の殻から抜けだして、自分が自分自身に対して何を期待しているのかを、自覚できればと思っています。
この話は数年前にさかのぼります。
いろいろな場面を書いてきて、この場面に行き当たったのです。
この場面以来、自信を亡くしたのでは、と思えたので、その場面を取り上げたいと思います。

【場面説明】

日  時: ○○年○月○日 午後5時頃
場  所: 会社の会議室
登場人物: 私(男性、38歳) 
       中田(男性、28歳。主任) 
       佐藤(男性、26歳)

【状況説明】

私は部下を集め、コンピュータのプログラムについてユーザーからクレームが来た件について会議を開いた。

【場面記述】

私はユーザーからの要請内容を詳しく説明し、上部会議でミスを指摘された件を話した。

私は〈今回のシステム修正を主に担当した中田に、具体的に聞いてみよう〉と思った。

私は「中田君、この件に関してどう考えているかな?
部長からきちんとした対応を考えよ、との通達があったけど、どのように対応したらいいかな?」と言った。

中田君は「それはですね。
条件の修正を行ったのは、ですね……(途中省略)、
そこから修正対象データを拾い出して、それをユーザーの画面で修正すればいいんですよ。
要するにこちらでは、何もする必要はないんじゃないですか」と言った。

私は〈何だその態度は。
こっちは中田のプライドを考えて、非を責めないように言ってやっているのに。
俺をばかにしたような言い方じゃないか。
しかし、ここで対立するのは愚かなことだ。
それにしても、ユーザーには誠意ある態度を示すようにって会議で言われたんだ。
ユーザー側で処理するように、なんて伝えられるか。
自分は悪くないと言わんばかりだ。
でも、まあ感情的にはなりたくない。
支店でのことをもち出して、考えさせよう〉と思った。

私は「それでは、支店はどうする?
端数処理の問題もあるだろう。
過去日付のデータを処理された場合はどうするつもりだったんだ?」と言った。

中田君は「それはですね。
大したことじゃないですよ。
支店で出してもらえばいいんじゃないですか。
課長、そんなに神経質に応じることないですよ。
課長は、相手に合わせ過ぎじゃないですか」と言った。

私は〈えらそうに言うな。
自分のことは棚に上げて、少しは反省したらどうだ。
まあ、ここはまわりからムードをつくってみよう〉と思った。

私は「佐藤君は、支店のユーザーがすぐに、ダンプができると考えているの?」と聞いた。

佐藤君は「こちらから指示してやらないと、無理ですね。
このシステムミスは、こちら側で修正した方がいいと思いますが」と言った。

私は〈佐藤は、しっかり俺の気持ちを汲んでくれてうれしい。
それにしても、主任が動かないと仕事が進められない。
何とか中田にわかってもらいたい〉と思った。

私は中田の顔を見た。
中田はシステムのデータを見ていた。

私は〈中田が言っていることは、実際の運用を無視した机上の空論だな。
彼は、これからもこれで運用していこうと、本気で考えているのだろうか。
そもそもこのようなケースはシステム設計時に検討されなくっちゃいけないんだ。
基本的なミスなんだ。
まだ、そのこともわかっていないのではないか。
中田には、以前から話してきたつもりだ。
システムを設計するときには、発生しうる問題点をどれだけ予測できるかが、システム・エンジニアにとって、最も大切な仕事なんだ。
システムが動き出した後で気がついたのではロスが多すぎるから、よく気をつけるようにと言ってきたはずだ。
いったい中田は、どう考えているんだ。
確かめてみなくては〉と思った。

私は「中田君、このような条件が変更されるケースについて、設計時にあらかじめ想定できなかったの?  それとも想定されたけれども、システム上、考慮する必要はないと思ったの?」と言った。

中田君は「一応、想定しましたけど、何でもかんでも、すべて機械で処理する必要はないんです。
システム上も考える必要なしです」と言った。

私は〈ちょっと興奮させてしまったな。
しかし、ここで治めてはまずい。
少し、はっきりさせよう〉と思った。

私は「中田君、何でもかんでも、処理する必要がないと言って切り捨てるのではなく、 機械で対処しないとしたら、人がどう運用して処理するのか、 その辺をまず考えてから判断すべきじゃないの」と諭すようなつもりで言った。

中田君は「私はそれは、人が処理すればいいと思ったんです!」と言った。

私は〈中田は不満そうだな。
これ以上突っ込んでも無駄だろう。
自分は今回の件は、システム設計上の問題だと思っている。
それなのに、そのことを中田は全く理解していない。
自分の指導がまずいからなのだろうか〉と思った。

【記述による発見】

☆★☆相手が感情的になるのを恐れていた☆★☆

記述を読み返してみると、自分の意見を一応、中田に伝えてはいるけれど、単刀直入には言っていないことに気づきました。

以下、次号(ケーススタディ7ー後半)に つづく・・・

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